私が毎晩、寝る前に一話ずつ読んでいる「ゴルゴ13」のアニメ版の放映が始まっている。
人気長寿漫画のアニメ化なのに放送は「草木も眠る丑三つ時」に近い毎週金曜日深夜25時23分(テレビ東京系?)からで、うちの曰く「子供には見せられないHなシーンが出てくるからじゃないの?」、とのこと。まあ、それにしても遅すぎる。だいいち、今時の子供はそれくらいでは驚かない(*^^)v
うちのが先に気が付いて、第1回から録画しておいてくれたので観てみたが、う〜んイマイチ、いや、イマサンくらいの出来だった。
原作とストーリー展開が違っていたり、ゴルゴがあまりに暗く描かれていて、しかも緊迫感が全く伝わってこないから、まだ3回目だが、「録画してまで観ることはないかな」と思った。
何と言っても、「アニメなのに漫画よりスピード感が伝わってこない」のが致命的だ。
漫画を読んで自分の頭の中で自由にイメージを膨らませていたほうが面白いものだと思う。現に、漫画の方は小説「鬼平犯科帳」と同じく既に全巻を5回くらいは読んでいるが、何度読んでも飽きない。
で、「ゴルゴ13」は過去に二度、実写版でも製作されていて、一回目は主演が高倉健、二回目は千葉真一であった。
元々、原作者のさいとうたかを氏は高倉健をイメージしてゴルゴを描いていた、ということだから文句無く「嵌り役」だったろうが、いくら日本を代表するアクションスターだからといって、デューク東郷に千葉真一はないだろう。漫画を読んでいなければ違和感ないだろうけど。
いずれにしても、どちらも続編が製作されなかったのだからヒットはしなかったと思われるが、原作は非常に質が高くて人気もあるのだから、作り方を間違わなければ、というか、いっそハリウッドで「ゴルゴ13は東洋人」というイメージでなく、「七人の侍」が「荒野の7人」になったように製作した方が格段に面白いかも、と思った。
過去には「鉄腕アトム」や「鉄人28号」の実写版が放映されたこともあったが、子供心に、どちらもつまらなかった記憶がある。
アニメ版「ゴルゴ13」は1年くらい続くようだが、「この先も毎回うちのに録画しといてもらうかどうか」悩むところである。
ゴルゴ13は中学生の頃、はじめて読みました。当時は、複雑な国際情勢が理解出来ず、ストーリー展開についていけませんでしたが、M-16(米軍の突撃銃)を狙撃に使う、ストイックな殺し屋のイメージは強烈でした。実写版も観ましたが、高倉健の言葉使いが、東映ヤクザ路線そのままのべらんめえ調で、あまりにイメージとちがうので、かなりガッカリした覚えがあります。だまってりゃいいんですけどね。
千葉真一はつくり過ぎという感じで、こちらもいただけませんでした。
自然な演技で殺し屋役をやれる俳優などそうそういませんね。(昔、ロバート・レッドフォードのコンドルという映画で、名優マックス・フォン・シドーが、傭兵上がりの機械のような殺し屋役をやってるのを観て、あぁ、こういうのが職業的な殺し屋なんだ、と妙に納得したことがありますが…)
実写にしろアニメにしろ、原作漫画のイメージがあまりに強いので、それを越えるものをつくるのはむずかしいですね。
ゴルゴ13は特にあの原作の劇画スタイルの味を伝えるのが難しいですよね。平成の初めころ、一度「動かないアニメ」化されたことがあって、よほどその方が原作の味が出るのに驚いたものです。
きっと、アニメはアニメの味がありますから、もうちょっと温かく見守りたいものです。
まさか不動産屋さんのブログで漫画が取りあげられるとは意外で驚きました(笑)
漫画のアニメ化って、たいてい微妙なできになりますね・・・。小説の映画化に似たような印象を受けます。
『ゴルゴ13』は一時期文庫本を収集していましたが、諸事情により泣く泣く売り払ってしまいました。
最近はコンビニの立ち読みでなんとかガマンするのですが、先日あまりにしびれる台詞を目にし、コンビニで単行本を購入してしまいました。
その台詞とは、
「俺は、ただ・・・・・・
依頼者が絶対的に求める、技量と、
価値観を身につけるよう
心がけているだけだ・・・・・・」
仕事人なら「グッ」とくる台詞なんじゃないかなあと思いますが、いかがでしょう?(^^)>
中にはアニメの方がスピード感があっていい、と思う人もいるはずなのに、あまり聞きません。
小説の映像化と違って、漫画には視覚情報もあるので、万人が納得するものはまず無理でしょうね。
できれば原作のファンに製作してもらえればいいのでしょうが、これも商業ベースになると無理でしょう、しかたないけど。
映画、両方ともご覧になったのですか?
両方ご覧になった方は少ないかも知れませんね。
私は健さんのほうだけ、TVで観ました。
たしかに「お前さんには何の恨みもござんせんが、渡世の義理、死んでもらいます(バキューン!)」て雰囲気でしたね(爆)
千葉真一のは、映画の宣伝パンフを見ただけでアウトでした。
と言いますのも、原作を意識しすぎていて、元々がイメージと懸け離れているのに、無理に近づけようとして表情を作っているのがミエミエで、それだけで「観たくない!」と思ってしまいました。
なので、山猫さんが下された評価、よく解かります。
洋画なんかだと俳優さんの演技力は桁外れに優れていますので、「殺し屋」そのものに見えてくる俳優さんもいるでしょうね。私はマックス・フォン・シドーという俳優さんは存じ上げませんが、「コンドル」は観てみたいと思いました。TVの洋画情報、注意して見るようにします。
いつも有り難うございます。
<<平成の初めころ、一度「動かないアニメ」化されたことがあって、よほどその方が原作の味が出るのに驚いたものです。
それ、知ってました。非常にユニークな試みで、「なら、劇画で読めばいいじゃないか」にはならないんですよね。声も効果音も付いているし迫力は圧倒的に上ですもんね。
私も何だかんだ言いながら、結局は最終回まで観ると思います^_^;
「ゴルゴ13」のコミック本は、ほぼ全巻そろっています。それを枕元に一巻置いておいて、寝る前に一話ずつ読んでいます。
「ゴルゴ13」グッズもずいぶんと集めました。中でも、日本に30枚しかない原作者さいとうたかを氏の直筆サインが入った額入り複製原画を2枚所有しています。私が死んだら長男と次男に一枚ずつ遺してやろうと思っていますが、うちの子供たちは喜ばない、と分かっています。なので、今、一枚は友人の部屋に飾ってもらっています。
って、すみません、関係ない話を長々と^_^;
ところで、コロラドさんのコメントにある言葉、
「俺は、ただ・・・・・・
依頼者が絶対的に求める、技量と、
価値観を身につけるよう
心がけているだけだ・・・・・・」
実にイイですね〜。
「ゴルゴ13」には、仕事上、とくに営業活動をしていく際に役立つ話とかエピソードがたくさん出てきます。自分のルールを一方的に押し付けているようでいて、その実「それが当たり前のマナー」だったりします。しかも、相手が裏切らない限り、けっしてゴルゴのほうから裏切る、つまり不義理はしないですもんね。
同じ標的で既に或る依頼人から報酬を受けていたなら、別の依頼人から二重取りしませんし、情報屋に多めに報酬を支払うこともあります。私も真似をして飯を奢ったりするようになりました^_^;
「人を動かす」や「鬼平犯科帳」と同じく、私のバイブルになっています。もはや、劇画の域を超えていますね。
コロラドさんもゴルゴ13ファンとのことで、凄く嬉しいです(*^^)v
小説の映画化のほうが遥かに簡単だと私も思います。だって、ゴルゴの顔は読者に分かっていて、イメージが染み付いているので、イメージに合った俳優さんを探すのはけっこう難しいですもんね。
劇画をアニメにするのも簡単なようでいて、それも難しい気がします。今回CGも使われているようですが、う〜ん、それも良し悪しですね。
それに、昔の話なのに、登場人物が携帯電話で話してたりします。ま、突っ込みどころ満載です(*^^)v
せめて、ゴルゴの顔だけは劇画と同じにしてくれていたらなあ・・・、と思っているのですが、製作者側には何か思惑があるんでしょうね。