大量のSMS“送り主に”!? “乗っ取りアプリ”に要注意
FNNプライムオンライン 2020/11/09
不思議なのは、受け取った人が文中のURLをクリックすると、その人を発信人にして数千件のショートメールが送られてしまう、ということ。一通3円で、携帯会社から1万円を超える料金を請求されるのだが、そのこと自体はたいした詐欺被害とは言えない。携帯会社は「たとえ詐欺の被害に遭ったと判っていても、あなたの携帯から発信されているので請求せざるを得ません」とのこと。それは仕方ない。
ただ、そこまでなら、携帯会社が少し儲かっただけで、詐欺の実行犯には何の利益も無い。詐欺グループは、送ったメールの中にあるURLをクリックさせることでクレジット情報やネットバンクの情報を引き出すことが最終的な目標なんだろう。それが漏れたら怖い、いや、怖いなんてもんじゃない。
先日も、私のPCにJCBカードを騙った詐欺メールが届いていた。以前は一目見てインチキだと判ったけど最近は巧妙化していて「本物のサイト」と見紛うほど。JCBカードのHPでは、いろんな詐欺メールの文例の全文を公開して注意を促している。
宅配の到着を知らせるメールなんかだと、本物のメールとそっくりなのが届けばついクリックしてしまうもの。私みたいに懸賞の応募が趣味だと知らない人や会社からの荷物でも「また何か当たったかな」と思ったりして。とにかく、メールの通知は無視して、家の郵便受けに不在通知が入っていたら対応する、というのが無難かもしれない。
それにしても、最近の詐欺は、専門的な知識があって頭が良くないとできないもの。幸か不幸か、ボケが入り始めている私には無理。PCでも携帯でも、みんな、詐欺メールにはお気を付け頂きたい。