2022年07月14日

続く訃報・・・

毎日読ませて頂いているNPO法人「百人の会」(教育再生・地方議員百人と市民の会)のメルマガ、その事務局長である増木重夫氏が一昨日、亡くなられた。喪主である奥様から訃報(メール)が届いた。

増木氏がかつて「在特会」(在日特権を許さない市民の会)の関西支部長だったことは知らなかったが、電話では何度かお話しさせて頂いたこともあり、不動産の相談にも乗らせて頂いた。参院選の前も、投票の依頼でなく「やっと退院できたよ」との電話を頂いていて、その後に再入院していたのも知らなかった。

過去に地方議員を務めていて、本人から「二度の逮捕歴がある」と聞いていたが、私は気にしていない。通夜および告別式は吹田市で執り行われるようで、私は出席できないが、心からご冥福をお祈りしたい。

ところで、安倍元総理の葬儀で、昭恵夫人が安倍さんに頬ずりした、というニュースを聞いて涙が出た。こんな形でのお別れになるとは、さぞかし無念だったと思う。これなら、交通事故や病気のほうが納得いく。

私は安倍さんを応援して支持していたが、どっちが多いかは別にして功罪はあると思う。伝えられているように統一教会の会合に祝福のメッセージを送っていたなら、それが今回の凶行に繋がってしまったのは否めないし、あの統一教会に祝福のメッセージを送るなんて常識では考えられないこと。教会と言ってもキリスト教とは関係なく、宗教を金儲けに利用しているだけの詐欺団体でしかないのは周知の事実だし。

そんな団体に総理経験者が祝辞を寄せる・・・、安倍さんは詐欺犯罪に利用されて、共犯者だと言える。

ニュースで見る限り、ほとんど恐喝もどきの霊感商法で、信者に無理やり寄付させた額は半端でなく、信者が破産しようが家庭崩壊しようが自殺しようが関係なく、その部分では山上容疑者に同情してしまう。自民党や安倍さんがそんな団体を支持母体(の一つ)にしていてはいけない。公明党とも手を切るべき。

さすがカネに汚い韓国発祥の宗教もどきの詐欺団体で、こんなのに騙されたなら騙されるほうが間抜け。

個人的には、安倍さんが最初に総理になって退陣する際に、「任期中に靖国神社に参拝できなかったのは痛恨の極み」と言っていたのに、再登板して7年以上も総理の座に就いていながら靖国神社に参拝していないのだからオイオイである。私の高校時代からの親友(女子)が「安倍さんには信が無い」と言っていて納得。外交的に安倍さんの意思を抑え込んで「参拝させない力」が働いていたということなんだろう。

でね、今の私の健康状態からすると、年齢的にも、うちのより私のほうが先に逝くだろうけど、うちのは私の遺体(顔)に頬ずりしてくれるだろうか・・・。してくれるワケないよな。もう少し「女房孝行」をしておこう。
posted by poohpapa at 06:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 経済・政治・国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安倍さんの信条は「政治とは結果である」でしたからね。

特定支持者に向けただけの政治的主張では、民主主義の政治では「結果」は出すことができません。
多くの有権者の支持が集まらなければ、政策を実行することができないからです。

左派であれば志位さん、右派であれば高市さんが当てはまるかと思います。
世界を震撼させるような大きな事件があり、急激に世論が傾くようなことがなければ、主張が支持されることはないでしょう。

このスタイルでは、「歴史の偶然」に頼ることでしか「結果」を出すことができない政治姿勢と言えます。
自ら「結果」を掴もうとするのであれば、清濁あわせ飲むことが必要不可欠です。


日本が採用している「議院内閣制」は、国民から選ばれた政治のプロが「国家指導者」を選ぶという仕組みで、政治のド素人が「国家指導者」になるリスクを減らすものです。
一方で、国政選挙ごとに審判を下されるような形ですので、なかなか任期を全うできずに、コロコロと「国家指導者」が変わってしまうというリスクがあります。
また「大統領制」とは違って、内政・外交の役割が分かれてはいませんので、国政選挙で勝ち抜いていかなかれば、外交に力をそそぐことができない仕組みとなっています。

憲政史上最長の首相在任期間が示すものは、その全ての選挙で勝ってきたことの証です。
だからこそ、だからこそ、これだけの外交をすることができた。


有史以来、日本が主導して作り上げることができた枠組みは、「自由で開かれたインド太平洋構想」が初めてではなかったでしょうか。

実質的な「対中国包囲網」でして、米国にもこの構想はありませんでした。
インドは独立の経緯から西欧不信が強く、オーストラリアも中国資本が入りこみすぎて、とても4カ国の形で「対中国包囲網」ができるとは思っていなかった。

印・中対立ではインド側の肩を持ち、インドのインフラに投資をし、対中姿勢を鮮明にする。
これを忍耐強く続けてきたからこそ、インドが構想に加わってくれました。

今ではインドのモディ首相は、安倍さんの信奉者と言われています。
インドが3日間の喪に服したことは、決して小さいことではありません。

「小事の信よりも大局を」

安倍さんの目は、最初から世界に向いていたと言えます。


これらを踏まえて、麻生さんの弔事を書き記します。
読売新聞からの引用です。


安倍先生、今日はどういう言葉を申し上げればよいのか、何も見つけられないまま、この日を迎えてしまいました。参院選の街頭遊説のさなかに凶弾に倒れた。いくら何でもそれはなかろう。この事態は私にとって、到底受け入れられるものではありませんでした。そしてまた、多くの国民もやり場のない怒りや悲しみに暮れております。誰もがどうお悔やみを申し上げればよいのか、その言葉すら知りません。

 ただただ、ご冥福(めいふく)をお祈りするばかりであります。振り返りますと、先生と私は随分長い時間、お付き合いをさせて頂いたことになります。時に官房副長官と政調会長、時に総理と幹事長、時に総理と副総理として、先生とは政策、また政局において様々な課題に取り組んで参りました。そこにありましたのは、先生との信頼関係。いかなる局面においても、日本という国、及び国益を最優先する信念、先生と私をつなぐ一番の絆であることを確信しております。

 少々、かっこよく言い過ぎたのかも知れません。普段はお酒を酌み交わし、ゴルフ場で冗談を言いながら回る。むしろ、そんないつもの光景の、そこにあった安倍先生の笑顔が目を閉じれば浮かんでまいります。

 総理としてのご功績は今更私が申し上げるまでもなく、多くの方々の知るところであります。内政はもちろんのこと、外交において、間違いなく、戦後の日本が生んだ最も優れた政治家ではなかったか、そう確信するものであります。

 戦後最長となられた在任期間を通じ、積極的な安倍外交は、あなたの持ち前のセンスと、守るべき一線は譲らない類まれなる胆力によって、各国の首脳からも一目置かれ、日本のプレゼンス、存在を飛躍的に高めたと確信しております。

 あなたが総理を退任された後も、ことあるごとに「安倍は何と言っている」と、各国首脳が漏らしたことに私は日本人として誇らしい気持ちを持ったものであります。

 世界が今、大きな変革の下に、各国が歩むべき王道を迷い、見失い、進むべき羅針盤を必要とする今この時に、あなたを失ってしまったことは日本という国家の大きな損失にほかならず、痛恨の極みであります。

 先生はこれから、(父親の)晋太郎先生の下に旅立たれますが、今まで成し遂げられたことを胸を張ってご報告をして頂ければと思います。そして、(祖父の)岸信介先生も加われるでしょうが、政治談議に花を咲かせられるのではないかとも思っております。

 ただ先生と苦楽を共にされて、最後まで一番近くで支えて来られた昭恵夫人、またご親族の皆様もどうかいつまでも温かく見守って頂ければと思います。そのことをまた、家族ぐるみのお付き合いをさせて頂きました友人の一人として心からお願いを申し上げる次第であります。

 まだまだ安倍先生に申し上げたいことがたくさんあるのですが、私もそのうちそちらに参りますので、その時はこれまで以上に冗談を言いながら、楽しく語り合えるのを楽しみにしております。正直申し上げて、私の弔辞を安倍先生に話して頂くつもりでした。無念です。

 令和4年7月12日 元内閣総理大臣 友人代表 麻生太郎
Posted by AK at 2022年07月14日 11:49
昔は「統一協会」って言ってて、「教会」とは関係なさげな表記でしたが、今は堂々と「教会」を名乗っているんですかね。
日本人の信者の心境が理解できませんけど…(´・ω・`)
Posted by ハリケーン at 2022年07月14日 13:11
AK さん、おはようございます

いつも詳しく解説してくださって有り難うございます。

麻生元総理が、「本当は私の葬儀で弔辞を述べて頂きたかった」と仰っているのを聞いて、私も日頃から同じ思いでいたので、全文を知りたかったので凄く有り難いです。まあ、だったら自分で探しなさい、という話ではありますが。

私も、この歳になって、「親友たちに先に逝かれて葬儀で弔辞を読まされるのは嫌だな」と思っていますので、麻生さんの気持ちはよく解かりますし、本音だろうと思います。

それにしても、安倍元総理の信条、「政治とは結果である」というのは、ある意味、我々営業の世界にも当て嵌まる言葉ですね。もちろん、単に売り上げを上げれば良い、ということではなく、その過程も大切ですが。政治は、とにかく国民の安全と財産を護る、その「結果が全て」であって、途中で納得しかねる条件を飲んだりしながらも、最終的に平和と安全と財産を守れれば良い、というのはよく解かります。

私が独立する前に所属していた(小さな)会社の社長が、何期か市会議員を務めて、引退した福田篤泰氏の後釜として自民党から衆院選にも立候補していましたが、「政治家は『清濁併せ呑む』器量が必要だよ」とよく言ってました。政治の世界はキレイ事だけで済む世界ではない、と教えられました。

実のところ、日本にとってまだまだ必要だった安倍さんを殺害した容疑者は厳罰に処してほしいのですが、いろいろと統一教会の悪事が出てくるにつけ、この容疑者に同情してしまいます。

母親が「私の所為で・・・」と述べていて、それはそのとおりですが、人間、精神的に弱ったところ、参っているところに(宗教が)救いの手を差し伸べてくれたなら、信じてしまうものかも。母親も被害者ですね。

それにしても、日本での活動は強制的に止めさせるべき宗教団体ですね。なぜ野放しになっているのやら。霊感商法で得た利益に対しては課税してもいいくらいだと思います。当然に隠そうとするでしょうけど、そうなったら、隠せば「脱税」で宗教法人を取り消せますしね。

私は、以前に安倍さんが硫黄島を訪れた際、「この下にもまだ英霊が眠っているから」と、滑走路に跪いて頭を付けている姿を見て涙が出ました。そんな総理や野党の党首、今までにいませんでしたから。「自分たちもやってから安倍さんを批判しろよ」と言いたいです。

民主党政権であった野田総理の時から続いているそうですが、総理は給与の30%を毎月3.11の復興のために返上している、ということで、マスコミも報道しませんから国民は知らないと思いますが、月額にすれば72万円ほどで、「いっぱい貰っているんだから、どうってことないだろ!?」という話ではありませんね。きっと、NHKの役員より少ない報酬になっているでしょうね。

総理を退任された後も、ことあるごとに「安倍は何と言っている」と、各国首脳が漏らした、ということ、私も日本人として誇りに思います。短期間で総理がコロコロと代わっていたのでは諸外国からも信用されませんし。国際的な会合で、日本の総理が(在任期間によって)各国首脳の真ん中に立って写真に納まるのは見ていて気持ちがいいですし。

掛け替えのない政治家を失ったことは、もう取り戻せない事実で、本当に寂しく、辛い思いです。

繰り返しになりますが、AK さん、いつも丁寧に教えてくださって本当に有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2022年07月16日 07:13
ハリケーンさん、おはようございます

間違いなく言えるのは、宗教ではない、ということ。宗教(キリスト)に名を借りた悪質商法です。

これで、この似非宗教団体に天罰が下らないのですから、キリストもいないんじゃないかなあ・・・。

私は、「世の中、全て人間がやること」「神が人を作ったのでなく、人が紙を作った」と思っていて、まあ罰当たりなので信仰は持ちません。ただし、信仰を持つのは悪いことではない、と思っています。

そうそう、昔、営業で訪れた目黒の眼科医から、「私と一緒に宗教団体を起こさないか?、カネは私が出すから、アンタ、教祖をやりなさい」と誘われたことがあります。その後は二度と訪問していません。
Posted by poohpapa at 2022年07月16日 07:21
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