昨日、日野にあるアパートに引越しの立会いに行ってきた。
私も痴呆が入っているし、風邪薬で意識も朦朧としているし、下書きの状態で未だ公開してない記事であったのか分からなくなっているので、「それ、以前読んだよ」なら「ゴメンなさい」になる(*^^)v
実は実は、公開済みの記事も700編、さらに溜まっている下書きも100編くらい混ざっていて、検索ワードで調べるのも大変だし思うように探せないのが実情で、そこへもってきて、話があちこち飛んでしまう、という悪癖も追い討ちをかけている。困ったモンだ。
てなワケで言い訳から始まってしまったが、まあ続編てことで^_^;
さて、ご主人はお仕事で、立会いには奥さんだけで来ていて、とくに問題もなく終了した。ついでに少しお話をさせて頂いた。
そのご夫婦は20代で、入居早々ご主人の金銭トラブルや転職などで家賃が滞り始め、家主さんからの依頼で私がお店に呼びつけて意見をしたことがある。町工場である勤め先に電話しても「仕事は真面目だし来れば役に立つから当てにもしてるんだけど、うちもどうしたものか困っているんですよ」とのこと。勤め先も温かい目で見ていてくれたのに辞めてしまった。付き合っていた友達も良くなかったようだ。(と、ここまで書いて、ウン、以前に絶対書いてる、と確信した)
で、店に来たご主人の目を見て、私は「この男の再生は不可能だろう」と思っていた。自分で家賃を滞納していながら、「申し訳ない」という反省も向上心も感じられなかったから、である。にも拘らず奥さんは「私が責任を持って立ち直らせます」と言い切る。本音では「まだ若いのだし、今ならいくらでもやり直せるのだから、早く別れてしまった方がいいのに」と思っていたし、電話で奥さんに進言したこともある。それでも奥さんは「大丈夫ですよ」と採り合わなかった。
なんでも、奥さんは友達からも「別れた方がいい」と言われていたようである。それでも別れなかったのは、奥さんには他人には解からないご主人の本質が見えていた、ということだろうか。今時のどこにでもいる「辛抱性の無い女」なら、とっくに別れてしまっていただろうし、そうしたらご主人のその後の人生だってどうなっていたか分からない。おそらくは荒んだ人生を送っていたもの、と想像に難くない。
1年半ほどして夫婦そろって更新に来てくれた時、ご主人の目を見て私は驚いた。以前お店に呼びつけた時の反抗的な目付きとは全く別物で、とても穏やかで柔和な人相に変わっていたのだ。遅れていた家賃も、奥さんが毎月の賃料に少しずつプラスして完済してくれている。(う〜ん、やっぱり書いてるワ、ま、いいや^_^;)
こういう奥さんは求めても得られるものではない。女房の鑑である。
暮らしていたアパート室内にはタバコの焼け焦げとか壁や襖の穴があったので、奥さんに「敷金の戻りは無いかも知れません」とお話しし、奥さんも「結構ですよ」と快く了解してくれているが、それは、万一家主さんが返金を渋った場合の「業者としての逃げ」である。
こういう奴とは180度違うから、了解は頂いているものの、少しでも多く戻るよう家主さんに働きかけるつもりでいる。
立会いの時、奥さんが「ご迷惑をお掛けしたので」と私にハンカチをくださった。そういうお気遣いはとても嬉しいものだが、何より、「このご夫婦はもう大丈夫」と思えたことが何より嬉しかった。