「下の部屋のオバサン、音が物凄いよ。高い所から何か重いものを落としてるみたいな音がしたり、ドッタンバッタン響くんだけど・・・」
「下の人ね、リュウマチだから、じゃないかな。我慢してやってよ、落ち着けば収まるだろうから」
「だけど、あれじゃ床だって凄く傷ついてるだろうし・・・」
「出てく時に責任とってもらうから気にしなくていいよ。あ、それより自分が出て行く時、クリーニング代だけじゃなくて壁紙とかの交換も、とにかく全部負担してもらうから、そのつもりでいなよ。東京ルール(紛争防止条例)なんか関係ないからね」
「べつにかまわないけど・・・」
めちゃくちゃな話であるが、2階の入居者の言うことは全く聞かず、騒音のクレームも握り潰してしまった。なので、1階の入居者には、そういうクレームが出てることなど全く話していない。
2階の入居者は、私の長男だから(*^^)v
長男には、「親が不動産屋をやっている、ということは、そういうこと。普通には敷金精算もしないし、手心を加えるつもりも無い。それで当たり前だと思って敷金の返還はハナから諦めろ」、と言ってある。
長男の部屋はうちの管理物件で、家主さんは、他の入居者と同じように精算したとしても何も仰らないと分かっている。だが、親が不動産屋だからこそ、より厳しく対応しなければならない。親が不動産屋で得をするのでなく、逆に割を食うことになる。長男が部屋を借りる時に当社の仲介料分を免除しているんだから、それで充分。
そうは言っても、長男にだけ厳しくしたのでは不公平だし可哀想なんで、敷金をオーバーした原状回復費用は私が出すつもりでいる。
ところで、長男から遅れること数ヶ月、下の入居者が更新に来て、「おたくの息子さんのお陰で病気が良くなりました。私が病気持ちだから、箪笥の上の荷物を取り損なって、よく落っことして、物凄い音を出してるんだけど、何も苦情を言われないから気持ちが楽で、病気にも良い影響が出てるみたいです。本当に感謝してるんですよ。いい息子さんですねえ」、と言っていた。
お世辞半分であろうが親としては嬉しい。本当は私が押さえ込んでるだけなんだけど、言わなきゃ分からないから、ま、いっか^_^;
オバサンは更に言う、
「私が倒れても誰も頼れる人がいないので、何かの時にはおたくの息子さんに救急車呼んでもらったりしていいですかねえ?」
「どうぞどうぞ」と言うと、ホッとしたように笑ってくれた。
本当は長男から、こんな話も出ていた。
「ず〜っと凄い音がしてたかと思うと、急に静かになったりして、倒れてないか心配になる時もあるんだけど・・・」
オバサンが帰った後、長男に電話して、こう話した。
「オマエが気を付けてて、何か変、と思ったら下に声かけてやんなよ。異常があればお父さんも飛んでくから。ま、そういう状況だから、余程の音でない限り我慢してやんなよ」、と。
長男のアパートは上下に一部屋で、隣が無い。長男が我慢すれば他にはどこからも苦情が来ることは無い。
不動産屋は、時として「クレームを握り潰す」こともある
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覚えていらっしゃらないかな・・・。
今回のエピソードには、とても心が温まりました。
なにかと、殺伐とした関係になりやすい、集合住宅の人間関係ですが、こんな関係はとても理想的ですね。もちろん、騒音とか倒れていないかの心配は負担になるとは思いますが。
でも息子さん、きっと立派な方になられるでしょうね。
私も見習わなくてはならないと思いました。ありがとうございました。
はい、fieldさんというHN、ちゃんと憶えていますよ(*^^)v
うちの長男は、世に在る「長男特有のタイプ」で、ボ〜ッとしているだけなんです。次男は「はしっこい」ところがあって、例えば長男が最後に食べようと残しているものを「おにいちゃん食べないの?」と、返事も待たずに横から獲っていくようなところがあります。それで家族内のバランスはとれてるんでしょうね。
ただ、以前にも記事に書きましたが、昔の恩を忘れずに、元先輩が始めた弁当屋さんから毎日弁当を買っているような義理堅い面もあるので、親としては「それが何より」です。北海道物産展の豪華な海鮮丼の差し入れさえ辞退するくらいなんで、筋金入りの意固地、です(爆)
集合住宅なんですから、「上の住人がうるさい」などと文句を言うより、何かあった時に助け合える人間関係でいたほうが、お互いに、よほどプラスになる、と、私は思うのですが・・・。
私も口では厳しく当たっていますが、子供にだけ負担をかけさせる気は無いので、何かの時には埋め合わせするつもりでいます。今までもそうしてきましたし、私が遺せる財産は「親の生き様」だけですから。
お褒め頂いて有り難うございます。嬉しくなったものだから大人気なく調子に乗って支離滅裂な返信しちゃいました^_^;
父親が子供(特に男)に対して厳しく接する感情が、この歳になり漸く理解できるような気がしています。
当時は理不尽と思えても、今になってみれば当然であったのだと後悔しきりです。
親孝行する機会を失ってしまいましたが、「親の生き様」と言うものを、これから一つずつ掴んで行きたい、と思いました。
ありがとうございました。
うんうん、男の子と女の子では、躾け方、当然に違いますよね。私は、自分の子供が小さい頃、近所から「虐待では?」と思われそうなくらい厳しく当たりました。体罰は日常的に行ってましたし。
当時を振り返って子供たちは「あの頃は怖かったし、(お父さんが)嫌だった」と言っています^_^;
ただ、私としては、根底に愛情があれば必ず通じる、と思っていましたので、方針が揺らぐことはありませんでしたが。それに、父親の存在とか価値は「父親が死んでからしか解からない」と思っていますので、生きてるうちに解かってもらおう、とも思っていません。寂しいし、損な役回りですね。母親の存在や価値は「今すぐ解かってもらえる」のに・・・(爆)
いつも変わらず有り難うございます。
うちのマンションでは一部住人と親しくなりすぎた
管理人がすべての問題の握りつぶしが発覚して大問題になろうとしています。
他の記事は読んでいませんが、タイトルから察するに
単にストレス解消で人をたたいているだけの低俗な記事が多いのでしょう。
このままtwitterにでも進出していま流行の炎上騒ぎにまで発展してみたらいかが?w
<<他の記事は読んでいませんが、タイトルから察するに
単にストレス解消で人をたたいているだけの低俗な記事が多いのでしょう。
もしかすると「騒音問題」という検索ワードで飛んでいらっしゃったのかも知れませんが、コメントを入れた記事でさえちゃんとお読みになっていないようですね。
低俗かどうか、ということでは、仰る通り、高尚な記事より低俗な記事のほうが多いかも知れませんが。
コメントの文章からですと、「単にストレス解消で人をたたいているだけ」なのは私でなくぼんさんのほうではありませんか?
5年に一人くらいいるんですよね、ちゃんと読まないで攻撃的なコメントを入れてくる人。あるいは、読んでも読解力がなかったりして・・・。まさに、ぼんさんがそうですね。
それでは、ぼんさんのマンションの騒音問題も解決させることはできないでしょうし、友達も離れていくと思いますよ。それでも、私で宜しければ、お役に立てることがあるかも知れませんので、気が向かれたらご遠慮なくご相談ください。ただし、当たり前のマナーをもってお願いしますね。
コメントは書き捨てただけかも知れませんが、私はコメントには返信する主義なのでいちおう返信しておきます。ちなみに、私はtwitterもフェイスブックもやりませんので悪しからず。