最終結果は、下記の通り
▽斎藤元彦(無所属・前)111万3911票 当選
▽稲村和美(無所属・新)97万6637票
▽清水貴之(無所属・新)25万8388票
▽大澤芳清(無所属・新)7万3862票
▽立花孝志(無所属・新)1万9180票
▽福本繁幸(無所属・新)1万2721票
▽木島洋嗣(無所属・新)9114票
ぶっちぎり、ではなかったけど、珍しくたかさんの予想が当たったね。これ、投票前、稲村和美氏は「今の時代に、あれだけのパワハラ疑惑で失職した斎藤氏が相手なら楽勝!」と思って慢心してたんだろうね。
県内29市のうち22の市長が投票日の3日前の14日、稲村氏への支持を表明したのも影響したかも。先の衆院選で、自民党が「裏金問題で公認しなかった立候補者」の事務所に選挙の終盤で2千万円を送金したのと似てるかな。得票差137274票・・・、あれが無ければもっと接戦になったかも知れないな。
いくつかの選挙で、候補者や支持者、政党が「え?、今それを言うか(するか)!?」ということが多くて、「そんなこと言わなきゃ(やらなきゃ)」当選してただろうに・・・、と思ってしまうこと、何度かあったような。
でね、この記事 ↓
宮根誠司「大手メディアの敗北」泉房穂氏「ネットの勝利、オールドメディアの敗北」斎藤前知事当確受け
デイリースポーツ によるストーリー
全く、その通り!
大手マスコミは国民からほぼ信用されていないことが今回の選挙で露見した感がある。それはいいこと。
「斎藤候補というより…何と争ったのか」 落選確実の稲村和美氏
毎日新聞 によるストーリー
稲村氏、兵庫県民にとっては「当選しなくて良かった」と思う。選挙参謀にも恵まれてなかったかもね。でもって選挙終盤で稲村氏支持を表明した22の市長、いい恥さらしで、お辞めになったほうがいいのでは。
斎藤氏も、これからは「おっと、これをやったらパワハラになるのかな」と、少しは気を付けることだろうね。
明日は横浜旅行記の続編をアップするつもり。あまり間が空くと自分でも「どこまで書いたか」忘れそう💧
2024年11月18日
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まあ、あれだけのパワハラをされたんでは、「これからはヴォイスレコーダーを用意しておこう」、と言う職員も出て来るでしょうね。
斎藤氏も、最初はしおらしい行動を取るとは思いますが、そのうちまたやらかしますよ。
それにしても、人の心と言うのはわからんもんですなー。
これ、県庁の職員より全会一致で不信任案を可決した県議会議員たちのほうが戦々恐々でしょうね。
私は、斎藤氏がパワハラを全くしていなかった、とは思っていません、ただし、今の時代ではパワハラ認定でも、以前ならパワハラとは言われなかったのでは、それくらいの話では、とも思っています。
<<斎藤氏も、最初はしおらしい行動を取るとは思いますが、そのうちまたやらかしますよ。
そうですね、あれで再選されたのだから、「これくらいは大丈夫だろう」と過信したりしてね。
ネットの威力をまざまざと知ることになりましたが、これからは、「誰が正しいか」ではなく、「何が正しいのか」「何が真実なのか」一人一人がしっかり考える必要があるかと思いますね。
長年、県政を食い物にしてきた前知事、県会議員、業者の悪行を今回、白日の元に晒した立花さんは素晴らしいです。
今後は百条委員会で真実を追求して、場合によっては警察が介入することで、兵庫県の膿を出し切って欲しいですね。
前にも書きましたが、この騒動は12年続いた前知事の県政を改革しようとした斎藤氏が原因となった、県議や職員のアレルギー反応だったと思っています。poohpapaさんが提案したように、理解者を作らなかったのが失敗した原因でしょう。
今回の選挙はSNSの勝利だと言われていますが、パワハラと認定されていない状態で流布される情報、どれが真実がわからないですよね。バーダックさんの指摘している公用パソコンの件、私は選挙以前からネットでその噂を拾っていましたが、エビデンスあるのでしょうか?USBメモリが使えないようなセキュリティ対策の厳しいパソコンにそんなもの保存しますかね。パスワードも管理されているので、チェックされると一発でアウトじゃないですか。
都知事選で無意味なポスターを提示する、県知事選に立候補し斎藤氏を応援する、こんな作戦を考えた立花氏、好きじゃないし信用していないです。
再開される百条委員会で諸々明らかにされることを期待します。
<<今回の知事選の混乱の原因は・・・(途中省略)・・・SNSで暴露されました。
その話は私もネットで見ましたが、あまりにセンセーショナルで、本当かな、と俄かに信じられませんでした。これ、事実なら、(自殺した局長の)奥様は誰よりご主人の浮気のことを分かっていた(知っていた)と思うのですよ。そしたら、斎藤知事が「パワハラだー、それで職員が自殺した」なんて騒がれてたら、どんな思いでいるのやら。そして、パワハラが無かったのなら労災扱いにはなりませんよね。だとすると、パワハラが原因でないと困ることになりますね。と、あくまで私の推測ではありますが。
斎藤氏、「長年、県政を食い物にしてきた前知事、県会議員らの悪行を暴きそう」ということで、パワハラ疑惑をでっちあげられたのか・・・。私には斎藤知事がそこまで正義感が強い人とは思えませんが。
<<今後は百条委員会で真実を追求して、場合によっては警察が介入することで、兵庫県の膿を出し切って欲しいですね。
それはそうですね。なんか、百条委員会が及び腰で機能していない感もありますが。
斉藤知事、パワハラについて、完全なでっちあげでなく、多少はあったんだと思いますね。火の無いところに煙は立たない、というやつで。
そうそう、局長のPCに不倫のことや、いかがわしいファイルが入っていた、というのも、職場のPCにそんなの入れておくかねえ、と?マークです。いろんな噂の、何が正しいんでしょうね。
いずれにしても、人ひとり亡くなっているのですから、徹底的に調査して欲しいものですね。
<<前にも書きましたが、この騒動は12年続いた前知事の県政を改革しようとした斎藤氏が原因となった、県議や職員のアレルギー反応だったと思っています。
てことだと、県庁ぐるみ腐っている、相当に異臭を放っている、ということになりますね。前知事だけならともかく、県議も職員も、「余計なことをしてくれるな」「スキャンダルをでっちあげてでも引き摺り下ろすしかない」と纏まっているような・・・。
<<今回の選挙はSNSの勝利だと言われていますが、パワハラと認定されていない状態で流布される情報、どれが真実がわからないですよね。
全く、そのとおりです。このことを教訓に、我々はSNSで流布されている話や情報の、何が真実か、先ず疑って、自分の頭で考える習慣を身に付けなければ、と思います。
<<バーダックさんの指摘している公用パソコンの件、私は選挙以前からネットでその噂を拾っていましたが、エビデンスあるのでしょうか?USBメモリが使えないようなセキュリティ対策の厳しいパソコンにそんなもの保存しますかね。パスワードも管理されているので、チェックされると一発でアウトじゃないですか。
私が言いたかったことを専門的に詳しく説明して頂き有り難うございます。パスワードも管理されていてチェックされることもあるなら、そんな危険な橋を渡るものかなあ・・・、と思うのですよ。
立花孝志氏に関しては、私も信用していません。やってることに一貫性が無く、世間の荒波を「嘘でできたサーフボード」でサーフィンしているような、そんな男です。何がやりたいんでしょうね。それでも、れいわの山本太郎よりマシだとは思いますが。
普段選挙に行かない兵庫県の友達もこの選挙には行きましたね。
兵庫県は関西でも既得権益の塊といってもよい地域なんですね。そこにポット外部の人間が知事として来て、改革をやり始めた訳です。
3年前、彼が知事としてきた兵庫県(人口530万人)の財政予備費は30億円だったそうです。
隣の大阪府の予備費は1000億円(東京都は桁違いに多い)だったそうで、コロナの時に大阪府は中小企業などに支援して救助できましたが、兵庫県は全く予備費がなくてなにもできなかったという財政状況だった。
彼が知事として財政立て直しの旗頭となってチェックしたところ、バブルの時に県が買いあさった土地や森林などで隠れ債務が1500億円あり、また新県庁舎(1000億円)建設計画が進んでおりこのままでは兵庫県が財政破綻し福祉やサービスに支障がきたすと考えて見直しを行ってきました。
ところが、既得権益でいっぱいの県議会議員や県庁職員の猛烈な反発を買い、追い落としが始まったのです。パワハラ事件や県民局長の自殺などで県議会で不信任議決をして辞任に追い込んだのです。
