新幹線が終日運休したことで大阪で更に一泊することになったのだが、そのお陰で美味しい「たこ焼き」が食べられて、思いもよらず kotako さんとコメダ珈琲デートができたから、ま、悪いことばかりじゃない。
前の晩から「翌日は始発から通常通り運行されます」とのニュースが流れていたので、ホテルで朝食をとり、チェックアウトして、どのみち新大阪駅の切符売り場の窓口は相当に混雑しているだろうから、ゆっくり駅に向かった。その日のうちに東京に帰れればいいのだし。窓口は「我先に」というような客はいないものの、一人一人が時間が掛かっていて殺伐とした空気ではあった。待つことしばし、私の順番が廻ってきて対応してくれたのは中年の男性職員村上さん、大当たりだった。なぜ大当たりだったか、と言うと・・・、
利用者に寄り添って「出来る限りの便宜を図ろう」としてくれたからで、その姿勢が私の勉強にもなった。
前日、新大阪駅の精算窓口で、若い駅員が「払い戻しとキャンセルの手続きを承ります」と呼び掛けていて、その日乗るハズだった乗車券と特急券(の2枚)を渡したら、キップに何やら書き込んで、「東京のJRの駅、どこの窓口でも払い戻しされます」とのことだったが、後で「待てよ、乗車券のほうは往復割引で購入しているから、改めて乗車券を普通の料金で購入したなら6千円ほど高くなるから納得いかないなあ。事故が起きてしまったことは仕方ないこと、『東横インのホテル代を出せ』とは言わないけど」、と考えた。
それで、さっきの若い駅員のところに戻って、「さっき払い戻しの手続きをしてもらったけど、乗車券は往復割引で購入していて29日まで有効だから、払い戻ししてもらう必要は無いから乗車券の方だけ生かしてもらいたいんだけど」と言ったら、「一度払い戻しの手続きをしたキップは元に戻せません」と冷たい返事。
そのことを村上さんに伝えると、「あ、大丈夫ですよ。払い戻しをキャンセルして、このまま使えるように変更しますね」と、さっき若い職員が乗車券に書き込んだ部分に二重線を引き、判子を押して返してくれた。さらに「東京に帰って特急券の払い戻し手続きするのは面倒でしょうから、ここで済ませましょうね」とも。
それは本当に有り難い。誰が迷惑をかけているか、ちゃんと理解しているワケで・・・。それでこう言った。
「大変なお仕事ですね。本当に有り難うございます、助かります」と。すると手を横に振って「いえいえ」と笑う。ま、この後で、もし「どうなってるんだ!?、早くしろよ!」と怒鳴る客がいたとしても、その日一日は乗り切れるんじゃないかな。私はそうなることを期待して言っているしね。はい、私は偽善者ですよ (^^♪
2024年07月29日
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