2010年09月15日

最近、めっきり聞かなくなった言葉

昨日の記事で、家主さんの奥様から言われた言葉、

「主人に叱られるから」

こういう言葉は、最近ではほとんど聞くことがなくなった言葉のように思える。私が若い頃にはよく聞いていたように思う。少なくとも、最近の若い奥さんが口にすることなど、まず無い。

奥ゆかしい言葉で、大和撫子を具現化している言葉だろう。

この商売を20年以上していて、私も二度しか聞いたことが無い。

あと一度は、もう10年以上前、調布の家主さんのケースであった。過去ログにもあるが、詳細はこうだ。

「入居者の方から『アパートの風呂釜が壊れた』と連絡があったので、そちらの業者さんに見てもらって交換してください」と依頼された時のこと。その時は「うちの下請さんに依頼すると14万くらい掛かると思います。家主さんのお宅のご近所にJマートがありますが、そこで頼むと10万くらいで交換できますので、そうなさったら如何でしょう?」と伝えると喜んでくださったのだが・・・、

20分ほどして、奥様から再び電話が入った。

「今、主人が出掛けたので電話してますが、主人に話したら『それで飯を食っている人がいる。ふだんお世話になっているのだから、よそと比べて何万高いからと言って不義理するものではない』と叱られました。高くてもかまいませんので、そちらの下請さんに頼んでください」と笑いながら仰るのだ。その時は過去形で「主人に叱られた」だが、どちらもご主人を立てていることに変わりない。

お二方とも、そこそこのお歳である。こういう感覚は「男女同権意識」が強い今の若い人には到底理解できないものであろうが、日本古来の「日本人の美徳」であって、こういう意識は失われることなく将来に亘って伝承されるのが望ましい、と私は思う。

最近問題になっていて、国会でも法案として審議されそうな「選択的夫婦別姓」問題なんかでも、私なら、例え(奥さんになる人の)仕事上の不都合があったとしても、旦那様の姓を名乗ることを喜びとして受け入れないような女は好かん。そんなのは、仕事上は旧姓で通していいことにすれば何の問題もないではないか。会社の経理上は(給与の支給とか税金に関しては)本当の姓で処理すればいいだけのこと。現在の法律でも「結婚したら必ず夫の姓を名乗らなければならない」とはなってなくて「どちらかの姓を名乗る」ということで夫が妻の姓を名乗っても良いのだから性差別でもなんでもない。

この先、私の長男や次男が彼女を連れてきて、彼女が「結婚後も私は旧姓を名乗ります」と言ったなら、それで結婚に反対したりはしないけど「ふ〜ん」くらいに思って距離を置くことになるだろう。少なくとも「私の娘(うちの嫁、ではない)」という意識は薄まる。

ま、どうせ初めだけだろうけど、男からすれば「彼の苗字が名乗れて幸せ」と思ってくれる女のほうが可愛い。「別姓で構わない」という男も好かん。理解があるのでなく軟弱なだけだ。そういう男は離婚する際には「半分ずつ分けよう」とセコく言うに決まっている。べつに個人の考え方であって、法律で認められるようになったらそうしたい、というならかまわないが、私は好かん、ということ。


で、脱線したが、「主人に叱られますから(叱られました)」という言葉が自然に言える女性は、今「幸せな結婚生活を送っている」と解かるし、そう言える女性こそが幸せになれるんだと思う。

次に聞かれるのは10年先か・・・。その世代はみんな死んでるかふらふら
posted by poohpapa at 06:54| Comment(8) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

金銭感覚が真っ当な家主さん

昨日、ある用件で家主さん(奥様)にお供することになった。入居者との間で抱えているトラブルの解決の為に法律相談に同席したのだが、管理会社としての責任もあるので同行するのは当然だった。

同行した時間は、ドア・ツー・ドアでせいぜい1時間程度。どれほどの手間でもないし、解決に向けて「ある程度の合意」を私が既に入居者から取り付けていたので、弁護士さんも「それならもう心配は要らないのでは」と仰っていて、話も簡単に終わった。たぶん、そんなに遠くない将来、一番良い方法で解決を見ると思う。トラブルの内容の詳細は決着してから記事にするつもりでいる。


で、法律相談を終わって、少しお話をさせて頂いた。

互いの病気のこととか、過去に行った海外旅行の話とか・・・、まるで老人ホームで日向ぼっこしながら話すような他愛もない内容である。何と言うか、「僕には 夢がある 希望がある そして 持病がある」みたいな話だったが、話の途中で家主さんが封筒を取り出して、「これ、取っといてください」と私に渡そうとする。金一封、である。

「手間を掛けさせちゃったから・・・」と言うのだが、それが私の仕事である。「それは頂けません」と辞退すると、私の手提げカバンの中に押し込もうとする。尚も辞退すると、家主さんはこう仰る。

「主人がね、いつも言ってるのよ。『おまえな、男が動くといくら掛かるか知ってるか?。男に何か頼んでおいて、タダでいいなんて思うなよ』って。だから主人に叱られるから、お願いだから取っておいて」、と。そのご主人は今、病に倒れてリハビリ中である。

それで、金一封は有り難く頂戴することにした。


ハッキリ言って、不動産屋をタダで使おうとする家主さんは多い。タダで使うならマシなほうで、むしろ「利用する」と言ったほうが合っていたりする。ひとつには、家主さんが「どういうケースで対価が発生するか」ということを知らない、ということもある。「管理を任せているんだからこれくらいはサービスでしてもらえるもの」と思い込んでいるケースもあって、家主さんの所為とばかりも言えなかったりする。不動産屋が教えてないのもイケない。


以前書いているが、ずっと当社で管理していて、「今度、友人が不動産会社を興したからこれからはそっちで頼むんで、もういいから」と管理を切られて、その不動産会社が数年で倒産したら、「またオタクで管理してくれ」と言ってきて、その後すぐに「アパートは(別の不動産屋に頼んで)売ることにしたけど、入居者が退去するから立会いだけやってくれ」と言ってきて、その立会いは当社の定休日である水曜日の朝9時だった。

向こうは何とも思ってないだろうけど、こちらは休日出勤で、しかも早出させられて、オマケにその入居者は当社で契約していないから会ったこともない相手で、その場で敷金清算までして、美味しいところ(売買の手数料)は他の不動産屋に持っていかれて、立会いが終わったら「はい、どうもご苦労さんでした」とだけ言って去っていった家主もいる。金一封どころか菓子折りの一つもない。もちろん、言葉に心が篭っていない。「不動産屋をナンだと思ってるんだ!?」と怒鳴りつけたい衝動に駆られたけどグッと我慢をした。丁寧に「お手間だけ取らせて申し訳なかったですね」と言ってくれたらそれだけで良かったんだけど・・・、嫌な休日になったっけ。

その家主に比べたら、雲泥の差、天と地ほどの開きがあるのだ。


家主さんとの話は「お墓の話」にまで及んだ。若い頃に墓地を買い、ご主人が39歳の時に墓石も建立した。敷地は7uと広く、私が「それって400万くらいしたんですか?」と訊くと、「お墓は1u百万て言われてるでしょ、そんなもんで立ちませんよ」とのこと。

遺産も3人の子供たちには一銭も遺さないようにして、既に遺言書を公正証書にしてあるんだとか。「ヘタに遺すと子供の為にならないから、遺留分は仕方ないけど、私が全部使い切っちゃうのよ」と笑う。

私と同じ考え方だ。ただ、違うのは、家主さんは「財産は有るけど子供に遺さない」のであって、私は「遺したくても遺せない」ということ。お金の使い方、生かし方はよく心得ていらっしゃる。


帰って、うちのに「今日、大家さんから金一封を頂いたから、明日(本日)二人で飲みに行く費用に充てようか」と渡すと喜んでいた。

私は単純だから、「よし、もう一踏ん張りしよう」と決意したわーい(嬉しい顔)

posted by poohpapa at 07:17| Comment(10) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月27日

意外な答え

ある募集物件に多摩郊外の業者から問い合わせが入ったのだが、こんな要求をされた。

「AD(担当者ボーナス)は出ますか?。ともなければ、礼金を1ヶ月分上乗せして戻してもらえますか?」とのこと。つまり、決まったなら200%の手数料になるか、という問い合わせである。

いつも思うのだが、本来は不動産屋の仲介料は50%で、元付業者が直に客付けした場合のみ100%なんだから、100%で御の字なのだ。元々の条件を変更させて200%にしようなどと考えるのが間違いなのだが、もし断ったなら客の希望条件に合っていたとしても案内しないだろう。つまり、客のことなど全く考えてはいないと判る。

当然に家主さんは契約書をご覧になるのだから私の一存で勝手に受けて処理してしまうワケにはいかない。いちおう、家主さんにお伺いを立てると、こんな回答が返ってきた。


さて、ここで問題です。

私の、「業者が『礼金を1ヶ月分上乗せして、決まったらそれを戻してもらえるか』と問い合わせてきたのですが、如何いたしましょう?」との質問に、家主さんは何と答えたでしょう。

1.「そんなことを言う業者の紹介なら断ってください」(キッパリ)
2.「仕方ないですね、このご時世ですから」
3.「向こうが200%取るなら、オタクに私からボーナス出すわよ」
4.「そんなこと私は知らないわよ。業者間同士で解決してよ」


ヒント.ま、少数派ですね・・・じゃ解かりませんよね。


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posted by poohpapa at 04:15| Comment(6) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月14日

ある家主さんの立派な見識

今年のバレンタインデーも、ある家主さんからGODIVAのチョコが届いた。私が頂くチョコは、だいたいがその家主さんからのものだけ、である。寂しいことではあるが、ま、それが現実である^_^;

で、お礼の電話をして、しばらく世間話をさせて頂いたのだが、こんな話が出た。

「最近、ここからはちょっと離れてるんだけど大きなディスカウントスーパーが出来たのよ。うちの近所の人たちもみんなトンネルを潜って自転車で隣町のその店まで買いに行ってるのよ。だもんだから近所のスーパーの売り上げが今までの半分になってるらしいの」

今まで京王ストアとスーパーALPSで日常のほとんどの買物が間に合っていたが、特別安くはない。この不景気だから何でも安く買えたほうが有り難いものだろうが、喜んでばかりはいられない。

このままいけば今ある二つのスーパーも店仕舞いすることになる。常に一週間単位で食糧や日用品などを纏め買いするなら隣町にでも行くだろうが、そんな買物ばかりとは限らない。たまたま切らしてしまった調味料などをわざわざ隣町まで買いに行くのは骨だろう。

スーパーが撤退した後にどんな業種が来るかも判らない。大型安売り店が進出してくる保証も無い。更地になってマンションが建ってしまうかも知れない。今の事態ならその可能性のほうが高いだろう。

景気が悪い時は多少遠くても「少しでも安い店」に行くだろうが、景気が持ち直してきたなら「そんな面倒なことをしたくなくなる」、つまり「少しくらい高くても楽なほうを選択する」のが人情だ。だが、その時にはもうスーパーも無くなっているだろう。

家主さんは、「そうやって、自分たちの町を自分たちで住みにくくしていってるのよね」、と仰っていて、まさにその通りである。

うちの商店街も例外なくシャッター商店街と化しているが、それは地域の住民が駅前や大型ディスカウント店にばかり行って、地元の商店を利用しなくなっているに他ならない。それが悪循環を生んで、ますます魅力の無い商店街になっている現状がある。その流れは個々の店舗の努力や工夫だけではどうにも変えられないのだが、今はもう商店街組合にも時代に対応する体力が無くなっている。

大型店も昔のように「地域と共存しよう」とは考えていない。以前の記事でも書いたが、これからの時代は「一人勝ちの時代」である。勝ち組は負け組みのことなど全く考えない。寂しい時代、でもある。

家主さんは「私はこれからも地元のスーパーを使うわ」と仰っていて、それが本心であることはよく解かる。アパートの管理上も、入居者の気持ちや管理会社の立場などを気に掛けてくださる人だから。なので、便利な立地条件のアパートではないが常に満室である。

あ・・・、チョコを頂いたから言うのでなく本当にそう思っている。

親と一緒で、失ってから有り難さに気付くものだろうが、その時では遅いのである。
posted by poohpapa at 05:00| Comment(4) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月02日

話し方を変えてみませんか? 同業者編

10年くらい前まで当社(私の独立以前の会社)で管理をさせて頂いていたアパートの家主さんから久しぶりに電話が掛かってきた。

物件の所在は東京の郊外、というより、相当に奥、である。

その家主さんとはアパート経営の考え方などに隔たりがあって、どうしても溝が埋められなかったので(そんなことは滅多にないのだが)私から申し出て管理を降りさせて頂き、その際には私が物件の地元の信頼できる業者を紹介して引継ぎも円満に完了していた。

その家主さんはご夫婦とも人柄はとても良い。その証拠に、互いに今も年賀状でのご挨拶は欠かしたことが無い。何年も前に退去した賃借人の何人かからは今も年賀状や暑中見舞いが届くという。そういうことでも家主さんのお人柄が分かる。単に、アパート経営をするにあたって家主として「してはならないこと」「入居者に要求できないこと」の理解ができなかっただけなのだ。ま、そこが重要なのだが。

