「2〜3日前からルールを守らないゴミの出し方をする住民がいるようですが管理会社さんに心当たり有りませんでしょうか?」とのことで、同じアパートの入居者か近隣住民からクレームがあったようだ。
そのアパートは全部で6室で、一室を除いて5室は割りあい古くからの入居者で、一番最近でも4年入居している。
入居者は皆几帳面な人ばかりで、心当たりは特にないのだが、もしかすると、という人はいる。ピンポイントで問い合わせをしてきているのだから、おそらくはゴミ袋の中身をチェックして犯人の目星をつけた上で役所に通知している可能性があるから「うちの入居者に限って」とは言い切れない。世の中には「ゴミ袋の中身」をチェックしたがる人がいて、ルール以前の問題で、それを口実に「人様のプライバシー」を覗き見するのを日課にしている人も結構いたりする。
アパートに行ってみると、
入居して4年の人の部屋の前が散らかっている。ビニール傘は何本も置きっ放しになっているし、少しだがゴミも散乱している。
該当者がいるとしたなら「この人」だろう、と見極めをつけた。
それで、全世帯に向けて注意をしているような「お互いに注意しましょう」という文面で一人だけに手紙を出した。
すると、直ぐに効果が現れた。私の予測は当たっていたようだ。
これがもし「ゴミ出しのルールを守ってくれないと困ります」と名指しで注意をしていたなら臍を曲げていたかも知れないし、全世帯に手紙を送ればいたずらに不快にさせてしまうし経費の無駄にもなる。
褒めるのは簡単だが、注意したり叱ったりするのは難しい。
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話しがそれるかもしれませんが、人を管理するほど人間が出来てない(汗)
こういうの難しいですね、率直に「気を付けてくださいね」と言えるような間柄の人はほとんどこういう問題は起こしませんし。
「アンタ、私を疑ってんの?」と開き直られたら始末に負えません。
傲慢な言い方ですけど、人を管理するより物件を管理するほうが遥かに楽ですね。
僕の場合は騒音に関してでしたが・・・。
> 褒めるのは簡単だが、注意したり叱ったりするのは難しい。
これは本当にそう思います。
特に年上が相手だったりすると本当に難しい。
正論を言う時もそうなんですが、
正しいからといってストレートに伝えることが必ずしもベターだとはいえないなぁと。
横山秀夫の『動機』だったか、
同じような手を身内に使ったことがあります。
この小説を大人になって読んだ時はビックリしました(笑)。
実は、私より年長者でした。見た目からも「私より頑固かな」と思えたので、ヤンワリ戦術をとることにしました(*^^)v
アパートの中で、一部屋でも「だらしない」入居者がいると、そこからアパート全体が荒れていってしまう、ということはよくあります。なので、早めに手を打つことが大切で、効果が直ぐ現れたのは幸いでした。
この件では、カーネギーの著書「人を動かす」が役に立ちました。
こういう腹芸を使うのは不本意ですが、致し方ない時もありますね。