2008年11月27日

募集してないんですけど^_^;

そろそろ店仕舞いを、と思っているところにドアが開いた。

気配で振り返ると、50歳くらいのオヤジが立っていた。

「あの・・・、こちらで働くには宅建(取引主任者の資格)を持ってないとダメでしょうか?」
「はい、あったほうがいいですね」

「どうしても、持ってないとダメですか?」
「どうしても、ってことはないけど、まあ、そうですね」

「車の免許は要りますか?」
「免許がないと案内とかできませんからねえ」

「中で事務だけする、ってのはダメですか?」
「私一人で事務職も足りてますので・・・」

「どうしてもダメですか?」
「そうですね、やっぱりダメですね」

実は、このオヤジ、10年ほど前も同じことを訊きに来ている。

過去には、福生の旅館の若旦那が、私との世間話で意気投合し「給料は要らないから修行させてくれ」と言ってくれたが断っている。

って言うか、うちはそもそも求人なんかしてないよちっ(怒った顔)
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2008年10月20日

新たな決意!

昨夕、ミューの「怪我をした猫を預かっています」との貼紙を剥してきました。今まで貼っておいたのは、(今まで餌を与えてくれていた)誰かが問い合わせてくれるかな、と期待していたからですが、一件も問い合わせがなかったものでとても寂しく思っていたのですが・・・、

私が電柱の貼紙を剥していたら、80歳くらいのご婦人が寄ってきて「この猫ちゃん、元気になったのですか?」、と訊いてくれました。

私が事情を話すと、「ずっと気になってましたが、そうですか、亡くなったんですか・・・」とシンミリしていて、でも直ぐ気を取り直して、「でも、おたくさんはイイことしましたね。きっとおたくさんにもイイことが起きますよ。きっとです」、と私に向かって手を合わせるんですよ。

誰も気に掛けてくれなかったら寂しいな・・・、と思っていたのだから、それはまあ凄く嬉しかったんですが・・・、最後に私に

「なまんだぶ、なまんだぶ・・・」と手を合わせて去っていきました、

って・・・、


「オイ!!」爆弾



やっぱ、宗教団体、設立しようかな・・・わーい(嬉しい顔)
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2008年04月26日

シナリオの新しいストーリー

先日、アパートの契約手続きにいらっしゃったお客さんと世間話をしていて、こんな話を伺った。お客さんは20代半ばの女性で、最近では滅多にお目にかかれないくらい、実に明るくて感じが良かった。

「結婚間近まで話が進んでいた彼と別れたばかりなんです」

理由も話してくださったが、ここでは割愛させて頂く。ただ、よくある「他に好きな人ができた」などという理由ではない。もっと単純で当たり前の理由であったし、彼女の選択は正解だったと思っている。

私の周りにも、結納も交わし、式場の手配や招待状の発送まで済ませていて婚約を解消した人がいる。今はとても幸せに暮らしているし、そこまで進んでいての婚約解消じゃなくても、具体的に結婚話や互いの両親への挨拶も済ませた後に破談になった話は、よく聞く。


で、ストーリー。


父親が不動産屋をしている彼氏と、両親ともに公務員という彼女が、結納まで済ませていたのに彼女から一方的に婚約解消を申し出られて破談になってしまう。理由は、ふとしたことで彼女が「(私が添い遂げるのは)この人ではないような気がする」と思ったからだった。

実は、理由はそれだけでなく、「結婚前の最後の機会」と思って出かけた一人旅で、同じく一人旅をしていた青年と出会い、たちまち意気投合して恋に落ちていた。出会って数週間で互いに「結婚したい」と思ったが、既に式場も決まっていて招待状も出していた。それでも彼女は、「どんな犠牲を払っても婚約を解消しよう」と決意する。

突然の別れを告げられた彼氏はショックで寝込んでしまい、彼女は彼氏の実家に謝罪に行き、正直にワケを話した。怒鳴りつけられるものとばかり覚悟していたのだが・・・、父親は意外なことを言う。

「それで良かったのですよ。あなたが息子との結婚に疑問を感じたまま結婚していたなら、きっと心の中で、その疑問や不満が大きくなっていって、あなたは幸せにはなれなかったでしょう。息子があなたの眼鏡に適わなかった、それだけのことですよ。息子のことは気にせずどうぞ幸せになってください」、と。

しかも「例え息子が求めたとしても慰謝料など不要です。そんなのはお互い様ですよ」、と言う。そればかりか「ご縁があって息子ともお付き合い頂いていたのだから、新居は私に探させてください。もちろん、手数料など要りません。むしろ、私の息子の所為で余計な回り道をさせてしまったことへの私からのお詫び、くらいのものです」、とまで言う。

彼女は固く辞退したが、父親の申し出は強く、仕方なく厚意を受けることにするのだが・・・・・・、ここからストーリーは2つに分かれ、どちらにするかは未だ決めていない(*^^)v


、新しい彼氏と結婚したものの、義父母や小姑は人間性に問題があって、何かと干渉してきたり用事を言いつけてきたりする。夫は優しくしてくれるが、親には強く言えないでいた。元彼の両親の優しさを思い出すにつけ、次第に「この結婚は間違いだったのでは」、と思い始め、破局へと進んでいく。

「ま、人生ってそんなものよ」というストーリー。


、実は、思い遣りに満ちた(元彼の)父親の言葉こそが「復讐劇の始まり」で、紹介されて新婚生活をスタートさせた部屋は訳アリの、しかも欠陥物件で、二人はとんでもない恐怖を味わうことになる。元彼の父親は仮面の下に悪魔の顔を持っていて、彼女から相談を受けると「親切に対応している振り」をして、更なる苦境に陥れ続ける。

彼女が気付いた時には夫は廃人になっていた、という怖〜いお話。



あ、2のほうは、あくまでストーリーであって「私そのもの」ではないので念の為(爆)


さて、どっちにしようかなあ・・・わーい(嬉しい顔)


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2008年04月24日

契約に遅刻してきてくれて助かった^_^;

一昨日の3時に、あるお客さんが契約に来てくれることになっていたのだが、2時半頃になって、「だいぶ遅れてしまいそうなんですが」との連絡を頂いた。普通なら困るのだが、一昨日は有り難かった。

午後から、山口県光市の母子殺人事件の裁判のニュースを見ていて、事務所で泣いていたからだ。お客さんは結局4時半に来店したのだが、その時点でも目は真っ赤に腫れぼったくなっていたと思う。

お客さんにはワケを話してしまった。かえってその方が「人情味がある不動産屋」と思ってもらえるかも。本当はそうじゃなくてもたらーっ(汗)


ところで、死刑判決というものが出てこれほど嬉しかったことはない。不謹慎と言われようが何と言われようが、嬉しいものは嬉しい。まだ判決が確定しているワケではないが、最高裁から差し戻された高裁での判決だから最高裁で審理がされ直すとは思い難い。上告は棄却されると思われる。いずれにしても、やっとゴールが見えてきた。自分の事のように嬉しい。

私たちは普通に生活をしていて、ふだんは事件のことも忘れているが、本村さんにとって、この9年の歳月はいかばかりであったろう。

市井には心無い誹謗中傷も氾濫していて、そのうちのいくらかは本村さんの耳にも入っていたに違いない。その苦労や心中を察していたら涙が止まらなくなってしまった。

私は、裁判の行方にも関心があったが、ここ数年は、本村さんが単に犯罪被害者遺族という立場のみならず人間として成長していく姿に感動していた。だから、一昨日の午後はずっと泣いていた。

