2005年08月28日

またしても新聞勧誘員ネタ

引越しの当日と翌々日、2人(別々)の新聞勧誘員の訪問を受けた。

引越しの当日に来た勧誘員は、トラックからダンボールなどの荷物を下ろすのに忙しい真っ最中に、「すみませ〜ん、読○新聞ですがー。新聞、まだ決まってないっスよねー」、ときた。こっちはそれどころじゃないからアッサリお断り。だが、同じノが夕方出直してきた。

まだ寝る場所さえ確保できておらず放心状態でいるところに「すみませ〜ん、読○新聞ですがー」と、またしても空気を読もうとしない。さすがに瞬間的に頭に血が上ってしまって拒絶反応。私にこっぴどく叱られてすごすごと退散していった。

で、その2日後、40個あったダンボールの6割くらいを空けて、「次の回収日は一月くらい先なんだね・・・」と話しているところに、若い娘さんが「要らなくなったダンボールはありませんか?あれば回収します」、と訪ねてきた。何ともグッドタイミングである。

こちらは持って行ってくれるだけでも有り難いのに、「トイレットペーパーと洗剤、差し上げますので使ってください」と言う・・・、それでピーンときた。「お姉さん、まさか新聞とって、なんて言わないよねえ」と言うと、「ハイ、言います。お願いします」と笑う。

「なんだよ、やっぱ新聞勧誘かよ」と思ったけど、ダンボールは邪魔だから是非とも回収してもらいたかった。それでも「新聞は要らない」と突っぱねていると、「でしたら新聞代は私が全額払いますから契約してください」と頼む。「タダならいいけど、お姉さんはそれで大丈夫なの?」と聞くと、「ハイ、自分で出しても契約してくれた方が有り難いです。今日は一件獲らないとお店に帰れません」と言う。
結局、代金の一部はこちらで負担することにして申し込んだ。

新聞なら断る気でいたが、このお姉さん、何とも感じが良かったのだ。美人とは言えないし茶髪だし、お化粧もキツイのだが憎めない雰囲気がある。人見知りするさとひろも気に入ったようだった。

私が「2日前に勧誘に来た男と同じ販売店なんでしょう?」と聞くと、「分かりましたか、そうなんです」と悪びれずに答える。だが相手のニーズを捉えている分だけお姉さんのほうがやり方が上手い。

その日はおカネの持ち合わせが少なく、後日届けてくれることになっていて、再び来てくれた時に近所の奥さんを紹介してあげると喜んで飛んでいった。うちを出て直ぐ、改めて紹介先に「お化粧キツイけどいい娘さんだから、とにかく驚かないでね」と電話しておいた。

私も「タダならOK」と言いつつも、次男も新聞配達をしていることだし、気になって次男に内情を聞いてみると、「それでもマイナスにはならないよ。だけど、お父さん、あまりイジメるなよ」とのこと。

昨日、そのお姉さんがうちの店にやってきて、「どうしても今日中に5件の契約を獲らなければならないんで何とか紹介して頂けないでしょうか」と頼む。「もちろん新聞代は自分で全額出します」と言う。
切羽詰っていたようなので、同業者とお客さん何人かを紹介して、どうにか5件の契約をしてもらうことが出来た。

私としては、「とくに不都合がない限りは、持ち出しにはならないのだから大丈夫だろう」くらいの軽い気持ちで紹介を引き受けたが、それはそれで問題もあった。付き合いで「そういうのは助かります」とか「いいですよ」と引き受けてくれた場合は良いのだが、反対に「新聞なら結構ですから」と断られた場合には、何となく後味の悪さが残ることになるのだ。私の説明の仕方にもよるのだろうが、費用は一切かからない、ということでむしろ私が利ザヤを稼いでいるかのような印象を持たれてしまう気がした。だが、「この勧誘員さん、こんなに苦労してるんで」などと説明する訳にもいかない。世の中では不動産屋も新聞屋も信用度は最悪だから仕方がない。

実はこのお姉さん、まだ20歳前だが「なぎら健壱の下積み時代も真っ青」という大変な苦労人である。まさに現在放映中のテレビドラマ「幸せになりたい」を地でいくような凄まじい生き様をしていた。記事にすることの本人からの了解も頂いたので、それはまた今度。
posted by poohpapa at 06:07| 出入りの業者、各種営業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする