うちの店頭には「当社はトルコと台湾のお客様からは仲介手数料は頂きません」と、それぞれの国の言語で貼り出していて、半年前に来店したトルコ人のお客様の物件購入の話がようやく動き出した。
仲介手数料を頂かない理由に関しては6年前の記事をご参照頂けたらと思う。 ↓ にも書くけど。
キッカケになったのは、台湾の人が東日本大震災(3.11)の後に北海道を旅していてラーメン店に入り、中国語で話していたら店主から「中国人か」と訊かれ、「台湾人です」と答えたら、「震災の際にいち早く多額の義援金を送ってくれた台湾の人からお代を頂くワケにはいかない」と店主がラーメン代を受け取らなかったという話を聞いて、私も自分の仕事を通じて何か恩返しができないか、と思った次第。
ま、ラーメン代と不動産の仲介手数料では桁が違うけど、私は全然かまわない。で、今、進んでいる話が7500万円くらいの物件の購入。手数料は税込みで250万ちょっと。もう1件同じような話があるとのことで、2件分だと仲介料は500万くらいになりそう。それを辞退する。1円も頂かない。
単に、当社を通して申し込みをすることで当社の仲介料がタダになる、というだけの話でなく、物件の案内もするし、必要に応じて調査や価格交渉もする。もしかすると私の「独り善がり」かも知れないけど、誰かに迷惑を掛けるワケじゃなし、問題は無いだろう。少なくとも、賃貸で(ADを当てにして)「当社は仲介手数料を頂きません。ゼロにできない物件は60%引きにします」と謳っているのとは違う。
おそらくは、一番難しいのは、キャッシュで買うのでなくローンを組む場合の手続き。別件で、ご主人がアメリカ人でアメリカ政府から給料を頂いているお客さんのケースでローンを組めなかったりしたから、そこは心配。現金で購入するのかローンを組むのかはまだ訊いていない。
景気は悪くて売り上げも低調、本年度は赤字続きだけど、日本人の矜持を示したい。トルコでは、江戸時代末期に和歌山沖で遭難した軍艦エルトゥールル号の乗員を村人が命懸けで救助してくれたことを今も忘れず教科書に載せて子供たちに教えていて、やせ我慢でなく、私も倣いたい思い。
トルコで大地震が起きて消防署が倒壊し、日本からの支援で建て直された消防署にはトルコ国旗と日の丸が並んで掲揚されていると聞く。トルコと日本が互いに真の友好国たる所以である。トルコが日本からの恩を仇で返すことは決して無い。どこぞの国とは大違い。どんなにカネを貰ってもやりたくない仕事(相手)もあれば、(宣伝の為とかでなく)一銭にもならなくてもやらせて頂きたい仕事(相手)もある。
だいたいが、その商談も、元々が当社に来ることになった話かどうかで言えば、きっと、どこか他の業者で決まっていたであろう話。だが、他の業者の利益を横取りしたワケではないのだし、トルコの人に喜んでもらえたなら凄く嬉しい。どんなに苦しくても「今、あの仲介料さえあれば・・・」などとは思わない。
こういうのも民間外交と言えるかな。少なくとも、日本から膨大な支援を受けながら事実と異なる話で反日教育を続ける国とは差を付けたいのが本音。早くトルコ人のお客さんの笑顔が見たいと思う。
(<つっこんだ方がいいでしょうか(・・?)
あのお・・・、「キャプテンウルトラのハック役の役者名を使ったボケ」・・・、
誰も気付いてくれないどころか、私も解からないのですが・・・。ついて行けなくてすみません。
アパート・マンションの仲介料の数万円ならともかく、250万、500万円を惜しいと思わないのは、やっぱり管理人さんの人柄のなせる技なんでしょうね。
まあ、こういう人格を備えてるからこそ、色々なお客様に愛されているのだと納得できるのですが。
>>2件分だと仲介料は500万くらいになりそう。それを辞退する。1円も頂かない
ええええ!、1円も貰わないの? かなり太鼓腹ですが太っ腹。
>>「今、あの仲介料さえあれば・・・」
ああああ!、あの時、半分だけでも。。。。
これだけあれば豪華な最後の最後の旅行に行けたものを。。。。
poohpapa さん、尊敬しちゃう。
いまでも尊敬してますけど。
大使館から感謝状来るかも。
大したことではないのです。ほとんどの人からは普通に手数料はちゃんと頂いてますし。でも、このくらいの金額になると、逆に「最初から無かったもの」と思えますね。
私が「仲介料を頂かない」と決めているのは、トルコの人、台湾の人、それに同級生のお子さん、母校の後輩、であります。同級生本人からは頂きます。なんかねえ、同級生の子供さんを金儲けの具にするのが嫌なんです。ちゃんと良い部屋を見つけて、しっかりフォローするなどして責任を果たせば堂々と頂いても良さそうにも思いますが。
<<かなり太鼓腹ですが太っ腹。
そうなんですよ、最近は歳のせいでお腹が出てきて引っ込まないんですよ、って、大きなお世話だ!
<<ああああ!、あの時、半分だけでも。。。。
人がせっかく決意しているのに揺さぶるんじゃないよ <`〜´>
いや、「あの時、全部辞退しなくても半分くらい貰っておいても」とか普通は考えそうなものですが、私は考えませんね。子供の頃の極貧生活を思えば、苦しい苦しい、と言っていても今の生活は極楽ですから。カネなんか、失ってもまた稼げばいい、カネよりもっと大切なものがある、と思っているのです。何より、うちのが文句を言わないのが嬉しいです。
<<これだけあれば豪華な最後の最後の旅行に行けたものを。。。。
そっか・・・、みんなビジネスクラスで行けたかもですね。「やっぱり半分で」と後で連絡しておきます(嘘
この後も仲介料辞退を続けて、トルコの国営放送から取材されたなら面白いですね。
台湾の人が北海道のラーメン店で代金を受け取ってもらえなかった時に台湾のネットで「それが日本人」と騒がれましたが、「日本人は、第2次中東戦争の際に日本人救出のためにトルコ政府がトルコ航空機を飛ばしてくれたことを今でもこんなに感謝してくれているよ」と、トルコの人たちに伝わってくれたら幸せです。
そうだ・・・、トルコ大使館で勲章を授与される際の衣装のことも考えておかないとなあ (爆
「武士は食わねど高楊枝」
こうありたいものです。
ま、痩せ我慢、とも言いますが(^◇^)
でも、一社の不祥事で不動産屋全体が「だから不動産屋は・・・」と思われてしまうこともありますが、一社の行いで「不動産屋もいいとこあるじゃん」と思ってもらえたら本望ですね。
もしも、何かでこのことがトルコで話題になって、「だから日本人は大好き」とトルコの人たちに思ってもらえたなら凄く嬉しいですね。私は、独り善がりの偽善者、と言われても構いません。