予算12万で1LDK以上、という条件のお客様が来店した。
と言っても、うちの店に今時飛び込みでそんな美味しいお客さんが来店などしない。実は先日、一昨日の記事の家主さんのアパートの草取りを、NPO法人に依頼したのだが、そのご縁で、たまたま翌月から職員になる方が部屋探しをしていらっしゃって紹介してくださったのだ。
当初、予算は12万であったが、適当な物件が無く、結局13万5千円の2LDKの物件をご紹介することにして、案内をすると物件そのものは気に入ってくれたものの、予算との開きがあったので躊躇していらっしゃった。そこで、「ダメ元で5千円の値段交渉をしてみましょう。13万になるなら決めます、と話してみます。応じてくれたら決めて、ダメなら他を探しましょう」、と提案して値引き交渉することになったのだが・・・、
管理会社は「2千円の値引きでどうか」、と言ってきた(セコい!)
それで、「6万2千円の賃料なら2千円の値引きでよいのでしょうが、13万5千円の賃料の値引き交渉をしているワケですから2千円はないでしょう」、と言うと担当者は「まあ、そりゃあそうですね」と笑って、家主と交渉することを約束してくれた。
お客様の条件は「12万で1LDK」なのだから、簡単に見つかりそうなものであるが、実は1LDKという物件は意外と少ない。子供がいない夫婦2人だけの世帯の場合、同じスペースなら2DKより1LDKのほうが使い勝手は良い。だが、1LDKの広さがあるなら家主さんはLDKのスペースを区切って2DKにしてしまうことが多い。
で、5千円の値引きに応じてくれたので、めでたく契約と相成った。
1万にもならない草取りを依頼しただけなのにご紹介を頂き、13万の手数料収入になって、このご時勢だからもの凄く有り難かった。
実は、その草取りは、いつも通りにリフォーム業者に依頼しよう、とダイヤルしかかっていたのだが、「待てよ・・・、長く空いてしまっているし、少しでも安く上がった方が家主さんも喜んでくださるだろう」と思い直して、そのままNPO法人に電話した、という経緯がある。
そこまで予期していたワケではないが何とも不思議なご縁である。
ところで、そのアパートの草取りは、以前には当時中学生だった私の娘にやらせていたこともあった。今は昔、の話である。
2006年05月25日
2006年04月21日
入居者の、とても行き届いたお母さんのお話
外出先から帰社すると、「現金書留の不在通知」が入っていた。
差出人は書いてないし、心当たりも全く無い。ではあるが、誰かが何らかの理由で私におカネをくれようとしているのは間違いない。差出人が誰であれ、ここんとこ不快なことが続いているので、「そのカネで女房殿と飲みに行けるかも」、と頬が緩んだ。
再配達時間は17時以降とのことで、もちろん、17時が20時でも待っているつもりだった。17時40分頃、郵便局から「何時まで会社にいらっしゃいますか?」との電話が入ったので、愛想良く「何時でもお待ちしてますよ〜」と伝えると「なるだけ早く伺います」とのこと。声でいつもの配達のオジサンだと判った。
このオジサン、とても感じがいいので、ハンコが要る郵便物を届けてくれる際にはジュースやドリンク剤を渡したりもしている。男も女も、愛想がいい方が得である(*^^)v
で、待つこと30分、書留郵便物が届いた。例によってハンコを出す間にオジサンにドリンク剤をあげ、書留を裏返して差出人を見ると、「勘違いから家賃が1ヶ月遅れていて、私が立て替えて家主さんに払っていた入居者」のお母さんからだった。
その遅れていた分は先日既に振り込まれているから、これはきっと「ご迷惑をお掛けしました。些少ではありますがお詫びの印に・・・」、とのことで送ってくれたんだ、と容易に想像がついた。
入居者である娘さんも非常に感じが良く、契約時の遣り取りからもお母さんが義理堅く気配りが行き届いた方であることは判っていた。額が大きくなければ有り難く頂戴しても良いもの、と思われたので、封を開けながら「お礼の電話」の言葉をルンルン気分で考えることになる。
「迷惑なんて全然していませんよ〜」
「どうぞくれぐれもお気遣いなく」
「いえいえ、とても気立ての良いお嬢さんで」
「お役に立てることがありましたらご遠慮なく・・・」
で、中に手紙が入っていた。
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差出人は書いてないし、心当たりも全く無い。ではあるが、誰かが何らかの理由で私におカネをくれようとしているのは間違いない。差出人が誰であれ、ここんとこ不快なことが続いているので、「そのカネで女房殿と飲みに行けるかも」、と頬が緩んだ。
再配達時間は17時以降とのことで、もちろん、17時が20時でも待っているつもりだった。17時40分頃、郵便局から「何時まで会社にいらっしゃいますか?」との電話が入ったので、愛想良く「何時でもお待ちしてますよ〜」と伝えると「なるだけ早く伺います」とのこと。声でいつもの配達のオジサンだと判った。
このオジサン、とても感じがいいので、ハンコが要る郵便物を届けてくれる際にはジュースやドリンク剤を渡したりもしている。男も女も、愛想がいい方が得である(*^^)v
で、待つこと30分、書留郵便物が届いた。例によってハンコを出す間にオジサンにドリンク剤をあげ、書留を裏返して差出人を見ると、「勘違いから家賃が1ヶ月遅れていて、私が立て替えて家主さんに払っていた入居者」のお母さんからだった。
その遅れていた分は先日既に振り込まれているから、これはきっと「ご迷惑をお掛けしました。些少ではありますがお詫びの印に・・・」、とのことで送ってくれたんだ、と容易に想像がついた。
入居者である娘さんも非常に感じが良く、契約時の遣り取りからもお母さんが義理堅く気配りが行き届いた方であることは判っていた。額が大きくなければ有り難く頂戴しても良いもの、と思われたので、封を開けながら「お礼の電話」の言葉をルンルン気分で考えることになる。
「迷惑なんて全然していませんよ〜」
「どうぞくれぐれもお気遣いなく」
「いえいえ、とても気立ての良いお嬢さんで」
「お役に立てることがありましたらご遠慮なく・・・」
で、中に手紙が入っていた。
続きを読む
2006年04月14日
会っておけば良かった・・・^_^;
府中の業者からFAXで当社管理物件空室への申し込みが入った。
「法人契約ではありませんが、長野から部屋探しで上京していて直ぐ帰郷してしまうので契約は郵送でお願いできませんか?」、とのこと。個人契約の場合、原則的に郵送契約は受けないし、ましてや法人契約どころか、このお客様は現在無職であって、家主さんに審査をお願いしたなら「どんな人ですか?」と訊かれるのは目に見えている。「いえ、私は会っていないので解かりません」とは言えないし、家主さんもそれでは審査など出来ない。
それで、業者にそのあたりの事情を話し、「お客様はまだそちらにいらっしゃいますか?出来れば今から当社に来て頂くことは可能ですか?」と訊くと、電話口で相談している様子。そして、「電車の時間までどうにか間に合いそうなので、これからそちらに伺ってもらいます」とのこと。私が本人に会って、その印象を伝えることで家主さんは決断しやすくなる。会わないで家主さんに判断してもらえば不動産屋は責任回避できるものだが、そういう訳にはいかない。
直後に家主さんに電話して、「申込書の内容では若い女性で、連帯保証人は父親です。客付け業者も『感じの良い人』と言っています(当たり前^_^;)。これから職探しをする、という人は世の中に多いものですし、申込書の内容で受けてしまっても大丈夫だとは思います」、と伝えると、家主さんも「そうねえ、もう長く空いてるし・・・、受けちゃいましょうか」、とのこと。
それで直ぐに業者に電話して、「家主さんの了解が得られたので当社には来て頂かなくて結構ですよ」と伝え、例外的に郵送契約で話を進めることになった。
その後、郵送での契約は無事に終え、2週間ほどして家主さんから電話があった。「今日、お客さんが鍵の引取りとご挨拶にみえたわよ」、とのこと。そこまではナンてことは無かったのだが・・・・・、
「素晴らしく美しい人だったわよ〜、
○○さんは本人には会ってなかったんでしたっけ?」
「(会ってねえよ!)」
私は「会っておかなければ責任を果たせない」から「是非当社に来店して頂きたい」とお願いしていたのだが、杓子定規にウルサイこと言ってお客さんの気持ちが変わってキャンセルになるのが怖くて、
要するに家主さんの為を思って郵送契約にしたのである(クソッ!;爆)
「息子の嫁にしたいくらい感じが良い女性だったわ〜」と続ける家主さんに、「○○さんのお宅はお庭も広いんだから、バーベキューに招いて息子さんに引き合わせたらイイじゃないですか?」と提案し、
「もちろん、私も呼んでくださいね」、と頼んでおいた(*^^)v
「法人契約ではありませんが、長野から部屋探しで上京していて直ぐ帰郷してしまうので契約は郵送でお願いできませんか?」、とのこと。個人契約の場合、原則的に郵送契約は受けないし、ましてや法人契約どころか、このお客様は現在無職であって、家主さんに審査をお願いしたなら「どんな人ですか?」と訊かれるのは目に見えている。「いえ、私は会っていないので解かりません」とは言えないし、家主さんもそれでは審査など出来ない。
それで、業者にそのあたりの事情を話し、「お客様はまだそちらにいらっしゃいますか?出来れば今から当社に来て頂くことは可能ですか?」と訊くと、電話口で相談している様子。そして、「電車の時間までどうにか間に合いそうなので、これからそちらに伺ってもらいます」とのこと。私が本人に会って、その印象を伝えることで家主さんは決断しやすくなる。会わないで家主さんに判断してもらえば不動産屋は責任回避できるものだが、そういう訳にはいかない。
直後に家主さんに電話して、「申込書の内容では若い女性で、連帯保証人は父親です。客付け業者も『感じの良い人』と言っています(当たり前^_^;)。これから職探しをする、という人は世の中に多いものですし、申込書の内容で受けてしまっても大丈夫だとは思います」、と伝えると、家主さんも「そうねえ、もう長く空いてるし・・・、受けちゃいましょうか」、とのこと。
それで直ぐに業者に電話して、「家主さんの了解が得られたので当社には来て頂かなくて結構ですよ」と伝え、例外的に郵送契約で話を進めることになった。
その後、郵送での契約は無事に終え、2週間ほどして家主さんから電話があった。「今日、お客さんが鍵の引取りとご挨拶にみえたわよ」、とのこと。そこまではナンてことは無かったのだが・・・・・、
「素晴らしく美しい人だったわよ〜、
○○さんは本人には会ってなかったんでしたっけ?」
「(会ってねえよ!)」
私は「会っておかなければ責任を果たせない」から「是非当社に来店して頂きたい」とお願いしていたのだが、杓子定規にウルサイこと言ってお客さんの気持ちが変わってキャンセルになるのが怖くて、
要するに家主さんの為を思って郵送契約にしたのである(クソッ!;爆)
「息子の嫁にしたいくらい感じが良い女性だったわ〜」と続ける家主さんに、「○○さんのお宅はお庭も広いんだから、バーベキューに招いて息子さんに引き合わせたらイイじゃないですか?」と提案し、
「もちろん、私も呼んでくださいね」、と頼んでおいた(*^^)v
2006年04月13日
キャバクラ嬢の送別会を開いた(*^^)v
あの「女子学生、で、キャバクラ嬢」の送別会をした。
この春、大学を卒業して、更に専門学校で学ぶ為に都内に引っ越すことになったのだ。午後の3時に引越しの立ち会いをして、猫大好きとのことなので、その物件から徒歩4分の我が家でノルンとご対面。そのまま家でゆっくりしてもらって、6時半から送別会と相成った。
娘さんは移転に伴い「キャバクラ嬢」は既に廃業している。
入居者の送別会を開いたのは過去に一度しかない。前回はカナダ国籍の黒人女性であった。職業は英会話講師だったが、どこの不動産屋に行っても相手にされず、生徒である日本人女性(小料理屋の女将)に付添ってもらって、たまたま当社に来店した。
ドアを開けて入ってきた瞬間に「この女性は信用できる」と看破できたので、うちの管理物件を紹介したのだが、3年ほどの入居期間中に滞納などの事故が起きたことは一度も無いし、部屋もキレイにお使い頂いた。なんでも、イギリス大使館勤務の男性と婚約し、新たな赴任先のパキスタンに同行する、とのことで、お目出度い話でもあり、お祝いを兼ねて送別会を開くことにしたのである。送別会には連帯保証人になってもらった女将も通訳を兼ねてお招きした。
この女性がそのことを同僚の外国人に話すと、皆から「有り得ない」と言われたとかで、それは正しい(*^^)v
で、娘さんの移転先が面白い。巣鴨から徒歩1分で、元々はビジネスホテルだったが経営に行き詰まり、そのまま賃貸マンションにしてしまった建物である。なので、部屋には靴のまま入る(*^^)v
部屋面積は15uで、今までの2DKに比べたらまるで独房のようだし、洗濯機が置けないので地下のコインランドリーを使うことになるが、本人は「毎日がホテル暮らしみたい」と気に入っている。柔軟性と適応力の高さがこの娘さんの強みであるが、でなければバイトであってもキャバクラ嬢など務まらないものだろう。
そういえば、俳優の高倉健さんは帝国ホテルのスイートルームを一室借り切って暮らしている、と聞いたことがある。チョイの間なら、それも楽しいかも知れない。
私も、娘さんがただの普通の入居者であったなら送別会など開かない。この元キャバクラ嬢は様々なハンデを負いながら頑張って大学を卒業したのを、たまたま私が知っていた、ということである。
私なんかより或る意味苦労をしているこの学生さんとは、遠くに引っ越したとしても、きっと永くお付き合いが続くであろう。
この春、大学を卒業して、更に専門学校で学ぶ為に都内に引っ越すことになったのだ。午後の3時に引越しの立ち会いをして、猫大好きとのことなので、その物件から徒歩4分の我が家でノルンとご対面。そのまま家でゆっくりしてもらって、6時半から送別会と相成った。
娘さんは移転に伴い「キャバクラ嬢」は既に廃業している。
入居者の送別会を開いたのは過去に一度しかない。前回はカナダ国籍の黒人女性であった。職業は英会話講師だったが、どこの不動産屋に行っても相手にされず、生徒である日本人女性(小料理屋の女将)に付添ってもらって、たまたま当社に来店した。
ドアを開けて入ってきた瞬間に「この女性は信用できる」と看破できたので、うちの管理物件を紹介したのだが、3年ほどの入居期間中に滞納などの事故が起きたことは一度も無いし、部屋もキレイにお使い頂いた。なんでも、イギリス大使館勤務の男性と婚約し、新たな赴任先のパキスタンに同行する、とのことで、お目出度い話でもあり、お祝いを兼ねて送別会を開くことにしたのである。送別会には連帯保証人になってもらった女将も通訳を兼ねてお招きした。
この女性がそのことを同僚の外国人に話すと、皆から「有り得ない」と言われたとかで、それは正しい(*^^)v
で、娘さんの移転先が面白い。巣鴨から徒歩1分で、元々はビジネスホテルだったが経営に行き詰まり、そのまま賃貸マンションにしてしまった建物である。なので、部屋には靴のまま入る(*^^)v
部屋面積は15uで、今までの2DKに比べたらまるで独房のようだし、洗濯機が置けないので地下のコインランドリーを使うことになるが、本人は「毎日がホテル暮らしみたい」と気に入っている。柔軟性と適応力の高さがこの娘さんの強みであるが、でなければバイトであってもキャバクラ嬢など務まらないものだろう。
そういえば、俳優の高倉健さんは帝国ホテルのスイートルームを一室借り切って暮らしている、と聞いたことがある。チョイの間なら、それも楽しいかも知れない。
私も、娘さんがただの普通の入居者であったなら送別会など開かない。この元キャバクラ嬢は様々なハンデを負いながら頑張って大学を卒業したのを、たまたま私が知っていた、ということである。
私なんかより或る意味苦労をしているこの学生さんとは、遠くに引っ越したとしても、きっと永くお付き合いが続くであろう。
2006年03月24日
「珍しいお客さん」が立て続けに来店した(^^♪
ここんとこ、当ブログに登場したユニークなお客さんの再びの来店が続いている。そのうち順次書かせて頂こう、と思う。
で、先ずは昨日のお客さん(*^^)v
私が出先から帰社しようとしていたところ、携帯に電話が入った。
「今、お店の前にいるんですけど、どれくらいで戻りますか?」
「えっと、10分くらいですね」
「じゃあ、待ってます」
(え?待たれるの好きじゃないし、そういう場合、たいていは他の店に行っちゃうものなんだけどなあ・・・、ま、いいか^_^;)
およそ10分後、店に近づいて見遣ると、2人の女性の後ろ姿。
後ろから「お待たせしました〜」と声を掛けて振り返った顔は・・・、
忘れもしない、この話に登場した女性であった。
一緒にいた女性が、今回部屋探しをするお客さんで、なんでも、「親身に相談に乗ってくれる不動産屋さんがあるから一緒に行ってあげるよ」と連れてきてくれたんだとか。まあそれは嬉しいのだが・・・、
内容を訊けば、「夫のDVにより、現在は子供と一緒に施設にいるが保護期限が迫っていて、もう今日中に部屋を決めて帰らなければならず、ストーカーと化している夫に移転先が判らないようにする必要もある。現在は生活保護を受けて暮らしている」、とのこと。
なるほど・・・、それで他の不動産屋に行かずに待ってたワケだ(爆)
現実に、大手と言われる不動産屋に何社か当たってみたら、「生活保護」と言った時点で態度が変わってしまった、とのこと。
詳しく話を伺って、その途中、市役所の担当者とも連絡を取りながら、当初の「市役所の推奨地域」でない物件を案内することにした。その物件は、現在は家主さんが物置代わりに使っている2DKで、それを今月中に片付けてもらって直ぐリフォームに取り掛かり、何とか子供さんの新学期に間に合わせよう、ということになった。
子供は3人いて、一番下の5歳の男児は聞かん坊で、相当騒々しいとのこと。隣から苦情が来ることも考えられるが、隣の住人はこの女である。私の知ったことではない(超爆)
部屋が決まって、お客さんは安心して喜んで帰っていってくれた。
ところで、紹介者の女性、以前「どうしよう、私、妊娠してるかも」、と言い残して出て行ったが、今回もお腹はポンポコリンであった(*^^)v
その爆笑モノの経緯は、またいずれ!
で、先ずは昨日のお客さん(*^^)v
私が出先から帰社しようとしていたところ、携帯に電話が入った。
「今、お店の前にいるんですけど、どれくらいで戻りますか?」
「えっと、10分くらいですね」
「じゃあ、待ってます」
(え?待たれるの好きじゃないし、そういう場合、たいていは他の店に行っちゃうものなんだけどなあ・・・、ま、いいか^_^;)
およそ10分後、店に近づいて見遣ると、2人の女性の後ろ姿。
後ろから「お待たせしました〜」と声を掛けて振り返った顔は・・・、
忘れもしない、この話に登場した女性であった。
一緒にいた女性が、今回部屋探しをするお客さんで、なんでも、「親身に相談に乗ってくれる不動産屋さんがあるから一緒に行ってあげるよ」と連れてきてくれたんだとか。まあそれは嬉しいのだが・・・、
内容を訊けば、「夫のDVにより、現在は子供と一緒に施設にいるが保護期限が迫っていて、もう今日中に部屋を決めて帰らなければならず、ストーカーと化している夫に移転先が判らないようにする必要もある。現在は生活保護を受けて暮らしている」、とのこと。
なるほど・・・、それで他の不動産屋に行かずに待ってたワケだ(爆)
現実に、大手と言われる不動産屋に何社か当たってみたら、「生活保護」と言った時点で態度が変わってしまった、とのこと。
詳しく話を伺って、その途中、市役所の担当者とも連絡を取りながら、当初の「市役所の推奨地域」でない物件を案内することにした。その物件は、現在は家主さんが物置代わりに使っている2DKで、それを今月中に片付けてもらって直ぐリフォームに取り掛かり、何とか子供さんの新学期に間に合わせよう、ということになった。
子供は3人いて、一番下の5歳の男児は聞かん坊で、相当騒々しいとのこと。隣から苦情が来ることも考えられるが、隣の住人はこの女である。私の知ったことではない(超爆)
部屋が決まって、お客さんは安心して喜んで帰っていってくれた。
ところで、紹介者の女性、以前「どうしよう、私、妊娠してるかも」、と言い残して出て行ったが、今回もお腹はポンポコリンであった(*^^)v
その爆笑モノの経緯は、またいずれ!
2006年03月22日
まさかのミステリー(*^^)v
昨日のお客さん(客→お客さん^_^;)、意外といいヤツでした(笑)
でしたが・・・、
前代未聞の珍事もあって、まあ、今時の若いモンはよう解からん!
で、契約に彼女と二人で来店すると、その彼女は挨拶も無く、いきなり「先に鍵をお借りできませんか?」と私に訊きます。契約も清算も済んでいないのに、です。私が「まあ、お掛けください」と促すと、「部屋の寸法を測りたいんです。母が車で待っているんで時間がありませんから」と、とにかく鍵を要求。
実は、客付け業者からFAXで入った申込書の同居人欄に彼女のことは何も書いてありませんでしたので、私はてっきり一人住まいだと思っていました。そのアパートは2DKなので2人入居でも構わないのですから、故意や悪意での記載漏れでないことは判りますし、その学生に彼女がいて同棲したとしても不思議はありません。契約に彼女を連れてくることもままあります。ですが、ろくに挨拶も返さず「鍵ください」では、「ナンだ、この女は!?」と、そりゃあ思ってしまいます。それだけではありませんし(*^^)v
契約に来てくれているんだし、直ぐに契約金を受け取るワケだから、まあいいか、と先に鍵を渡すと、彼女は彼氏に「ちゃんといろんなこと訊いといてよ」と言い残して去っていきました。
と、と、と、ところが、ですよ、
一通り契約の説明を終えて、さあ清算、という段になって、
「え?契約金て、今日持ってくるものなんですか??
向こうの不動産屋から何も聞いてませんけど・・・」、だと!??
オイ、もう鍵、渡しちゃったじゃねえかよ!(怒)
「あのね、精算書も送ってるし、契約しに来ているワケだから、契約金とハンコを持参するのは当たり前でしょ?」、と言うと、「そりゃあ、あなたはいつも契約しているから解かってるでしょうけど、ボクは初めてなんで、そんなことは解かりませんよオ」とのこと。
「ナニ言ってるの??17年間この仕事してるけど、事前に振込みするケースは別として、契約するのにおカネ持って来ない、なんてのは初めてだよ。ハンコ忘れてくる人は結構いるけどね」(*^^)v
って、これが、前代未聞のミステリー、なんですけど(爆)
だいたいが、彼女の母親も一緒に来ているんだし、大人が3人もいて「契約金を持参しないことに疑問を持たない」、というのは変です。
結局、契約金は今日振り込んでもらうことになりました。たぶん大丈夫でしょう。大丈夫でなければ・・・、私の責任問題になります^_^;
悪いヤツ、ではなく、社会経験不足、ということでしょうね。
で、訊けば「一緒に来た彼女は親公認の婚約者」だったんですね。そいでもって、当初「申込者である学生が自分の飼い犬と暮らすもの」と思っていましたがそうではなく、犬は「彼女の飼い犬」でした。
これ、事情があったとしても、「男子大学生が犬と暮らす」というならキモイです。ですが、彼女の飼い犬とのことなのでホッとしました。
彼氏の性格は明るく、話せばちゃんと解かるヤツだったので、希望されていた鍵交換は家主さんの負担でしてあげることに・・・、
しませんでしたよ!誰がしてやるモンですか!(超爆)
それどころか、彼氏にはキッチリ警告しておきました。
「別れるカップルは直ぐ解かるモンだけど、オタクは危ういと思うよ。何故かと言うと・・・」ということで、「これからこういうことに注意して暮らすといいよ」とアドバイスしておきました。その理由、というのは、ちょっと特殊なケースなのでここには書けませんが、反応から、彼氏は理解できたと思っています。
帰りがけに、「何か困ったことがあったらいつでも相談においで」、と声を掛けると、「はい、そうします」と笑ってました。去って行く「前途多難な若者」の後ろ姿が、何故か妙に明るく感じられました(*^^)v
でしたが・・・、
前代未聞の珍事もあって、まあ、今時の若いモンはよう解からん!
で、契約に彼女と二人で来店すると、その彼女は挨拶も無く、いきなり「先に鍵をお借りできませんか?」と私に訊きます。契約も清算も済んでいないのに、です。私が「まあ、お掛けください」と促すと、「部屋の寸法を測りたいんです。母が車で待っているんで時間がありませんから」と、とにかく鍵を要求。
実は、客付け業者からFAXで入った申込書の同居人欄に彼女のことは何も書いてありませんでしたので、私はてっきり一人住まいだと思っていました。そのアパートは2DKなので2人入居でも構わないのですから、故意や悪意での記載漏れでないことは判りますし、その学生に彼女がいて同棲したとしても不思議はありません。契約に彼女を連れてくることもままあります。ですが、ろくに挨拶も返さず「鍵ください」では、「ナンだ、この女は!?」と、そりゃあ思ってしまいます。それだけではありませんし(*^^)v
契約に来てくれているんだし、直ぐに契約金を受け取るワケだから、まあいいか、と先に鍵を渡すと、彼女は彼氏に「ちゃんといろんなこと訊いといてよ」と言い残して去っていきました。
と、と、と、ところが、ですよ、
一通り契約の説明を終えて、さあ清算、という段になって、
「え?契約金て、今日持ってくるものなんですか??
向こうの不動産屋から何も聞いてませんけど・・・」、だと!??
オイ、もう鍵、渡しちゃったじゃねえかよ!(怒)
「あのね、精算書も送ってるし、契約しに来ているワケだから、契約金とハンコを持参するのは当たり前でしょ?」、と言うと、「そりゃあ、あなたはいつも契約しているから解かってるでしょうけど、ボクは初めてなんで、そんなことは解かりませんよオ」とのこと。
「ナニ言ってるの??17年間この仕事してるけど、事前に振込みするケースは別として、契約するのにおカネ持って来ない、なんてのは初めてだよ。ハンコ忘れてくる人は結構いるけどね」(*^^)v
って、これが、前代未聞のミステリー、なんですけど(爆)
だいたいが、彼女の母親も一緒に来ているんだし、大人が3人もいて「契約金を持参しないことに疑問を持たない」、というのは変です。
結局、契約金は今日振り込んでもらうことになりました。たぶん大丈夫でしょう。大丈夫でなければ・・・、私の責任問題になります^_^;
悪いヤツ、ではなく、社会経験不足、ということでしょうね。
で、訊けば「一緒に来た彼女は親公認の婚約者」だったんですね。そいでもって、当初「申込者である学生が自分の飼い犬と暮らすもの」と思っていましたがそうではなく、犬は「彼女の飼い犬」でした。
これ、事情があったとしても、「男子大学生が犬と暮らす」というならキモイです。ですが、彼女の飼い犬とのことなのでホッとしました。
彼氏の性格は明るく、話せばちゃんと解かるヤツだったので、希望されていた鍵交換は家主さんの負担でしてあげることに・・・、
しませんでしたよ!誰がしてやるモンですか!(超爆)
それどころか、彼氏にはキッチリ警告しておきました。
「別れるカップルは直ぐ解かるモンだけど、オタクは危ういと思うよ。何故かと言うと・・・」ということで、「これからこういうことに注意して暮らすといいよ」とアドバイスしておきました。その理由、というのは、ちょっと特殊なケースなのでここには書けませんが、反応から、彼氏は理解できたと思っています。
帰りがけに、「何か困ったことがあったらいつでも相談においで」、と声を掛けると、「はい、そうします」と笑ってました。去って行く「前途多難な若者」の後ろ姿が、何故か妙に明るく感じられました(*^^)v
2006年03月11日
理想的な「部屋探し」ができた一日
昨日は一日、一人のお客さんの部屋探しにお付き合いした。
そのお客さんは今年一流私大に入学する青年で、私の高校時代からのガールフレンド(というより親友)の一人息子であって、たまに家にも電話してるから声くらいは聞いていたが会うのは初めてだった。
親友から「私のことはブログで書かないでよ」と言われているので、母親については何も書かないが、息子さんとの一日を書かせて頂く。もちろん、事前承諾「無し」である(*^^)v
11時に来店してもらって初対面で、自分が母親から受けていた印象とはまるで違う「ポワ〜ン」とした雰囲気に驚いてしまった。私の中では「カミソリ」のような青年がやってくる、と思っていたからだ。
で、母親は仕事で忙しく、遠方から本人一人でやってきた。度々部屋探しで来店するのは大変な距離なので、できれば昨日一日で決めたい、と本人も私も思っていて、数日前から資料を整え、前日には母親の勤務先に15物件をFAXしておいたのだが・・・、
その日は高校の卒業式の付添いで欠勤していて、「事前に親子で話し合って、ある程度絞り込んでおいてもらおう」、という目論見は見事に外れ、「ゼロ」からスタートすることになってしまった(*^^)v
午前中は本人と希望条件の擦り合わせから始めて、広告情報だけで判断して15物件から5物件に絞り、それぞれに再度「空室確認」を入れると、時期が時期だけに一室は昨日のうちに無くなっていた。
残り4物件(すべて内見可)の鍵の手配をすべく業者に確認すると、「現地対応(何処かに隠してある)」が一件、「電話をすれば現地に業者が開けに来る」が一件、そして「当社まで取りに来てください」が2件で、対応はバラバラ。しかもその「当社」と「物件」が離れていたり、同じ地域の物件ではなかったり、で、当初は電車等を利用して案内するつもりだったが、結局は車で案内することになった。
場所は「多摩センター」とか「京王堀之内」とかで、私も土地勘がないので「あっちでもない、こっちでもない」と迷いながら、どうにか4物件を案内し終えた。幸い一件を除いては全て及第点で、私のお奨めと本人の希望が一致したので、昨日一日で決めることが出来た。
夕方には管理業者に直接同行して申込書を書いてもらった。
これは案内したのが4物件ということで、一番「意思決定しやすい」案内数だったから、ということもあるが、本人が、最近の若い男にありがちな「優柔不断」でなかったことが大きく影響していた、と思う。
夜になって親友からお礼の電話を頂いた。その中でも、そして以前からも「ちゃんと手数料とってよ、かまわないから」と何度も言ってもらっているが、私は「友人の子息女の部屋探しで利益を得たくない」ので辞退した。他にも何人か部屋探しをしているが一度も手数料を受け取ったことはない。これが「本人の部屋探し」なら話は別かも知れないし、その違いや理由は自分でもよく解からない。ただし、やって来た本人が感じが悪くて一緒にいるのが苦痛になるような性格の持ち主だったなら、信念も曲げてしまっていた可能性もある。
それにしても、よそ様の子息女は上手く育っている(爆)
親友に、「よくあそこまで素直な青年に育てたもんだなあ」と言うと、「私もそう思う」と笑っていたが、それは並大抵の苦労ではなかったろう・・・、って、危ない危ない、詳しく書いちまうところだった^_^;
ところで、今回部屋探しをする前に母親である親友が心配して、「どこの大学に行くことになるか決まる前に、可能性のある地域で物件を押さえておいた方がいいかなあ」、と電話してきたが、私は「今は物件がダブついているから、大学が決まった後ではもう良い部屋が無い、ということは有り得ない。この時期は先に契約を済ませるよう業者から言われるんで、物件を押さえる為に一件当たり30万は飛んでいくことになるから、決まってから連絡してくれれば大丈夫だよ」、と答えていて、親友は私の言葉を信用して任せてくれた。それが何より嬉しいし、綺麗事でなく、私にとっての最高の報酬である。
そのお客さんは今年一流私大に入学する青年で、私の高校時代からのガールフレンド(というより親友)の一人息子であって、たまに家にも電話してるから声くらいは聞いていたが会うのは初めてだった。
親友から「私のことはブログで書かないでよ」と言われているので、母親については何も書かないが、息子さんとの一日を書かせて頂く。もちろん、事前承諾「無し」である(*^^)v
11時に来店してもらって初対面で、自分が母親から受けていた印象とはまるで違う「ポワ〜ン」とした雰囲気に驚いてしまった。私の中では「カミソリ」のような青年がやってくる、と思っていたからだ。
で、母親は仕事で忙しく、遠方から本人一人でやってきた。度々部屋探しで来店するのは大変な距離なので、できれば昨日一日で決めたい、と本人も私も思っていて、数日前から資料を整え、前日には母親の勤務先に15物件をFAXしておいたのだが・・・、
その日は高校の卒業式の付添いで欠勤していて、「事前に親子で話し合って、ある程度絞り込んでおいてもらおう」、という目論見は見事に外れ、「ゼロ」からスタートすることになってしまった(*^^)v
午前中は本人と希望条件の擦り合わせから始めて、広告情報だけで判断して15物件から5物件に絞り、それぞれに再度「空室確認」を入れると、時期が時期だけに一室は昨日のうちに無くなっていた。
残り4物件(すべて内見可)の鍵の手配をすべく業者に確認すると、「現地対応(何処かに隠してある)」が一件、「電話をすれば現地に業者が開けに来る」が一件、そして「当社まで取りに来てください」が2件で、対応はバラバラ。しかもその「当社」と「物件」が離れていたり、同じ地域の物件ではなかったり、で、当初は電車等を利用して案内するつもりだったが、結局は車で案内することになった。
場所は「多摩センター」とか「京王堀之内」とかで、私も土地勘がないので「あっちでもない、こっちでもない」と迷いながら、どうにか4物件を案内し終えた。幸い一件を除いては全て及第点で、私のお奨めと本人の希望が一致したので、昨日一日で決めることが出来た。
夕方には管理業者に直接同行して申込書を書いてもらった。
これは案内したのが4物件ということで、一番「意思決定しやすい」案内数だったから、ということもあるが、本人が、最近の若い男にありがちな「優柔不断」でなかったことが大きく影響していた、と思う。
夜になって親友からお礼の電話を頂いた。その中でも、そして以前からも「ちゃんと手数料とってよ、かまわないから」と何度も言ってもらっているが、私は「友人の子息女の部屋探しで利益を得たくない」ので辞退した。他にも何人か部屋探しをしているが一度も手数料を受け取ったことはない。これが「本人の部屋探し」なら話は別かも知れないし、その違いや理由は自分でもよく解からない。ただし、やって来た本人が感じが悪くて一緒にいるのが苦痛になるような性格の持ち主だったなら、信念も曲げてしまっていた可能性もある。
それにしても、よそ様の子息女は上手く育っている(爆)
親友に、「よくあそこまで素直な青年に育てたもんだなあ」と言うと、「私もそう思う」と笑っていたが、それは並大抵の苦労ではなかったろう・・・、って、危ない危ない、詳しく書いちまうところだった^_^;
ところで、今回部屋探しをする前に母親である親友が心配して、「どこの大学に行くことになるか決まる前に、可能性のある地域で物件を押さえておいた方がいいかなあ」、と電話してきたが、私は「今は物件がダブついているから、大学が決まった後ではもう良い部屋が無い、ということは有り得ない。この時期は先に契約を済ませるよう業者から言われるんで、物件を押さえる為に一件当たり30万は飛んでいくことになるから、決まってから連絡してくれれば大丈夫だよ」、と答えていて、親友は私の言葉を信用して任せてくれた。それが何より嬉しいし、綺麗事でなく、私にとっての最高の報酬である。
2006年02月22日
いちばん嬉しい来訪
昨日、先月アパートを契約してくれた娘さんが店を訪ねてくれた。「用ではなかったのですが、近所まで来ましたもので」とのこと。
この、用はないけど訪ねてくれる、というのが私にとっては最も嬉しい。それだけ信頼して頂けている証になるのだから。で、しばらく世間話をしていて、つくづく思った。
世の中には同世代で「無抵抗なウサギを蹴り殺す」狂気の人間がいるけど、こんなふうに優しく素直に育ってくれた娘さんもいるのだから、ひょっとすると、世の中まだまだ捨てたモンじゃないかな、と。
契約時に伺った話で、この娘さん「木曽路」でバイトなさっているとのことで、「ぜひ来てください」と言われていたので、先日さとひろと食事に行ってきた。ランチ時だったが「すき焼き」を頼んで、それがまためっぽう美味かった。今度は長男と次男を連れて行ってやろう(*^^)v
私は自分に対する攻撃に対しては相当に打たれ強いが、ウサギの事件みたいな話には弱く、ここ数日かなり落ち込んでいたが、その娘さんの来訪のお陰で少し立ち直ることが出来たように思う(感謝)
この、用はないけど訪ねてくれる、というのが私にとっては最も嬉しい。それだけ信頼して頂けている証になるのだから。で、しばらく世間話をしていて、つくづく思った。
世の中には同世代で「無抵抗なウサギを蹴り殺す」狂気の人間がいるけど、こんなふうに優しく素直に育ってくれた娘さんもいるのだから、ひょっとすると、世の中まだまだ捨てたモンじゃないかな、と。
契約時に伺った話で、この娘さん「木曽路」でバイトなさっているとのことで、「ぜひ来てください」と言われていたので、先日さとひろと食事に行ってきた。ランチ時だったが「すき焼き」を頼んで、それがまためっぽう美味かった。今度は長男と次男を連れて行ってやろう(*^^)v
私は自分に対する攻撃に対しては相当に打たれ強いが、ウサギの事件みたいな話には弱く、ここ数日かなり落ち込んでいたが、その娘さんの来訪のお陰で少し立ち直ることが出来たように思う(感謝)
2005年10月30日
嬉しい訪問者
10年前に、後に30歳で癌でお亡くなりになったお客さんの紹介でお部屋を紹介したお客さんが、「今度、府中で新築マンションを購入しました」とのことでご挨拶に来てくださった。と同時に「出来ればご焼香を」ということで、ご主人の消息を尋ねられたのだが・・・、
ご主人は再婚して元のアパートにはいないし、私の勘では、後妻になった女性は「元妻の焼香であっても、元妻の友人が尋ねてくるのは好まない人」だと思っていて、心の中で手を合わせていれば亡き友人にも届く、というか本人の納得の問題なので止めるよう勧めた。
「なるほど、そうかも知れませんね」と解かってくださった。
で、ついでのことに、ちゃっかり「悪徳」本の話をすると、なんと、「え?私、マンション購入を検討していた時にブログも読みましたよ。それ、○○さんが書いてたんですか。じゃあ帰りに早速本屋さんに行って買いますよ」、とのこと。何でも言ってみるモンだ!(爆)
束の間の再会だったが、10年も前のことを覚えていてくれて、しかも私のブログが参考になっていてくれて凄く幸せな気分になった。
のではあるが風邪がぶり返したので昨日は8時に寝てしまった^_^;
ご主人は再婚して元のアパートにはいないし、私の勘では、後妻になった女性は「元妻の焼香であっても、元妻の友人が尋ねてくるのは好まない人」だと思っていて、心の中で手を合わせていれば亡き友人にも届く、というか本人の納得の問題なので止めるよう勧めた。
「なるほど、そうかも知れませんね」と解かってくださった。
で、ついでのことに、ちゃっかり「悪徳」本の話をすると、なんと、「え?私、マンション購入を検討していた時にブログも読みましたよ。それ、○○さんが書いてたんですか。じゃあ帰りに早速本屋さんに行って買いますよ」、とのこと。何でも言ってみるモンだ!(爆)
束の間の再会だったが、10年も前のことを覚えていてくれて、しかも私のブログが参考になっていてくれて凄く幸せな気分になった。
のではあるが風邪がぶり返したので昨日は8時に寝てしまった^_^;
2005年10月28日
今時、こんな奥さんもいるモンだね〜
昨日、日野にあるアパートに引越しの立会いに行ってきた。
私も痴呆が入っているし、風邪薬で意識も朦朧としているし、下書きの状態で未だ公開してない記事であったのか分からなくなっているので、「それ、以前読んだよ」なら「ゴメンなさい」になる(*^^)v
実は実は、公開済みの記事も700編、さらに溜まっている下書きも100編くらい混ざっていて、検索ワードで調べるのも大変だし思うように探せないのが実情で、そこへもってきて、話があちこち飛んでしまう、という悪癖も追い討ちをかけている。困ったモンだ。
てなワケで言い訳から始まってしまったが、まあ続編てことで^_^;
さて、ご主人はお仕事で、立会いには奥さんだけで来ていて、とくに問題もなく終了した。ついでに少しお話をさせて頂いた。
そのご夫婦は20代で、入居早々ご主人の金銭トラブルや転職などで家賃が滞り始め、家主さんからの依頼で私がお店に呼びつけて意見をしたことがある。町工場である勤め先に電話しても「仕事は真面目だし来れば役に立つから当てにもしてるんだけど、うちもどうしたものか困っているんですよ」とのこと。勤め先も暖かい目で見ていてくれたのに辞めてしまった。付き合っていた友達も良くなかったようだ。(と、ここまで書いて、ウン、以前に絶対書いてる、と確信した)
で、店に来たご主人の目を見て、私は「この男の再生は不可能だろう」と思っていた。自分で家賃を滞納していながら、「申し訳ない」という反省も向上心も感じられなかったから、である。にも拘らず奥さんは「私が責任を持って立ち直らせます」と言い切る。本音では「まだ若いのだし、今ならいくらでもやり直せるのだから、早く別れてしまった方がいいのに」と思っていたし、電話で奥さんに進言したこともある。それでも奥さんは「大丈夫ですよ」と採り合わなかった。
なんでも、奥さんは友達からも「別れた方がいい」と言われていたようである。それでも別れなかったのは、奥さんには他人には解からないご主人の本質が見えていた、ということだろうか。今時のどこにでもいる「辛抱性の無い女」なら、とっくに別れてしまっていただろうし、そうしたらご主人のその後の人生だってどうなっていたか分からない。おそらくは荒んだ人生を送っていたもの、と想像に難くない。
1年半ほどして夫婦そろって更新に来てくれた時、ご主人の目を見て私は驚いた。以前お店に呼びつけた時の反抗的な目付きとは全く別物で、とても穏やかで柔和な人相に変わっていたのだ。遅れていた家賃も、奥さんが毎月の賃料に少しずつプラスして完済してくれている。(う〜ん、やっぱり書いてるワ、ま、いいや^_^;)
こういう奥さんは求めても得られるものではない。女房の鑑である。
暮らしていたアパート室内にはタバコの焼け焦げとか壁や襖の穴があったので、奥さんに「敷金の戻りは無いかも知れません」とお話しし、奥さんも「結構ですよ」と快く了解してくれているが、それは、万一家主さんが返金を渋った場合の「業者としての逃げ」である。
こういう奴とは180度違うから、了解は頂いているものの、少しでも多く戻るよう家主さんに働きかけるつもりでいる。
立会いの時、奥さんが「ご迷惑をお掛けしたので」と私にハンカチをくださった。そういうお気遣いはとても嬉しいものだが、何より、「このご夫婦はもう大丈夫」と思えたことが何より嬉しかった。
私も痴呆が入っているし、風邪薬で意識も朦朧としているし、下書きの状態で未だ公開してない記事であったのか分からなくなっているので、「それ、以前読んだよ」なら「ゴメンなさい」になる(*^^)v
実は実は、公開済みの記事も700編、さらに溜まっている下書きも100編くらい混ざっていて、検索ワードで調べるのも大変だし思うように探せないのが実情で、そこへもってきて、話があちこち飛んでしまう、という悪癖も追い討ちをかけている。困ったモンだ。
てなワケで言い訳から始まってしまったが、まあ続編てことで^_^;
さて、ご主人はお仕事で、立会いには奥さんだけで来ていて、とくに問題もなく終了した。ついでに少しお話をさせて頂いた。
そのご夫婦は20代で、入居早々ご主人の金銭トラブルや転職などで家賃が滞り始め、家主さんからの依頼で私がお店に呼びつけて意見をしたことがある。町工場である勤め先に電話しても「仕事は真面目だし来れば役に立つから当てにもしてるんだけど、うちもどうしたものか困っているんですよ」とのこと。勤め先も暖かい目で見ていてくれたのに辞めてしまった。付き合っていた友達も良くなかったようだ。(と、ここまで書いて、ウン、以前に絶対書いてる、と確信した)
で、店に来たご主人の目を見て、私は「この男の再生は不可能だろう」と思っていた。自分で家賃を滞納していながら、「申し訳ない」という反省も向上心も感じられなかったから、である。にも拘らず奥さんは「私が責任を持って立ち直らせます」と言い切る。本音では「まだ若いのだし、今ならいくらでもやり直せるのだから、早く別れてしまった方がいいのに」と思っていたし、電話で奥さんに進言したこともある。それでも奥さんは「大丈夫ですよ」と採り合わなかった。
なんでも、奥さんは友達からも「別れた方がいい」と言われていたようである。それでも別れなかったのは、奥さんには他人には解からないご主人の本質が見えていた、ということだろうか。今時のどこにでもいる「辛抱性の無い女」なら、とっくに別れてしまっていただろうし、そうしたらご主人のその後の人生だってどうなっていたか分からない。おそらくは荒んだ人生を送っていたもの、と想像に難くない。
1年半ほどして夫婦そろって更新に来てくれた時、ご主人の目を見て私は驚いた。以前お店に呼びつけた時の反抗的な目付きとは全く別物で、とても穏やかで柔和な人相に変わっていたのだ。遅れていた家賃も、奥さんが毎月の賃料に少しずつプラスして完済してくれている。(う〜ん、やっぱり書いてるワ、ま、いいや^_^;)
こういう奥さんは求めても得られるものではない。女房の鑑である。
暮らしていたアパート室内にはタバコの焼け焦げとか壁や襖の穴があったので、奥さんに「敷金の戻りは無いかも知れません」とお話しし、奥さんも「結構ですよ」と快く了解してくれているが、それは、万一家主さんが返金を渋った場合の「業者としての逃げ」である。
こういう奴とは180度違うから、了解は頂いているものの、少しでも多く戻るよう家主さんに働きかけるつもりでいる。
立会いの時、奥さんが「ご迷惑をお掛けしたので」と私にハンカチをくださった。そういうお気遣いはとても嬉しいものだが、何より、「このご夫婦はもう大丈夫」と思えたことが何より嬉しかった。
2004年10月24日
男のピアス
うちのお客さんの女子大生が出会いがしらの交通事故に遭った。幸い、怪我は軽傷だったが、翌日石川県から飛んできた母親が目にしたものは信じられない光景だった。
フランス留学からたまたま帰国中の彼氏が、付添いでアパートに泊り込んでいたのだ。
高校時代から付き合っていた彼氏は眉にまでピアスをしていて、母親は唖然とした。
実は私は、母親が石川県を発つ前に電話を貰い、「先に様子を見てきて欲しい」と頼まれて、一足先にアパートに着いていたのだが、彼氏の顔を見て「ヤバイ」、と思った。まだ母親は彼氏がいることを知らないとのことだし、このまま顔を合わせたら母親はおそらく拒絶反応を示すだろう、と直感した。見た目と違い、明るくて性格の良さそうな青年で、私の話を素直に聞くし、彼女のことを心底気に掛けていて、帰国後、真っ直ぐ親元にも帰らず付添おうというのだから、私はこの際何とか応援してやろうと思った。
それで、母親の到着前に私は彼氏にこう言った。「間もなくお母さんが到着して、貴方の顔を見たならきっとビックリして、この部屋から出て行くよう言うかも知れない。もし私に任せてくれるなら悪いようにはしないから、そのかわり、お母さんの前で私から何を言われても、あなたは反論したりせず我慢して聞いていなさい」、と。
彼氏が素直に納得したので、そのまま狭いワンルームで母親の到着を待つことにした。
で、母親の、「アンタ、誰?」という唖然とした顔を見ることになったのである。
何か言おうとする母親を制して、私は彼氏にかなりきつく説教をした。内容は、娘の親なら当然に心配するであろう常識的なことばかりである。私が全部代弁したので、母親はとくに言うことが無くなってしまった。後は、こっちのペースで進むことになる。
私の話の中で、母親が一番喜んだのは、「男なら眉のピアスを外しなさい」、ということだった。やはり、顔を見た瞬間に「これだけは嫌だ」、と思ったとか。彼氏も素直に同意して、眉のピアスはもう着けないことになった。その素直さに、母親も安心したようだ。
母親は「娘がアパートに泊めるくらいだから、もう既成事実はできているもの」と観念して、東京での数日を娘のワンルームで、彼氏と一緒に3人で過ごすことにした。成田到着後、すぐに彼女に電話して事故を知り、郷里に向かわずそのまま空港から母親より1日早く駆けつけて付添っていてくれた彼氏に、「アンタ、ホテルに泊まりなさい」とも言えないし、まさかに自分がホテルから通ってくる訳にもいかない。母親にとっては苦渋の選択だっただろうが、こういう場合、現実の方が勝る(笑)
翌日、再びアパートを訪ねて、「どうやってこの部屋で3人寝たの?」と尋ねると、何と、母親がキッチンの通路で寝たという。広さ18??のワンルームでの話である。
この母親は結局、事故の示談は私に任せて、数日後には石川県に帰ってしまった。娘さんの怪我がたいしたことはなかったとはいえ、「男も残して」ということだから、口ではあれこれ小言を言っていてもけっこう物分かりの良い母親だったようだ。(笑)
私は、プロ野球の選手がネックレスをしているのを見ただけで嫌悪感を持つぐらいだから、眉のピアスなんてもっと許せない。彼氏には、「もし先々彼女の家を訪ねることがあったら、ピアスだけでなく、茶髪も黒髪に戻した方がいいよ。お母さんでさえあの反応だから、娘を嫁に貰うために挨拶に来た男に対する父親の拒絶反応はもっと凄いと思わなくちゃいけない。可能な限り、相手に断る口実を与えない方がいいに決まっている」、と言うと、彼氏はそれも素直に納得してくれた。たぶん、そうしてくれると思っている。
ところで、ピアス、と言えば、忘れられない女性がいる。
3年前、イタリアを旅した時のナポリの現地ガイドさんである。ナポリの港で我々と合流してバスに乗り込んできた彼女は、短めの真っ赤なレザージャケットに、これまた赤のジーンズという臍出しルックで、形の良い「お臍」にはシルバーのピアスを着けていた。
プロポーションも良く、彫りの深い顔立ちに濃い目の化粧と深紅のマニキュアをしていて、見るからにセクシーで情熱的で、車内の男性からは歓声が上がったのだが・・・、
私は横にいたさとひろに思わず言ってしまった。
「美人だけど、何だか、夜、しつこそうだよな。『アンタ、もうイッちゃったの?私はまだだかんね!今日は寝かさないよ!』、って怒りそうじゃん」、と(爆)
フランス留学からたまたま帰国中の彼氏が、付添いでアパートに泊り込んでいたのだ。
高校時代から付き合っていた彼氏は眉にまでピアスをしていて、母親は唖然とした。
実は私は、母親が石川県を発つ前に電話を貰い、「先に様子を見てきて欲しい」と頼まれて、一足先にアパートに着いていたのだが、彼氏の顔を見て「ヤバイ」、と思った。まだ母親は彼氏がいることを知らないとのことだし、このまま顔を合わせたら母親はおそらく拒絶反応を示すだろう、と直感した。見た目と違い、明るくて性格の良さそうな青年で、私の話を素直に聞くし、彼女のことを心底気に掛けていて、帰国後、真っ直ぐ親元にも帰らず付添おうというのだから、私はこの際何とか応援してやろうと思った。
それで、母親の到着前に私は彼氏にこう言った。「間もなくお母さんが到着して、貴方の顔を見たならきっとビックリして、この部屋から出て行くよう言うかも知れない。もし私に任せてくれるなら悪いようにはしないから、そのかわり、お母さんの前で私から何を言われても、あなたは反論したりせず我慢して聞いていなさい」、と。
彼氏が素直に納得したので、そのまま狭いワンルームで母親の到着を待つことにした。
で、母親の、「アンタ、誰?」という唖然とした顔を見ることになったのである。
何か言おうとする母親を制して、私は彼氏にかなりきつく説教をした。内容は、娘の親なら当然に心配するであろう常識的なことばかりである。私が全部代弁したので、母親はとくに言うことが無くなってしまった。後は、こっちのペースで進むことになる。
私の話の中で、母親が一番喜んだのは、「男なら眉のピアスを外しなさい」、ということだった。やはり、顔を見た瞬間に「これだけは嫌だ」、と思ったとか。彼氏も素直に同意して、眉のピアスはもう着けないことになった。その素直さに、母親も安心したようだ。
母親は「娘がアパートに泊めるくらいだから、もう既成事実はできているもの」と観念して、東京での数日を娘のワンルームで、彼氏と一緒に3人で過ごすことにした。成田到着後、すぐに彼女に電話して事故を知り、郷里に向かわずそのまま空港から母親より1日早く駆けつけて付添っていてくれた彼氏に、「アンタ、ホテルに泊まりなさい」とも言えないし、まさかに自分がホテルから通ってくる訳にもいかない。母親にとっては苦渋の選択だっただろうが、こういう場合、現実の方が勝る(笑)
翌日、再びアパートを訪ねて、「どうやってこの部屋で3人寝たの?」と尋ねると、何と、母親がキッチンの通路で寝たという。広さ18??のワンルームでの話である。
この母親は結局、事故の示談は私に任せて、数日後には石川県に帰ってしまった。娘さんの怪我がたいしたことはなかったとはいえ、「男も残して」ということだから、口ではあれこれ小言を言っていてもけっこう物分かりの良い母親だったようだ。(笑)
私は、プロ野球の選手がネックレスをしているのを見ただけで嫌悪感を持つぐらいだから、眉のピアスなんてもっと許せない。彼氏には、「もし先々彼女の家を訪ねることがあったら、ピアスだけでなく、茶髪も黒髪に戻した方がいいよ。お母さんでさえあの反応だから、娘を嫁に貰うために挨拶に来た男に対する父親の拒絶反応はもっと凄いと思わなくちゃいけない。可能な限り、相手に断る口実を与えない方がいいに決まっている」、と言うと、彼氏はそれも素直に納得してくれた。たぶん、そうしてくれると思っている。
ところで、ピアス、と言えば、忘れられない女性がいる。
3年前、イタリアを旅した時のナポリの現地ガイドさんである。ナポリの港で我々と合流してバスに乗り込んできた彼女は、短めの真っ赤なレザージャケットに、これまた赤のジーンズという臍出しルックで、形の良い「お臍」にはシルバーのピアスを着けていた。
プロポーションも良く、彫りの深い顔立ちに濃い目の化粧と深紅のマニキュアをしていて、見るからにセクシーで情熱的で、車内の男性からは歓声が上がったのだが・・・、
私は横にいたさとひろに思わず言ってしまった。
「美人だけど、何だか、夜、しつこそうだよな。『アンタ、もうイッちゃったの?私はまだだかんね!今日は寝かさないよ!』、って怒りそうじゃん」、と(爆)
2004年06月07日
パトロン気取り
うちの管理物件の入居者が、可愛らしい中国人の娘さんを連れてやってきた。
「1ルームで何かいい部屋を紹介してやって欲しい」、と言うのだ。「何かいい部屋を」、と言っても、条件は厳しい。どうやら家賃はその60歳くらいのお客さん(以下オヤジという)が援助するようだ。いくつか候補の物件をピックアップして案内することになったが、娘さんの希望とオヤジの希望は合わない。そりゃそうだろう、出してもらう方は少しでもいい部屋をと思うから当然高くなる。一方オヤジは、と言うと、「極力安くあげたい」、と思っているから、どうしても話が噛み合わない。ただし、その思いを娘さんに覚られたくないから、私に目配せで話を合わせるよう要求してくる。
オヤジの希望は分かっている。自分の家からも近く、安くて小ギレイな物件である。
高めの物件は上手く理由をつけて潰し、オヤジの家から歩いて2〜3分のところにある1ルームを案内すると、オヤジは、「うん、これはイイ。コンビニも近いし、駅までだって歩ける。ここなら夜遅く帰っても安全だし・・・」、って、オヤジが誰より一番危ない存在なのだが、私の代わりに熱心にセールストークを展開する(爆)
娘さんは、オヤジが勧める物件は乗り気ではなかったようだが、オヤジの意を汲む私と、スポンサーでもあるオヤジと2人からプッシュされれば嫌とは言えない。渋々その物件で申し込みを入れることになった。
で、このオヤジ、内装業を営んでいて、92歳の母親と2人暮らしの独身で、ずっと母親の世話をしながら真面目に働いている。おおかた飲み屋にでも通ってて娘さんと知り合ったのだろう。オヤジの母親にも会ったことがあるが、とても気品のある優しい方だった。
このオヤジのやっていることは、たしかにあまり誉められたことではない。ましてや、オヤジ自身、家賃が遅れ気味で、毎月私が立て替えて家主さんに送金している。オイオイ、である。ふつうの不動産屋なら、「人の家賃が援助できるくらいなら、こっちの家賃を先に何とかしろ!」、と怒るのだろうが、私は怒らない。そう、ふつうではないから(笑)
それに、本人も良く分かっているのだろう、私と顔を合わせる時は申し訳なさそうな顔をしている。他にも兄弟がいるのに1人で老母の世話をしているのだから、「許容誤差の範囲内」だと思って、そのくらいのガス抜きはさせてやろうと目をつぶっている。
ところが、である。最近、店の前を歩いていると、向こうからその中国人娘が自転車でやってきた。知らない男の自転車の後ろの荷台に横座りしてハシャギながら近づいてきた。私と視線が合うと、慌ててそっぽを向いた。「ハハーン、オヤジから家賃の援助を受けていながら、若い男と付き合っているんだ」、と思ったが、それも無理ないことである。
私は知らん顔をしているつもりだ。中国人娘だって若い身だし、オヤジも今のところは遅れながらでも家賃は入れてきてるのだから。
何より、もう少しの間、オヤジに「最期の夢」を見させてやろうと思っている。いよいよもって目に余れば、上手く話して聞かせれば良いのだから。武士の情け、のつもりである。
「1ルームで何かいい部屋を紹介してやって欲しい」、と言うのだ。「何かいい部屋を」、と言っても、条件は厳しい。どうやら家賃はその60歳くらいのお客さん(以下オヤジという)が援助するようだ。いくつか候補の物件をピックアップして案内することになったが、娘さんの希望とオヤジの希望は合わない。そりゃそうだろう、出してもらう方は少しでもいい部屋をと思うから当然高くなる。一方オヤジは、と言うと、「極力安くあげたい」、と思っているから、どうしても話が噛み合わない。ただし、その思いを娘さんに覚られたくないから、私に目配せで話を合わせるよう要求してくる。
オヤジの希望は分かっている。自分の家からも近く、安くて小ギレイな物件である。
高めの物件は上手く理由をつけて潰し、オヤジの家から歩いて2〜3分のところにある1ルームを案内すると、オヤジは、「うん、これはイイ。コンビニも近いし、駅までだって歩ける。ここなら夜遅く帰っても安全だし・・・」、って、オヤジが誰より一番危ない存在なのだが、私の代わりに熱心にセールストークを展開する(爆)
娘さんは、オヤジが勧める物件は乗り気ではなかったようだが、オヤジの意を汲む私と、スポンサーでもあるオヤジと2人からプッシュされれば嫌とは言えない。渋々その物件で申し込みを入れることになった。
で、このオヤジ、内装業を営んでいて、92歳の母親と2人暮らしの独身で、ずっと母親の世話をしながら真面目に働いている。おおかた飲み屋にでも通ってて娘さんと知り合ったのだろう。オヤジの母親にも会ったことがあるが、とても気品のある優しい方だった。
このオヤジのやっていることは、たしかにあまり誉められたことではない。ましてや、オヤジ自身、家賃が遅れ気味で、毎月私が立て替えて家主さんに送金している。オイオイ、である。ふつうの不動産屋なら、「人の家賃が援助できるくらいなら、こっちの家賃を先に何とかしろ!」、と怒るのだろうが、私は怒らない。そう、ふつうではないから(笑)
それに、本人も良く分かっているのだろう、私と顔を合わせる時は申し訳なさそうな顔をしている。他にも兄弟がいるのに1人で老母の世話をしているのだから、「許容誤差の範囲内」だと思って、そのくらいのガス抜きはさせてやろうと目をつぶっている。
ところが、である。最近、店の前を歩いていると、向こうからその中国人娘が自転車でやってきた。知らない男の自転車の後ろの荷台に横座りしてハシャギながら近づいてきた。私と視線が合うと、慌ててそっぽを向いた。「ハハーン、オヤジから家賃の援助を受けていながら、若い男と付き合っているんだ」、と思ったが、それも無理ないことである。
私は知らん顔をしているつもりだ。中国人娘だって若い身だし、オヤジも今のところは遅れながらでも家賃は入れてきてるのだから。
何より、もう少しの間、オヤジに「最期の夢」を見させてやろうと思っている。いよいよもって目に余れば、上手く話して聞かせれば良いのだから。武士の情け、のつもりである。
2004年05月21日
「不倫は文化」・・・とは言えないけど
私の15年にわたる賃貸仲介業のお客様の中で、5指に入ろうかという綺麗なお嬢さんがいる。
前回(2年前)更新に来てくれた時に、雑談をしていて、そのお客さんが不倫中であると確信した。相手はバイト先の経営者のようだ。その時は、気付いていても黙っていた。そして今回の更新の時、思い切って聞いてみた。
「○○さん、ひょっとして今、不倫してらっしゃいませんか?」、と。
我ながら、嫌な不動産屋だと思う(笑)
初めは躊躇っていたが、私が、「前回の更新の時に既に気付いていた」ことを告げると、心を開いて話してくれた。
私は自身の体験上、良きアドバイスをして差し上げる自信はあったが、2年前に気付いていても何も言わなかったのは、まだ(声をかける)時期ではないと思ったからだ。私が余計なお節介をやかなくても、そのうちご自分で「別れ」を選択するかも知れないし、別の形に進展していることもあるだろう。それに、初期の頃は、それがたとえ適切なアドバイスであったとしても、すんなり受け入れることはできないものだと思う。
で、2年経って、ゆっくりお話をしてみた。私は不動産屋だから、話を伺わなくても、再び更新に来てくれたことでまだ「継続中」であることは分かる。終わっていたのなら、その時点で彼女は郷里に帰っていたはずだから、である。というのも、彼女は人生の目標を持っていたが、ある程度自分の中で吹っ切っていたようだ。目標がなくなれば本来は平凡な結婚をなさる人だと思う。
お相手のことを彼女は人間として、また経営者として、とても尊敬している。間違ってもただの「スポンサー」などとは考えていない。お会いしてはいないが、お相手も彼女のことを大切にしているようだった。ハッキリ言って、もし、お互いに「カネと体」だけの関係だったなら、私の意見や対応も、違うことになっていたと思う。
一般に、世間では、「不倫をしていて『良い事』は何も無い」、と言う。たしかに、私もそうだと思う。きっかけや理由はどうあれ、不倫は過ちであることに違いない。だが、お互い「生身の人間」である。良くない、と分かっていても、「断ち切れない想い」、というものは、どうしたってある。以下は、そう認識した上での話である。
先ず、家庭のある人を愛してしまったなら、相手に「どちらを取るか」の選択を、できるだけ早い機会に迫ってみるとよい。「お前も大事、家庭も大事」でズルズル、という相手なら早く見切りをつけるのが賢明、と思う。と言っても、そう簡単に「どっちを取る」とは言えるものではないし、言ったところでウソであることも多い。(これは一般的な話)
妻子持ちの男からすれば、「秘密厳守で、離婚もおカネも要求されず、自分の都合のいい時だけ会ってHさせてくれて、自分の都合が悪くなればいつでも手切れ金を求めず別れてくれる女」なら、いつまでも側に置いておきたいものである。大切なのは、相手がそういう男かどうかの見極めである。彼女のお相手はそういう人ではなかったのだろう。
私はそれでも、彼女の心の中に今、「迷いが生じている」と見た。奥ゆかしい人なので、積極的に決断を迫ることもできず、自分の将来に不安を感じ始めているのだろう。
たとえ別れることになっても、相手は帰る場所(家庭)があるが、彼女にはない。
この差こそが、「不倫」という現実である。
今度、そのお客さんが時間がとれるようなら、「私と私の彼女が直面している問題」などを率直に話して見ようと思っている。
ところで、うちのお客さんに、もう1人いる。こちらも順調に不倫中である。しかも永い。
女性の方は、既に5年間で5回も当社で部屋を借りてくれている。私は状況を飲み込んで余計なことは言わずに部屋探しをするので、他の業者に行ったりしないのであろう。私にとっても実に有り難いお客さんである。彼女には持病と、離婚した際の借金があるが、彼は見事に助けている。私は彼女に、「一生今のままでもいいじゃない。彼、あなたが寝込んでしまっても、あなたを捨てる人ではないよ」、と言っているし、彼女もそのつもりでいる。2人にとって、現状は、結婚するより幸せなものだと思う。
実際には、不倫中のお客さんは他にも結構いるが、永くは続かないと思う。なぜなら大半は、口ではどんなに奇麗事を言っていても、所詮は「カネと体」の関係だからである。
お互いを配偶者以上に尊敬し理解し合えること無くして、「不倫」という変則的な関係が続けられるものではない。
私と彼女の場合はどうか、というと・・・、
彼女は本当に、タダの一度も、私におカネやモノを要求したことは無い。
私も本当に、タダの一度も、彼女に体を要求したことは・・・有る。
前回(2年前)更新に来てくれた時に、雑談をしていて、そのお客さんが不倫中であると確信した。相手はバイト先の経営者のようだ。その時は、気付いていても黙っていた。そして今回の更新の時、思い切って聞いてみた。
「○○さん、ひょっとして今、不倫してらっしゃいませんか?」、と。
我ながら、嫌な不動産屋だと思う(笑)
初めは躊躇っていたが、私が、「前回の更新の時に既に気付いていた」ことを告げると、心を開いて話してくれた。
私は自身の体験上、良きアドバイスをして差し上げる自信はあったが、2年前に気付いていても何も言わなかったのは、まだ(声をかける)時期ではないと思ったからだ。私が余計なお節介をやかなくても、そのうちご自分で「別れ」を選択するかも知れないし、別の形に進展していることもあるだろう。それに、初期の頃は、それがたとえ適切なアドバイスであったとしても、すんなり受け入れることはできないものだと思う。
で、2年経って、ゆっくりお話をしてみた。私は不動産屋だから、話を伺わなくても、再び更新に来てくれたことでまだ「継続中」であることは分かる。終わっていたのなら、その時点で彼女は郷里に帰っていたはずだから、である。というのも、彼女は人生の目標を持っていたが、ある程度自分の中で吹っ切っていたようだ。目標がなくなれば本来は平凡な結婚をなさる人だと思う。
お相手のことを彼女は人間として、また経営者として、とても尊敬している。間違ってもただの「スポンサー」などとは考えていない。お会いしてはいないが、お相手も彼女のことを大切にしているようだった。ハッキリ言って、もし、お互いに「カネと体」だけの関係だったなら、私の意見や対応も、違うことになっていたと思う。
一般に、世間では、「不倫をしていて『良い事』は何も無い」、と言う。たしかに、私もそうだと思う。きっかけや理由はどうあれ、不倫は過ちであることに違いない。だが、お互い「生身の人間」である。良くない、と分かっていても、「断ち切れない想い」、というものは、どうしたってある。以下は、そう認識した上での話である。
先ず、家庭のある人を愛してしまったなら、相手に「どちらを取るか」の選択を、できるだけ早い機会に迫ってみるとよい。「お前も大事、家庭も大事」でズルズル、という相手なら早く見切りをつけるのが賢明、と思う。と言っても、そう簡単に「どっちを取る」とは言えるものではないし、言ったところでウソであることも多い。(これは一般的な話)
妻子持ちの男からすれば、「秘密厳守で、離婚もおカネも要求されず、自分の都合のいい時だけ会ってHさせてくれて、自分の都合が悪くなればいつでも手切れ金を求めず別れてくれる女」なら、いつまでも側に置いておきたいものである。大切なのは、相手がそういう男かどうかの見極めである。彼女のお相手はそういう人ではなかったのだろう。
私はそれでも、彼女の心の中に今、「迷いが生じている」と見た。奥ゆかしい人なので、積極的に決断を迫ることもできず、自分の将来に不安を感じ始めているのだろう。
たとえ別れることになっても、相手は帰る場所(家庭)があるが、彼女にはない。
この差こそが、「不倫」という現実である。
今度、そのお客さんが時間がとれるようなら、「私と私の彼女が直面している問題」などを率直に話して見ようと思っている。
ところで、うちのお客さんに、もう1人いる。こちらも順調に不倫中である。しかも永い。
女性の方は、既に5年間で5回も当社で部屋を借りてくれている。私は状況を飲み込んで余計なことは言わずに部屋探しをするので、他の業者に行ったりしないのであろう。私にとっても実に有り難いお客さんである。彼女には持病と、離婚した際の借金があるが、彼は見事に助けている。私は彼女に、「一生今のままでもいいじゃない。彼、あなたが寝込んでしまっても、あなたを捨てる人ではないよ」、と言っているし、彼女もそのつもりでいる。2人にとって、現状は、結婚するより幸せなものだと思う。
実際には、不倫中のお客さんは他にも結構いるが、永くは続かないと思う。なぜなら大半は、口ではどんなに奇麗事を言っていても、所詮は「カネと体」の関係だからである。
お互いを配偶者以上に尊敬し理解し合えること無くして、「不倫」という変則的な関係が続けられるものではない。
私と彼女の場合はどうか、というと・・・、
彼女は本当に、タダの一度も、私におカネやモノを要求したことは無い。
私も本当に、タダの一度も、彼女に体を要求したことは・・・有る。
2004年05月18日
建築現場作業員の仮住居
高幡不動にあるアパートの2DKの2階角部屋について、「建築現場作業員の仮住居として使わせてもらえないか」、との問い合わせが他の業者から入った。なんでも3??4人で寝起きするらしい。しかも半年間の短期使用である。そのまま家主さんに相談すれば、まず断られることになる。いや、現に、あちこち当たってみんな断られていたとか。
「生活がだらしなかったりして他の入居者に迷惑をかけないか」、とか、「汚すのではないか」、とか、「火を使っている時に酔っ払って寝てしまったりしないか」、というようなことを家主さんが心配するからである。もっともではある。
