昨日の昼過ぎ、立川駅の南口に用事があって駅のコンコースを通っていたら・・・、
折り目は付いているものの広がった千円札が一枚落ちていた。畳まれてないし、少し離れていても千円札だと判る状態。昨日は日曜日で、相当な人数が通っているのに、誰も拾おうとはしない。
私は普段、おカネや財布が落ちていると直ぐに拾って交番に届ける。それは子供の頃から変わらない習慣。以前は数万円が入った財布を拾ったこともあって、その都度、交番の巡査から「謝礼は受け取りますか?」と訊かれるが、答えは「NO 」、当たり前である。えへん!、私は日本人だから。
で、その千円札、しばらく遠目で様子を見ていると、みんな気付いているんだろうけど誰も拾わない。みんな面倒だと思っているんだろな。今回、私が拾わなかったのには理由がある。それは・・・、
このご時世、落ちているのが千円札でも使い古されたマスクでも、誰が触ったか分からないものを触る勇気が無かったから、である。それを言ったら何も触れなくなるのだが、とにかく怖い。
それに・・・、もしも私が拾って交番に届けようとしていても、「あの爺さん、拾ったけど、ガメる気かも」などと思われるのが嫌だから、である。だから、私は財布や現金を拾っても、絶対にポケットには入れずに手で持ったまま交番まで行く。そのくらい気を遣う。誰がどこで見ているか知れないのだし。
もう一つ、あまりにあからさまな(解かりやすい)状態で落ちていたから、拾い上げて歩き始めてしばらくしたところで「TBSのモニタリングと申します」と言ってテレビカメラが寄ってきそうな雰囲気だったから。ま、モニタリングなら千円札じゃなくて一万円札で試すだろうけど。
南口で用事をすませてまた通りかかったらさすがに千円札は消えていた。風に飛ばされたのでなく、きっと勇気ある誰かがネコババしたんだろ(こら