一昨日、ある同業者さんの社長がお亡くなりになった。あくまで仕事上だけだが30年以上の付き合い。
娘さんから伺った話だと、社長は「その時その時思ったこと」を手帳に書き留めていて、長い闘病生活の間に書かれたメモに、「私に何かあったら、これらの同業者に相談するように」と書き残していて、その中に私の名前もあったとか。従業員さんからも、「いろんな同業者さんとお付き合いがあってお店にも来て頂いたりしていたけど坂口さんが一番信用できます」と仰って頂いた。そんな「名誉で嬉しい」勲章は無い。
何かご相談を受ければ(当たり前のことだけど)こちらの損得抜きで相談に乗らせて頂くつもり。昨日も従業員さんが当社にお越しになって、3時間近くお話しさせて頂いた。その時、社長が支部の役員をしていた同業者さんが、まだお元気だけど廃業なさる、と聞いた。最近はそういう話がよく耳に届く。寂しい話。
事情は分からないけどコロナの影響かなあ。コロナ・・・、ボディブローのように徐々に効いてくる。例えば、社長が会社の唯一の宅建士で、お亡くなりになったなら、体勢を立て直すまでの一定期間どこかの会社の宅建士を協会として派遣するシステムとかあればいいのにね。つまり、互助会的な意味合いで。
この業界、同業者をお仲間と思わず、本音では商売敵と思っているんだろう。訃報を聴いても「ふ〜ん、あ、そう」で終わってしまう、対応が事務的でその先が無い。何のための宅建業協会なのか、と思う。ギリギリで社員数に対する宅建士の数を満たしている業者ばかりでなく、ゆとりのある業者もあるだろうに。
そんなのは一例、他にも「宅建業協会でこんなことをしたら、こんなシステムがあれば良い」というものはありそう。食べて行かなきゃいけない社員もいるだろうし。もちろん、あくまで「協力を求められたら」の話。
さて、一昨日亡くなられた社長の葬儀は家族葬で行われるみたい。心からご冥福をお祈りしたいと思う。
2025年01月20日
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凄いですね。遺言状に困ったら相談する様にとかは、素晴らしいことです。
まあ、お金に困った場合は、きっと別の人の名前が書かれていたでしょうかね?
あ、そうそう、宅建士を持ってますよ。使った事ないけど。
そりゃあ、カネの相談なら他を当たってもらったほうがいいでしょう。
ところで、たかさんも宅建士の資格をお持ちなんですね。でも、たかさんに会社の専任の宅建士になってもらうなんて、三菱UFJ銀行が貸金庫の管理をたかさんに任せるようなもの。くわばらくわばら^_^