私はそのことを何度も説明し、「家主としてそれをしたなら何かあった時には賠償請求を受けることになるし、当然に入居者が出て行くことも考えられる」と説得したのだが、当時は家主さんには「事の重大さ」がどうしても理解できなかった。それで私は「他の業者に管理を替わったほうが良い」と判断して管理を降りることにしたのだ。別の業者からも同じことを言われたなら「自分の誤りに気付くのでは」と期待していて、事実その通りにはなったのだが、問題もあった。

家主さんのお話では、「H不動産ねえ、あそこも直せ、ここも直せ、と言って既に100万もリフォームに掛けさせておいて半年も空いたままになってるんだよ」とのこと。それはまあ仕方ないとは思う。私がアパート経営の現状をお伝えすると少しは納得して頂けたようだが、こんな話が出た。管理会社の担当者の話し方、である。

「H不動産、言葉がキツくてね。『そんなこと言ってたらいつまで経っても決まりませんよ』だの『客から断られても知りませんよ』という言い方なんだよ。今思えば、あなたは言葉を選んで優しく言ってくれてたんだねえ。今は担当者の言葉がグサッと刺さって怖いんだよ」と。担当者が言いたいことは解かるが、どうも率直すぎるようだ。

言葉の端々に、「またオタクで管理してもらえないだろうか」という雰囲気が滲み出ているし、もし私が「それではもう一度当社で管理しましょうか?」と言ったなら喜んで戻ってくるに違いなかった。

だが、H不動産は私が「信頼できる業者さん」として紹介した会社である。家主さんが焦る気持ちは解かるし、気難しかった家主さんも今はアパート経営の基本を理解できるようにもなっている。ただ、言葉がキツかろうが横柄だろうが、そこまで家主さんを教育したのはH不動産であって私ではない

私は「カッコウの托卵」みたいな真似はしたくない。

H不動産から家主さんに「管理を降りたい」と言ってきたなら話は別だが、当社から「また当社で」などと言えるものではない。

家主さんの不満は、「担当者の言葉が無造作に発せられている」ことに尽きるのだと思う。もっと穏やかに、ゆっくり言葉を選んで話していさえすれば誤解や不満は生じないで済んだと思われる。かと言って、そんなことを私がH不動産にわざわざ教えることもできない。

今、その家主さんに対して私が出来ることは、「愚痴を聞いて差し上げること」くらいのものである。

暖かくなったら、ドライブがてら様子を見に行こう、と思っている。

posted by poohpapa at 07:52| Comment(2) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

貧乏くじを引かされてしまったような・・・

当社で管理をさせてもらっている多摩郊外にある古いアパートの家主さんのご子息から電話があった。

家主さんはご高齢で神奈川県にお住まいになっていて、息子さんは千葉で暮らしている。家主さんとは15年以上の付き合いだが、一緒に暮らしている娘さんの存在は知っていたが、息子さんがいるとは知らなかった。その息子さんが初めて電話してきたのである。

用件は、「何年も前にアパートの前面道路まで本下水の本管が通っていて、アパートは現在は浄化槽水洗なので市役所から『早く本下水への接続工事を済ませるよう』勧告があったから、何社か見積もりを取って送ってもらいたい」、というものだった。

相見積もりを取り、比較してどこに依頼するか決めよう、ということなのだが、見積もりを依頼するのは簡単な話ではない。このご時勢、どこも見積もりまでは無料だが、人が動けば経費はかかるものだし、うちは一社としか取引していない。しかも飛び切り良心的な業者である。吹っかけるようなことは一度もした事がなく、給湯器の修理なんかでも安易に新品交換を勧めたりはしない業者である。頼むかどうか分からない見積もりで隣町まで行ってもらうのも気が引ける。率直に言って、何でもタダでやってもらって当たり前のように思われることが多い私としては尚のこと相見積もりでの依頼はしたくない。

「(こういうふうに)とても良心的な業者さんですから一社だけの見積もりでも大丈夫だと思いますよ」と息子さんに話すと、「じゃあ、その会社だけでもいいから、とにかく頼んでみてくれ」とのこと。

先日、見積もりが上がってきたので郵送したのだが・・・、

「私は以前そういう仕事をしていたので分かるんだけど、この見積もりは高すぎるんじゃないの?。68万てことになっているけど、細かく見ていくと38万くらいで出来る工事内容だよ」、とのこと。

私は、けっこう大掛かりな工事だから妥当な数字と思っていたので、まさかそんな話になるとは思ってもみなかった。息子さんの話では、高い部材もあるし、人件費が高く計算してある、とのこと。

それで、途中、こんな話が出た。

「オタクが乗っけてる(バックマージンを貰っている)とは思わないけど」、だと。「思ってるじゃねえか!」である。全く思ってなければそんな言葉は出てこないし、そんな発想にもならないものだ。以前そういう仕事をしていて不動産業者からバックを要求されていたかも知れないが、こっちの業者は誠実だし当社も乗せてなんかいない。だが弁解すればするほどそういう話は怪しく思われてしまうから、反論したい気持ちを抑えて、あえて聞き流した。

当然に当社から断りを入れることになったのだが、私は菓子折りを持ってお詫びしてきた。どうでもいいような付き合いをしているなら電話で済ませるが、誠実な相手だからこそ誠意を持って応えたい。

社長は恐縮していたが、そうするのが当然なのだ。こっちの付き合いの為に結果的に社員に無駄働きをさせてしまったのだから。

だが、本当の理由は伝えなかった。「家主さんが思っていた以上の金額になってしまって、資金不足のようです。家主さんもよく解からないもので今回はご容赦ください」としか言っていない。ありのまま話したなら、良いことなど何もない。ただ不快になるだけだ。

どういう計算かは不明だが、その業者で68万と言うなら他所でそれ以下になる可能性は少ないものだろう。いくら不景気でも38万なんかで受ける業者はいないと思う。そのアパートは築年数も古く駅からも遠いのだが、この賃貸不況の中でも現在満室である。率直に言わせてもらえば、(息子さんはご存知ないだろうが)家主さんには見えないところで私もいろんな努力をしている。もちろんそれは当然のことであって当社に限ったことではないが、ある程度の差額なら管理会社の顔を立てて飲み込む度量や配慮も必要ではなかろうか。もっと言うなら、管理会社が利益を乗せていたとしても当たり前のことなのだ。手間隙かかるし、何らかの責任も負わされるのだから。

まあ、向こうは「38万で可能」と思っているから「ある程度の差額」にはならないのだろうが・・・。

家主さんであるお母さんは普段とても私のことを気遣ってくださるし腰の低い方で、今すぐ何かの影響が出るとは思えないが、ご高齢でもあり、もしもの時にはうちとの付き合いがどうなるか分からない。

これだけは自信を持って言えるが、そのアパートを他の不動産会社に任せたなら、よっぽど値下げしない限り満室になることはないだろう。息子さんの言葉遣いや態度などはとくに失礼というほどではなかったが、結局、私は疑われ、手間と若干の経費と余計な菓子折り代も掛かり、頭を下げに行く破目になっただけで、得るものは何もないのだから、ただ貧乏くじを引かされたようなものであるちっ(怒った顔)





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2009年04月27日

先日の記事の、ハートが無い家主の後日談

私が今までに関わった家主さんたちの中で、「ハートが無い」ということで言えば最悪の家主(敬称の「さん」は付けない)の話。

大半は良い家主さんか普通の家主さんでいらっしゃるが、中にはこんな最低最悪の人もいる。


先日の「この記事」の家主の続日談である。

リフォーム業者から請求書が届いたので、それを家主に転送したのだが、家主からリフォーム業者に直接電話があって、「網戸が一枚汚れていたから、あの金額は払えない」、と言ってきたとか。

業者とは10年以上の付き合いで信用している。家主は値切る理由付けの為に「落ち度を探した」としか思えない。そういう人だから。


一部屋だけの貸室を新築以来当社で管理していたが、知り合いが不動産屋を始めたからそっちに頼むんでオタクはもう募集しなくて良い。そこが店仕舞いするから再びオタクに頼みたい。今の入居者が出ることになったからオタクで立会いをしてくれ。今度は親戚に貸すから次の募集はしなくて良い。親戚が出たら地元の業者に依頼して売却するからそのつもりでいてくれ。

この家主にとって、私は何なんだろう・・・、と思う。

で、3月末に早出をして立会いに行ってきた。家主の「その場で敷金を返してしまいたい」という意向もあって、ハウスクリーニング費用と壊してしまったカーテンレールと、他に汚してしまった部分の補修費とで「6万」で退去者に合意して頂き、その場で現金で清算した。

入居者は購入して2年のエアコンを置いていってくれている。買取り請求もされなかったから家主にとってはそれもラッキーだった。

家主も一緒に打ち合わせした上で約束した金額「6万」であって、既に入居者の敷金から頂いているから、リフォーム業者にそのまま支払っても家主に全く損害は無い。たいていは何がしかは持ち出しが発生するのだから、今回は家主の「一人勝ち」くらいの内容である。

仮に、掃除が不充分ということで値切ることに成功したとして、その家主が「交渉したら安くなったので追加で返金します」と退去者に送金するとは思えない。自分の懐に入れてしまうのは明白だろう。

かつて別の入居者が退去した時、階上の自宅部分の補修費を(請求書を書き直して)リフォーム代に乗せて入居者に払わせられないか、と言ってきたくらいの人物である。もちろん、やんわり断ったが。


リフォーム業者には「嫌な思いをさせちゃって悪かったね。家主には『6万は敷金から相殺して既に家主さんが入居者から受け取っていると不動産屋から聞いてますが』、と言ってやって。もう喧嘩しちゃっても私はかまわないから、好きにしていいよ」、と言っておいた。

私に言えば「だって6万は入居者から既に預かってますよね」と言われるのが判っているから、私に言わずに業者に電話したんだろう。

私は「もうご縁が無くなる」と判っていたが、それでも自分の好き嫌いにも関係なく公正な立会いをしたつもりでいる。しかも無償で。

自分が得することだけしか考えない人や、先日の接触事故の相手のように自分が損しないことだけしか考えない人とは付き合えないちっ(怒った顔)
posted by poohpapa at 05:52| Comment(8) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月14日

家主さんから入居者への金一封

昨日の記事の老婦人の下の部屋に住む女性から更新契約の件で電話があった。ご職業は介護士である。

途中、おもむろに「ひょっとして、体調くずしてませんか?」と訊く。

1年前、別件で店を訪ねてきた際に、私の顔を見て「そう感じた」とのこと。職業柄、顔を見ただけで直ぐにピーン!と来るらしい。

現状を話したら、「やっぱり・・・、顔がむくんでたから・・・」、と言う。

それは「むくんでた」のでなく「太っただけ」だと思うけど、心配して気に掛けてくれてるんだから、ま、不問にすることにして・・・(*^^)v

話の中で、こんな事実が判った。

先日退去した斜め上の部屋の若い女性が、退去する際、ゴミの分別をせずにゴミ置き場にいろいろ捨てていったらしい。それを電話の主がゴミ出しルールに則って分別し、出しておいてくれたとか。

べつに文句を言っているワケでも謝礼を要求しているワケでもない。ただ「こういうことがありました」と教えてくれているだけである。

それで家主さんに事情を説明して、「2階の方の敷金精算をする時にゴミ処分費を乗せて、その分を下の方に支払っては如何でしょう?」とお伺いしたら、「あ、それ、うちで支払いますから、そんなことしなくてもいいですよ。そういうふうに出て行っちゃったら、本来なら大家がすべきでしょうけど、私は離れてて出来ないんで他の入居者の方が気を付けてくれてると助かりますし」、と快く仰る。

それで、更新契約に来てくれた際、5千円を包むことにした。その分は来月の管理家賃を送金する際に引かせて頂くことになった。

直ぐにその旨を下の階の入居者に電話したら固辞されたが、「家主さんの気持ちだから。ご主人と何か美味しいものでも食べに行ってそん時の足しにしてよ」と言って半ばムリヤリ受けて頂くことにした。

年初の「夜逃げ同然で、もっと酷いゴミの残し方をした退去者」の際、私は(別の)家主さんから、「不動産屋さんの責任で片付けて、近所にオタクから謝っておいてください」と言われている。

「(解約予告なしで出て行ったので)支払われていない1ヶ月分の家賃は当方で持ちますから、私が立て替えて支払っているゴミ処分費は家主さんが出して頂けないでしょうか?」とお願いした際も、「そういうのは不動産屋さんが責任を負うものじゃないんですか?」と言われて、「本来は家賃もゴミ処分費も、不動産会社が負担するなんてことは有り得ません。全部家主さんに出してくれと言ったなら家主さんも不承知でしょうから家賃は当社で持ちますから、と提案している次第です」と説明して、ようやくゴミ処分費を支払って頂いた。

この違いは大きい。まるで正反対にベクトルが振られている。

ちょっとした気遣いで「更新するか引っ越してしまうか」の分かれ目で退去を思い止まらせることも無いとは言えない。もちろん、更新間近だけ気を遣ってもダメで、日常的に意識していなければならない。


