私は年寄りには優しい。なんでだろ・・・、と考えていて、思い当たるフシがあった。
私は父方母方ともに祖父母を知らない。私が産まれた時には4人とも亡くなっていたから。母方の祖父が大阪拘置所で刑務官をしていたこと、祖母がたいへんな悪妻で、祖父は定年前に退官を余儀なくされたことは聞いているが(おふくろ談)、父方の祖父母に関しては何も知らない。4人いたハズの祖父母がどんな人だったのか、とても興味があるけど、もう知る術もない。
私は、お爺ちゃん、お婆ちゃんからの愛情を受けたことが無いから、逆に、無意識のうちに全ての高齢者を自分の祖父母だと思って大切にしているんだろう。あと、若いネエチャンにも優しいけどね (おい
先日、立川駅北口の大きな交差点で、駅のほうから来て渡ろうとした老婦人が、まだ青信号になってないのに渡り始めようとする。歩行補助器を支えにしていて、一回の青信号で渡るのはとても無理、と思えた。気になって、何度か振り返って見ると、もうほとんどの歩行者が渡り切っているのにまだ半分くらいまでしか達していない。だが、一回の青信号で渡ろうとする・・・。だからフライング気味に出たのか。
それにしても危ない。思った通り、渡り切っていないのに信号が変わってしまった。左折待ちの車も何台かある。中央にわずかな分離帯のスペースがあるのだから、時間は掛かっても二度に分けて渡るべきだとは思うが、3/4くらいまで渡っているから、そこまで戻るのも危ない。
それで、私が老婦人のところまで戻って、左折しようとしている車に手を挙げて頭を下げて待ってもらい、一緒に渡り切った。老婦人、そのままドン・キホーテのほうに行ってしまった。なので「あの交差点では二度に分けて半分ずつ渡ったほうがいいですよ」と言いそびれた。追いかけて説教するのも余計なお世話か、と思って諦めたが、そのうち事故に遭いそうで怖い。クラクションを鳴らされたりもするだろうし。
それにしても、マイペースなご婦人だったなあ。以前、同様に私がお手伝いした老婦人の中には街で私の顔を見かけると笑顔で寄ってきてくれる人もいるが、ちょっと寂しい。あの交差点の歩行者向けの青信号をもう少し長くしてくれるよう立川警察に相談してみるか・・・、いや、やめとこう。あちらが立てばこちらが立たず、で、そうなればドライバーからすれば迷惑だったりするだろうから。
ちなみに、「立川駅北口のおっきなスクランブル交差点」と書いているけど、実際はスクランブル交差点ではない。4ヶ所の横断歩道の両側、計8ヶ所に「斜め横断はやめましょう」と立川警察が看板を立てているが、みんな2信号で渡らずに斜め横断している。自転車に乗った巡査でさえ斜め横断していて、そうなることは解かり切っているのだから最初からスクランブル交差点にしておけば良かったものを、と思う。