私なりに考えた「幸せな老後を送るために必要な4つのK」というものがある。これさえあれば熟年離婚は避けられて、寂しい老後を送ることは無いと思う。中には、ずっと一人暮らし、という人もいるだろうけど。
4つのK、というのは、それぞれの頭文字をとったもの。交友関係は置いといて、夫婦関係だけでの話。
1、健康
2、カネ
3、会話
4、感謝
2の「カネ」は、贅沢三昧な暮らしができるほどの貯えは不要。生きて(食べて)いければ十分だけど。
言うまでもなく一番大切なのは健康。アントニオ猪木が言っている「元気があれば何でもできる」だよね。「おとうちゃんが寝たきりになったら私は介護しないからね」と宣言されていて、それを差し引いても、私にとっては最高の女房。うちのの有難味が身に染みて分かったのは、正直、この5年くらいで、かなあ・・・。
意外と「考えていない人」は多いと思うけど、旦那が定年退職して、嘱託の期間も終えて家にずっといるようになると、家事に協力しないで横になってテレビを見続けている旦那は鬱陶しいだけの存在になる。うちのお客さんで、まさに「それに該当する」奥様がいて、離婚たいと思っていて、気持ちはよく解かる。
共通の話題も無く、会話が少なくなって、何かしてもらっても、例えばお茶を淹れてもらっても「有り難う」も言わないで黙ってテレビを観ていて、それが当たり前になって「感謝」が感じられなければ、奥さんからしてみたら「冗談じゃない、やってられない」になるもの。フラストレーションが溜まるだけになる。現役時代の会社の管理職のまま家庭に入って、何でも「してくれて当たり前」と勘違いする男性は多いと思う。
本音の「会話」と「感謝」は夫婦円満の為に凄く重要。うちは毎日、小さな「有り難う」が飛び交っている。
うちのが私より17歳年下なので共通の話題に困るかな、と当初は心配していたけど、今も話題には困ってない。お互いに相手の趣味と時間を邪魔しなければ鬱陶しく思われることも無い。夫婦であっても気遣いは大切。うちのは「元気なうちに、行きたい(旅行したい)所があったら行っといでよ」と勧めてくれる。保護猫のみーちゃんがいるので、うちのは家を空けられない。みーちゃんが毎日この家に帰ってくる間は一緒に旅行することはできない。「久しぶりに新幹線や飛行機に乗りたい」と言っていて、申し訳ない思い。
うちのは「おとうちゃん、浮気していいよ。お父ちゃんの仕事は、それくらいの楽しみが無ければアホらしくてやってられないよね」とも言っていて、世の中に、そんな女房はいないと思う。私が「一生使いきれないほどの資産」を持っているなら話は別だけど、私が死んだら、うちのはたちまち生活に困窮するのに・・・。
私が多くの人に美味しいお菓子をバラ撒いていても、「そんなカネがあるなら家計に入れてよ」なんて言わないしね。ただし、「おとうちゃん、よくやるよ」と呆れられてはいるけど。そこも「凄い女房」と思える。
私なんかに言われなくても解かっているとは思うけど、世の旦那族、熟年離婚したくなければ考えよう。
2024年08月11日
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