2022年04月06日

心地よい疲れ・・・

昨日、体調が悪い中、片道1時間かけて某市の包括支援センターに出掛けた。ある入居者に生活保護を受けてもらうべく、包括支援センターと社会福祉協議会の担当者と本人と、そして管理会社である私と4人で面談するためである。包括支援センターのTさんは以前にも別の入居者のことでお世話になっているし、今回初めてお世話になる社協のHさんも頗る人柄が良い。親身になって相談に乗ってくださった。

本人は中年の女性で、国立大学を出ていてITの専門家。だが、コロナ騒動で職を失い、ここ数年は引き籠っている。現在の住居は4月末までに明け渡さなければならないから、もっと早くに「この相談」をしていれば良かったかな、と悔いが残る。現在の状況では保証会社の審査は通らないから部屋は借りられない。生活保護受給は、生活保護を受けてアパートが借りられるようになって職が見つかるまでの繋ぎ。

それにしても、役所に申請してスムーズに審査がされたとしても2週間はかかる。今月末の退去期限まで間に合わないが、社協のHさんによれば「一時的に共同生活をしてもらうための部屋」が用意されているとのこと。だが、現在は定員いっぱいで空きが無い。それまでどうするか問題が残る。

3人でいろいろ知恵を出し合って、なんとか道筋が見えてきたところで社協のHさんからこう言われた。「長いことこの仕事をしていますが、不動産屋さんが本人を連れてきてくださってこういう話し合いに立ち会ってくれるのは初めてです」、と。へえ・・・、そうなんだ。たしかに、こんなの不動産屋(管理会社)の仕事ではない。だが、こちらにはこちらの事情があるし、私が連れて行かないと本人は動かないもんなあ。

でも、社協のHさんの言葉で救われた。しんどかったけど、その作業が「心地よい疲れ」になった。

そう言えば、最近、(隣り合う店舗同士の)別のトラブルに巻き込まれていて、一方から「あなたは信用できない。浅慮です」との最後通告とも言えるメールが届いた。それはそうかも知れない。本来は管理会社の仕事ではなく当事者同士で話し合えば良い話で相談を受けて、挙句に「信用できない」だの「浅慮」だのと言われているのだから、浅慮であることは間違いないと思う。まあ、私が店頭で(信頼できる客の前で、だけど)怒ったからね。私からすれば、それは私の仕事ではない、と理解しているかどうかが重要。

ただ、そのメールのおかげで、もう関わらなくて済むことになった(関わらない、と決めた)ので、私にとっては良かったかも。物事、全て「相手のある事」、当事者間で「どちらが正しいか」だけでなく、周りの人にも事情があることだから、自分がほぼ正しくても思い通りに解決するとは限らない。それが、人間社会。

同じことをしていても、どっと疲れが出ることもあれば、心地よい疲れに変わることもある、と実感 (^^♪


 ところで、これからいつもの Jonathan's のモーニング。コメントの返信はもう少々お待ちください。

posted by poohpapa at 06:21| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさん、おはようございます。

IT系全体では、常に人手不足です。でも、顧客の事業が縮小するとそれに釣られて職を失うこともあります。特に、ここ数年の部品不足は深刻なので、納品することができず、休業する会社もあります。逆に、リモートでの仕事が一般的になってきたので、フリーランスも盛んになっていて、組織に属さないプログラマーも増えています。求人は若い人が中心になりますが、得意分野と実務経験がハッキリしていれば仕事は見つかると思います。再就職できればいいですね。
Posted by バラキ at 2022年04月06日 10:02
バラキさん、こんにちは

お気遣いを頂き有り難うございます。私としては、ただ単に期限までに部屋を明け渡してくれれば良い、などとは思っていなくて、とにかく次の住居と就職先が見つかってくれれば、と願っています。バラキさんのコメントで少し希望の光が差してきて安心しました。

この方は、PCに明るい、というレベルでなくしっかりしたスキルをお持ちだと思いますので、きっと就職先が見つかることと思います。包括支援センターのTさんも社協のHさんも、親身になってお世話してくださるので助かります。これからもいろいろ相談に乗ってくださることでしょう。

もし、業界の何かの情報が入りましたら、また教えてください。宜しくお願いします。
Posted by poohpapa at 2022年04月06日 11:36
腹が立つこともあるでしょうけども、poohpapaさんが引くことで家主さんの方にトラブルを持っていかれないかを、まず第一に考えてみたほうがいいと思いますよ。
それが、差配・周旋からの流れを組む、不動産賃貸仲介・管理業の「本来」のお仕事ですから。
Posted by AK at 2022年04月06日 13:31
AK さん、こんにちは

はい、そのつもりでいます。私が、「当事者だけでなく周りの人にも事情があること」と言う「周りの人」は、主に家主さんのことです。当事者同士が勝手なことばかり言っていて、主張が全く噛み合いません。私からすれば「だったら、もう裁判で決めてよ」なんです。私も、今護るべきは(善意の)家主さんの利益だと思います。

元々は、家主さんには全く責任が無いトラブルなので、私が引いても(投げても)家主さんにトラブルを持っていかれることは無いとは思います。そう確信しています。

今まで仕事としていろんな相談に乗ってきましたが、この件は「そんなトラブルで不動産屋や家主さんを巻き込まないでくれる!?」という心境です。いえ、そういう心境になってしまいました。

落ち着いたら、どんなことが起きていたのか書かせて頂くつもりです。アドバイス、有り難うございます。

Posted by poohpapa at 2022年04月06日 16:53
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