2022年09月01日

京セラの稲森和夫氏が逝去された・・・

一度だけお会いしたことがある。

その昔、今から40年ほど前のこと、勤務先の行事に、安倍晋太郎氏(安倍晋三元総理の父君)と一緒に参加なさっていて、以前に記事にしているが、当時30歳くらいの若造だった私が安倍晋太郎氏から「君は随分とモノをハッキリ言う男だなあ。でも、君の言ってることは正しいよ」と言われた時に安倍氏の隣にいて、笑っていらっしゃったのを思い出す。優しい笑顔で、「この人は表裏が無い人だな」と思ったりして。

世の中でも、そして社員の誰からも尊敬されていたことだろうな、と思えた。その思いは今も変わらない。

そして、ゴルバチョフ旧ソ連元大統領も8月30日にロシアの病院で、老衰(91歳)で亡くなられていた。

実は私はゴルバチョフ氏にも、今から25年前に・・・、会ってるワケないだろ (こら

もしもの話、ゴルバチョフ氏が今もロシアの大統領であったなら、北方領土は(交渉次第で)日本に還っていたかも、と思う。向こうは「それどころではなかった」と思うけど、彼以外が交渉相手であるなら、未来永劫「北方領土を取り戻すことは不可能」だと思う。一度手にした領土を話し合いで還す国など無いしね。ゴルバチョフ氏が大統領の時なら、それも可能だったかもね。或いは、ソ連が崩壊した時に買い取るとか。

私とゴルバチョフ大統領とは「ちょっとした共通点」がある。ゴルバチョフ氏はロシア以外の国からは非常に評価が高いが、ロシア国内では不人気である、と言うこと。私も、不動産業者以外の方からはそこそこ評判が良くて慕われている(自己評価)とは思うけど、同業者からは不人気で。ま、自覚しているけどね。

ソ連を崩壊させたのは彼で、国民の暮らしは社会資本主義の今より社会主義国だった当時のほうが良かった、と言われている。もっとも、短期的に見ればの話で、まだペレストロイカからはたかだか36年・・・、長期的に展望すれば解からない。36年なんて、人類や国家の歴史の中では「ほんの一瞬」なんだから。

私は、と言えば、「ADは明らかに不法行為、消費者の為にも家主さんの為にもなっていなくて、得をしているのは不動産会社だけ。だから、やめませんか」と訴えていて、私の考えに賛同してくださる業者さんもいるけど、多くの同業者からは「あの野郎、余計なことを。いい気になりゃがって!」と思われている。

私の行動で不動産業界が崩壊する、なんてことは無いし、業界人以外の共感は得られるだろうけどね。そこがノーベル平和賞のゴルバチョフ氏と似ているところで・・・、「どこが!?」という突っ込みは無しね。

私は老衰で死ねるかなあ・・・。それにしたってあと20年ほど。理想の実現の為に、前に進むしかない。


【追記】 お二人のご冥福をお祈りします。ブログの帯の「尊敬する人」に両氏を追加したいのですが、けっこう「いっぱい」なので、今回は断念しました。稲盛氏の「名言集」の本は購入したい、と思っています。

posted by poohpapa at 06:37| Comment(8) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

稲盛氏、ゴルバチョフ氏 亡くなりました。最近というか、だいぶ前から
消息は聞こえてませんでしたので、記憶からは遠ざかってました。

いい人は、亡くなった時に、再度評価されるんですね。

poohpapaさんも同業者からは、疎まれているようですが、近々、亡くなった
時は、再評価されるかも?しれませんね。
Posted by たか at 2022年09月01日 08:33
poohpapaさん、おはようございます。

京セラ、オムロン、村田製作所、ローム、日本電産とか、電子電機部品の本社が京都にあります。これらの部品は機器の中に入っているので、一般には知られていないものもありますが、世界的にも重要な企業です。欧米もそうだけど、もう日本から部品メーカーは生まれてこないでしょうね。顔と名が知られている製造業の社長って、今はトヨタぐらいでしょうか。時代を築いた方が亡くなると寂しいですね。

老衰って、気がついたら三途の川のチケット売り場に並んでいる状態なのかな。最近、運動後、足の筋肉が痛くなったとき回復に時間がかかるようになりました。確実に衰えているんですよね。若い頃は翌日には痛みがなくなっていたような。夏になると高齢者の登山での事故が目立ってきます。気持ちは若くても体がついていってない。お互い気をつけましょう。
Posted by バラキ at 2022年09月01日 09:08
僕もAD廃止派です。悪しき習慣はなくしたほうがいいです。
Posted by Tetsu at 2022年09月01日 09:15
たかさん、おはようございます