この時とった手法が、テレビや新聞で嘘、捏造報道を行って、日本中に斎藤元知事は悪いやつだと報道しまくったのです。
実際は斎藤元知事のパワハラは全く証拠も被害者もなく、また県民局長の自殺は県庁内で複数の女性職員(10名以上)との不倫(不同意性交等罪?)がバレるのを恐れてたものと分かってきたのです。
ところが、すべての県議会議員や県庁職員が反斎藤元知事だったわけではなく真実が少しずつ表明されるようになりました。この選挙期間中に県民も分かってきたのです。これが無実の斎藤元知事当選となったのです。
<<普段選挙に行かない兵庫県の友達もこの選挙には行きましたね。
そりゃ、行くでしょうね、県民にとっては大問題ですもん。前回の知事選より投票率が14%くらい高くなっているそうで、そのうちの一人だったんでしょうね、ご友人。
<<兵庫県は関西でも既得権益の塊といってもよい地域なんですね。そこにポット外部の人間が知事として来て、改革をやり始めた訳です。
なるほど、「地場の人間で宜しくやってるのに外様が来て邪魔するんじゃねえよ!」てことですね。
<<彼が知事として財政立て直しの旗頭となってチェックしたところ・・・(省略)
マスコミは、今までの無駄遣いなんかの事実は掴んでいたと思いますが、テレビをはじめとするマスコミからは斎藤氏擁護の声は聞こえてきませんで、そこが不思議です。テレビや新聞などは、いったい何を護ろうとしていたんでしょう。斎藤氏に暴かれては困る権益なんかにマスコミもあやかっていたんでしょうね。普通なら、既得権益にドップリ浸かっていた前知事や県庁職員のほうを追及するものでしょう。
<<実際は斎藤元知事のパワハラは全く証拠も被害者もなく、また県民局長の自殺は県庁内で複数の女性職員(10名以上)との不倫(不同意性交等罪?)がバレるのを恐れてたものと分かってきた
10名以上の女性職員と不倫、って、・・・、凄い数字ですね。私よりちょっと多いや。バレてしまうのは時間の問題、だったとしたら、そりゃあ死ぬしかないですね。
それにしても、県民局長の自殺の原因を斎藤知事のパワハラにすり替える・・・、やることが狡猾ですね。それで県議会で全員一致の不信任成立・・・、ならば、県議の出直し選挙も必要ですね。
今朝のニュースでは「辞任した県議がいる」ようで、その人の立ち位置は不明ですが、私は、斎藤氏が再選されたのですから不信任案に賛成して辞任に追い込んだ県議全員が辞めるべきかと思います。
私もねえ、たかさんのパワハラコメントに日夜悩まされておりまして、うちのに「私が自殺したら、たかさんを相手に損害賠償とか慰謝料を求めて訴訟を起こすように」と普段から言っております。だから、今後は「今にも潰れそう」「汚い店」などと言わないようにね。どっちが先に死ぬのかなあ・・・。
この世の中で確定しているものは、
実際に起きたことの事象である「事実」だけです。
一方で「真実」とは、「事実」と「事実」の間の因果関係を、
人間が推論して納得できる形に「決めつける」ことなのですよ。
本当の因果関係など誰にも分かりません。
「真実」とは、人間による因果関係の推論でしかない以上は、
人の数だけ「真実」が存在することになります。
しかし、社会を回していく上では、
因果関係を1つに「決めつけて」処理していくことが重要なことなので、
多くの人が納得できる推論を「社会的な真実」とすることにしています。
ですので、
【社会的な真実が、本当に真実か?】
という問いは、全く意味がないのですよ。
さて、この件においての「事実」としては、
1.斉藤さんが、元局長の告発行為に対して、調査と処分した
2.元局長が自殺をした
というものがあります。
マスメディアの多くは、この2つに因果関係があるものとして、
斉藤さんの道義的責任を問う論調でしたね。
しかし、当初からこの因果関係は疑問視されていました。
その理由としては、
・調査と処分(3月)から自殺(7月)まで間があいていること
・自殺が、百条委員会での証人出頭の直前であること
です。
1と2の因果関係としては、「事実」が起きた期間が開きすぎているため、
非常に弱い推論にしかなりません。
むしろ「百条委員会での出頭」との因果関係があるとみなしたほうが、
しっくりくると言うものです。