3時なら何とかなる、と思っていたが甘かったふらふら

いつもなら、直前になって「遅れます」なんて連絡をもらおうものなら文句の一つも言いたくなるが、昨日は有り難かった^_^;


あと少し、もう少しで本懐が遂げられる・・・。最後まで見守りたい。
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2008年04月23日

請求書だけ渡されても・・・

昨日の記事に関連しての話。

たまに「風呂釜が壊れた」とか「シャワーが冷たい」ということで、家主さんや管理会社に事前連絡も無く、自分で修理の手配をして支払って、「うちで立て替えておきましたから払ってください」と言われるケースがある。

それはマズイ。自分で修理代を負担する気なら構わないが、いくら急ぎでも、何の断りも無く勝手に手配されたんじゃトラブルの元だ。

事後承諾だと、果たして修理内容が適正なものだったかどうか判りかねる。いきなり請求されたら家主さんも不愉快だろう。なので、契約を交わす時には必ず「給湯器等が故障したなら先ず当社か家主さんに連絡をしてください。勝手に修理や交換をして後で請求書だけ渡されても支払えなくなることがあります」と説明している。不便を掛けることはあっても「何が何でもすぐ直さなければならない」ほどのことはないのと、支払いを巡る無用なトラブルを避けたいからだ。

ちゃんと説明しておいても何も考えずにしてしまう入居者がいる。


そういえば、過去には一度だけだが、こんなこともあった。

入居者が「風呂釜が壊れたから」と勝手に交換して代金を払ったうえで「これ、どちらに請求したらいいのでしょうか?」と連絡してきたのだ。どちらに、は無いだろう。たしかに10年以上も使っていた風呂釜だから寿命だったろうが、何ら事前の相談も無く10万を超える請求書だけ「そんなの家主が払って当然なんだから」とばかりに渡されても困るのだ。家主さんだって「心とおカネの準備」が要るし。

どのみち風呂釜は寿命だった→減価償却もしている→入居者が交換を済ませている→その場合は誰が負担すべきか、ということで、

この場合は入居者に連絡上の手落ちがあったとしても、交換費用自体は家主さんが負担すべきものなので、後は管理会社のほうで「家主さんが納得しやすい状況」を作ってやればよいことになる。

仕方ないので家主さんには「201号室の○○さん、風呂釜が壊れたようですので、宜しければ私が修理屋さんの手配をさせて頂きます」と電話して、了解を頂いたうえで、しばらくして「どうも交換する必要がありそうです。見積もりでは税込み10万5千円とのことですが如何いたしましょう?」と改めて電話した。

「そうねえ、もう寿命なら仕方ないわねえ、じゃ交換してくれるよう手配してください」とのこと。もし「うちで知ってるところに頼むからいいわ」と言われたなら全て水の泡になるから冷や汗モノだった。

上手くいったから良かったようなものの、配慮のない入居者の為に、なんで管理会社がそこまで気を使わされるのか理解に苦しむ。

入居者に、後でキツ〜く注意を与えたのは言うまでもない。





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2008年04月16日

ある慢性滞納者からの逆襲

半年も家賃が遅れていた若い女性入居者に散々督促し、9ヶ月がかりでやっと追いつかせたのだが、そこから女性の逆襲が始まる。

遅れを追いつかせた後、直ぐに私に電話をかけてきて、こう訊く。

「家主さん、無断で私の部屋に入ってないですか?」
「そういうことは有り得ませんよ」

「そんなの判らないじゃないですか!」
「家主さんは、大家だからといって勝手に入る方ではありません」

「だって、私が出ていった時と、物の位置が違ってるんですよ」
「お天道様が西から昇っても、家主さんは入ったりしません」

「本当なのに、私の言ってることは聞いてくれないんですね」
「私も本当のことを言っています」

冷たく突っぱねるのは、その家主さんだけでなく、うちの家主さんは緊急時でもない限り、無断で貸室に入ることは決してないからだ。

「今日の夜だって、私が帰って来るのを外で待ってたし・・・」


攻撃的な言葉を投げかけていた女性が無言になるのを見計らって、
ゆっくり、こう話した。

「家主さんはね、あなたのことを心配してるんですよ、実の母親みたいに・・・。あなたは、半年も家賃を滞納していながら同じ敷地にお住まいの家主さんに一度も声を掛けてなかったでしょう。それはとても不誠実なことですよ。それでも家主さんは私に『督促して欲しい』などとは頼んでいないのです。それどころか、あなたの健康のことをとても気遣っていらっしゃいました。払い終えて頂いた後も『無理をさせたんじゃないか』とご自分を責めていらっしゃいました。親の心子知らず、ですね。私が督促したのは、それが私の仕事だからです」

と言うと、小さな声で「すみませんでした」と言って電話を切った。
電話を切った後、泣いていたかも知れないが可哀想とは思わない。

実は家主さんは部屋には入ってないが、私に督促は依頼していた。
もちろん、家主さんが外で彼女の帰りを待っていたのは「家賃を請求しようと思ってのこと」、と私は家主さんから聞いて知っていた。

ウソは良くないが時と場合による。憎まれるのは不動産屋でいい。

払うべきものを払わずにいて請求されたのを逆恨みし、イチャモンを付けるネタを探して、反対に詫びを入れさせることで自分を正当化しようとする・・・、慢性的な滞納者に有りがちなパターンだ。

その女性の滞納は入居直後から始まっていて、最初のうちは見るからに病弱で心の病を持っているかのような様子に配慮し優しく催促していたが、数度の話し合いを経て、見かけによらず「したたか」だと気づき途中から方針転換していた。逆襲に出てきたことで、その判断が間違いでなかったと判る。

家主さんには、「気になさらず強く言っても大丈夫だと思いますよ。それで彼女が潰れてしまうことはないでしょう」、と伝えておいた。

その後、その女性は「漂わせていた病弱そうな雰囲気」を消した。
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2008年04月11日

本音では、あまり有り難くはない問い合わせ

なんだか、「不動産屋たちのココだけのハナシ」さんの後追いで記事を書いているような感じだが・・・たらーっ(汗)


都内の業者さんから、当社の空室物件に問い合わせが入った。

「まだありますので宜しくお願いします」、と言うと・・・、

言いにくそうに、こう訊く。

「そちら、法人契約のお客さんなんですが・・・」
「ああ、法人契約でも、もちろんOKですから」

「あ、いえ、そういうことではなくて・・・」
「は?」

「入居される方は日本人ではないのですけど・・・」

察しはついたけど、いちおう国籍を訊いてみた。すると、

「中国の方で、しかも、まだ日本語がほとんど話せないんですが」

法人契約でなら、何かあっても会社が責任を取ってくれるから心配は要らないのだろうが、家主さんに相談して返事することに。

家主さんは「お任せしますので」と仰ってくださるが、私は気が進まない。基本的に、反日国家の人間に部屋など貸すものではない

「考えられないようなトラブル」に巻き込まれたり、最後には約束を守らずに裏切られたりすることも多々あった。本来は入居(退去)者が負担すべきものを私のほうで負担させられたこともある。下手をすると契約時に得た仲介料など軽く吹っ飛んでしまうこともあった。

