私が小学生の頃、近所のお兄さんに連れられて映画館に行った。「映画を観に連れて行ってやるよ」と言われて二つ返事でついていったが、どんな映画を観るかの選択権は私には無い。町に映画館は5館くらい有ったが、子供向け映画は上映されていなかったような・・・。観たのは黒澤明監督の「天国と地獄」。
強烈な印象があって、また観たくて、私が還暦を過ぎた頃にDVDで購入したくらい。だが、私が最も好きな黒澤映画は「天国と地獄」ではない。世間では「7人の侍」が黒澤映画の最高傑作と言われていて、海外でもリメイクされた映画が何本もあるくらいだし、それも凄い作品だとは思うけど、私のイチオシは・・・、
「椿三十郎」
この映画は2007年に織田裕二主演で再制作されているが、私は観ていない。三船敏郎版を観ているから。あの重厚さとリアル観・・・、誰が主役を演じても三船敏郎版を上回る映画になりっこないのだから。
ま、織田裕二と私は共通点があるから応援はしているんだが。え?、どんな共通点だよ?、ですって??
誕生日が12月13日ということ、それだけ (^◇^)
そうそう、仲代達矢氏も誕生日は12月13日で現在91歳、私より19歳年上かあ・・・、長生きだなあ。
たまたま YouTube でラストシーンを見かけた。長〜い間(ま)の後の居合斬りのシーン、仲代達矢もいい。全編を通して、三船敏郎だから凄さ(重苦しさ)が伝わってくるが、織田裕二じゃ、どうしても軽くなる。
そうだ、GW、どうせどこにも行かないから、久しぶりに「椿三十郎」のDVDでもゆっくり観賞しようかな。
2024年03月29日
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クリント・イーストウッドよりもかっくいい。
まぁ個人的には『七人の侍』の久蔵(宮口誠二さん)か、月影兵庫(近衛十四郎さん)が好みです。
<<椿三十郎、もうじき四十郎だがな…も素敵ですが、麦畑三十郎も捨てがたいですよね。
麦畑三十郎・・・、用心棒、でしたっけ??
たまたま目の前に椿の木があったので椿三十郎と名乗った。そして、麦畑の中にいたので麦畑三十郎と名乗った・・・、そこんところは適当なんですね (^◇^)
そう言えば、伊勢丹の地下のワイン売り場に、椿さん、というソムリエさんがいます。名札を見ると、嫌でも椿三十郎を思い出します。ちょっと羨ましくもあります。
そうそう、脇役としては宮口誠二さんは渋くていいですね。近衛十四郎さんは勝新太郎さんのお兄さんでしたっけ?、浪人姿がよく似合います。これ、もし、月影兵庫と椿三十郎と座頭市が闘ったら誰が勝ち残るのかなあ、なんて想像したりして楽しんでます。座頭市>椿三十郎>月影兵庫、の順かなあ。