2021年07月16日

おかしな判決

沼津女子大生刺殺 男に懲役20年「理不尽な逆恨み、残忍」
静岡新聞  2021.7.14

昨年、静岡県沼津市で起きた「女子大生刺殺事件」、同じ大学に通う同級生の男がストーカーをして、挙句に被害女性を50ヶ所もメッタ刺しにして殺害した事件で、検察側の求刑が無期懲役、それに対して弁護側は「無期懲役は重すぎる、懲役22年が相当」と訴え、出された判決が懲役20年・・・。

ナニそれ???

弁護側が求めていた懲役22年より軽い懲役20年の判決、ってどうよ <`〜´>

例えて言えば、ある店で買い物していて、店員(検察)に、客(弁護士)が「12000円の正札が付いてるけど、高すぎる。1万円なら納得だから買うよ」と交渉し、店員が「いいえ、うちは適正な定価販売ですから」と塩対応をしているところに販売価格を決める権限を持つ店長(裁判長)が現れ、「8千円でいいですよ」と言うようなもの。吉本のコントでも、そんな馬鹿な筋書きは無いし、ネタにもならない。

だいたいが、こんなことが起きるとしたら量刑判断(判決予測)を誤った弁護士が無能だろう。

で、いつも思うのだけど、犯人が若いと「更生の可能性」を考慮して検察側の求刑より減刑されるケースが多いけど、被害者は全ての可能性も夢も何もかも強制的に奪われたワケで、どうして加害者のほうにだけ(更生の)チャンスが与えられるのか納得がいかない。だいいち、この男が40歳くらいで、あるいは何らかの理由で減刑されて30代半ばで娑婆に出てきたとして、更生しているとはとても思えない。

個人的には、怨恨だろうが行きずりだろうが、明らかな情状酌量の余地が無ければ「人を一人殺したなら死刑」でいいと思う。20年も税金で無駄な飯を食わせて生き永らえさせる意味が無いではないか。被害者の人権は完全に奪われているのに加害者の人権には過敏になる・・・、なんで??

池袋の暴走死傷事故(禁錮7年)と同じく、この判決内容にはご遺族は納得いかないものだろう。

posted by poohpapa at 06:09| Comment(6) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
popさんおはようございます。

日本の裁判、加害者の人権ばかり尊重しますね。被害者には人権無視でしょう。これも、欧米式の弁護士制度が問題なのではないでしょうか。

被害者は亡くなってますから、弁護士には減刑などの手柄はありません。加害者がどれだけ罪が軽くなったかによって、手柄を立てたか決まるのでしょう。

弁護士は正義の味方ではありません。弁護人を如何に有利な判決に持っていくかが、優秀な弁護士と認められる
からでしょう。
Posted by たか at 2021年07月16日 08:01
たかさん、おはようございます

<<被害者には人権無視でしょう。これも、欧米式の弁護士制度が問題なのではないでしょうか。

欧米型の人権意識、弁護士制度、日本人には合いませんよね。弁護士は、クライアントの利益を護るのが仕事で、自分のクライアント以外の権利や利益などは何も考えませんよね。どう判断するのが公平公正か、なんてことは眼中にないですね。制度的にはそれで良いのかも知れませんが、高い弁護料が払えて、良い弁護士に依頼した人だけが得をする制度でしかないような。

私は・・・、加害者の弁護なんてできませんから、弁護士にはなれません。ま、司法試験に合格する頭も有りませんが。なるなら、検事のほうがいいや、裁判官でもいいけど。

裁判に勝ち続けることが優秀な弁護士、とは思いたくないですが、現実はそうなんでしょうね。
Posted by poohpapa at 2021年07月16日 08:35
いつも思うんですけど、殺人事件の量刑は動機がすべてだと思うんですよね。金目当てに見知らぬ人間を刃物で1回刺した人と積年の恨みを晴らすためにDV夫を刃物で1回刺した場合の量刑が同じであってはいけないし、再犯の可能性ってのを考えるうえでもなんで事件を起こしたかの動機の部分が一番重要ですよね。
若い場合は更生の可能性があるって言いますけど、「むしゃくしゃしたからやった、誰でも良かった」なんていうやつが仮に更生したとして娑婆にでてきてその後何十年も一般社会にいたらむしゃくしゃする機会も増えるわけだし。
普通に考えたら更生できるタイプの殺人とそうでないものって判断つくと思うんですよねぇ。
根っこが腐ってる奴を娑婆に出すのはほんとやめてほしい。1日1食睡眠時間3時間とかでどこかに幽閉してほしい・・・
Posted by はなくろ at 2021年07月16日 09:15
poohpapaさんへ