関西では、在日の客が「入居申込みを断った家主」を相手に「不当な差別を受けた」として裁判を起こし高額な慰謝料を手にしている。

東京都の人権課からは「外国人だからといって入居を断らないように」との指導も受けている。ただ、それだと「外国人から申込みが入ったら無審査で貸しなさい」と言ってるのと同じで逆差別になる。

モノは正確に言わなければならない。それを言うなら「外国人だからと言って門前払いすることがないように」、であろう。「日本人に対してと同様、個別に内容を審査して判断しなさい」、と指導すべきだ。

ワケや実態も解からず「人権」だけを根拠に指導するのは、言っていることは間違いではないが、水玉模様の黒い部分を指して「これは黒い布である」、と言ってるようなものだ。立ち位置を引いて全体像を視野に入れたら誰もが「何か変」だと気付くものだが、お役人や「人権病の人」が気づくことはない。「気付いてないフリ」もする。

日本という国の中で主権者である日本国民以上に「人権が保障され手厚く保護されている」部分も多い。なのに「人権の重ね塗り」だ。

事実、日本中探しても「外国人だから」という理由で拒否する家主さんや不動産業者はほとんどいないであろう。過去の経験から「外国の中の、どの国の人には貸したくない」と思っているだけである。


その業者さんの店頭には通訳も一緒に来ているようだったから、本音では、こう訊きたかった。

「今のチベット問題について、あなたはどう考えているか」、と。

これは、意地悪で無関係な話を出すのではない。そう質問すれば、その回答如何で、今後賃貸契約上、何らかのトラブルを起こしそうな人物かどうか判るからで、政治思想を確認したいワケではない。

べつに本国の中国政府を批判してくれなくとも良いが、その人の基本的な考え方やスタンスを知ることは管理会社にとっては重要だ。

ま、いきなりそんな質問をされたら、その中国人が、でなく業者さんが「だったら結構です」と言うものだろうから止めたが、以前は来店した中国人に、こう訊いたことがある。

「本当は、日本や日本人のこと嫌いでしょう?」、と。

その中国人、最初から「私のことを見下すような目付き」であった。

輪をかけたような微妙な含み笑いが返ってきた。

「嫌なこと訊くなあ」という苦笑いではなく、図星だったに違いない。

部屋は紹介しなかった。それで正解だった、と確信している。


さて、その法人契約の中国人には、どう回答したものか・・・。
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2008年04月04日

またしても同じ失敗を(*^^)v

多摩郊外の家主さんのお宅に契約書の署名捺印を頂きに伺った。

家主さんは道一本隔てた敷地にお住まいで、新入居者は一週間ほど先に引っ越してくるので、契約書はドアポストから未だ無人の室内に落としておく約束になっていて、家主さんにもそう話してあった。

用事が終わってお暇する際、家主さんが「これ、宜しかったらお食べください」と、何やら高級そうな缶入りのお菓子を渡してくれた。

うちは頂き物のお菓子が途切れないが、それでも「お、これはうちのが喜びそう!」と、凄く嬉しくなった。

駅まで徒歩15分くらいの家主さんのお宅には電車で行っていて、もう直ぐ最寄り駅、というところまで来て、携帯を入れようとしてカバンを開けると、茶封筒が・・・。

「あれ、これ、ナンだっけ・・・」と、しばらく判らず、中を見ると、

お客さんの部屋に落としておく約束の契約書だったたらーっ(汗)

家主さんのお宅で、玄関に向かうべく廊下を歩いていて、その時も、
「では、これから○○さんのお部屋に契約書を落としに寄ります」とわずか数秒前に話していたのに、お菓子を頂いた瞬間に、「うちのが喜びそう」という思いが「契約書を届ける」という大切な用事を頭の中から玉突きでもするように一瞬で押し出してしまったのだ。

店に戻ってから家主さんに、「すみません、契約書は家主さん宛にお送りしますので、入居者さんがご挨拶にみえたら渡してください」、と電話すると大笑いなさっていたが、ホント、危ない危ないふらふら

で、私が何か頂いたり買ったりして「○○が喜ぶ」→「他を忘れる」というパターンは子供の頃からで、小学校の低学年の頃、友達の家に遊びに行った時、饅頭を出してもらって、それを自分では食べないで友達に、「饅頭、おかあちゃんが好きだから貰って帰っていい?」と訊いて「いいよ」と言われて1個もらって喜んで、忘れ物して帰ったりする、なんてことはよくあった。

どうかすると私が帰った後、裕福なその友達が残った饅頭を箱ごと忘れ物と一緒に届けてくれたこともある。きっと私が帰った後、母親に「アイツの家、貧乏だから、饅頭も食べられないんだよ。だから箱ごと届けてやっていい?」とでも訊いてくれたんだろう、と思う。

意地汚くて、みっともなくて、情けなかったが、友達の気持ちは凄く嬉しかった。その時の思考パターンが今も染み付いているようだ。


これからは何か頂いたら、喜ぶより先に「忘れていることはないか」を考えるようにしなければわーい(嬉しい顔)
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2008年04月03日

資産を失いつつある老婦人の話

仲良くしている同業の社長から電話があって、こんな話を聞いた。

「オタクの近くの築浅のマンションの最上階、凄く安い価格で売り出されてるけど、知ってた?」

私は売買はあまりやらないから知らなかったのだが、最上階とその下の階は、1フロア一世帯しかなく、エレベーターが止まれば自分の家の関係者、ということになる。たしか、夜間など、自分の階にはエレベーターが停止しないよう設定することもできた、と聞く。

凄く広い3LDKで、実は、以前「最上階の下」に住んでいた人を、私はよく知っていた。が、それは置いといて、交通便も良く築浅で広い物件の売り出し価格が2600万ほど。たしかにメチャ安である。

社長の話では、その部屋の住人が変死体で発見されたから、とかで、そういうのを気にしない人なら非常にお買い得な物件であろう。


で、その下の階に以前住んでいた方、初期の記事でも取り上げている「高齢の資産家」であった。

友人知人を引き連れて温泉三昧、高級レストランに繰り出しては豪勢に奢る、ということを繰り返していた未亡人だ。

数年その部屋で暮らした後、当社に来て「マンションを売ってくれ」と依頼されたのだが断った。それで一旦は貸家を借りていたのだが、都下で中古住宅を買ったようで、代金は遊興費に消えていた。

その後、今度は「その家を売ってくれ」と依頼してきたが、やはり受けなかった。売却して安い物件に買い換えると1千万ほどの差額が残るが、それでまた知人にイイ顔をしようとしていたのだ。

再び「そんなふうに気前よく奢っていても、○○さんの資産が底をついてもう奢ってもらえなくなったなら、皆、潮が引くように離れていってしまいますよ。今までさんざんお世話になったから今度は私たちが奢る番、などとは考えないものですよ。そんな人たちに奢る為に家を売るなんておやめなさい」、と諭したのだが、また私に断られて他の不動産屋で売却し、更に小さな中古住宅を購入している。

そして、数年後、またまた「家を売却して欲しい」と言ってきた。

またしても私が断ると、他の業者で売却して今度は民間のアパートを借りた、と風の噂で聞いた。

あれから2年・・・、今頃は、そのカネも使い果たしているだろう。

posted by poohpapa at 07:32| Comment(6) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月11日

市役所への殴りこみ敢行(*^^)v

3月8日付けの記事で書いた件にて、市役所の生活福祉課に行ってきました。最初は電話で済ますつもりでしたが、それだと私の言い分は聞こえないワケで、電話を受けた人間が都合よく脚色する可能性も有りますので出向くことに。

以下は、その時の顛末です(登場人物は仮称、だと思ってください)
都下某市の市役所の生活福祉課、でのお話です。

午前中に家主さんのお宅に立ち寄り、その足で、と思っていましたが時計を見ると役所に着くのが12時ちょっと前、というタイミング。
午後から出直そうかと思いましたが、嫌がらせではなく「さあ昼飯」という頃合のほうがインパクトが有るもの、と考えて、行くことに。

受付で生活福祉課の場所を訊き行ってみると、何とまあ広い広い。
「生活福祉課の職員て、こんなに頭数そろえてるの!?」と驚くほどでした。しかも、昼飯までカウントダウンに入ってるから、誰もが仕事らしい仕事はしていないふう。さすが公務員ですね。

で、カウンターに行って、大声で叫びました。呼び捨てです。

「ここに斉藤という職員は居る

か!?」


すると、職員全員が一斉に私に注目し、割と近いデスクから、本人が飛んできました。

「私が斉藤ですが・・・」
ハッキリ言って、風采が上がらない、というか見るからに(先入観ではなく)ヤル気の無さそうな40歳くらいの男でした。この男が、7日の電話では「私は○○さんから相談を受けたから生活相談センターに連れて行っただけ。それが何か?(悪いのですか?)」と開き直った強気の男には見えませんでした。別人かと思ったのですが・・・、

真正面から睨み付けて「坂口です」と言ったら、「ああ、ああ、金曜日に電話を頂いた・・・」と惚けて答えたから本人でしたね。先日、劇場で観てきた映画「歓喜の歌」に出てくる(小林薫が演じた)飯塚主任みたいな男でした。まさに「THE地方公務員」てな感じで。

さすがに、まさか役所まで怒鳴り込んでくるとは思わなかったでしょうから内心では動揺しているのが瞬時に見て取れます。私が斉藤職員の言葉が全部終わらないうちに、再び大声で、

「お前が斉藤か!?お前の上司

を出せ!」


と言ったものですから、上司の小林さんて方が飛んできて、「ま、こちらへどうぞ」と相談室のようなところに通されました。時間が時間なので市民の来訪者はいませんでしたが、人には聞かれたくない話なんでしょう。その小林さん、斉藤職員とは少ししか歳が違わないようでしたが、実に有能な方でした。対応の仕方で直ぐ判りました。

一通りこちらの言い分を伝え、とくに「斉藤職員のようにマズイ対応をしたり言ったりしていると、不動産業者を敵に回したり家主さんの理解が得られなくなって、今後ますます生活保護者の方の部屋探しが困難になるから気を付けるよう」進言し、トラブっている生活保護者の件での今後の対応についても話し合いました。

私としては、お客さんが「その時は納得していても、後になって疑問に思うことがあって当然」だから、説明を求められたら再び説明するのは構いません。ただし、内容に関しては妥当なものと思っているので、こちらに事実誤認が無い限り、譲歩することはありません。

小林さんは「再度説明する機会がありましたら、担当の斉藤を立ち会わせます。精算書の個々の案件に関しましては我々は口を挿める立場にはありませんから口出しはしませんが」、と言うのですが、斉藤職員は最後には「自分で何とかしてくれ」と投げ出しています。

なので「斉藤職員の立ち会いは固くお断りします」と拒否しました。小林さんは「そんなこと言わないでください。私の立場としては部下を育てなければなりませんので」と言っていて、それは向こうの都合。だいいち斉藤職員は「育ててもらう」ような年齢ではありません。入庁したての新人じゃあるまいし、です。

私が拒否したのは、単に嫌いだから、ということだけでなく、斉藤職員では生活保護者の力にはなり得ない、という理由からです。

ここが重要なのですが、せめて私を論破する程度の能力があって、最後まで責任感を持って対応できる職員が付いてくれなければ、付き添う意味がありません。私が簡単に押さえ込めるような職員では公平公正な話し合いにはなりません。私は「自分の言い分が通ることだけ」を期待しているのではありません

小林さんには、こんな話もしました。

「ご本人の○○さん、ご存知かとは思いますが、障害者とか生活保護者とかいうだけでなく、若干の知恵遅れがあります。その○○さんに『後は自分で何とかしろ』と言って斉藤職員は投げ出しています。『自分では解からないからと言って生活相談センターに連れて行きトラブれば最後は投げ出す』、そんな無責任な話ありますか?」

小林さん、ずっと私の話をメモしていらっしゃいました。でもって、「私から斉藤にはよく話しておきますので」とのことで、斉藤職員が理解できるとは思いませんが、その件に関しては小林さんに託すことにしました。

これね、私の素性も市役所には判っているワケで、本音ではトラブりたくはないのです。どっちが正しいかに関係なく、商売やっていて「あそこの不動産屋はヤクザみたいに市役所に怒鳴り込んでくるよ」などと評判が立ったなら辛いモンがあります。でも、私は一生懸命に生活保護者の方の相談に乗っているんですよ、いつも。こんなことで協力してくださる業者さんや理解してくださる家主さんを減らしてしまったら、「本当に困る」のは誰か、ということなんです。

一歩間違えば威力業務妨害で警察を呼ばれる可能性もありましたが、穏やかに話し合いに行ったなら何ら効果は望めませんし・・・。

疲れました。こんな「つまらない苦労」はしたくないものです。これじゃ、小林さんが部下を育てているのでなく、私が育ててるようなものです。嫌われるの承知で体を張って、しかも育つワケないし(爆)

ま、特定の相手からなら、私は嫌われても構いませんがわーい(嬉しい顔)

市がしっかりしてくれないと、これからは生活保護のお客さん、考えないといけなくなりますね・・・。


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2008年03月08日

市役所の職員を電話で怒鳴りつけた

昨日は、少しウルウルきそうな記事を書いたのだが・・・、

今日は本来の「悪徳」に戻って、

ふざけるな馬鹿野郎!

ぶっ殺すぞ!


というお話ふらふら

昨日と同じく、生活保護受給者に関連した内容になる。ただし、相手は生活保護者でなく、市の担当職員である。



うちの管理物件を退去した身障者の方の原状回復の件で、某市役所の生活福祉課職員を電話で怒鳴りつけた。

その部屋は、以前も車椅子の人が入居していて、その後をそのまま引き継いで入居してもらっていたのだが、契約する際には「退去時に原状回復する(身障者向けに改造した箇所を元に戻す)義務も引き継ぐことになる」と話してあって、退去時の精算で敷金では足りない額の約9万5千円と日割り賃料分を足した12万4千円を請求することになった。もちろん、家主さんの負担分も有るし、本人も私の説明を納得していたのだが、本人が(後で納得いかなくなって)市の福祉課の担当者のところに相談に行って精算書を見せたら、その市職員が「生活相談センターに一緒に行ってくれた」んだとか。

すると、生活相談センターの職員は、私の作成した精算書を見て、前後の事情も分からないまま「これとこれが不当な請求になりますから再度交渉してみてください」、と東京ルール(東京都賃貸住宅紛争防止条例)の冊子のコピーを渡して言ったんだとか。

「生活相談センター」というのは元々消費者側の目線で相談に乗る所だから、相談員がそう言ったのは或る意味仕方ないこととは思う。

問題は、市の担当職員が私に説明を求めることなくいきなり「生活相談センター」に連れて行った、ということである。それでは私のことを「悪質な不動産業者」と問答無用で決め付けていたことになる。

もう一つ、身障者が入居する際には「必要な改造費用」を福祉センターで負担してくれるが、退去する際の原状回復費用は全て本人負担となる、ということで、それがトラブルの元になる。ま、何度も引っ越されたら困るだろうが、そんなのは一定の制限を付ければ済む。

で、本人が昨日、「東京ルール」の小冊子を持ってやってきた。
再検討して欲しい、というのだ。だが、私は家主さんに退去者が負担すべき分を既に立替えて払ってある。なぜか、というと、退去者は「4月から隔月で3回の分割でしか払えない」とのことで、それでは家主さんに迷惑が掛かるから、そのあたりの事情を退去者に説明したうえで個人的に立替えて振り込んだのだ。

もちろん、立替はしないほうが良いに決まっているが、家主さんとお客さんの間に入って、仕方ない時もある。ましてや、退去後4ヶ月にもなるが次の入居者は決まっていない。回収が遅れると、その分のリフォーム代は家主さんの肩に重く圧し掛かってくる。この場合、その程度の金額で家主さんに「隔月の3回の分割で送金してきますのでご了承ください」と言ったなら私の信用問題にもなる。どの家主さんも「有り余る資金で悠々とアパート経営している」ワケでもない

もちろん生活保護者である退去者には一括での支払いは無理だ。
ならば、本人には無理のないペースで支払ってもらうしかない。

私からの抗議に、市の担当職員は「私は○○さんから『納得がいかない』と相談を持ち掛けられたから『ならば生活相談センターに相談しましょう』と言っただけで、当然のことをしたまで」と開き直る。

だとすると、これからは、生活保護の人の部屋探しなど出来ない。或いは、「市の担当者」が誰であるか聞いてから、でなければ怖くて紹介など出来ないことになる。一生懸命やっていても、トラブれば最後は(直ぐに)「生活相談センター」に持ち込まれるんじゃ堪らない。

ふだん、生活保護の人が来店すると、元付業者や家主さんに理解を求めたり、保護の限度額に合わせるべく家賃交渉など努力していたが、もう止めようと思う。

約束を守る、適正な負担をする、ということに、健常者も身障者も生活保護者も無い。私も最後まで約束は守り、相手にも守ってもらう。
それだけのことだ。役所ぐるみで約束を反故にするなら、こちらも同業者に「○○市の生活保護の客は要注意です。担当が○○だった場合にはとくに注意が必要です」とお触れを回すことになる。

夕方、退去者に電話して、「納得いかなければもう一度説明するから担当者と一緒に来店してもらいたい」と伝えると、「担当者と相談してみます」と言ったきり連絡が無かったので、少し時間を置いて再び電話すると・・・、市の担当者はこう言ったという。


後はそっちで何とかしてくれ

無責任極まりない


月曜日、市役所には更にキツイ電話を入れることにしている。
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2008年01月29日

悪知恵

長く空いていた物件に、同業者から申し込みが入った。

物件は凄くキレイで、駅からも近く、日当たりも良く、しかも安い。
広告はちゃんと継続して打っているのに、それでも最近はなかなか決まらない。ようやくに申し込みが入ったのでホッとしていると・・・、条件つき、であった。

私が帰省記を書き始めた頃、今月中旬頃の申し込みで「家賃発生は3月1日からにしてくれ」、というものであった。物件はキレイにリフォームも終えていて即入居可であるのに、1ヶ月半も家賃発生を後ろにずらせ、ということである。この時期だから、その間に「直ぐ家賃発生OK」という他のお客さんから申し込みが入る可能性もある。

私の判断一つで、家主さんの利益を損なってしまうことも考えられるし、家主さんに相談すれば「苦しい選択」を家主さんに迫ることにもなって、責任転嫁と受け止められてしまうかも知れない。

以前は、2千円の家賃交渉でお伺いを立てたら、「なんだ、アンタ、ずいぶん弱気なんだなあ」と怒って拒絶した家主もいた。自分としては言葉を選んで、ちゃんと状況を説明した、と思ってはいるが、家賃の値下げだの日割り発生日交渉だのの話は、タブーに近い。

それで過去の経験等から、自分で判断して断ることにした。もちろん、3月1日になって未だ空いていたなら、「あの時、決めておけば良かった」と後悔するかもしれないが・・・。

客付け業者の担当者に断りを入れようとして、ふと担当者の言葉を思い出した。「お客さんは社員寮に入っていて、2月末に出されてしまうことは確実ですが、転居先は早急に決めなければならないそうです。契約に関わる費用は全て会社から出ます」、とのこと・・・。

そこで閃いた(*^^)v

客付け業者の担当者に直ぐ電話して、「契約金は会社から全て出るなら、礼金1を2にしてもらって、その分を家主さんに渡して実質的には2月分の賃料と考えて頂ければ良い、と思うのですが如何でしょう?」と訊くと、お客さんと相談して直ぐOKの返事が来た。

それなら、家主さんもお客さんも損害は無い。会社に余計な負担が掛かるものの、寮の制度上のシステムに問題があった、とも考えられるから会社に責任が無いとは言えない。それで八方丸く収まる。

会社(勤務先)だけが内容を知らされてないワケで、そういうケースは実に多い。「規定で会社から出ない費用の分を家賃に上乗せしてもらえないか」と申込者から相談を受けることは、法人契約の場合にはよくあるし、たいていは相談に乗る。ま、こちらも商売だからたらーっ(汗)

既に契約金は振り込まれていて、もうキャンセルの心配も無い。本当は、一番ホッとして喜んでいるのは、家主さんではなく私であるわーい(嬉しい顔)
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2007年11月03日

私にとっては10年ぶり、の、ボーリング

昨日、霧雨の中、立川スターレーンまで行ってまいりました。

参加者は男性28名、女性13名、中には住宅メーカーさん、広告会社さんもいまして、そちらは商品提供が狙いの招待かも・・・(*^^)v

都宅建立川支部としては5年ぶりのボーリング大会で、互いに初めて顔を合わせる、という人たちも多かったのですが、まるで初対面とは思えないくらい和気藹々の雰囲気で、凄く嬉しかったですね。

でもね、行ってみたら受付で、幹事さんが「あれ〜、申込書もらってなかったから人数に入ってませんでした。これからどこかのグループに入れますので・・・」、だと!もうやだ〜(悲しい顔)

人数に入ってますから」って話じゃなかったのかいッ!?
美人と組ませますから」って話は何処に行ったんだッ!?
パンチ爆弾

「なんなら帰りますよ、そのほうが有り難いんで」、と笑って言うと、
「まあまあ、せっかく来たんですから・・・、では第5レーンへどうぞ」、とのこと。結果、うちのグループだけが5人でした。

内心、「ちょッ、だったら不参加のほうが良かったなあ・・・」、と思いながら第5レーンに行ってみると・・・、


いたよ、いたよ、いましたよ、うちのグループに、藤原紀香そっくりの超美人の娘さんがッ!

「なんだ、そうならそうと先に言ってくれれば嫌味など言わなかったのに」という思いをグッと飲み込んで、伸び切った鼻の下を元の長さに縮め、努めて平静を装うことの難しさ、久々に経験しました^_^;

というか、「業界にこんな美人がいたんだ・・・」という驚きですね。
大袈裟な話でなく、まさしく「宅建業界の藤原紀香」です、本当に。
年の頃は20代半ばから後半、伺えば独身だとか・・・惜しい!(爆)

愛用のIXY900ISを持参してたので、「宜しければ写真を撮って後でお届けしますよ。もし不要でしたら撮りませんが」と言うと、「せっかくですからお願いします」とのこと。お墨付きを頂いたので堂々と撮らせて頂きました。帰宅してからうちのに見せたら、「キレイな人がいるグループで良かったじゃん」と笑ってました(へへ)

で、成績は1ゲーム目が133点、次が111点で男性28人中13位。これは女性の優勝者とほぼ同じ得点です。私より上位の方の半分は私より年上の人で、球筋とか投げ方を見ていて「若い頃やってたな、基礎が出来てるもん」と思える人が多く、嬉しくなりました。というか、若い人が下手すぎ。私より下手ってどうよ、って感じちっ(怒った顔)


参加費は2千円、この中に2ゲームのプレイ代、途中の飲料、打ち上げの食事会(お酒もジュースも飲み放題的)、参加賞(1足1200円の靴下)が含まれます。幹事さんの腕とご苦労が偲ばれます

帰り際、幹事さんに呼び止められて、「お酒、召し上がりますか?」と訊かれたので、「私は下戸ですが、うちのが大好きです」と言うと、「でしたらコレ、お持ち帰りください」と、焼酎の1升パックを頂きました。「元を獲った」なんてもんじゃありませんね晴れ

プレイ中も、同じグループの女性の方が近所の業者さんと判り「生活保護の方を受け入れてくれる物件をお持ちではありませんか?」と訊くと、「有りますよ、ぜひお客さんを紹介してください」とのこと。
早速商談につながりそうです。

なるほどね〜・・・、そうか、理事さんは「そういうこともあるから」と私を大会に参加させようと引き回してくださったんですね・・・。
後でジーンと来ました。


行く前はあれほど憂鬱だったのに、次回が楽しみになりましたわーい(嬉しい顔)



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2007年10月23日

宅建試験「監督員体験記」

一昨日の宅建試験の監督員の仕事、凄く面白かった。思ったとおり、大変な優越感が得られた(*^^)v

私(と理事さん)が担当したのは八王子の中央大学法学部の教室。
5問免除の受験者の教室だったからほとんどが同業者勤務の人。それだけに出席率は高く、我々の教室は95名中、欠席者は9名。出席率90%強。中には100%の教室もあり、全体では92%とか。

会場の外には早くから大勢の受験者が集まってきていて、11時45分の入室開始が待ちきれない様子。早く席に着いておさらいをしておきたい、との思いが伝わってくる。試験開始は13時10分なのに。

その頃、監督員や本部詰めの担当者は用意されたお弁当を食べていて、あちこちから(特に私の後ろの席から)「おお〜っ!」という歓声が上がる。物凄く豪華なオカズが入っていたから・・・、ではない。

受験者のファイルが担当する教室ごとに配られていて、そこには本人確認のために顔写真が貼られている。それをめくって歓声を上げていたのだ。「うわあ〜、この人、凄い美人だね〜」、と(*^^)v

聞こえてしまったら「どれどれ」と振り向かないワケにはいかない。見せてもらったら本当にキレイな女性だったので、思わず「千円で担当教室を交代してもらえませんか?」と訊いてしまった(爆)

たしかに、隣の教室は美人が多く、ちょっと羨ましく思えた。互いの教室のファイルを交換して全部に目を通し、私が「実際に見てみると、たぶんこの人が一番キレイだと思いますよ」と見てもらうと、「ああ、そうかも知れないな」と大笑いしたりして、初めてお会いした同業者さんだったが、数十年来の親友のような会話を楽しませてもらった。私とペアを組ませて頂いた理事さんから後で伺ったら、私が軽口を叩いていた相手は元の支部長さんとかで相当に偉い人だったらしく、冷や汗が出た。来年は監督員の話は来ない、と思われるふらふら

その偉い人にはこんな話もしてしまった。

問題用紙が梱包された状態で既に机に置いてあったので、「こっそり抜き取って会場の前で売ったら、今なら高く売れますよ〜」、と。

受験者も緊張しているが、監督員もまた(経験を積んでいても)緊張しているのだ。軽口を叩いて気持ちを解すのは悪いことではない。
・・・が、もちろん内容にもよる(懺悔^_^;)

実は、これも後から聞いた話だが、監督員という仕事は、事故があってはならないものだから、本来は私のような新入会員には任せてもらえないものであって、事前に信用度の人選もされているんだとか。だいたいは理事とか役員経験者が務めるものらしい。そういえば年配者の方が多かったように思う。いい勉強をさせて頂いた。

私の場合はペアを組ませて頂いた理事さんが推薦してくださったのは間違いない。試験そのものは滞りなく終えられたが別の意味では失態を演じたことになる。この先一年は信頼回復に努めたい(汗)


試験開始前、私は受験者に、こんなお願いをした。

「帰る際、ゴミは前方のゴミ袋に入れてください。私たちが最後に掃除しますが、汚したままだと次回から会場の提供が受けられなくなることもあります。宜しくご協力をお願いします」、と。

にも拘らず、席にゴミを残していく受験者がいた。そういう奴には合格して欲しくない。良き不動産業者になれるとは思えないからだ。


ところで、試験が終わって本部に戻った元支部長さんに「どうでした、私のイチオシの人、やはり一番キレイでしたか?」、と訊くと、


「うん、それがね・・・・・、欠席だったよ」

ま、世の中、そんなものであるわーい(嬉しい顔)
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2007年10月05日

こちらは、私が握り潰した「騒音問題」

更新契約をしていて、こんな話が出た。

「下の部屋のオバサン、音が物凄いよ。高い所から何か重いものを落としてるみたいな音がしたり、ドッタンバッタン響くんだけど・・・」

「下の人ね、リュウマチだから、じゃないかな。我慢してやってよ、落ち着けば収まるだろうから」

「だけど、あれじゃ床だって凄く傷ついてるだろうし・・・」
「出てく時に責任とってもらうから気にしなくていいよ。あ、それより自分が出て行く時、クリーニング代だけじゃなくて壁紙とかの交換も、とにかく全部負担してもらうから、そのつもりでいなよ。東京ルール(紛争防止条例)なんか関係ないからね」

「べつにかまわないけど・・・」



めちゃくちゃな話であるが、2階の入居者の言うことは全く聞かず、騒音のクレームも握り潰してしまった。なので、1階の入居者には、そういうクレームが出てることなど全く話していない。



なぜなら・・・、
posted by poohpapa at 05:55| Comment(6) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月18日

路上に横たわる黒い物体

早朝4時に、ダンボールのゴミ出しに行った。家から集積所までは数十m。一箇所だけ角を曲がって、表通りに出て直ぐの所にある。

外はまだ薄暗い。ふと見ると、大きな黒っぽい物体が歩道を塞ぐような形で横たわっている。何だろう?と思って物体に近寄って自販機の明かりで見てみたら、60代半ばの酔っ払いのオジサンだった。

仕方ないから車道に出て、先ずゴミを捨て、戻って「生きているかどうか」確認すると、お腹は動いているから呼吸はしているようで、どこからも出血している様子はない。なので、救急車も警察も呼ばずにそのまま放置しておいた。何より、夏だから風邪を引くこともない。

下手に酔っ払いに関わって怪我をしてもつまらないし、酔っ払いがどうなろうと「自己責任」である。私は酒飲みには事のほか厳しい
いろいろ大きなトラブルに巻き込まれた経験があるからわーい(嬉しい顔)

家に帰って、うちのが起きてきた時、そのオジサンのことを話したら「一人で飲んでたのかなあ。仲間がいれば放っとかないよね」と心配していたのは自分も飲兵衛だから、かも知れない。

実は、私が救急車や警察を呼ばなかったのには他にもワケがある。

オジサン、とても気持ち良さそうに寝ていたのだ。今、無理に起こしてしまうより、しばらくそのまま寝させてやったほうが幸せなのかも知れない、と思えた。明るくなれば自然に目覚めるだろうし。

で、いつもながら早起きして、ちょっと眠かったので「二度寝でも」と思ってベッドに行くと、今度は何やら別の黒い物体がベッドに直角に横たわっている。酔っ払いではなさそうだが・・・、


ノルンだった^_^;


二度寝は諦めたたらーっ(汗)

posted by poohpapa at 04:56| Comment(2) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

気持ち良かった「オーダー間違い」の後の対応

うちのとランチしに近所の「レッドロブスター」に行った。

平均して月に一度くらいは食べに行っていて、それには訳がある。料理そのものも美味しいのだが、ライスがとても美味しいのだ。

よく、料理は美味しいのに「どう考えても標準米で、しかも炊き方が酷いライス」を出すレストランがあるが、レッドロブスターのライスは非常に美味しい。甘くて粘りがあって本当のお米の味がする。

で、いつものように私が食べられる数少ないメニュー「大エビフライとハンバーグステーキ」セットを頼んだのだが、出てきたのは「大エビフライ」のセット。それで、思わず「あれ?違うよ。私が頼んだのは大エビフライとハンバーグのセットだから」、と言ってしまった。

「レッドロブスターに行ってハンバーグかよ!」という突っ込みは無視することにして、

オーダーを受けたのは年配の女性店員で、運んできたのは若い男性店員だったが、その男性、私の言葉を受けて直ぐ「失礼しました」と持ち帰ってしまった。いつもなら、周りの様子を窺って「でも、それでいいですから」と言うのだが、その間も無かった。

ランチタイムの混雑時を外して行ったので他に客は少なく、おそらくはエビフライ(2本のうちの一本)が無駄になったか、あるいは仕方なくスタッフの胃袋に入ってしまったことであろう。

うちのは先に食べ始めていて、しばらくすると、オーダーをとった女性が席までお詫びに来てくれた。実は、私たちは外食する機会が多く、その分「オーダー間違いに遭う機会も多い」のだが、担当者がわざわざテーブルまでお詫びに来てくれたのは初めてのことである。

私は逆に「気が利かなくてゴメンね。間違って届いた料理をそのまま頂いても良かったんだけど、ウェーターさんが素早く下げてしまったんで結局作り直しさせてしまうことになっちゃって申し訳ないです」と詫びた。「給料から引かれる、なんてことは無いよね」と訊くと、「大丈夫ですよ」と笑って答えてくれたのでホッとした(*^^)v


過去ログでも書いたが、間違った料理が運ばれてくると私は、自分が食べられるものであって他に注文している人がいないなら、間違いであることだけ指摘して、そのまま頂くことにしている。もちろん、間違って出てきた料理のほうが高くても「差額を値引きしてくれ」とは言わないし、安ければそのまま清算する。何が何でも「その料理でなければ嫌だ」なんてことはなく、どうせ「さっきまで悩んでいた料理の一つ」だろうから、かまわないのだ。


「悪徳」の読み手さんからすれば、管理人(私)は傲慢なのか謙虚なのか、はたまた多重人格なのか悩むことと思われるが、私が傲慢になる相手は権力者や私より優位な立場の人に対してだけであって、自分が優位な立場にある相手、例えば私が客でおカネを払う立場になる場合には、それがラーメン店の店員さんに対してでも対等に接する主義なのだ。もちろん、対応が悪ければ注意したりはするが。

致命的でさえなければミスは犯してもよく、大切なのはミスした後の対応と、積み重ねた経験を次に生かせるかどうか、なんだと思う。


店を出る時、レジの担当者は別の人だったが、間違えた女性店員さんが出口まで見送ってくれた。お陰で気持ちの良いランチになった。

のだが・・・、
posted by poohpapa at 05:22| Comment(8) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月01日

普通では有り得ない展開になった部屋探し(後編)

実は、私は「会ってみて変な人なら部屋探しを断ろう」と思っていて、それを判断する為には来店してもらうより現地と併せて視ておく必要があると考え、私のほうから出向かせてもらうことにしたのだが、会って直ぐに、「ああ、この人たち(姉妹)なら大丈夫」と思えた。

依頼人の希望条件を聞いていくうち、私の中では「C市にある、あの物件しかないな」と思えたので、「実は、現在、賃料10万で募集している2LDKのアパートがあります。そこは今まで11万8千円で貸していましたが、家主さんが今回から10万に値下げしています。それを9万にならないか交渉してみます。OKして頂けるかどうかは分かりません。帰ってから家主さんに電話して、こちらから結果をお知らせしますね」、と伝えてお店に戻り、家主さんに電話すると・・・、

ご主人はご不在で奥様が電話に出られたので、Aさんの状況と今までの経緯、当社の直のお客さんであること、など詳しく内容をお伝えしてご返事を待つことにし、夕方、ご主人からお電話を頂いた。

「家内からあらまし聞いたんだけどね、その人、○○さんは直接会ってるんだよね。なら、受けちゃってください。人助けしましょうよ」

そうは仰って頂いたが、物件は場所も環境も良く、設備も「和室6、洋室6、LDK10、浴室全自動、ウォシュレット、テレビドアホン、エアコン2台、収納2間、南向き、バルコニー4間幅、上下一世帯だけ、高床で軽量鉄骨、各戸に専用物置付き」という内容である。私が依頼したことではあるが普通なら断られてしまう。

ちょうど、その日の朝、他社から「今日ご案内をしたい」との電話が2件入っていて、放っておいてもその日に10万の賃料で決まりそうな気配だったので、私は家主さんにそのこともお話した。隠してAさんの話を進めたのでは家主さんの正当な利益を損なうことになるし、フェアではない。だいいち、私にそんな権限は無い。

Aさんにも「私は他社からも引き合いが来ていることを家主さんにお伝えしています。後は家主さんがどう判断なさるかです」と伝えた。
今までの流れから予測すればまず受けてくださるものと思われたが、内容もイマイチで毎月1万も違ってくるなら、私でもお断りする。


家主さんは、Aさんの内容を聞いて、こう判断なさった。

○高齢、ということなら無責任なことはしないものだろう。
○もう引っ越すことは考えないだろうから長く入居してもらえる。
○短期で出られるより、コスト面で考えてもそのほうが得である。
○管理業者が本人と会って大丈夫と判断できたなら信用して良い。
○どうせ家賃収入の半分は税金として収めるのだから、1万の値下げは実質的に5千円の値下げと同じ(この家主さんの場合は)

年寄りだから、無職だから、年金暮らしだから「遠慮したい」などとは一切仰らなかった。家主さんは「アパート経営もビジネス」だということを私以上に理解していらっしゃる。私は、それを知っていたのだ。


以前、某住宅メーカーから紹介された別の家主さんで同じようなことがあった。新築物件の管理を任されることになって、たまたま来店したお客さんが気に入ってくれたが、小料理屋を営む母娘だったので、恐る恐る家主さんにお伺いを立てると、「○○さんが会って、この人なら大丈夫と思ったんでしょう?、ならそれでいいじゃないですか。あなたの目を信じてますからかまいませんよ」と仰って頂いて、嬉しくて涙が出た。「この家主さんは裏切れない」と思った。

けっきょく、そのほうが何かと得で賢明なのだが、多くの家主さんは「不安が先に立って不動産屋を信じ切ることが出来ない」ものだ。自分で判断するより不動産屋に任せたほうが責任も転嫁できるし楽である。中には自分で判断しておきながら不動産屋の所為にする家主さんもいて腹も立つが、それはそれで仕方ないこと、と思っている。


数日して、Aさんは家主さんのお宅にご挨拶に伺ったようで、家主さんの奥様から「人柄の良い方で安心しました」とのお礼のお電話を頂き、Aさんからも「今日、家主さんにご挨拶させて頂きました」とのご報告を受けた。これで一安心、である。

そこに至るまで、朝といわず夜といわず定休日といわず、携帯に20回以上「細かな相談事」で電話をもらっていて、中には初歩的な「訊くまでも無い質問」もあって、傍で聞いていたうちのが「私なら投げちゃうね」と笑っていたが、私はそういうことでは怒らない。商売なんだし、自分で「何かあったらご遠慮なく」と言っているのだから。


それにしても、「ご縁」、というのは実に面白いものだわーい(嬉しい顔)
posted by poohpapa at 04:45| Comment(8) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月31日

普通では有り得ない展開になった部屋探し(前編)

先日、「悪徳」本の出版社である「五月書房」さんから封書が届いた。開封してみると、中にもう一通の(未開封の)封書が入っていた。

差出人は朝日新聞に載った私の本の紹介記事を見て本を購入し、それを読んで、「今、立ち退きを迫られている自分たちの部屋探しを、どうしても(私に)依頼したい」と思い立ち、五月書房さんに「どこの何という不動産屋か教えてください」と問い合わせしたらしい。

「個人情報なのでお教えできません」(??)と何度も断られた挙句「ならば手紙を転送して欲しい」とお願いして、ようやく出版社経由で私の手元に届くことに相なった(本人から伺った後日談)

私は「本ブログを商売やカネ儲けに利用しない」ことにしているが、そういうご相談で、しかも本をお読み頂いてのご依頼、とあらば話は別である。早速、その依頼人にお電話すると大層驚かれた。差出人は多摩地区K市に住むご年配の女性(以下Aさんとする)であった。

手紙を出してはいても、まさか連絡をもらえるとは期待していなかったようだ。あらましのお話を伺って、こちらからお宅までお伺いすることにした。というのも、お話では、家主にマンションを建てる計画が持ち上がって、近隣は既に立ち退きを完了していて、残っているのはAさんのお宅だけ、とのことで、こういう場合、欲をかいているか偏屈である可能性が高く、迂闊に相談に乗ると苦労だけさせられるケースが多いから、自分の目で人柄や現地を確認しておきたかったのだ。

伺ってみると、変人ではなく、若干の人間不信であるだけ、という感じだったので、部屋探しに協力させて頂くことにした。

予算等の詳しい条件を訊き、物件を探すワケだが、何と言ってもAさんは「ご年配で無職。高齢のお姉さんと同居で収入は年金のみ。連帯保証人も高齢で、やはり収入は年金のみ」、である。貸してくれる家主さんは極めて少ないもの、と思われた。自社の物件で家主さんにお願いするか、懇意にしている同業者に頭を下げるしかない。

年金で生活している、とのことだが、家賃は9万までOKとのこと。

それでひらめいた。「これしかない」ピンポイントの話を、である。

当社の管理物件で極上の2LDKがあって、それなら合いそうだ。今まで賃料11万8千円だったが今回の募集から10万に値下げしていて、そもそもそんなに安く貸せる物件ではない。だが、その家主さんなら、「更なる値下げ交渉」をし、「厳しい内容の申し込み」であっても、きっとOKしてくださるのでは、と、ふと思ったのである。それは、家主さんのお人柄や考え方を、私がよく承知していたからだ。

で、交渉が成立して目出度く借りることが出来ました、というだけなら在り来たりな話でしかない。家主さんとの交渉の過程で、賃貸業の深さ、というものをお客さんと共に知らされることになったのだ。


 
                               (続く)
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2007年04月11日

客の利便性も考えてくれ!

契約が完了して契約金を家主さんに振り込もうと銀行に行ったのだが、今年の1月4日から、現金でATMで振り込める限度額が10万円に引き下げられているのをすっかり忘れていた。

不動産の契約金(家主さんへの送金分)が10万円以下、なんてことはまず無い。客付け業者に振り込む仲介料も時として10万円を超える。それをいちいち通帳に入金して振り込むのでは手間が掛かるし、必ずしも相手の口座が同じ銀行の支店とは限らない。

A銀行にある自分の会社の口座に入金して、それからカードでB銀行の家主さんの口座に振り込むのも余計な手間になるし振込料が高くなる。B銀行に現金で持参して振り込むことが出来れば半分の振込料で済むのだ。だからと言って窓口に身分証明等の必要書類を出して依頼するのでは手間も掛かるし若干割高だし、窓口で長く待たされることになる。月末なんかに行ったものなら地獄であろう。

10万円単位に分けて何度も振り込むワケにもいかない。それだと、例えば50万円振り込むのに最低でも1575円、他行口座宛に振り込むとしたら3150円の振込手数料が懸かることになる。相手も確認しにくくなるし、それでは通帳も直ぐいっぱいになってしまう。

振込限度額を10万円までに引き下げるなら、ATM手数料も大幅に値下げするのが当然である。銀行というものは常に、自分たちは痛みを共有しない、のだ。だから耐震構造計算偽造マンションをローンで買った人たちに「追加担保を出せ」などと平気で言えるのだろう。

マネーロンダリング防止だの振り込め詐欺被害防止だのというが、「そんなのに関係する振込みの比率」がどれほどあるというのか。「それで犯罪防止に繋がる」と思っているならお目出度い話である。

振り込め詐欺なんか、いくら手口が巧妙だといっても引っかかる人にも責任がある。無関係な人間が不便を強いられたら堪らない。

旅客機搭乗前のセキュリティチェックが厳しくなるのは理解できるが、ATM振込限度額引き下げ、というのは納得できない。犯罪防止は口実で、銀行のご都合(利益)が第一では、と勘ぐりたくもなる。

善良で罪の無い(?)一般市民からすれば迷惑この上ない話だ。
posted by poohpapa at 05:58| Comment(0) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする