2021年01月01日

新年のご挨拶と愚痴

明けましておめでとうございます。

本年も何卒宜しくお付き合いのほど、お願い申し上げます。

今年が昨年より良い年になる、などと楽観的な予測はできませんが、とにかく、マスコミに氾濫する不確かな情報(嘘)に振り回されることなく、(誰が正しいか、でなく)何が正しいか、物事を俯瞰して見て、判断を誤ることが無いよう生きていきたい(生き延びたい)ものですね。

さて、不動産屋の「年末あるある」ですが、年の初めから愚痴を零させて頂きます。



30日の朝7時半に、当社管理の平屋の連棟式貸家に入っている高齢男性の連帯保証人からメールがあった。「玄関の鍵が具合が悪くて、内側から施錠できない、見てやってもらえないか」というもの。

その連帯保証人は元市議会議員で、私が「市長選に出てもらいたい」と思っていたほどの人。私財を投げうって市内に中古の一軒家を購入し、ホームレスの人たちにお風呂や食事を提供したり、「住民票が無いと部屋が借りられなかったり、就職するにも面接が受けられないから」と、いろいろ尽力している。口先だけで「弱者の味方」を装う共産党や立憲民主の議員とは全く違う。

任期を満了すると70歳になるからと前回から不出馬。一期だけでも市長をやってほしかったが、市議会は保守(自民と公明)の会派が強くて無理だとか。どの党にも所属してなくて無所属だから。

入居している爺さんは、もう認知症が入っているようで、道で私の顔を見ると大声で文句を言う。「隣のババアがごちゃごちやがらがらがったん」と、途中から何を言ってるか解からない。「隣のババアが夜中に壁を叩くから何とかしろ!」と言いたいようだが、隣の住人からは逆に「夜中の3時や明け方に何かを落としているんだかドカーンと大きな音を立てるので寝られない」との苦情が入っている。

老婦人、大きな音がした時に壁を叩いていて、爺さんはそう認識していない。鍵の件も、壊れたんだか壊したんだか・・・。だいいち、12月30日になって急に壊れたものか怪しい。以前から具合が悪くなっていたなら早く言ってくれれば良さそうなものだし、冬休みに入っていると解かりそうなもの。おかけで、家主さんも私も、そして鍵屋さんも、大晦日に仕事するハメになった。

家主さんは私に気を遣ってくださり、自分で何とかすべく大晦日でも鍵交換してくれる大手業者に問い合わせると、料金は6万円くらいと言われたようだ。それで、「私がいつもお願いしている業者に訊いてみましょうか?」と言って、連絡すると「大晦日でも行きますよ、3万はしません」だと。

電話で業者に「大晦日まで仕事させてしまうのだから特別料金を上乗せしてもいいと思いますよ。家主さんは他から6万と言われてますから」と言ったのだが、25000円と消費税にしてくれた。

作業時間は2時間ほど、立ち会っている私に爺さん、いや、ジジイが「隣のババアがごちゃごちやがらがらがったん」と文句を言う。家主さんも笑っていらっしゃった。大みそかに業者や家主さんに来てもらって、しっかり直してくれても「有り難う」でも「ご苦労様」でもない。

以前は、トイレが詰まった、と呼び出されて、「何か詰まるようなものを流しませんでしたか?」と訊くと、「何も流してないよ。流れねえから公民館までトイレを借りに行ってるんだよ、どうしてくれんだよ」と怒っていて、設備屋さんに行ってもらったらジジイのタオルが詰まっていた。

今年はこの一件だけだったからマシだった。例年、大晦日や30日に「トイレの水が止まらない」「洗面所の水が溢れてる」「通路の電球が切れてる」「上の住人の音がうるさい」というクレームが入る。どれも「直ぐ何とかしろ」「直ぐ来てくれ」と要求。本音では「もう大晦日だよ」と言いたい。なので、排水の詰まりに関しては設備の老朽化によるもの以外は入居者の責任、と契約書に謳うようにした。

その家主さん、週に一回は所有しているアパートを回って「何か不都合が無いかチェックしている」とのこと、頭が下がる。同じ敷地に住んでいても、空気を入れ替えたり、DМが郵便受けやドアポストに投げ込まれていないかチェックしない家主もいる。せっかく業者が案内してくれても、ドアを開けたらDМや郵便物が玄関に溢れていたら不調に終わるもの。せめて空気くらい入れ替えてほしい。

大手はともかく、小さな不動産屋はどこも管理料や他の諸費用の実費さえ頂いていないと思う。正直、「この家主さんのためなら管理料なんて要らない」と思える家主さんもいらっしゃれば、「タダでなんかやっていられない」と思える家主もいる。不動産屋も人間だから、怒らせたら怖いよ、ほんと。


ところで、大阪在住のブログ仲間さんが一昨日ドカーンと未使用の靴下を送ってくださった。

kotakoさん靴下.JPG

kotakoさん靴下2 - コピー.JPG

百足くらいはあったかなあ・・・。私とうちのと、親しくしている床屋さんのお兄さんと、喜んでくれるであろう何人かの知人に届けて、まあ、半分くらいはうち関連で頂いて、残りは、このジジイの連帯保証人さんに託した。連帯保証人さんが支援しているホームレスの人たちが使ってくれたら嬉しい。

今年の冬はとくに寒いから、足元だけでも温まってもらいたいと思う。





posted by poohpapa at 12:34| Comment(6) | うちの店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おめでとうございます。

今年も筋の通った『快論』を楽しみにしています。

圧力に負けず、頑張ってください。
Posted by ピーちゃんの身元引受人 at 2021年01月01日 13:21
ピーちゃんの身元引受人さん、こんにちは

明けましておめでとうございます。

生来の不勉強で、時に間違ったことを言ってしまうこともありますが、今年も宜しくお願いします。

朝起きて、記事を更新した後、朝食前に「たなぼた」さんを訪問するのを日課にしております。こちらこそ、風刺とセンスの良い駄洒落で笑える記事を楽しみにしております。

お体に気を付けて、お互いコロナに打ち勝ちましょう。

Posted by poohpapa at 2021年01月01日 16:08
明けましておめでとうございます(*´∀`*)

年末って独特の空気がありますよね。
何だろう。
お店が閉まっていったり、業者も仕事納めだったりして
いつもなら何かあっても頼めばいいけど、年末は困る…と思っているからでしょうか。

スーパーは元旦から開いているとこもあったり
閉めたとしても数日だし、コンビニは空いてるし、で
昔ほど困る事はなくなりましたね。

パパさんも対応で大変な事も多いでしょうが
今年はいい年になるといいですね〜。

で。
ここにコメントを残してるという事はー?笑
ふふふ。
珍しく正月早々に更新してますよ( ´艸`)
Posted by kotako at 2021年01月02日 16:30
kotako さん、こんばんは&明けましておめでとうございます

業種によっては、大晦日も元旦も休むことができない人たち、って大勢いらっしゃるものですね。

ほとんどの業者やお店は28日くらいに閉めないと仕事が継続して大晦日まで開けざるをえなくなったりします。早めに年内の業務を終えられる業種なら、仕事納めが28日、というのはちょうどいいと思いますね。でもって、不動産屋は4日が仕事始め、というところが多いと思いますが、うちは7日からです。何かあれば飛んで行きますが。

うちの近所のスーパーも、数年前からは、大晦日まで営業して元旦は閉めるようにしていますね。パートさんにとってもいいことだと思います。我々客のほうが計画的に買い物をすれば皆さん大晦日も休めると思うのですがねえ。以前は銀行も元旦は営業してましたね。カウンター(一線)のスタッフは晴れ着を着てたりしてね。それも風物詩でしたが。

ところで、ブログを更新している・・・、3年ぶり、くらいでしょうか?(ぷっ

ならば、後で伺いますね。
Posted by poohpapa at 2021年01月02日 17:44
明けましておめでとうございます。

昨年末は、賃貸住宅の設備不具合などのトラブルが、例年よりも少なかったように感じます。
新柄コロナウイルス感染症の影響で、皆さんご自宅におられる機会が増えたので、早めに気づくようになったためかなと思っています。

それにしても、貸主側の修繕義務とはやっかいなものですね。
借主さんが設備を故意に壊した場合でさえも、貸主側に修繕義務が発生してきます。
「自分で壊したのだから、自分で直すべきだ!」とはならないのです。

借主側が有責かどうかは費用負担の問題であって、貸主側の修繕義務とは全く別の問題である、という考え方になっています。
その原因が何であれ、費用負担がどうであれ、貸主はまず先に修繕を行わなければならない、ということです。

借主側におかしな修繕をさせないための規定ではあるのですが、借主有責の場合は何となく納得がいかないものですね。
Posted by AK at 2021年01月04日 08:07
AK さん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

入居者が故意または過失で設備を壊してしまったとしても、例えば設置してから10年も経っていれば「減価償却」済み、ということで、どのみち「そろそろ交換の時期が来ていた」と見做されて、家主負担にせざるを得なくなりますね。折半とか、2:8とかにはならないものですね。

そして、入居者はたいてい「入居した時から具合が悪かった」と主張しますしね。「出ていかれても困るから」と責任の所在は問わずに家主さんが負担することも多いです。

この入居者の場合はずっと家にいる人ですから、コロナに関係なく、だいぶ前から気付いていたと思うのです。かと言って、年末に合わせて嫌がらせをする人でもありません。ただ、以前のトイレ詰まりの時の「タオルを流していた」ということでしたら減価償却は関係なくなりますけど。

借主が壊したことを証明するのは難しいですね。私の場合は、「専門の業者さんが見て、寿命が来た、というのでなく使い方の間違い、ということでしたら貴方に修理代を負担してもらうことになりますが、宜しいですね」と念押ししてから業者に依頼しています。払わずに済めば喜びますから。

普通に使っていれば詰まるハズがない排水の詰まりは、契約上は最初から入居者負担にしてあります。そうではあっても、だいたい家主さんに負担してもらっています。

私は「最初から・・・」と言われると、心の中でいつも「なワケないだろ!?」と叫んでいます。

コロナ・・・、注意していても感染してしまうものなので、AK さん、どうぞお気をつけくださいね。
Posted by poohpapa at 2021年01月04日 09:11
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