ご無沙汰しています、梅雨も終わりみたいでいよいよ夏です、暑いのが苦手だから辛い日が続きます。

さてこの判事と弁護士、先例をいろいろ調べて、量刑を見積もったのだと思います。
その結果がこれです、人それぞれの判断が異なるのは仕方ないことです。

もうグダグダ時間を浪費するのではがなく、証拠が揃い有罪と決まったらAIに任せればいいのです。
裁判官の主観で量刑が決まるのは不公平、法治主義とは言えず人治主義、シナの事、笑えません。
その欠点をを補うのが先例主義と三審制と言われるが、所詮人間がすることです、不公平は生まれる。
江戸時代、人を殺せば死罪、10両以上盗めば死罪等の基準があったそうですが、死罪に関しては将軍迄決済が上がったようなので、如何に治安が良かったかと言う事です。
裁判も南北奉行二人と吟味方与力で処理していたくらいです。
Posted by ボース at 2021年07月16日 11:13
はなくろさん、こんばんは

<<いつも思うんですけど、殺人事件の量刑は動機がすべてだと思うんですよね。

たしかに、情状酌量の余地があるかどうか、身勝手な逆恨みと、何の関係も無い人をその時の気分で殺してしまった場合とで量刑が同じであって良いワケがありませんね。あとは、どれだけ残忍な手口で殺したか、ということ。殺された人にどれだけの恐怖や苦痛を与えたのか、ですね。

そして、中には、殺されるべくして殺された人もいるでしょう。事情を聞けば加害者に同乗してしまうケースもありますね。とにかく、人が人を裁く・・・、難しいですね。

どう考えても更生なんかするワケない、と、根っから腐っているのが判っている奴を、「更生の可能性が」なんてことで10年や15年で娑婆に出して、もしそいつが再犯したなら、有期刑を言い渡した裁判官や仮釈放を認めた責任者にはしっかり責任を取ってもらいたいものですね。

アホなのは裁判官だけではありません。数十年前にアメリカの(死刑制度がある州の)裁判で、家族を残忍な手口で殺された娘が「死刑制度に反対」という主義だったものだから、求刑は死刑だったし判決も死刑になるのが確実だったのに、強く嘆願して判決が死刑でなくなったことがあります。裁判中の態度も全く反省などしていなかったのですから死刑で良かったのに・・・。

私は、仮釈放なしの終身刑ならともかく、こんなの娑婆に出したらまた殺人を犯すだろな、と思ってニュースを見ていました。何でも「人権、人権」と騒ぐ奴、ほんと、碌なモンじゃありませんね。

Posted by poohpapa at 2021年07月16日 19:08
ボースさん、こんばんは

<<さてこの判事と弁護士、先例をいろいろ調べて、量刑を見積もったのだと思います。

判事(裁判長)は過去の判例や量刑を鑑みた、と思うのですが、弁護士のほうは調査不足(勉強不足)だったみたいですね。判決のほうが短かったのですから。

<<証拠が揃い有罪と決まったらAIに任せればいいのです。

いやいや、世の中なんでもAIに判断を任せることになったら味気ない世の中になるとと思いますね。AIには「情状酌量」など解からないでしょうから。裁判と言えども人情が絡む余地が残されていたほうがいいと思います。

学校教育でも、AIが教えれば間違いが無いかも知れませんが、人間が教えることで間違いも起こり得る、それも含めて教育だと思うのです。間違いをどう受け止めて正していくか、とかね。

江戸時代・・・、死罪となる基準も厳しいし、公開処刑もしていましたから、今の人権至上主義的な社会では受け入れられないと思いますが、江戸時代のほうが今より治安が良かったかも・・・、なるほど。
Posted by poohpapa at 2021年07月16日 19:21
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