今回の件の家主さんには何かで埋め合わせしてあげよう、と思う。
posted by poohpapa at 07:42| Comment(4) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月09日

二人の家主さん、それぞれの駐車場対応

お二方とも、とても人柄の良い家主さんではあるが、対応の仕方で「こういう差が出てしまう」、というお話。

一人の家主さん(Aさん)はアパートに隣接する広い駐車場をお持ちで、アパートの入居者が車を持っていなければ入居者以外の希望者にも貸しているので駐車場が常に満パイ。入居者がいつ借りるか判らないのに空けておくのは勿体ないから、ま、当然ではある。

別の家主さん(Bさん)は、ご自身では駐車場を部屋数分所有しておらず、部屋数分に足りない駐車場を近隣で自腹を切って押さえている。つまり、部屋数が15部屋で、自身で所有する駐車場が10台分で、車を持っている人が12人(12世帯)いるとすると、近隣で5台分確保している駐車場から足りない2台分をあてがい、残りの3世帯がいつ車を購入してもよいように自身で3台分の空賃料を払い、常に「一世帯に1台の駐車場」を確保している。ちなみに、複数台必要な入居者がいれば、足りなくなる台数分を追加で借りて備えている。

それだけではない。最近知ったことだが、Bさんは、自身の駐車場を1台分は常に空けてあるそうだ。それは、遠方から両親などが車で訪問した際、車の置き場所に困らないよう、という理由とか。それだと、常に「部屋数分+1台」を確保していることになる。

駐車場が無いことで車を購入する機会に退去されるのも防げる。どちらのアパートも、近隣で駐車場を探すのは困難な立地なのだ。

何事も無ければ、どうってことはない話だが、問題は入居者が退去して空室募集をする時だ。Aさんのアパートは「駐車場無し」で募集しなければならず、Bさんのアパートは「駐車場有り」で募集できる。

車を持っている人が退去する分には次の募集は「駐車場有り」になるから問題ないが、車が無い人が退去すると「駐車場無し」になる。

どちらも2DKの部屋なので、「駐車場無し」だと客付けに何ヶ月も掛かったりする。Bさんのアパートは常に1台は確保してあるから「駐車場有り」で募集できるので、いつも早く入居者が決まる。だいたいは退去から1ヶ月以内に次の入居者が決まっている。広告も1回か2回打つだけで済むからこちらの負担も軽くて助かる。

ともに10万の部屋だとして、一方は決まるまで半年掛かり、一方は1ヶ月だとすると、Aさんの遺失利益は60万、Bさんは10万。つまり駐車料が1万だとすると、Bさんは4年間駐車料を自分で負担して押さえていても、それでも得することになる。

半年と1ヶ月なんて差が出るものか、とお考えかも知れないが、今の時代、ファミリーとか夫婦なら殆ど車を持っているから、駐車場が無いことが理由で半年一年空いてしまう、なんてことはザラにある。

改めて言うが、どちらも人柄の良い家主さんである。単にアパート経営に対する考え方の違い、だけのことだが、空室でいることの不動産業者の精神的なストレスや広告代の負担、ということで考えればBさんのような対応をして頂けると非常に嬉しい。

間もなく、Aさんのアパートが2部屋、Bさんのアパートが3部屋空く予定で、さて、どうしたものか、と思案中である。
posted by poohpapa at 05:00| Comment(2) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月28日

虚しい仕事

昨日、朝9時に引越しの立会いに行ってきた。

いつもの立会いと状況は全然違うもの、であった。

以前、その物件(一部屋だけの貸室)は当社が管理していたが、何代か入居者が入れ替わって、さあ次の募集を、と思っていたところに家主から電話があって、「知り合いが不動産屋を始めたから、これからそちらに頼むから、もう募集しなくていいから」、とのこと。

それはそれで構わない。それは家主の自由なんだから。

ところが、その会社が店仕舞いすることになって、「またオタクで」と依頼を受けた。つまり、管理物件が戻ってきたことになる。

そして、その会社で契約した入居者が昨日退去することになったのだが、家主は「オタクで立会いをしてもらいたい。次は親戚に貸すつもりだから募集はしなくていい」、と言う。ということは、私とは全く繋がりの無い入居者の立会いだけ私がさせられるワケだ。次の募集に当社で関与しないのであれば、タダ働き、ということになる。

しかも、朝9時というのは一般企業なら勤務時間内だろうが、私にとっては営業時間外で、いつもより1時間早く出勤する必要がある。

その家主からすれば「それは不動産屋が当然にタダでやる仕事」という認識かも知れないが、頂いたのは「ああ、ご苦労さんでした」との言葉だけ・・・。

ふだん、「不動産業者が欲しいのはカネではなく感謝の心である」とは言っているが、言葉だけでは感謝の気持ちが伝わらないこともある。口だけならナンとでも言えるのだし。この場合は、金一封とか菓子折りでも添えなければ感謝などしていないと判ってしまう。

これは相手によりけりで、家主さんによっては「何もいらない」と思えたり、喜んでくれるだけで嬉しくなるケースもある。

管理料もなく、うちが契約した入居者でもなく、更新もしてなくて、次の募集も当社でするワケでなく、引越しの立会いだけタダでやらされて、精算書も当社で発行して、挙句に、親戚が退去したら地元の業者に売却してもらうんだとか・・・、もう笑うしかない。

と、ここまで読んで、「だったら断ればいいじゃん!」と思う読み手さんもいるだろうけど、それが出来たら苦労はしない。出来ないから記事に書いているわーい(嬉しい顔)
posted by poohpapa at 05:00| Comment(6) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月24日

それは、うちの信用問題になります

入居者が退去する時まで私には「滞納の有無や額」が分からないケースがある。家賃を家主さんに直接振り込む支払い方法の場合、家主さんから途中で督促の依頼が無いと、全く把握できないのだ。

先日、引越しの立会いに行って、帰りに家主さんのお宅に伺って打ち合わせをしたのだが、その時初めて「実は、792000円、滞納家賃があるんだけど、これ、請求しといてくれる?」、と言われた。

その家主さん、間違いなく人柄はいい。言わば「昔の大家さん」というタイプで、「あの人も生活が苦しいだろうから」と、普段は催促したりしない家主さんである。

ただ、以前もその家主さんから「これだけ請求して」と頼まれて入居者に催促したら「請求額が違う」と逆に文句を言われたことがある。

それで、「今回は間違いありませんか?」と念押ししたのだが、「何度も確認したから間違いない」と仰る。ならば、と請求したら・・・、

「うそでしょう、292000円だと思うよ」とのこと。ま、文句言える筋合いでも無いとは思うけど、改めて家主さんに調べてもらうと、数日して電話があった。

「ああ、ごめん。よく見たら292000円だったよ」

・・・・・ちっ(怒った顔)


