先日の87歳のお年寄りの部屋探し、申込みをもらった部屋では審査が下りなかったので、奥の手を使うことにして、返事待ちである。
最初の部屋は6万5千円の2DKで一人入居での申し込みだった。そこで、客付業者に先ずこう訊いてみた。
「そのお客さん、2部屋ないとダメですか?1DKでも何とかなるなら、直ぐ近くに築年数も同じくらいで、家主さんが了解して頂けそうな物件があるのですが・・・」
その物件は、和室6畳、DK6畳、エアコン付き、BT別で4万5千円、という部屋なのだが、それで「その部屋でもいい」と言ってもらうだけなら奇跡でも何でもない話である。
そのお客さんがその部屋に住んでもらうためにはクリアしなければならない点が幾つもある。そのままでは使えない部屋でもあるし。
どういうことかというと、空き部屋はあるが、現在募集しているのは2階の部屋なので、87歳という高齢の身には負担が大きい。
部屋そのものは、客付業者の担当者の話では「一部屋でもいいし畳の部屋が希望」、ということだから希望は満たしている。
そこで、下の部屋に住む入居者に同じ家賃で2階に移ってもらい、下の部屋の準備が出来次第、入居してもらおう、という話である。
口で言うのは簡単だが現実はややこしく、流れとしてはこうなる。
1、客付業者の了解を取りつける。
2、お客さんに訊いてもらう。
3、現在募集中の(全く同じ作りの)2階の部屋を見てもらう。
4、気に入ってもらえたら家主さんに説明して了解を頂く。
5、1階の入居者に事情を説明して2階に移る同意を得る。
6、1階の契約を済ませ、現1階の入居者を2階に移動させる。
7、1階をリフォームして、準備でき次第、入居してもらう。
5番目は、本来なら先に打診しておくものだが、後でも構わない。
上記からは、その間の「カネに関する相談」は抜いてある。実際にはそれが一番大変な作業になる。
もちろん、1階の入居者と家主さんには一切の負担をかけないよう配慮しなければならないし、通常の移動とは別に「本来なら必要ない負担」もあるから、それを誰が負担するか、という問題も出てくる。
現在、1階の家賃と同額で2階の募集を行っているので、1階の入居者が2階に移っても負担増にはならないし家主さんにとっては何の問題もない。でもって、2階である分だけ快適に過ごしてもらえることになる。面倒はお掛けするが結果としては喜んで頂けるだろう。
1階の入居者は、事情を話して頼めば嫌とは言わない。過去ログのどの記事かは言わないが、本人も保証人さんも私には恩義を感じていてくださる事情があるので、喜んで協力して頂けるに違いない。
家主さんは「高齢だから」といって断る方ではない。「お任せしますので」と仰るのは判っている。
費用に関しては「立ち退き」という理由があるので、取り壊しになるアパートの家主さんと交渉することになるのだが、仮に家主さんが費用の負担を断っても、今度の部屋の礼金に上乗せして諸費用に充当させれば結局は「出してもらえた」ことになるから心配ない。
客付業者にも「成約になったなら今度の部屋の仲介料分を支払う」と話して了解してもらっていて、お客さんにとっても、場所と間取りがOKなら家賃も2万安くなるワケだし、全て丸く収まる・・・、
と踏んでいたのだが・・・・・、
4日経っても担当者からは何の連絡もない。ちゃんと訊いてくれているのかも判らない。うちは余程のことがない限り「頭越え(仲介業者を抜いて手数料を独占すること)」はしないし、ちゃんと筋を通しているのだから返事が欲しいものだが、何も言ってこないのだ。
もし担当者がお客さんに訊いてくれてなかったなら、私が直接連絡を取って話を進めるが、その場合は仲介料は払えないことになる。仮に「他の部屋で決まった」というなら、ここまで提案しているのだから連絡ぐらいは欲しい。まあ、まだ決まっていない、とは思う。
担当者からはその後の連絡が全く無いので、火曜日に電話をすると「担当者が不在なので結果は判らない」、とのこと。
ご高齢のお客さんの為にも早く動いて欲しいものだが、なんせ動きが悪すぎる。今日一杯待って連絡が無ければ、もうお客さんと直接話をして、私一人で奇跡を呼んでみよう、くらいに意気込んでいる。
再び頑張って直ぐに”あれは嘘”なんて。
復帰待っています。
とんでもないことですよ(*^^)v
一にも二にも、空室が埋まらない、ということに尽きるのです。我々管理会社より、空室を抱える家主さんはもっとキツイと承知していますし、内容はともかく、「空室を直ぐ客付けできる業者が(家主さんにとっては)良い業者」と自覚していますので、焦っているのが実情です。
とはいえ、どんなお客さんでも決まればよい、というものでもありません。後で自分の仕事を増やすだけ、ということもありますので。
goenさんの「お願い」は厚かましくも何ともありません。それはむしろ、「日本人の美徳」「本来の国民性」なんだと思います。
困っている人がいるなら私に許される範囲で出来る限りの協力はしたい、とは思っています。もちろん、相手のお人柄次第ではありますが。
いろいろご心配をお掛けして申し訳有りませんです。