<<稲盛氏、ゴルバチョフ氏 亡くなりました。最近というか、だいぶ前から
消息は聞こえてませんでしたので、記憶からは遠ざかってました。

ゴルバチョフ氏、晩年はすっかり人相が変わってしまってますね、むくんでいる、と言うか・・・。全盛期の顔立ちは大好きでした。過去のソ連の指導者とは全く違ってましたね、とくに目が・・・。

<<poohpapaさんも同業者からは、疎まれているようですが、近々、亡くなった
時は、再評価されるかも?しれませんね。

はい、私が死んだら、全宅葬になって、私の棺と参列者の列が立川通り500mを練り歩く・・・、なんて様子は想像もできないですね。やっても、棺に同業者みんなから石をぶつけられるのがオチで。

「惜しい人を失くした」と思ってもらえたなら嬉しいのですがねえ、無いだろな。
Posted by poohpapa at 2022年09月01日 09:19
バラキさん、おはようございます

<<京セラ、オムロン、村田製作所、ローム、日本電産とか、電子電機部品の本社が京都にあります。

へえ、そうなんですね。日本の半導体なんかのメーカーが衰退したのは、民主党の政策の所為だったりしますよね。半導体製造や開発なんて、日本のお家芸だと思うので、盛り返して世界シェアを高めてほしいですね。台湾に抜かれるならまだしも、韓国に抜かれたなら不愉快です。

ほんと、一つの時代を築いた方(経営者)が亡くなるのは寂しいですね。

そうそう、筋肉や疲労の回復に時間が掛かるようになりました。若い頃は、一晩寝れば回復していましたが、今は、週一で整体院通いですもん。悲しくなります。

お互い、気を付けましょう、って、バラキさんは私より一回り若いじゃないですか (^^♪


Posted by poohpapa at 2022年09月01日 09:32
Tetsu さん、おはようございます

有り難うございます、悪しき習慣は無くしていかないとね。でも、まだまだ少数派ですもんね。ADは麻薬と同じです。一度手を染めたら抜け出すのは困難ですね。今、不動産屋の9割は麻薬常習者です。
Posted by poohpapa at 2022年09月01日 09:36
ブレジネフ亡き後のソ連は、チェルネンコ、アンドロポフとか言った年寄りばっかりで、体制が何も変わらず、「このままではソ連はじり貧だ。何とかしないと・・・・」と言う意見が中から出て、若き54歳のゴルバチョフに白羽の矢が立った、ということなんでしょう。

彼が進めた、ペレストロイカ、グラズノシチも、あくまでもソ連の改革、ということで、決して崩壊を目指したものではなかったでしょう。ところが、「ソ連は同盟国には干渉しない」と宣言したために、よりにもよって、「隣の家が壁紙を張り替えたとて、なぜ俺たちもしなければならないのか?」という理屈で改革を拒んだ東ドイツでのデモが、各地に広がったのは皮肉かもしれません。

ドイツはゴルバチョフに感謝しているかと思うのですが、旧ユーゴスラヴィア諸国は、分裂、戦争と言う結果を招き、恨まれているかも。

結局、ソ連崩壊、ということになりましたが、あのままでは東側諸国はどうなっていたことか。どこかの国ほどではないにしろ、悲惨な状態であったであろうし、中国がこれほどのさばることもなかったでしょう。同様に、ロシアとウクライナの戦争はなかったかもしれませんし、彼自体、プーチンがやらかすとは思ってみなかったでしょう。

いずれにしろ、ゴルバチョフは歴史の教科書に載ると思います。
Posted by ドイツのガイド at 2022年09月01日 10:27
ドイツのガイドさん、おはようございます

旧ソ連の末期はガタガタでしたもんね、誰も責任を取りたくなかった、ということでしょうね。ゴルバチョフの弱みはKGBにパイプが無い、ということで、そこがプーチンとの大きな違いなんですね。

そりゃあドイツはゴルバチョフに感謝していることでしょう。いっぽう、ユーゴスラビア・・・、チトー大統領のカリスマ性で6つの共和国がどうにか纏まっていましたが、チトー亡き後、内戦が勃発しました。そのことを私の恩師は、チトーが亡くなる20年も前に「チトーが死んだらユーゴスラビアでは間違いなく内戦が勃発するぞ」と予言していて、その通りになりました。でも、6つの国に分かれて、今はそれぞれの国が幸せなんじゃないでしょうか。観光でしか訪れたことはありませんが、人々の表情は穏やかでした。

中国、いつかは世界の覇権を握る、と私は読んでいます。そうなったら「資本主義、自由主義は間違いで、社会主義、共産主義こそが人民や人類の幸せに繋がる」などと言いだすでしょうね。ただし、それもせいぜい数十年のこと。わりと早くアメリカが世界の覇権を取り戻すことでしょうけど。

個人的には、この100年の間で最高の政治家はゴルバチョフだと思います。あ、サッチャーも。




Posted by poohpapa at 2022年09月02日 06:54
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