「駅から徒歩5分」のマンションに、5分ではたどり着かない理由 知っておきたい「不動産広告」のルール
日刊ゲンダイ 山下 和之 2022/10/17
自社の入居者募集物件が「駅徒歩9分」か「駅徒歩10分」かの違いはイメージ的に大きな差になる。「駅徒歩15分」と「駅徒歩16分」も同じこと。徒歩16分だと、「歩くのは辛い」とか「バス便になるか」と思われそう。だからと言って嘘は書けない。まあね、男性がゆっくり歩いたり女性がさっさと歩けば「1分80m」かも知れないが、歩くスピードには個人差があるもの。徒歩10分が8分だったり、12分だったりもする。
最近は、at-home に広告を出す際、住所を打ち込んで、地図で位置指定をすれば自動的に「駅徒歩何分」と表示されるので従っているけど。たまに、「ここ、13分も掛からないんだけど・・・」と思うこともある。
まあね、長めに表示しておけばクレームは来ないだろうから、仕方ないか、とは思うけど、実際に普通に歩いた時間で表示したほうが親切というものだろう。ちなみに、うちの店だと at-home では立川駅から徒歩11分の表示。距離だけで言えば9分、実際に歩くと、15分は見ておかないと電車に乗り遅れる。
次に面積・・・、4畳半以上あればDKと言える、とのことだけど、構造上の問題でテーブル(食卓)が置きにくい場合もあって、その場合はDKでなくKだと思う。8畳以上ならLDKと表示していいようだけど、現実に、食卓とソファーとテレビが置けないようなら、8畳あってもLDKでなくDKと表示するのが適切だろう。
時に、「家主さんのお人柄が最高」と書きたい時もあるけど、「最高」は認められず使えなかったりしてね。
物件の良し悪しは、部屋そのものだけでなく、晴れた日と雨の日の両方で見たり、周辺をしっかり歩いてみて、それから判断するのがいい。エントランスにゴミが散らかっているようなら止めたほうがいいしね。
あんまり疑り深いのもどうかと思うけど、広告の数字でなく自分の目でしっかり確認することが肝要かと思う。使い勝手の悪い8畳の部屋もあれば使い勝手の良い6畳の部屋もあるから、数字は一つの目安に過ぎない。ネットに貼られている写真もいつ撮ったものか分からなかったりして、とくに中古物件は要注意。
広告に共通のルールがあることは良いことだけど、まあ、最後は「自分の目」で判断するしかないと思う。
さて、これから、いつもの Jonathan's のモーニングに行ってきます、昨日の記事のパッセを持って (^^♪
2022年10月19日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック