元々は当社の客ではない。事情があって(別の家主さんの紹介で)途中から当社で引き継いでいて、それだけが救いであるが、家主さんからは「まだかまだか」と言ってくるし、本人は携帯電話も切られている。進展は無いが家主さんから「不動産屋は動いていないのでは」と誤解されない程度に連絡している。
昨日は、午前中に連帯保証人と電話でやりあった。それまでは穏やかに対応していたが昨日は違った。「いちいち俺に言われても困るよ。そっちでやってくれよ」と怒る。「先日の電話で私が『本人は電話を切られている』と言ったら『じゃあ、近いうちに直接行って話をしてくるよ』とのことだったので電話をしています。その結果を伺っているだけです。もし、今月中に出て行かなければ家主さんは裁判を起こします。その際に訴える相手は本人だけでなく連帯保証人であるあなたも含まれます」と言うと、「何とかまた本人と相談してみるよ」と態度を軟化させた。実は、私が話している相手は堅気の商売の人ではない。
元々がうちの客でもなく一歩間違えば事件が起きる相手であるのだが、家主さんからは「そんなのは不動産屋がタダでやってくれるもの」と思われているフシがある。カネ(手間賃)の話は一切出てないから。
通常、家賃の督促も取り立ても、立ち退き交渉も、様々なトラブルの解決も無償でさせて頂いているが、本来はそれがおかしい。プロがプロとしての経験と知識を生かして少なからず経費もかけてしていること。無償であって良いハズがない。法改正も含め、業界全体で料金体系を整備して請求できるようにすべきで、そうすることによってADなどの不当な利益に頼らなくても経営が成り立つようにできるもの。
もっとも、そうなっても、この業界が「一度手にした甘い汁を吸う方法」を手放すとは思えないが。
午前中に連帯保証人と電話でやりあっていて、家主さんから電話があったのは午後のこと。「また相談したいので15日の午後1時半か16日に来てもらえないか」とのこと。この時期いろんな用事が山積していて、ホワイトボードは特に予定が無く真っ白だが、いつどんな用が入るか分からない。家賃の取立てやら夜逃げやら通常の契約やら更新やら、非常に難しい内容のお客さんの急ぎの部屋探しやら・・・。
もう一件、まだ書けないが急ぎの仕事がある。それは「命懸けでする」と私が約束している仕事で・・・。
正直、パニックなのだ。そこに、タダで動いている相手(私)に「こっちに来てくれ」との電話・・・。言葉は穏やかだしこっちの事情は知らないとしても、呼びつけるのはヒドイ。「そちらの都合のいい時に伺います」と言うなら分かるが、「人を何だと思っているんだ!?」という話。それでも言葉を飲み込んでいるのはその家主さんを紹介してくださった人がいるから、その人の顔を潰せない、というだけのこと。
ずっと放置しているワケでなく、いろんな遣り取りをしているし、そんなことには思い及ばず「まだか、まだ出て行かせられないか」と催促してくる・・・。間に入って、トラブル無く出て行ってもらうべく交渉を重ねているのに勝手なことばかり言ってくるし・・・。気持ちは解かるけど「うるさい!、テメエの都合ばっかり押し付けやがって。だったらテメエが自分でやってみろ!」と言いたい気持ちである。
私がしていることは新入社員にはまだ出来ないことだし・・・、何から手を付けていけばいいのやら・・・、優先順位を決めればいいんだろうけど、こんな時に限って突発的な用件が入ってくるしなあ・・・。
私のほうから管理を切らせてもらった物件は少ないが、ハートの無い家主の物件の管理はしたくないもの。紹介者には昨晩電話で状況を話してご理解頂いたので、もう「いつ私がキレても大丈夫」になった。
※ てなワケで、コメントの返信、しばらくお待ちください。いつになるかは分かりません、すみません