オイ!、何度も調べたんじゃなかったのかい!爆弾

これ、再度計算して、増える方がマシである。

減ったら「悪意で、気が付かなければ騙し取ろうとしていたのでは」と思われても仕方ない。

管理会社としては、出る時になって「これだけ溜まってるんで宜しく」と投げられても困る。ましてや、計算が間違っていたらキツイ。

そこまで溜めたなら、申し訳ないが家主さんの責任で自分で回収すべきだろう。次また頼まれたら金輪際・・・お受けすることになるたらーっ(汗)
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2009年03月12日

タナボタの家賃値下げでつくづく思ったこと

昨晩、うちがお借りしている部屋の家主さん(NY在住)からお電話を頂き、例によって1時間以上も長話をしてしまったのだが・・・、

家主さんから「或るご依頼」を受け、それを受けさせて頂いたら、家主さんから「そしたら来月から家賃を5千円下げさせてください」とのお申し出があった。私が受けた依頼内容なんて、どれほどの手間も掛からない。対価にすれば100円にもならないようなことで、辞退をさせて頂いたのだが、「その分で奥様と月に一度くらいは美味しいものでも食べに行ってきて」、とまで仰る。

こんな場面、どこかで見たことがあるような・・・、と思っていたら、

「ゴルゴ13」に有った(*^^)v

年老いた父親がミルクの空き缶(牧場で使っている大きな缶)を定期的に家の前に出すことをゴルゴ13から依頼されていて(父親には誰が依頼主か判っていないのだが)、ミルク缶が出してなければそれが何かの非常事態の合図になっていて、たったそれだけのことをするだけで高額な報酬が毎月振り込まれる、というもので、父親が息子に「私が死んだらお前が引き継ぐんだよ。それだけで高額な年金をもらえるんだから」、と言っていて、まさに、その話に匹敵する。

で、押し問答の末にお受けさせて頂いた。お気持ちが凄く嬉しい。

ハッキリ言って「不動産屋をタダで使おう」という家主さんは多い。「不動産屋を何だと思ってるんだ!」、と怒りたくなる時もある。

家主さんは「オタクに管理を任せているんだから」というお考えなんだろうが、入居の募集や更新契約を任せている=管理を任せている、にはならない。管理料を支払っていて初めて「管理をさせてやっている」になる。管理料や都度の対価を支払わずに「あれこれ依頼する」「不動産屋の責任として処理させる」のは、プロに「無償で働け」と言っているようなものである。

そのことを理解できないでいる家主さんは実に多い。だからと言って「常に対価を支払ってくれ」と言っているのではない。

仮に「本来は対価が発生するものですよ」ということを言ったなら、どんなに柔らかく説明しても、関係は拗れてしまうものだろうし。

もちろん悪意でなく、「そういうものだ」とご存知なかったり、昔から「サービスはタダ、という感覚が染み付いていて」ということもあるだろう。不動産屋が教育していないのがいけない、とも言える。だが、世の多くの不動産屋はきっと私と同じことを考えていると思う。我々不動産会社が求めているのは、管理料という対価より「心」なのだ。

もっと言うなら、「家主として自分の責任で自分ですべきこと」と「管理会社の責任ですべきこと」の区別を正しく認識して欲しい、ということ。そして、本来は家主として自分ですべきことを管理会社に依頼するなら、せめて「労いの心」は持っていて欲しい、ということ。それが伝わってきさえすれば対価は無くても気持ちよく働けるのだ。


NYの家主さんからの電話を切った後、「せっかくのご厚意だから、これから月に一回は贅沢な外食をしよう」、という話になったわーい(嬉しい顔)

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2009年03月04日

駐車違反、一回助かった〜(^^ゞ

或る家主さんのお宅に更新の契約書を持って車で伺った。

リビングで署名捺印を頂いていると、垣根越しにパトカーの赤色灯が通り過ぎるのが見えた。ヤバイ!、と思って家主さんに「ちょっと車を見てきます。駐車違反を取られそうなんで・・・」と言うと、

「あら、それじゃ私が行ってきてあげるわ」、と出て行く。

しばらくして戻ると、「ついさっき、うちの真ん前でお年寄りが車に撥ねられたみたいでパトカーが3台とお巡りさんが5〜6人来てるわね。『すみませんね〜、うちに不動産屋さんが契約書を持って来てるんで、少しの間ここに車を停めさせてもらっていいかしら?』って訊いたら『どうぞ、どうぞ』って仰ってたから大丈夫よ」、とのこと。

それで安心しきって、その後40分もお喋りしてしまい、お暇して外に出てみると、私の車は現場検証しているパトカーや警察官のド真ん中で、しかも、ふと見ると、駐車禁止の標識の真下であったふらふら

いくら「どうぞ」と言ってしまったとしても、現場検証の邪魔にもなるし時間も長過ぎる。警察官は皆渋い顔をしていたが、家主さんが先手を打って「どうも済みませんでしたねえ、おかげで助かりましたわ」とお礼を言ったので、怒るに怒れなくなってしまったようだ。

この「間合いの取り方」は、まるで剣の達人のようだったわーい(嬉しい顔)

これがもし、最初に出て行ったのが私だったなら、いくらお願いしたとしても「直ぐに移動しなさい」と言われていただろう。その家主さんだからこそ大目に見てもらえたに違いない。

と言うのも、家主さんのご年齢は、もう直ぐ80歳に手が届く。

ま、「泣く子と年寄りには勝てない」ってことで(^^♪



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2009年01月29日

私の腎臓の話、しなくて良かった(*^^)v

あるマンションの契約に申込者だけでなく家主さんも来てくれた。

私は、家主さんが「お医者さん」だとは知っていたが、どこの病院に勤めていて何科の先生であるか、ということは知らなかった。

マンションのリフォームの依頼も受けたので、鍵をお借りして部屋に入ると、家主さんの私物が入ったダンボールが数個あったのだが、

ダンボール箱の表面に印刷された文字を見ると・・・、

「人工腎臓機械 バイパス器具」、とある。

え?、じゃあ泌尿器科の先生だったんだ・・・、と驚いて、帰社してからPCに先生の名前を入れて検索してみたら、勤務先は直ぐ出てきた。やはり近隣の大病院の泌尿器科の先生で、もし私が救急車で運ばれるならその病院になる可能性が高く、緊急手術となった時、「おや、アンタ、不動産屋の・・・」、てことになるかも知れなかった。

それはそれでいいのだが・・・、実は、知り合いから、その病院のことを「もし手術するなら◎◎病院は止したほうがいいよ、評判が良くないから」と言われていて、それは泌尿器科のことも含めてなのかは判らないが、できれば別の病院にしよう、と思っていた。

人間、どこでどんなご縁があるか判らないものである・・・。

もしネットで調べる前に「実は水腎症で・・・」などと話していたら、ご厚意で「なら私の病院にいらっしゃい」、と言われたかも知れない。家主さんとしてはとても信用しているが、何とも複雑な心境である。

実は、うちの家主さんの中には立川の或る総合病院でレントゲン技師をなさっている方もいらっしゃるので、近いうちに「腎臓を手術するならどちらの病院が良さそうですか?」、と伺ってみようと思う。

救急車で運ばれたら選択肢は無いが、それならそれで仕方ない。

ま、その時その時の状況を受け入れるしかないわーい(嬉しい顔)
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2009年01月13日

愉快な訪問者

昨日のこと、ある新婚さんに3DKのマンションを案内した際、現地まで鍵を届けてくれた元付業者さん(年配の女性)が、「良かったらお茶でも飲んでいきなさいよ」と、お客さんも一緒に誘ってくれた。

その業者さんは9年前まで当社の並びにあって、以前から同業者の溜まり場で、私は以前よくお茶を飲みに行っていて仲も良い。

バカっ話をしていると、ダミ声のご婦人が「いるかね?」とドアを開けて入ってきた。元付業者さんは「うちの管理物件の大家さんだから気にしないでいいから」と言うが、気にするもしないも、ハナから10年来の親友のように会話が弾んでしまった。

着ていた服といいダミ声といい、どう見てもお百姓さん、という感じだったので、「私はてっきり野菜の行商のオバサンかと思いましたよ。大根いらんかね、って売りにきたんだと思っちゃいました」と言うと、「アンタ、面白い人だね〜。本当に不動産屋さん?」と訊かれた。

いろいろ話を伺うと、ワンルームのアパートを持っていて、空室が出ることになって頼みに来たとのことで、ふだん2日に一度はアパートの掃除に行っていたりするらしい。「私に出来ることがあったら何でも言って。大家なんだから、お客さんが気に入ってくれるためなら何でもするからさあ」とも言っていて、理想的な大家さんだった。

その大家さんが先に帰った後、元付業者さんはこう話してくれた。

「ああ見えて、以前は高校の国語の先生だったんだよ」

人は見かけによらないものだ。私が「行商のオバサン」と言ったのに笑ってやりすごして顔色一つ変えないのは凄い。ケチなプライドなんてとっくの昔に捨て去って、自分の現在地がよく見えている。

実は、その大家さんの物件には過去に客付けしたことがある。とても律儀なお客さんだったので、ご迷惑はお掛けしてないと思う。

またお役に立ちたいもの、と心から思った。
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2008年12月16日

NY(ニューヨーク)の家主さんから電話を頂いて

朝食を終えて一息ついていたタイミングでNYにお住まいの(私たち夫婦がお借りしているマンションの)家主さんからお電話を頂いた。

うちのマンションの家賃管理をさせて頂いていて、管理報告のメールに「うちの部屋のお風呂が故障したので修理しました」と書いていたのだが、「修理代をこちらに請求してください」とのこと。

ふだんはメールだけの遣り取りで、滅多に電話をすることもないし、私から電話をすると、直ぐ家主さんのほうから掛け直してくださる。日本から国際電話で話したら凄く高いが、なんでも、日本での市内通話より、いや、NYから隣町に掛けるより安く掛けられるのだとか。

だからということではなく、私の管理報告のメールをお読みになって、私に負担させまいと即行で電話をくださったものである。

実は、私たちがお借りする際に、うちのと「エアコンや給湯器なんかが故障したら修理代や交換費用は僕たちが負担すればいいよね」、と決めていたので家主さんにご請求するつもりは無かったのだが、家主さんは「そういうのは私が負担すべきものだから、来月の家賃から是非差し引いてください」と、わざわざ電話してくださったのだ。

家主さんは「領収書も要りません。信用してますから大丈夫ですよ」とも仰ってくださって、何とも恐縮してしまった。ではあるが、景気が後退していてうちの会社も例外ではないから非常に助かる。

最初の方針を変更するのは不本意だし、私のほうがお世話になっている立場だから心苦しくもあるが、ご厚意に甘えさせて頂こうと思う。

自分で言うのもナンだが、こういう遣り取りは実に気持ちがいい。通常は、ほとんどが「どうやって相手に払わせるか」という駆け引きになるもので、管理会社として家主さんと入居者の間に入って辛い思いをすることもしばしばあったが、今回は「全く逆の話」だから。

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2007年11月15日

「カネ払い」考

「オチ」も何も無い話で恐縮ですが・・・(*^^)v

一昨日の記事の続編になります。

退去者が相当に傷めて出て行った貸家のリフォーム代金が368万以上になることは先の記事で書きましたが、後日談があります。

その家主さん、私に、こう仰いました。

リフォーム業者さんも、それだけの金額になると、完了してからの支払いでは大変だろうから、先に半分振り込んでおきましたから

半分、と言っても200万近い金額です。当たり前ながら、通常はそんな気遣いはして頂けません。それは業者も助かることでしょう。

「もう年末だし、業者さんも資金繰りに頭を痛めるだろうから」、とも仰っていて、それはもちろん「おカネが無ければ出来ないこと」ではありますが、有っても出来ることではありません。

しかも、その家主さんはご自身でも他にリフォーム業者のツテはありますが、私の顔を立ててくださって「自分の知り合いの業者を使ってくれ」とは仰らないし、「相見積もり」を取ろうともしません。

かつては風呂釜を交換する際に、私が「近所にあるJマートのほうが安いですから、そちらに依頼なさっては如何でしょう?」と、うちの業者を使わないようお勧めしたのに、「業者もソレで飯を食っているのだから、他所と比べて5万安いとか高いとか言って不義理をするものではない」と、高いのを承知でうちの業者に注文なさっています。

率直に言って、世の中1万でも千円でも不義理する人は多いです。

今回のリフォームも、家主さんの知り合いの業者に頼めば、もしかすると50万やそこいらは安かったかも知れません。

でも結局は「家主さんが得をする」んですね。業者は、その家主さんの注文には多少無理をしてでも応えようとするでしょうし、最優先にもするでしょう。

私は、常々「家賃は、カネが有るから払える、無いから払えない、というものでなく、有っても払ってこない者もいるし、無くても払ってくれる人もいる」、と思っていて、リフォーム代金も同じです。

