一月前に生活保護を受け始めたばかりの単身の高齢男性が来店。
「今の家賃は68000円で生活保護の規定をオーバーしているので安い部屋に移らなければ」とのこと。
当社管理の8畳一間で広めの家賃42000円の部屋を案内。
「荷物が多くて入りきらない。娘が『1階でないとダメ』と言っている」と断りが入る。
「役所から契約金や引っ越し代が出ないから、その分は娘が出すから決定権は娘にある」とのこと。
別の部屋を案内するも、管理会社から「70歳以上はダメ」と断られる。
1階の物件で探すも希望条件に合う部屋はなかなか出てこない。その間に職場(調理師)を解雇される。
ようやくに、駅から徒歩圏のマンション(1階の部屋)が見つかり娘とともに案内。
娘も了解して申し込みをし、本人を連れて(保証会社の審査を通してもらうべく)管理会社に挨拶に行く。
保証会社の審査が通り、家主さんの了解も得られた、との連絡があり、今借りている部屋の解約通知を出さなければならず、一日でも早いほうが良いので解約の方法を教え、うかうかしていると次の家賃も引き落とされるので、銀行に行き「自動引き落としになっている家賃の振替え停止手続き」をするよう進言。
自分で銀行に行き手続き完了。
翌日、娘が当社に来て、「24日に契約金なんて振り込めない。市役所は『1ヶ月前に保護決定した人の契約金など出せない』と言っている。あなたにも言いましたよね。こないだの物件はキャンセルしてくれ」とのこと。
「お父さんのケースで役所が契約金を出さない、ということは無いから、役所の担当者に確認すべき。私が電話しようか?」と言うも、「とにかく、私が負担することも立て替えることもできないから無かったことに」と捲し立てて、どういうワケか怒って帰っていった。
私が役所に確認すると、「出せますよ」とのこと。ならば一時的に立て替えるだけで済む話になる。
父親の携帯に電話するも、父親でなく娘(妹のほう)が出て「キャンセルしたんだからもういいでしょ!?、あなたは信用できません」とのこと。
現在はここで止まっている。
当然に、一生懸命に審査を通すべく協力してくれていた管理会社のМさんに謝罪の電話を入れた。「もう少し待っててみましょうか」との有り難い言葉も頂いた。それにしても「契約金は娘が出す」という話は何だったのか。払うどころか、確実に還ってくる立て替えも拒否していて、親子で意思の疎通が図れていない。まあ、何度説明しても理解できない父親と、言い出したら聞かない娘とでは意思の疎通は無理かな。
娘二人は結婚していて、20万円ちょっとの額が立て替えられないほど、とは思えないんだけど・・・。法的に不動産屋が立て替えるワケにはいかないし、それが可能だったとしても、こんな親子を助けたくない。
役所からは「早くもっと安い部屋に移りなさい」と尻を叩かれるだろうけど、私は知らない、相手にしない。
せめて、「いろいろご面倒をお掛けしましたが、こういう事情で借りられなくなりました。申し訳ありませんがキャンセルさせてください」と下出に出てくれていたなら、そして、私のアドバイスに対して(冷静に)聞く耳を持っていてくれたなら、と残念に思う。この親子がしたことは一種の営業妨害だと言える、と思う。
2022年11月25日
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>>家賃42000円の部屋 契約金20万円ちょっとの額
え?、契約金って20万円もするの?
これって、やっぱり大金だから、娘も経済的に余裕がなければ出せないかもしれませんね。
立て替えするお金がなかったのかも?
娘は契約金がもっと安いところを希望していたのかもしれませんね。
どっちにしても、高齢男性、また来そう、こんどは、どこでもいいから、と泣いてすがりそう。
心優しいpoohpapaさんはどうしようか?
<<え?、契約金って20万円もするの?
