7月1日から、大手コンビニチェーンやデパート、スーパーなどでレジ袋が有料になった。
環境問題、自然保護、資源保護の観点から、店が今まで無償で渡していたレジ袋を必要に応じて3円〜5円で購入してもらうことになった。私は、それくらいの費用を負担すること自体は何とも思っていない。だが、誰も指摘していない別の視点から、「有料化はおかしい」と異議を唱えたい。
持ち手のついていない袋や、バイオマス原料を25%以上含む袋などは有料化の対象外、とのことだが、「持ち手のついていない袋なら無料」って、意味不明。ま、そんなことはどうでもいいけど。
買い物して有償で袋をもらって、それをブラ提げて家まで帰るワケだが、その袋には店の名前やロゴが入っていたり、遠目でも一目で「どこの店のものか判る色やデザイン」だったりする。てことは、客は「カネを払って店や企業の宣伝をしている」ことになる。テレビCMなんかと違って、見たからと言って直ぐに購買に繋がらなくても、多くの通行人がチラッと見て脳裏に刷り込まれることにはなる。
客が袋をもらって助かるのは事実だが、その代わり店側からすれば「宣伝をしてもらっている」ことになるのも事実。袋の代金が5円として、1000人の客が自社の袋を提げて街を歩いたなら、実際の原価は知らないが、たった5000円で凄い宣伝をしてもらえることになるのだから、店が広告代を負担してもいいくらい。だから、袋代は頂かずに「チャラ」でいいのではないか、と思うのだ。袋代を徴収するなら、そして宣伝代をくれないなら、無地の袋を用意しておけよ、と言いたい。
店は、従来の名入りの袋と無地の袋の両方を用意しておいて「当店の名前が入った袋なら無料ですが、無地の袋だと有料になります。どちらになさいますか?」と訊いて、客に選択肢を与えるべきではないか。「そんな(面倒な)ことはできない」と言うなら、今まで通り名入りの袋を無償で提供すれば良い。
それと、昨日、伊勢丹で弁当を買った際、「お箸、お付けしますか?」と訊かれて辞退した。レジ袋代は3円掛かる、とのこと。お箸の原価は知らないが、箸を辞退した客からはレジ袋代を徴収しないでも良いのでは、と思う。自営業だと、ついついそういう細かな計算をする。ま、性格的なものもあるけど。
まあ、これが100円なら、みんなエコバッグを持参するだろうけど、5円じゃ多くの客が「面倒くさい、袋を買おう」となるのではないか。レジ袋の代金を客に負担させるなら商品の価格に反映してもらいたいものだしね。でないと、微々たるものだが、環境保護などを口実に企業が経費を削減できるだけ。
直近の調査で、7月1日以降、レジ袋をもらう人が7割から3割になったそうだが、いつまで続くかねえ。
セコい視点から、というのはそれらのこと。我ながら「細かい」と思う (滝汗
だけど、他店と違うことをすればいいのに、右へ倣えで有料化に踏み切る企業の経営者は「経営者であっても商売人ではないな」と思う。どこかの地方で、「当店は7月1日以降もレジ袋は無償で提供します」と謳って客数を伸ばしている店があると聞いた。商品の値段を比較するのでなく、レジ袋の3円、5円で客は判断してしまうから。大手家電量販店のように「他店より1円でも高い商品がありましたらスタッフまでお声をかけてください」と店内に表示しておけば、逆に、商品の値段を比較されないし。
徴収する企業も、「お客様から頂いたレジ袋代金は、そのまま自然保護団体に寄付いたします」とかやればいい。私が知らないだけで、そういう企業もあるのかなあ・・・。
あと、デパートやスーパーでなら、買い物して清算した後で商品を袋に詰める台が用意されているが、コンビニだと、後ろに次の客が待っているのにレジのところで持参したエコバッグに詰めているワケにはいかないもの。ま、コンビニでは一つか二つ商品を買う客がほとんどだろうけど、店はそういう設備も用意しなければならなくなる。文句や嫌味を言われるのは最初のうちだけだと思いたい。
我々が環境保護に対する意識を深めることや、レジ袋を辞退する「僅かなことの積み重ね」で護られる自然もあるとは言っても、効果に対しては懐疑的。海に大量の不燃ゴミやビニール製品を投棄している某国と同じことをしないように教育して徹底させれば済む話。日本人はそれができるだろう。
レジ袋を有料化することで(当面は)不都合が起きたり余計な手間が必要になったりもする。なので、一番被害を被るのは、袋代を支払う客でなく、お店のスタッフではないかな、と思ったりして・・・。
日本人は決定的に勘違いしていて「真のサービスというものは、対価を支払って、迅速かつ的確に要望に応えてもらうこと」であって「タダでやってくれること」ではない、と私は思っている。だから「買い物したんだからレジ袋はタダでいい」と言うのでない。だが、何かスッキリしない自分がいる・・・。
林業は人手が入った真の自然ではない!とか唱えて、短絡的に日本の重要な第一次産業を全否定するのであれば、賛成しませんが筋は通ってますね。
荒れ果てた山が資源ではなくなって得する人は、とても少ないんじゃないかと思いますが…
ポリ製品もかつては捨ててた石油の一部だったのだし、どうせ今のレジ袋なんて再生品でしょ。
焼却にまわるポリ製品の廃棄物が増えるんじゃないのかな?
>>1000人の客が自社の袋を提げて街を歩いたなら、実際の原価は知らないが、たった5000円で凄い宣伝をしてもらえることになる
買い物をする主婦の心理、伊勢丹などの袋を持って町中を歩いているから伊勢丹の宣伝をしているなんて思いませんよ。伊勢丹で高価な買い物をしたんだと見せつけるのではないでしょうかね。ドンキ・ホーテの黄色いビニル袋を下げていたら恥ずかしくて隠したくなりますね。
ポルシェに乗って町中を走っていたらポルシェの会社の宣伝をしている、なんても思わないし、スーパーで貰った袋に名前が買いてあったからといっても宣伝なんかにはなりません。
ちょっと、スーパーの袋を持って町中を歩くから宣伝費くれ!なんて、厚かましい。
割り箸・・・、いちいち袋に「この割り箸は木材を切り出した後に残った間伐材を利用しています」などと断り書きがしてあります。最近は「環境に配慮して成長の早い竹材を使用しています」なんてのも・・・。残った分、燃やすしかないと思うのですが・・・、発電所でも使えませんしね。
そこまでいちいち断らなきゃならないのかよ、どれだけクレームを付ける奴がいるんだよ、と呆れます。
今のレジ袋は再生品ですよね。燃えるゴミと一緒に出せば燃料になってくれそうな気がしますがねえ。
「袋は要りますか?」ではなく、レジの前に袋を商品として置いて、それを客が取って買う、という形にすればいいのでは?
もちろん、宣伝している、という意識なんかありません。中には、シャネルやヴィトンの袋を持ち歩いて自慢したい人もいるでしょうけど、ふつうはそんなこと考えませんね。ですが、こっちがどう思っているかに関係なく、或いは、全く何も考えてなくても、結果的に宣伝効果は生まれますよね。
ドンキのド派手な黄色い袋は持ち歩きたくはないですが。「こいつはドンキなんかで買い物しているのか」とは思われたくないもので。ドンキにしか無い商品もありますが、ドンキで買い物した、という事実は人に知られたくはないですね。
それがもたらす宣伝効果なんて、たかだが数円分くらい、だと思います。なので、レジ袋とチャラでいいのです。街を歩いている人、私は先ず(知ってる人だったりして失礼するといけないので)顔を見て、それから手元、何を持っているか、に目が行きます。私だけではないと思います、それで普通じゃないかなあ。だから(店側が狙ってなくても)宣伝効果はあると思います。
正直、すれ違うのが若い女性の場合は、夏場なら、顔 ⇒ 胸 ⇒ 手元になりますが (おい
もちろん、レジ袋にも経費が掛かるのは解かります。レジ袋だけでなく、そういう意識は皆が共有していなければならないもの、と思いますね。
今まで、スーパーのレジの手前に「レジ袋 無用カード」というのが掛けてあって、レジ袋が不要な人はそれを籠に入れると今まではエコポイントを付けてくれていました。有料化に伴ってエコポイント制度は廃止になりました。有料か0か、でなくポイントが付く制度を残せばいいのに、と思います。
不動産屋・・・、レジ袋の3円、5円なんか比較にならないくらい手間暇かかっている対応も無償でさせられていることが多いので、相手の経費も気にしています。「これはタダじゃ悪いよなあ」などと。
ですが、細かな話になりますが、サービスでレジ袋を用意しておくなら無地でなければおかしいかと・・・。もっとも、うちは何年も前からレジ袋は辞退してましたけど。
罰則はないみたいですが。
その「罰則が無い」というところを利用して、「うちはレジ袋代を頂きません」と宣言するお店が客足を伸ばしているんですね。街のスーパーなんかは、そうしたほうがいいと思うのです。
客の心理は不思議なもので、「50円」と言われてもさほど気にならないものですが、「50ポイント」と言われると、なんだか勿体なくなるものだったりして。今までタダだったレジ袋が有料になる・・・、たった3円とか5円のことなのに、頭ではコストが掛かっていると解かっていても凄く損した気分になります。
罰則が無いのなら「無償」を続けたほうがいいでしょう。罰則が無いからと言って省令を無視してはいけないケースと、無視しても構わないケースがあって、レジ袋は各店の判断に委ねられているのですし、私が経営者なら(燃やしても害の少ない素材のもので)「レジ袋無償」を続けます。
私は中学高校の頃から、皆が「そう」だと思っていることは疑って掛かることにしているので (^◇^)
そのオリンピックが延期になってしまい、何のためにやっているのか分からなくなってしまったことが実情ですね。
レジ袋の宣伝効果は・・・ほぼゼロではないでしょうか。
中に物を入れれば、形が崩れてぐしゃぐしゃになるものですし、色彩で差異化されていなければ目を引くものでもなく・・・。
生活圏内で持ち歩くことを前提としていて、意匠をこらしていないレジ袋に目を止める人は、ほぼいないと言っても良いかもしれません。
伊勢丹のタータンチェックの紙袋のようなものであれば、宣伝効果はあるのですけどね。
「サービスとは金を払ってこそ成り立つものだ」ということを知らしめる意味では、レジ袋の有料化は非常に効果的です。
欧米では、同業種でカルテルを組んで利益を守ろうとする傾向がありますが、日本では同業種は敵という認識が強くて過当競争(無料のサービス提供)に陥りがちです。
法律で、過当競争に制限をかけてみようという試みは面白いと思います。
<<この省令は、オリンピックのために環境先進国アピールを主目的としていたはずです。
それは(も)存じ上げませんでした。オリンピックのことで私が考えていることは、もしかして延期でなく中止になることも有り得るから、ビックカメラなんかで売っている2020東京五輪グッズがレア物になりそうなので今のうちに買い集めておこうか、というくらいのことでして・・・。
レジ袋、仰るように、物を入れると皺になったりしますから、店名がハッキリ読めるということはありませんが、直感的に「ファミリーマートの袋だな」とか「東急ストアの袋か」などと判ったりします。まあ、いつもうちのと一緒に買い物に行っている私だから、と言えなくもありませんが、けっこう判別はつきますね。ただ、大半の通行人は(私みたいに)気にしていない、とは思います。
あとは、誰かに何かを届ける際に再利用して、相手がその袋を畳む時に店名を目にするとか・・・、まあ、宣伝効果があったとしてもそれくらいで、せいぜい3円5円くらいの効果でしかありませんが。
ドンキのレジ袋なんかだと、その黄色い色で一発でドンキのレジ袋と判ってしまうので、「ドンキなんかで買い物しているのか」と思われたくないから辞退しています。ほんと、持ち歩くのが恥ずかしいくらいで、なのでドンキのレジ袋なら宣伝効果は絶大でしょうね。逆に10円くらいほしいものです。
今まで当たり前のようにタダでもらえたレジ袋が有料になることで、消費者にコスト意識が芽生えたり、環境や自然や資源の問題に関心が持たれるとしたらとても良いことではありますが、その分のコストくらい売り上げ(商品価格)の中に含ませればいいのでは、とも思ってしまいます。
法律で過当競争に制限をかける試みは良いとして、罰則規定が無いのでは中途半端になってしまいますね。私がスーパーの経営者なら「当店は従来通りレジ袋は無償で提供します」とやるでしょう。
私の感覚としては、「カネを取るなら無地の袋を用意しといてくれ」であります。「ドサクサに紛れて店名やロゴを入れるんじゃないよ」くらいに思ってしまいます。