何億もの資産があっても(あるから)、そういう「相手の事情」に思い至らない人はいるでしょう。でも「それで当たり前」ではありますが。


私が上京して最初に就職した眼鏡光学器卸会社の先代社長は、ふだんはメーカーに対して厳しい注文を突き付けていましたが、お盆や年末の前には、メーカーの営業から話がある前に「まとまったおカネ」を支払っていました。「社員にボーナスを出さなければならないんで、その時期が近づくとどこの会社も資金繰りは苦しくなるものだから」との理由で、だからその社長が何か頼み事をしたならメーカーの営業は絶対断らなかったのを覚えています。「常にユルユルでも常にうるさくても人は動かないもの」、と、その時に勉強しました。

って、そのあたりは過去ログにも書いていますが^_^;


ね、オチも何も無い話だったでしょ!?わーい(嬉しい顔)

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2007年10月11日

危ない持ちかけ話

或る若い家主さんから電話が入った。

「あのさあ、バイトする気、無い?」
「景気わるいから、何かイイ話なら乗るよ」

「女の子、紹介してよ」
「え?、女の子・・・、何するの?」

「知り合いのスナックで女の子募集してるんだけど、なかなかイイ子が定着しなくて困ってるんだよね。イイ子がいたら紹介して、その子が3ヶ月くらい定着してくれたら10万くれる、って言うんだけど、5万ずつ山分け、ということで乗らない?」
「なんだ、そういうことね。うちのお客さんじゃ無理、いないよ」

「そんなことないでしょ!?、誰かいるでしょ?」
「いないって!、普通の人しか来ないモン」

「知り合いで誰かいないの?」
「もっと無理。だいいち、それじゃまるで人身売買じゃん!」パンチ爆弾


どうしてそう怪しい話ばっか持ちかけてくるんだろ、その家主さん。
私も、痩せても枯れても経営者になったのだ。いくら苦しくても、やっていいことと悪いことの区別くらいはつく。5万やそこいらのカネで乗ってくる男、と思われているなら心外である。「人を見くびるのもいい加減にしろ!」、と言いたい。今度そういう話を持ちかけてきたなら、もう絶対に付き合わない。俺を誰だと思っているんだ!

ま、「私に6万くれる」なら考えなくもないけど(爆)
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2007年05月16日

こちらは明るい敷金精算

私が尊敬している家主さんの、貸家の敷金精算でのお話。

賃料19万円の貸家を或る法人が事務所兼用で借りていて、4月15日に退去した。実際に退去したのは3月末であるが、契約時に「当方はリフォーム会社なので、自分でキレイに原状回復してお返しします」と言っていて、リフォームをするために契約解除が4月15日ということになったのである。鍵の返還もその日になるから、家賃発生は原則的には鍵を返却してもらう4月15日まで、ということになる。

だが、1ヶ月以上前に解約予告をしてきたのだし、通常は退去時までの日割りになる。鍵は戻っていなくても、リフォーム期間の賃料を支払わせるのは酷というものだ。家主さんに相談すると、「ああ、そりゃあそうですよね。いいですよ、日割りは3月末まで、ということでけっこうです」とのこと。こういう相談が気兼ねなく出来るのは嬉しい。

ただし、一つだけ問題があった。借主が、玄関の2ヶ所(ツーロック)のマスターキーを紛失していてコピーを返却してきたのである。

その場合、新しい鍵に交換することになる。リフォームと掃除を完璧にしてくれただけに、何とも言いづらい。実際に鍵交換の話をしてみたら不満そうな雰囲気であった。それで、家主さんにこう提案した。

「退去者は、家賃を4月15日まで請求されることは何とも思っていません。当然だと思っているようです。それならば、家賃は4月15日まで請求して、鍵の交換費用(約3万ほど)は免除します、と伝えたほうが喜んで納得してくれる、と思います」、と。

半月分の賃料(駐車場3台込)107000円を支払って鍵交換費用3万を免除されるのと、半月分の賃料を免除してもらって鍵の交換費用を請求されるのと、どっちが得かは小学生でも解かる計算だが、退去者は元々4月15日までの賃料を払う気でいたのだから、逆に「得した気分」になってもらえる。家主さんが「実」を取り、退去者が「気分」を取って、双方が喜んでくれるならそれに越したことはない。

こんな敷金精算ばかりなら不動産屋は楽な商売なのだが・・・(*^^)v
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2007年04月17日

頂くワケにはいかない手数料

入居申込者に来店してもらい契約が完了したので、契約書を家主さん宅に持参すると、ご主人は不在で奥様が対応してくださった。

一通り契約内容を説明し終えると、「これ、とっておいてください」と封筒を差し出す。なんでも、駐車場の仲介料分だと言う。

そのアパートは駐車場が無く、弟さんが貸主の「隣接する駐車場」を家主さんが部屋数分借り上げて確保してあって、部屋の契約とは分けて弟さんとの間で駐車場契約を結ぶから、当社は駐車場の仲介料は頂かない。どのみち、駐車場の仲介料を頂くとしても客付け業者に支払ってしまうものだから元々当社には入らないカネである。

家主さんは、「○○さんもご商売だから、手数料はうちが払います」と仰るが、それでは家主さんは赤字である。自分が借り上げて空賃料まで支払っているのに、1ヶ月分を出そうというのである。さらに、「弟には半年単位で纏めて支払い済みなので、5月分と6月分の駐車場代金は要りませんから」とも仰る。オイオイ、である(*^^)v

だからこそ、「ああそうですか」と受け取る訳にはいかない。

で、過去にはこんなこともあった。

さらにさらに、その日に引越しの立会いをした退去者には、退去するに当たって気の毒な事情があって、それを知った家主さんは私に、「4月分の日割りは結構ですから、と伝えてください」と言い、敷金から何も引かずにそのまま返してあげるつもり、とのこと。私からしてもお気持ちは有り難いが、普通に精算をさせてくれるようお願いした。そのうえで、退去者にはこう伝えた。

「実は、家主さんは4月分の日割りは頂かなくてよい、と仰っています。ですが、私がとめました。不公平になってしまうのが嫌なので。ただ、家主さんのお気持ちだけはお伝えさせて頂きますね」、と。

退去者は気持ちよく納得し、かえって喜んでくれたのでホッとした。

同じことを、今度入居する契約者にも伝えた。

「家主さんは、5月分と6月分の駐車料は要りません、と仰っていました。ですが、私がとめました」、と。

せっかくの家主さんのご厚意を私がとめてしまって黙って知らん顔しているのも気が引けるので^_^;
posted by poohpapa at 06:38| 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする