2022年08月23日

不動産屋として「いい仕事」ができた一日

昨日は朝5時半に家を出て、岡山から上京する青年(私の友人のご長男)と東京駅八重洲南口で待ち合わせ、合流してから7時32分発の常磐線で竜ケ崎市駅に向かい、関東鉄道に乗り換えて「佐貫」から「竜ケ崎」まで二駅、そこからタクシーで(予め検索していて、ほとんどその物件で決めるつもりでいた)物件に向かった。失礼ながら「ド田舎で駅前にタクシー乗り場なんて無いのでは」と思っていたが、あった。

初めて会ったご長男は「なかなかの好青年」で、直ぐに打ち解けて、仕事(案内)がしやすかった。最初から候補に挙げていた物件はかなり良く、立川で同じ物件があったなら家賃は7万円はするだろうけど、その半額。「茨城、恐るべし」、である。そんな安い家賃で貸していたのでは採算が合わないだろうに・・・。

元々が「その物件を自分の目で確かめるために上京していた」のだし、気に入ったようで、直ぐ申込書を書いてもらうこともできたが、青年にこう言った。「まあ、パッと見て、80点以上つけられたら即決して大丈夫だと思うけど、もし、第一印象で、先々自分がそのアパートで暮らしているイメージが湧かなければ、断ったほうがいいと思う。大丈夫?」と。わざわざ岡山くんだりから出てきたのだから後悔してほしくない。

すると、「僕もそう思います。向こうでネットでいろいろ調べて、いくつか候補があるのですが」とのことで一覧を見せてもらい、私の評価を率直に伝えた。中には自身の予算を大幅にオーバーしているものもある。新築の2LDKで家賃65000円とか、1Kで2万円とか、両極端だったりして・・・、さすが茨城 (^^♪

「せっかく岡山から出てきているのだし、竜ケ崎駅まで戻って駅前の不動産屋に飛び込もうか」と提案すると、「はい、お願いします」とのこと。ま、比較して、「やっぱり、さっき見たのがいいですね」になるか、「後で見た物件」になるかは不明だが、そのほうが「より納得できる」だろうし、安心して岡山に帰れそう。

ところが、である。竜ケ崎の駅前、商店街と思しき通りに不動産屋は一軒もない・・・。うちの立川通りだったら100歩も行かないうちに次の不動産屋があるのだが・・・。うん、やっぱり、茨城はド田舎だった (爆

彼がスマホで検索すると、一番近い不動産屋で650m、次が800m。だが、とにかく行ってみるしかない。で、行ったら、建売業者だった。仕方なく次の不動産屋まで歩いて、そこも賃貸はやってない雰囲気だったが、飛び込んでみた。すると、丁寧に対応してくれた。候補の物件を二つ紹介してくれたが、それは、彼が既にネットで見ていて「没」にしていた物件。お断りしたのだが、全く嫌な顔などされなかった。

店の外に出て、「最初に見た部屋よりいい物件はなかなか無いね。あなたの中では最初の物件で決めてもいいと思えるかなあ?。来週また岡山から出てきてもらって再度部屋探しに付き合ってほしい、ということでも私はOKだし、気にしなくていいよ」と言うと、「いえ、もうあの物件で決めます」とのこと。その部屋が1週間後まで残っている保証は無いし、私も「その部屋で決めたほうがいい」と思っていたので安堵。

優柔不断ではなく、自分の希望や意志をしっかり持っているから、案内していても気持ちがいい。今時珍しい好青年。ま、一部屋だけ見せて「これに決めなさいよ」と押し付けたりしていないし、地元の不動産屋にも行ってみたから、しっかり納得はしてくれたと思う。そこから駅に戻って喫茶店を探したが・・・、無い。

少し歩いて、一軒の喫茶店を見つけて入ったのが11時。11時半までモーニングをやっているとのことで、二人とも小腹が空いていたのでモーニングを注文。他に客はおらず、貸し切り状態。申込書に記入してもらい、持ち帰って、先方の業者にFAXしたのが2時ころ。そこまでで、いつもの半月分の仕事量(おい

「この後、大学の友だちと会う」とのことでそこで彼とはお別れ。私が勘違いをしていて、彼は竜ケ崎の大学生。今まで学生寮に入っていたが退寮することになり部屋探しをしていたのだ。今は夏休み、それで帰省先の岡山から上京したのであった。彼はその日のうちに夜行バスで岡山に帰るけど、私は、今日は早朝から仕事だったから、帰りの常磐線で東京駅まで寝たかったので、少し贅沢をしてグリーン車に乗車。

こんなふうに充実した日は一年に数回しか無い。本当は、帰り道に「安孫子」駅で降りて、高校時代の同級生に会いたかったのだが、予定が定かでなかったので断念した。それは「またの機会に」ということに。

それにしても、私の中で茨城のイメージが大きく変わった。今まで私の一番嫌いな都道府県は断トツで茨城だったのだが、今回の案内を通じて地元の人たちの優しさに触れて、「また来てみたい」と思ったほど。

てことで・・・、「私の嫌いな都道府県」で茨城と入れ替わり1位に輝いたのは、私の出身県の愛知県 💧

posted by poohpapa at 06:53| Comment(6) | TrackBack(0) | うちの店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさん、おはようございます。
お疲れ様でした。

龍ケ崎市の竜ヶ崎駅付近で部屋探しをするとなると、日通関係の大学の学生かなと思っていました。岡山から上京で寮に入っていたならば、スポーツをやっているのでしょうか。

常磐線線はその先の「ひたち野うしく」に何度か仕事で行きました。駅前には飲食店が数軒と西友。駅は立派だけど、人がほとんど歩いていない町でした。駅前で仕事をしたため、人の雰囲気は分かりません。朝の上り、夜の下り方面を避けるとを電車は空いていて、上野までの距離も、東京駅から八王子程度。首都圏としては通勤可能範囲ですね。でも、八王子とは全然雰囲気が違う。産業があった差なのでしょうかね。

東京の西側に住んでいると、東方向が疎くなってしまいます。仕事とはいえ、小旅行は気分転換になりますね。
Posted by バラキ at 2022年08月23日 08:50
とても素晴らしいです。わざわざ出てきてもそこに決まらない可能性もあるのに、そこまで親身に案内できるなんて本当に頭が下がります。相手に納得してもらって最後までつきあうのも僕にはできないかもしれないです。
Posted by Tstsu at 2022年08月23日 08:57
バラキさん、再び、おはようございます

今、朝食を終えたところであります、訊かれてもおりませんが (^◇^)

はい、バラキさんのご推察通りです。「ひたち野うしく」・・・、全く存じ上げません。牛久、と言えば大仏ですが。

関東鉄道、佐貫から竜ケ崎に向かう時は2輌編成で、竜ケ崎から佐貫に戻る時は1輌でした。2駅ですし、廃線間近なのかなあ。あんなローカル電車に乗ったのは私が田舎にいた60年前の国鉄武豊線以来ですね。空いていましたが、初々しい女子高生が何人も乗っていて、目の保養にはなりました。

<<仕事とはいえ、小旅行は気分転換になりますね。

そうですね、全くその通りです。それは有り難かったですね。茨城、旅したいな、と今は思っています。
Posted by poohpapa at 2022年08月23日 09:16
Tstsu さん、おはようございます

地元の人に地元の物件を紹介するのとはワケが違いますもんね。やり直しは困難ですから出来る限りのことはしてあげたいな、と思いました。お客さんが喜んでくだされば利益は後からついてきますしね。

世の中、すべて「相手があること」、お陰で良い仕事ができて、私のほうこそ感謝でした。
Posted by poohpapa at 2022年08月23日 09:25
採算が合わないアパートなんて建てるわけないですwちゃんと採算が合うくらいに土地が安いということです(^^)
芸能人なども含め、茨城が良いところだぞってことに気付いて移住してくれてるのが多いみたいで(特に守谷市は)茨城県民としては嬉しいです!
Posted by はなくろ at 2022年08月25日 13:50
はなくろさん、おはようございます

<<採算が合わないアパートなんて建てるわけないですwちゃんと採算が合うくらいに土地が安いということです(^^)

いやいや、いくら土地が安かったとしても、どちらも親から相続した土地であったりするでしょうし、建築費は東京でも茨城でも代わりないと思うのですよ。固定資産税は大幅に違うでしょうけど。

で、茨城、たまたま過去に私が出会った茨城県人との相性が悪かっただけで、きっとほとんどの県民は律儀で優しい人なんでしょうね。私も、老後に移住するなら茨城もいいかな、と思いましたもん。

よし!、今度は栃木にも行ってみよう(おい
Posted by poohpapa at 2022年08月26日 07:56
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