一昨日、参院選に関する私の記事に頂いた AK さんからのコメント、いつもながらに鋭い洞察力と分析力、公正な視点と豊富な知識によるコメントで、もしかするとコメント欄はスルーしていらっしゃる読み手さんもいらっしゃるのでは、それは勿体ないこと、と思い、そのまま記事として紹介させて頂くことに。
恥ずかしながら、私自身が理解力が追いついていませんので、昨日も数回、ゆっくり読み返しました。今日も再度読ませて頂くつもりでおります。もしかすると、今までで一番有意義な定休日になるかも。
参院選の投票の前にゆっくりお読み頂いて参考になさって頂けたら、と願っています。
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昨今は政党が乱立していることから、
単純に右と左だけで区別しにくくなっていますね。
(そもそも日本の保守と革新の定義からして曖昧すぎるので)
日本の内政問題は、富の配分をどうするかの問題でしかないので、
最重要な政治課題としては、
・外国から富を稼いでくること
・自国の安全を確保すること
この2点であると言えます。
もう少し詳細に見てみますと、
A.欧米が中心となっている「戦後秩序」に、どう対応するのか
B.米中露の軍事大国に囲まれる中で、自国安全保障をどうするのか
ということになります。
「戦後秩序」は、グローバリズムと言い換えることもでき、
次の4つで構成されています。
1.民主主義
2.資本主義
3.自由貿易
4.人権配慮(西洋式人権)
これらの価値観を共有できるのであれば、
経済的・軍事的に協力をしていきましょうという枠組みです。
これらを丸ごと受け入れようという政党はやはり少なく、
「1〜3」と「4」の部分で大きくスタンスが異なることなります。
自民 1◯ 2◯ 3◯ 4△
立民 1◯ 2△ 3◯ 4◯
公明 1◯ 2◯ 3◯ 4◯
維新 1◯ 2◯ 3◯ 4△
国民 1△ 2△ 3△ 4◯
共産 1× 2× 3× 4◯
社民 1△ 2× 3× 4◯
れい 1△ 2× 3× 4◯
参政 1△ 2△ 3× 4×
「戦後秩序」の恩恵を得たいということであれば、
「4」もある程度は受け入れなければならなくなります。
逆に、その恩恵が不要というスタンスであれば、
「4」はいかようにも選択が可能ということなります。
「1〜3」が◯で、「4」だけ×、という政党がないことは
ある意味では現実路線を走っているとも言えます。
これまでの日本では、
「AとBはセットのものだ(戦後秩序≒日米同盟)」
と考えていたところがあるので、
「戦後秩序」の「1〜3」の◯×がきれいに分かれ、
それがそのまま親米・反米となっていました。
(Bの安全保障の問題から、反米=親中となります)
そこから、保守と革新のスタンスを簡単に分けると次のようになります。
保守(右):「1〜3」◯ 「4」◯△ (親米)
革新(左):「1〜3」× 「4」◯ (反米=親中)
昨今はここに新しい動きが出てきていて、それが国民民主党と参政党です。
国民民主党は、対米スタンスがかなり曖昧なところにいる感じですし、
参政党は、明らかに反米(=親中)スタンスなのに、
「4」も否定することで既存政党との違いを見せています。
さらに複雑になってきていることには、
米国のほうで「戦後秩序」の枠組み(特に「3」)から、
外れていく動きがあることですね。
(同時に、米中の軍事衝突が起きることはほぼ決定的になっています)
つまり、AとBの一体性が失われていく中で、
日本はどのような戦略を描いていくかが問われる時代となっています。
この難しい状況下で、日本が路頭に迷っていないのは、
「戦後秩序」に替わる戦略、つまり
・環太平洋パートナーシップ(TPP)
・自由で開かれたインド太平洋(TOIP)
といった安倍さんの遺産が生きているからなのですよ。
台湾有事(米中の軍事衝突)が2027年と予想されている中で、
その前の選挙としては(衆議院の解散がなければ)、
最後の国政選挙となります。
各々が良く考えて、悔いのない選択をしていきましょう。
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AK さん、本当に有り難うございます。
2025年07月16日
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私の知っている人が街頭演説でシンガーの候補者と握手できて喜んでいました。そしてその人の演説動画がちょっと話題になっています。その内容は「大阪芸術大学でピアノ科の募集したら応募者はゼロだった、バイオリンも同じ、みんな音楽できなくなってしまった」。まず、大阪芸大は私立です。ピアノ科は存在しないらしいし、ゼロという事実はないとのこと。ピアノ科の件は記憶違いかもしれないので許容できますが、音楽できなくなったのいうのは嘘だと思うのです。大阪には大阪音楽大学がありそっちの方が上、本格的に音楽を志す人は東京に来ると思います。音楽の先生になろうとしている学生は地元の大学でも良いでしょう。
確かにピアノ(グランドピアノ必須)は軽自動車程度の値段です。でも私の知っている北海道と長野の学生(現在はピアノ教師)は裕福な家庭じゃないと思うけど(失礼)、東京の音大に進学しています。
今年のショパンコンクールには日本人が13人出場します。その倍が出場する中国との差を嘆くなら理解できるけど、貧しくなったから音楽家を目指す人が減ったという事実はないと思う。
演説しながらそのシンガーは涙を拭う仕草をしており、聴衆は頑張れーと声をかけています。怖いなーと思いました。
ほほう、候補者、それも美人候補者と握手したくらいで「その候補者に入れよう」などと考える不埒で浅はかな有権者がいる・・・、そういう馬鹿な国民がいるから、日本がどんどん悪くなっていって、政治は二流三流のままになるんですね。情けない話です、赦せませんね。国外追放してもいいくらい。
まあ、立候補者が若くて美人であるかどうかでなく、そして握手したかどうかでなく、私は政策で判断していますが、どの候補者も、いえ、どんなに良い候補者でも、100%完璧、ということはなく、何かしらの欠点や欠陥を持ち合わせているもの、と思います。細かく見ていくと「この部分は私とは考えが違うかな」ということもありますが、骨子が問題なければ、ブレていなければ良し、と考えています。
これを言ったらお終いですが、成人一人一票、というのは平等ではあっても公平ではない、と思ってたりもします。不勉強で何も考えていない者も、崇高な理念を持ち合わせていて日本の将来をしっかり見据えている者も同じ一票、というのが、はたして民主主義と言えるのか、ということでして。政治に完璧を求めるのがそもそも無理というものではありますが。
選挙の度に、我々の選択の重要度が増していってる気がしますね。悔いの無い選択をしたいものです。