20万なら圧倒的に安いほうですね。こちらで、仮に2DKで8万円の部屋なら40万くらい必要です。たかさんの地域なら、部屋を借りてくれたら家主が毎月5万円を入居者に払ったりするかもですが (おい
家賃そのものの相場もありますが、最近は(費用は掛からない)連帯保証人を取るのでなく保証会社を使いますし、保険も入らなければなりません。保証会社の保証料は、概ね家賃の50%〜100%です。あと、礼金ゼロ、敷金ゼロの物件でも、家主が歓迎しない内容のお客さんの場合、礼金 1 にするのを条件にしたりして家主を説得するケースもあります。今回がまさにソレです。
管理会社の担当者がとてもいい人で、「役所から契約金が払われるのを待って契約しましょうか?」とまで言ってくれましたが、私が辞退しました。ホームレスにでもなればいい、と私は怒っていますから。
道筋だけ教えて、好きにやらせてあげれば良かったのかもしれません。
わからなかったり、困ったら聞いてくるでしょうから、その都度小出しに助言すべき人たちなのでしょう。
たくさんの情報を咀嚼できない能力だと、先回りして助けようとしていても意図が全く伝わりませんから。
いわゆる「逆恨み」の構図です。
連日の投稿、気持ちが強烈に伝わってきます。その父親、一般的な生活において必要なことを全部他人に任せていたのでしょうね。銀行関係の作業も不案内だし、勝手に?娘たちに期待しているし。申請や審査、契約という作業も全く理解していないし。そんな親に育てられた子供は、そうなってしまうんですよね。親が頼りないから、しっかり者にというパターンもありますが、極力関わりたくないという関係でしょう。
私は物心ついた頃からの娘の父親ですが、少しメンタルが弱い部分があって心配しています。これは、彼女のせいではなく、元妻と私が作っていた環境が原因だと思っています。体内に染み込んだ不安要素はそう簡単に除くことはできず、プレッシャーをかけずに自分の生きたいようにしろとアドバイスし、協力できるようにしています。私は自分の親から自由に生かされたので。
親子って難しいですね。ゲームみたいにリセットして再度育成することができないので。
<<たくさんの情報を咀嚼できない能力だと、先回りして助けようとしていても意図が全く伝わりませんから。
いわゆる「逆恨み」の構図です。
全く、仰るとおりですね。そういう人たちには、先回りして「至れり尽くせり」、でなく、訊かれたことだけ答える、頼まれたことだけ(依頼の内容を吟味して)してあげる、で良いのかも知れませんね。
いい勉強になりました、はい。トホホですが。
先ず、昨日はわざわざの差し入れ、本当に有り難うございました。もう立川では手に入りませんし、国分寺の駅前のqueen's伊勢丹まで買いに行っていたので助かります。大切に食べさせて頂きます。
ところで、この仕事をしていて、久々に怒りが湧いてきました。私だけでなく、何とか審査を通して差し上げようとしていた管理会社のスタッフにも迷惑を掛けました。てことは、今後、似たような状況で部屋探しに困窮している人にも影響が出てしまうもの。
うちは「武蔵村山市と立川市の生活保護受給者の部屋探しはしない」ことにしていますが、それでも、困っている人がいたなら相談には乗っていて、もう、それもやめようかな、と思います。
キャンセルするにしても、モノの言い方、というものがあると思うのですよ。娘たちの言い方だと「キャンセルする理由が私にある」というような言い方ですもんね、責任転嫁も甚だしいです。
私も、自分の子供たちには、幼い頃は厳しく当たっていましたが、大人になってからは「親のことは気にせず自由に生きろ」と言っております。はい、いい父親です、自画自賛です。
まあ、この仕事をしていると、悪い意味で、「この親にしてこの子あり」とか「この子にしてこの親あり」という家族をよく目にします。親を見れば子供は(どんな人柄か)解かるし、子供を見れば親は(どんな人柄か)解かるものですね。親は碌なモンじゃないのに子供は立派・・・、ほとんどありませんね。
一見すると、親子の仲は良さそうに見えましたが、カネ(利害)が絡むと信頼関係ゼロでしたね。
ほんと、もう関わりたくないです。
日本は、教育を根底から見直して改善しないと、このままでは民度がどんどん下がっていきそうです。