この一件、学校や親もさることながら、何より高野連の対応がお粗末、だと思う。
部員の不祥事でないことは明らかなのだから、早めに先ず「優勝取り消しという処分は無い」ことを明示すべきだったと思う。でないと、球児たちに余計な不安を与えることになるし、準優勝校の関係者にも妙な期待を持たせてしまうことにもなりかねない。また、そうすることで事実がより明らかになるものだと思う。
「報告書を待って」というのは、お役所的な対応で「心」がない。
「アンタら勿体つけて、何様のつもり?」と言いたい思いである。
「部長の行為」と「優勝校問題」は、ハナから分けて考えるべきもので、それを一緒くたにして対応も稚拙だから無用な混乱も起きる。
それと、マスコミと、そこに登場するコメンテイターもお粗末だ。前後の事情など関係なく、ただ「暴力はよくない」一辺倒の姿勢に終始している。暴力がよくないのは誰にも分かっている。そんなことを繰り返して放送するだけならマスコミとしての使命を果たしてはいない。
事実かどうかは分からないが、この生徒にとって今の駒大苫小牧が3校目、という話も聞いた。ならば問題児であった可能性もある訳だが、そういう話が封印されているなら、マスコミの情報操作と言える。マスコミが挙って同じ論調をとる時は要注意、と私は思っている。
いずれにせよマスコミと高野連と当たり屋まがいの馬鹿親と3点セットで高校野球や教育を歪めている、と私には思えてならない。今朝のニュースでは示談成立とのことだが、「なるほどね」である。
「ごめんなさい」「解かればいいんだよ」で済んでいるとは思えない。
この親子は、マスコミが言うような単純な「暴力行為の被害者」ではないだろう。学校の後手後手に廻った対応は感心しないが、私は「部長の言い分も聞いて明らかにする必要がある」と思っている。
ハッキリ言ってやる。口で注意して解からない反抗的な男子には時として「殴る蹴る」も必要である。キレイ事だけで教育が成り立つなら誰が苦労するものか。以前にも言ったが、この親は、先ず自分の子供に「おまえに反省すべき点は無かったのか」質すべきだったろう。
こんなことではこの生徒、将来ろくな人間にはならないだろう。
私は父親に問いたい、「アンタは我が子をどうしたいのか」、と。