このことは、当時の週刊誌報道でも少しは触れられているのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5de8e85a9c44fab5d9a9c76f1aacfd8ab92daaaa
また、最近では百条委員会の非公開部分の音声情報が流出していまして、
そこでは元副知事が、元局長が気にしていたプライベート情報について、
「不倫日記」とはっきり言っています。
もし音声情報が本当のものでしたら、
百条委員会での偽証には刑事罰が課せられるので、
元副知事の証言の信憑性は非常に高いものと言えます。
このことが公になってしまうと、
1と2の因果関係が決定的に崩れるのですよ。
【元局長は、百条委員会によって不倫情報が公になることを恐れて自殺した】
という推論のほうが、多くの人の納得を得られるため、
そちらが「社会的真実」となってしまうわけです。
マスメディアにとっては、
彼らが作り上げた「社会的真実」を誤りとされることは、
何よりも恐れることとなります。
彼らが情報支配していることの大義は、
マスメディアは、
誰よりも公平公正な視点を持っているため、
一般人が目にできない秘匿情報を元にして、
「社会的真実」を作成することができる。
というものでしたが、
今回の件でその大義の全てが崩れ去ってしまいました。
マスメディアの情報支配への疑念が、
「社会的に表面化した」という意味では、
今回の件はすごく大きな出来事だったかと思います。
流出した文書を見ましたが、中身は「怪文書」と言えるほどひどいものでしたよ。
斉藤さんが、
「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の副理事長2人を解雇したせいで、
理事長の心労がたたって急逝したのだ!
という話から始まります。
その3人は、井戸元知事が重用してきた素晴らしい人物なので、
井戸嫌いの斉藤さんの嫌がらせという論調です。
そもそも地方自治体に、この手の常設シンクタンク(政策研究機関)が必要なのかということは、
論理の外におかれています。
文書のほぼ全てがこのような調子で、証拠の提示が全くなく、伝聞や推論で占められています。
〜という話もある。
〜かもしれない。
〜という可能性がある。
〜の様子。
〜と思われる。
〜とか。
〜と噂。
語尾が上記のパターンばかりなのです。
「おねだり」についての文章を少し引用してみましょうか。
そもそも、視察先やカウンターパートの企業を選定する際には、"何が貰えるか"が判断材料だとか。
企業リストには備考欄があって、"役得"が列記されているとか。
そして、とにかく貰い物は独り占め。特産品の農作物や食品関係も全て。
あまりの強欲、気配りのなさに、秘書課員ですら呆れていると噂。
このような文書であるため、元局長が各所に告発しても全く相手にされていませんでした。
では、なぜ兵庫県だけが相手にしなければならなかったのか。
これは「公益通報者保護法」が抱えている問題からです。
外部への告発に対しては「真実相当性」が必要なのですが、内部通報にはそれが必要ないのですよ。
つまり、「告発者が真実だと思っていれば、証拠がなくてもOK」とガバガバなルールなのです。
兵庫県だけは内部通報であるがゆえに、受理しなければならなかったのですね。
このような杜撰な「怪文書」であるため、調査したところで結果は見えています。
今のところの情報では、
「おねだり」は、物品提供側から否定されています。
「パワハラ」も、証拠が全然出てきていません。
・叱責があった
・付箋を1枚投げた
その程度の情報だけです。
日常的にパワハラがあるのでしたら、録音の1つ2つ出てきてもおかしくないはず。
兵庫県庁では、議事録作成のための録音すらないのでしょうか。
この件、「怪文書」の告発内容に対して、裏付ける証拠が何もとれなかったため、
印象だけで決まる「パワハラ」に焦点をあてるしかなかった、
としか思えないのですよ。
正式名称は、「調査特別委員会」といいます。
地方議会内に設置される、調査のための非常設の委員会、ということです。
この委員会は議員で構成されますので、「本会議」や「他の委員会」と似たようなものになります。
ただし、権限が少し強化されていて、自治体への記録請求権、証人尋問権(偽証罪付き)があります。
端的に言ってしまえば、中立・公平的な機関などではなく、
議会が「恣意的な結論」に持っていくための、調査権限を持った委員会と言うべきものになります。
議会側に都合が悪い部分は、調査しなくても問題ないですからね。
そして、あくまで調査をして一定の結論を出すためのもので、
何かの是正勧告をしたり、罰則を与えるような機能は備えていません。
この「百条委員会」は、各自治体で時々開かれていて、
かつては、田中康夫さんが知事時代の長野県議会でもありました。
その時は、「百条委員会」の調査結果を元にして、
長野県議会が地検に告発をしましたが、不起訴で終わっています。
このように「百条委員会」には、恣意性を排除する仕組みがないので、
地方自治体の長と議会が対立した時に、
長側のイメージダウンを狙って開催されるというのが実態となっています。
そういう意味で、
「社会的真実」を作り上げるために利用されるもの
ということになり、
利害関係の外から「真相究明」をするためのものではない
ということに注意が必要です。
国政と違ってマスメディアの監視が緩いため、
右派と左派で利権を分け合って「握る」ことが多いのですよ。
ところが、時々ポピュリズム(大衆主義)の風が吹いて、
この構造から外れた「長」が出てくる。
古くは、東京都の青島幸男さんから、最近では大阪府の橋下徹さんまで。
「長」の選挙は、1人を決める直接選挙ゆえにこういうことが起きます。
利権の外にいる「長」の場合は、利権側に取り込まれない限りは、
「長」と「議会」の対立が始まります。
こうした場合の「議会」側の対抗策としては、
「長」の足を引っ張りつつ、「長」の任期切れを待ちます。
「長」の多選には批判が集まりやすいため、
「議会」(議員)の寿命よりも短くなるのが常だからです。
この構造が大きく変わったのは、大阪府の橋下さんの時からです。
自民党府議団が割れて、利権の恩恵をあまり受けていない若手が、
橋下さん側につきました。
「議会」側が割れて、反目する「長」側につく議員が出るという意味では、
これまでの構造にはあまりなかった動きです。
それが「維新の会」の始まりです。
「維新の会」の政治手法は、利権の「奪取」と「配分」です。
旧体制から奪った利権を、「維新」側に付け替えると同時に、
市民にも分け与えるという手法をとります。
市民がその恩恵を感じられるからこそ、支持が集まるという構図です。
裏を返せば、市民に「配分」して恩恵を実感してもらえるほどの、
膨大な利権が積み上がっていることが、
この手法が上手くいくことの条件となります。
当時の大阪府は
【それだけ利権で腐っていた】
ということにもなります。
さて、兵庫県の場合はといいますと、
前知事の井戸さんは20年間も知事を勤められ、
ある意味では、安定した議会運営をしていたため、
利権はかなり積み上がっていました。
誤解がないように言及しておきますが、
安定した議会運営ができているということは、
それなりに利権の配分先が広いということです。
一方で、普通の市民には、その恩恵は回ってきませんので、
対する市民の不満というのは、確かに存在していたのです。
そのポピュリズムが爆発する前に、手を打とうとしたのが、
利権の恩恵が薄く、政治地盤も脆弱な、自民党県議団の若手になります。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/60503.html
ただ、大阪府の改革との違いは、「維新の会」という既存勢力が存在していたということですね。
若手の自民党県議団は、後発ゆえに知名度も弱ければ、
自民党の看板もおろせなかったため(会派を分けただけ)、
既得権側とみなされてしまいます。
「改革」を掲げるには、大義も弱すぎる。
https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-13751.html
彼らは、斉藤さんを担いだものの、主導権を握ることはできず、
結局、また自民党の会派同士でくっついてしまうわけです。
百条委員会の委員長をやられている自民党県議の奥谷さんも、
最初は改革側だったのですよ。
最終的に、兵庫県議会の勢力図は、
・既得権益側の井戸さん派(自民・その他)
・既得権解体側の斉藤さん派(維新の会)
という構図で落ち着きました。
実際のところは、もっと複雑な入り組み方になっていますが、
分かりやすく単純化して整理してみますと、
斉藤さんの置かれていた状況としては、このようなところとなります。