そこで、一計を案じた。先ず、入居を希望している会社にこう聞いてみた。
退室時のリフォームに関して、「相応の負担をすること」を約束してもらえるかどうか。
なおかつ、家賃を募集広告の額より3千円値上げすることに同意するかどうか。
この2点である。結果はOKであった。
次に、真下の部屋の入居者に対し、「2階の部屋を建築現場作業員の仮住居として半年間貸したいが、ひょっとすると話し声や音などで迷惑を掛けることがあるかも知れないので、一応同意を頂きたい。もし同意してくれるなら、その間、お宅の家賃を3千円値下げするが、どうか」、と相談すると、思ったとおり二つ返事でこちらもOK。
本来は、空室を誰にどう貸そうが家主の勝手であるから、別に他の入居者の同意など必要ないといえる。私としては、先に予想されるトラブルの回避をしたに過ぎない。それにこの家主さんは、「値上げした分はこちらによこしなさいよ」、などと仰る方ではない。
先に双方の同意を取り付けてから、家主さんに承諾を求めた。
「そういうことであれば」、と笑って、問題なく了解してくれた。
ところでこのアパートは、上1世帯、下1世帯、というアパートではない。隣室もある。
もし迷惑を蒙るとしたら隣室の住人も同じ被害を受けることになる。だが、隣室の住人は何があっても絶対にクレームを言ってこないことは分かっていた。なぜかと言うと・・・、
隣室の住人はふだんから家賃を滞納していて、いくら連絡をくれるよう頼んでも連絡をよこさないし、滞納している家賃は常に私が立て替えて家主さんに払っている。極めて無責任な入居者である。その入居者は数年後に、弁護士に依頼して立ち退いてもらったが、その経緯は後日書かせて頂くとして、もし何かあって私に電話しようものなら、ついでに家賃の督促を受けるのは必定、ということになる。
そんな奴の家賃を下げる必要など無いから知らん顔をしただけのことである。もし、隣室の入居者が当たり前の常識の持ち主であったなら、2階の賃料は6千円の値上げになっていただろうし、隣室の入居者の家賃もその間値下げしただろう。元々が安めに賃料設定してある部屋だから、6千円の値上げでも借主はOKしたと思う。
半年後、予定通り建築工事が完了し退去となったが、その間、全く「音や話し声のトラブル」も無く、キレイに明渡して頂いた。家賃をキッチリ払っている下の住人は、何らトラブルに巻き込まれること無く、値下げの恩恵に預かった。
これは「年金問題」とは全く関係は無いが、やはり、「払うべきものはちゃんと払っていたほうが得をする」、ということだろう。
「生活がだらしなかったりして他の入居者に迷惑をかけないか」、とか、「汚すのではないか」、とか、「火を使っている時に酔っ払って寝てしまったりしないか」、というようなことを家主さんが心配するからである。もっともではある。
そこで、一計を案じた。先ず、入居を希望している会社にこう聞いてみた。
退室時のリフォームに関して、「相応の負担をすること」を約束してもらえるかどうか。
なおかつ、家賃を募集広告の額より3千円値上げすることに同意するかどうか。
この2点である。結果はOKであった。
次に、真下の部屋の入居者に対し、「2階の部屋を建築現場作業員の仮住居として半年間貸したいが、ひょっとすると話し声や音などで迷惑を掛けることがあるかも知れないので、一応同意を頂きたい。もし同意してくれるなら、その間、お宅の家賃を3千円値下げするが、どうか」、と相談すると、思ったとおり二つ返事でこちらもOK。
本来は、空室を誰にどう貸そうが家主の勝手であるから、別に他の入居者の同意など必要ないといえる。私としては、先に予想されるトラブルの回避をしたに過ぎない。それにこの家主さんは、「値上げした分はこちらによこしなさいよ」、などと仰る方ではない。
先に双方の同意を取り付けてから、家主さんに承諾を求めた。
「そういうことであれば」、と笑って、問題なく了解してくれた。
ところでこのアパートは、上1世帯、下1世帯、というアパートではない。隣室もある。
もし迷惑を蒙るとしたら隣室の住人も同じ被害を受けることになる。だが、隣室の住人は何があっても絶対にクレームを言ってこないことは分かっていた。なぜかと言うと・・・、
隣室の住人はふだんから家賃を滞納していて、いくら連絡をくれるよう頼んでも連絡をよこさないし、滞納している家賃は常に私が立て替えて家主さんに払っている。極めて無責任な入居者である。その入居者は数年後に、弁護士に依頼して立ち退いてもらったが、その経緯は後日書かせて頂くとして、もし何かあって私に電話しようものなら、ついでに家賃の督促を受けるのは必定、ということになる。
そんな奴の家賃を下げる必要など無いから知らん顔をしただけのことである。もし、隣室の入居者が当たり前の常識の持ち主であったなら、2階の賃料は6千円の値上げになっていただろうし、隣室の入居者の家賃もその間値下げしただろう。元々が安めに賃料設定してある部屋だから、6千円の値上げでも借主はOKしたと思う。
半年後、予定通り建築工事が完了し退去となったが、その間、全く「音や話し声のトラブル」も無く、キレイに明渡して頂いた。家賃をキッチリ払っている下の住人は、何らトラブルに巻き込まれること無く、値下げの恩恵に預かった。
これは「年金問題」とは全く関係は無いが、やはり、「払うべきものはちゃんと払っていたほうが得をする」、ということだろう。
2004年05月10日
霊感
私は、いわゆる「霊感」というものは全く持っていない。持ってはいないが、そんな私が、案内をして鳥肌たったマンションがある。
よく、お客さんで、「私は霊が見えるんです」と仰る方がいるが、何のことだか私にはサッパリ分からない。「部屋の隅っこに子供の霊が座っているのが見える」とか、「階段の下で老婆が手招きしている」とか言われても、俄かには信じられない。自分には全く見えないし、適当な「断り文句」くらいに思っていた。少なくとも、あの日までは・・・。
で、その日のお客さんは若い女性であった。1人暮らし用のマンションを希望しているが、予算が厳しいので新しい物件は無理、と最初から諦めてはいた。いろいろ当たってみて、ようやく中央線の西国分寺駅から徒歩15分くらいのマンションが見つかった。案内できるのはその1部屋だけであった。
3階建ての築25年くらいのマンションで、造りがちょっとかわっていた。
広めの8畳の和室に床の間がついて、台所もゆったりしていて、お風呂も付いているのだが部屋の中にはない。1フロアに4部屋だったと思うが、廊下の端に、共同風呂ではなく、各人専用の風呂と脱衣所がある。今まで見たことの無いおかしな造りであった。建物が古いせいか空室も多く、人の気配や生活感が漂ってこない妙な静けさだった。
それでも、建物に入った時点ではまだ、「多少陰気くさいかな」、くらいの印象だった。
3階のお部屋を先に見て、お客さんも、「ああ、けっこう広くていいですね」、と話していて、その後、図面で分かっていた廊下の風呂を見に行った。ドアを開けた瞬間、私は背筋がゾクゾクッとした。私には何も見えない、だが、間違いなく「誰か」がいる。
逃げるようにお客さんをそのマンションから連れ出して会社に戻ったが、後のことは何も覚えていない。不思議なことに、お客さんの名前も顔も、その後どんな話をしたのかも、まるで覚えていないのだ。ただ、どこの物件を案内したかだけは今でも覚えている。
仮に私がそのマンションに入居したなら、3日で発狂しただろう。真昼間だったのに、体中の毛が一瞬にして逆毛立つほどの恐怖だった。
実は、今、私が借りている店舗は、私が借りる前に2度も殺人事件が起きている店舗である。「駅からは遠いが商店街の中ほどだし、手頃な物件なのに、なんで1年以上も空いていたのだろう」、と不思議には思っていたが、契約する時に初めて不動産屋から事情を聞かされた。どおりで家主さんがいつも親切にしてくれるワケである(苦笑)
奥の板戸には明らかに血ノリと思われるシミがベットリついていたが、私はとくに気にもせず、10年以上もそのままにしておいたくらいである。以前は飲み屋のおばさんが暮らしていたという窓無しで薄暗い2階の部屋(内階段)も、気味が悪いとも何とも思わずに、今は私が物置として使っていて、お客さんの荷物を預かったりもしている。
ふだん私は、どんな「お化け」より、「人」のほうがよっぽど怖い、と思っている。そんな私が、生まれて初めて、腰が抜けるほどの恐怖を感じた。
姿形が何も見えないだけに、その怖さは尋常なものではなかった。
陰気な風呂場の隅に、ジーっと潜んで、ひたすら私たちを待っていたのは誰だったのだろうか。あのマンションで、あの風呂場で、いったい何が起きていたというのだろうか。今思い出しても震えが止まらない。いや、思い出したくもない。
私はとても後悔している。何があっても、今、「あのこと」を書いてはならなかった。
このネタは「お盆」までとっておくべきだった・・・、と。
よく、お客さんで、「私は霊が見えるんです」と仰る方がいるが、何のことだか私にはサッパリ分からない。「部屋の隅っこに子供の霊が座っているのが見える」とか、「階段の下で老婆が手招きしている」とか言われても、俄かには信じられない。自分には全く見えないし、適当な「断り文句」くらいに思っていた。少なくとも、あの日までは・・・。
で、その日のお客さんは若い女性であった。1人暮らし用のマンションを希望しているが、予算が厳しいので新しい物件は無理、と最初から諦めてはいた。いろいろ当たってみて、ようやく中央線の西国分寺駅から徒歩15分くらいのマンションが見つかった。案内できるのはその1部屋だけであった。
3階建ての築25年くらいのマンションで、造りがちょっとかわっていた。
広めの8畳の和室に床の間がついて、台所もゆったりしていて、お風呂も付いているのだが部屋の中にはない。1フロアに4部屋だったと思うが、廊下の端に、共同風呂ではなく、各人専用の風呂と脱衣所がある。今まで見たことの無いおかしな造りであった。建物が古いせいか空室も多く、人の気配や生活感が漂ってこない妙な静けさだった。
それでも、建物に入った時点ではまだ、「多少陰気くさいかな」、くらいの印象だった。
3階のお部屋を先に見て、お客さんも、「ああ、けっこう広くていいですね」、と話していて、その後、図面で分かっていた廊下の風呂を見に行った。ドアを開けた瞬間、私は背筋がゾクゾクッとした。私には何も見えない、だが、間違いなく「誰か」がいる。
逃げるようにお客さんをそのマンションから連れ出して会社に戻ったが、後のことは何も覚えていない。不思議なことに、お客さんの名前も顔も、その後どんな話をしたのかも、まるで覚えていないのだ。ただ、どこの物件を案内したかだけは今でも覚えている。
仮に私がそのマンションに入居したなら、3日で発狂しただろう。真昼間だったのに、体中の毛が一瞬にして逆毛立つほどの恐怖だった。
実は、今、私が借りている店舗は、私が借りる前に2度も殺人事件が起きている店舗である。「駅からは遠いが商店街の中ほどだし、手頃な物件なのに、なんで1年以上も空いていたのだろう」、と不思議には思っていたが、契約する時に初めて不動産屋から事情を聞かされた。どおりで家主さんがいつも親切にしてくれるワケである(苦笑)
奥の板戸には明らかに血ノリと思われるシミがベットリついていたが、私はとくに気にもせず、10年以上もそのままにしておいたくらいである。以前は飲み屋のおばさんが暮らしていたという窓無しで薄暗い2階の部屋(内階段)も、気味が悪いとも何とも思わずに、今は私が物置として使っていて、お客さんの荷物を預かったりもしている。
ふだん私は、どんな「お化け」より、「人」のほうがよっぽど怖い、と思っている。そんな私が、生まれて初めて、腰が抜けるほどの恐怖を感じた。
姿形が何も見えないだけに、その怖さは尋常なものではなかった。
陰気な風呂場の隅に、ジーっと潜んで、ひたすら私たちを待っていたのは誰だったのだろうか。あのマンションで、あの風呂場で、いったい何が起きていたというのだろうか。今思い出しても震えが止まらない。いや、思い出したくもない。
私はとても後悔している。何があっても、今、「あのこと」を書いてはならなかった。
このネタは「お盆」までとっておくべきだった・・・、と。
2004年05月02日
敷金返還代わりの「新築祝い」(号外)
京都旅行の初日の夕刻、私の携帯が鳴った。
私は旅行中も携帯のスィッチを入れてあったし、お店の留守電メッセージも、「5日までお休みします」などと入れずに、通常と同じく、「ただ今留守にしております」、にしてあった。これは、募集中の空室が1日でも早く決まるように、という思いからである。
仕方ないことではあるが、正直なところ、休んだ気はしない(苦笑)
で、電話の相手は、今年の始めに「建替えの為の短期貸し」として、一戸建てを借りて頂いたお客様であった。用件は、「30日には退去しますのでご連絡します」、というもので、30日、といえば明後日ということになる。その日は私はまだ京都にいる。それで、「実は今、お休みを頂いて旅行しています。30日の夜遅く帰りますので、その日の立会いはできません。それと、確かに短期貸しで期限を切ってご契約頂いておりますが、退去日の連絡は1ヶ月前にして頂く約束になっていますので、1ヶ月先までの家賃を請求させて頂くことになりますが・・・」、と言うと、「ああ、確かにそう伺っていましたね。それは申し訳ありませんでした。すぐに来月分を振込みます」、とのこと。
正直なところ、私も面食らってしまった。こういう場合、普通はゴネるものだ。それで、
「その分は敷金の中から精算致しますので、わざわざお振込み頂かなくて結構ですよ」、と言うと、「いえいえ、こちらのミスでそちら様にご迷惑をおかけするわけには参りませんので、すぐ振込みますから」、とのこと。
今日、5月2日、改めて退去後の立会いに行ってきたのだが・・・、
私は15年間の不動産賃貸仲介業において全く初めての体験をした。
お客様はご自身でキレイに掃除を済ませた上で、なおかつ、「敷金は一切戻して頂かなくて結構です。いえ、是非そうしてください」、と仰るのだ。
家を新築したといっても、けっして裕福でいらっしゃるワケではないと思う。
そのお客様は、他の業者の紹介で申込みをされ、その際に私は電話で、「家主さんは長期でお貸しするつもりで今回全面的にリフォームなさいました。したがって、出られる時には、場合によっては次の募集のためにクリーニング代以外にリフォーム代がかかることも有り得ますがよろしいですか」、と念を押しておいた。契約にお越しになった際にも再度同様の話をした。私としては、後でトラブルにならないように逃げを打ったに過ぎない。
契約にはご本人(50代半ばの女性)と、そのお母さん(80歳近い)とで来店された。
ご主人とは結婚直後に離婚され、「結婚はもう懲りました」、と笑って言う。
今日の立会いの際、お客様はこう話された。
「短期でもお貸し頂けて本当に助かりました。人様のものをお借りしたのだから敷金を返して頂かないのは当然です。母からも必ず(返還を)辞退してくるように、と言われてますから」、と。私が何度「敷金返還口座」をお尋ねしても答えては頂けなかった。
だが、だからと言って、「ああ、そうですか」、と没収するわけにはいかない。
私は一旦お客様の申し出を受けさせて頂いた。そのうえで家主さんに相談した。
家主さんも私と同じことを考えてくれた。敷金は有り難く頂戴した上で、「新築祝い」という形を借りて返還しよう、ということで考えが一致した。今回のケースは普通と全く逆である。入居者は「敷金を返してくれるな」、と言い、家主は「できるだけ返そう」、と言うのである。逆(当たり前)のケースなら「イヤ」というほど見てきたが、こんなのは初めてだ。
家主さんには言わなかったが、お客様はこんな話も聞かせてくれた。
「○○さんのお店に契約に伺う前には、母の血圧は心配から相当上がっていました。今までに部屋を借りたことが無く、『怖い業者だったらどうしよう』、と、寝られないほど心配していたようです。契約に伺って、いろんなお話ができて母の不安も吹き飛んでしまって、前より元気になったくらいです。母はそのことも感謝していました」、と。
全く以って、不動産屋冥利に尽きるお言葉を頂いた。思わず涙が出そうになった。
私は1ヶ月ほどしたら、家主さんの名代で新築祝いを届けに行くことになる。
きっと快く受けて頂けることと思う。なぜなら、こちらもお客様のご要望どおり敷金の28万円は没収したのだから。
私は旅行中も携帯のスィッチを入れてあったし、お店の留守電メッセージも、「5日までお休みします」などと入れずに、通常と同じく、「ただ今留守にしております」、にしてあった。これは、募集中の空室が1日でも早く決まるように、という思いからである。
仕方ないことではあるが、正直なところ、休んだ気はしない(苦笑)
で、電話の相手は、今年の始めに「建替えの為の短期貸し」として、一戸建てを借りて頂いたお客様であった。用件は、「30日には退去しますのでご連絡します」、というもので、30日、といえば明後日ということになる。その日は私はまだ京都にいる。それで、「実は今、お休みを頂いて旅行しています。30日の夜遅く帰りますので、その日の立会いはできません。それと、確かに短期貸しで期限を切ってご契約頂いておりますが、退去日の連絡は1ヶ月前にして頂く約束になっていますので、1ヶ月先までの家賃を請求させて頂くことになりますが・・・」、と言うと、「ああ、確かにそう伺っていましたね。それは申し訳ありませんでした。すぐに来月分を振込みます」、とのこと。
正直なところ、私も面食らってしまった。こういう場合、普通はゴネるものだ。それで、
「その分は敷金の中から精算致しますので、わざわざお振込み頂かなくて結構ですよ」、と言うと、「いえいえ、こちらのミスでそちら様にご迷惑をおかけするわけには参りませんので、すぐ振込みますから」、とのこと。
今日、5月2日、改めて退去後の立会いに行ってきたのだが・・・、
私は15年間の不動産賃貸仲介業において全く初めての体験をした。
お客様はご自身でキレイに掃除を済ませた上で、なおかつ、「敷金は一切戻して頂かなくて結構です。いえ、是非そうしてください」、と仰るのだ。
家を新築したといっても、けっして裕福でいらっしゃるワケではないと思う。
そのお客様は、他の業者の紹介で申込みをされ、その際に私は電話で、「家主さんは長期でお貸しするつもりで今回全面的にリフォームなさいました。したがって、出られる時には、場合によっては次の募集のためにクリーニング代以外にリフォーム代がかかることも有り得ますがよろしいですか」、と念を押しておいた。契約にお越しになった際にも再度同様の話をした。私としては、後でトラブルにならないように逃げを打ったに過ぎない。
契約にはご本人(50代半ばの女性)と、そのお母さん(80歳近い)とで来店された。
ご主人とは結婚直後に離婚され、「結婚はもう懲りました」、と笑って言う。
今日の立会いの際、お客様はこう話された。
「短期でもお貸し頂けて本当に助かりました。人様のものをお借りしたのだから敷金を返して頂かないのは当然です。母からも必ず(返還を)辞退してくるように、と言われてますから」、と。私が何度「敷金返還口座」をお尋ねしても答えては頂けなかった。
だが、だからと言って、「ああ、そうですか」、と没収するわけにはいかない。
私は一旦お客様の申し出を受けさせて頂いた。そのうえで家主さんに相談した。
家主さんも私と同じことを考えてくれた。敷金は有り難く頂戴した上で、「新築祝い」という形を借りて返還しよう、ということで考えが一致した。今回のケースは普通と全く逆である。入居者は「敷金を返してくれるな」、と言い、家主は「できるだけ返そう」、と言うのである。逆(当たり前)のケースなら「イヤ」というほど見てきたが、こんなのは初めてだ。
家主さんには言わなかったが、お客様はこんな話も聞かせてくれた。
「○○さんのお店に契約に伺う前には、母の血圧は心配から相当上がっていました。今までに部屋を借りたことが無く、『怖い業者だったらどうしよう』、と、寝られないほど心配していたようです。契約に伺って、いろんなお話ができて母の不安も吹き飛んでしまって、前より元気になったくらいです。母はそのことも感謝していました」、と。
全く以って、不動産屋冥利に尽きるお言葉を頂いた。思わず涙が出そうになった。
私は1ヶ月ほどしたら、家主さんの名代で新築祝いを届けに行くことになる。
きっと快く受けて頂けることと思う。なぜなら、こちらもお客様のご要望どおり敷金の28万円は没収したのだから。
2004年04月23日
「三ツ星レストラン」、その真髄
不動産業もレストランも、病院もお役所も、基本的には全てサービス業だと考えている。
世界最高のレストランで、サービス業の真髄を見せて頂いたことがある。
いささか嫌味な話にはなってしまうが、ぜひお付き合い頂けたらと思う。
うちのお客様が、音大を卒業なさって、「フランス歌曲」を勉強する為にパリに行くことになった。引っ越しの立会いの時に、お客様が、「1年ほどしたら、あちこちご案内できるようになっていると思いますので、是非お越しになって下さい」、と言う。で、「そうですね、必ず伺います。その時には是非よろしくお願いします」、と言って送り出した。
東京から箱根に引っ越したワケではない。華の都「巴里」である。
まさか彼女も本当に来るとは思っていなかっただろうが、私は些細な約束でも破らない。1年半ほどして、私はパリを訪れた。
彼女も約束どおり、パリ滞在の2日間、私の専属ガイドとしてついてくれた。私は日本を発つ前に、カード会社で「三ツ星レストラン」を予約して、フランス料理のフルコースにご招待することにした。選んだのは「タイユバン」である。
ご承知の方もいらっしゃると思うが、フランス全土に10万軒を超すフランス料理店があって、ミシュランのガイドブックで、1つでも星がもらえている店は400店ほどで、三ツ星に至ってはモナコを含めても20店あまり、パリ市内では5店(当時)しかない。パリに出店している日本人のオーナーシェフも、毎年、星一つが付く付かないで大騒ぎしている。私自身は、話のタネに、くらいの軽い気持ちで行ったのだが、それが「身のほど知らず」であることを知らされるのに1分とはかからなかった。
凱旋門から歩いていけるほどの距離に「タイユバン」はある。
お店のドアを開けて「ボンジュール」と声をかけると、丁度入口近くでギャルソンと打ち合わせをしていたオーナーのブリナ氏がにこやかに寄ってきて、「ムッシュ○○○○?」、と私の名前を言う。「ウィー」と答えると、オーナー自ら私のコートを受け取ってクロークのハンガーにかけてくれた。この時点で私の負け、「えらいトコに来ちゃったな」、という後悔が始まった。
「でも、待てよ、何で僕の名前が分かったんだろう・・・。あ、そうか、日本人の予約客は今日は我々だけなんだ」、と思っていたらとんでもない。他にも3組入ってきた。それに、「コートを預けた時に引き換えカードをくれなかったけど、出てくる時はクロークの係がいるんだろうから、フランス語できないし、どうすりゃいいんだろ」、と心配で食事どころではなくなってしまった。だが、後にそれも杞憂となる。
三ツ星レストランはどこが違うかというと、味、雰囲気は言うまでもなく、サービスがズバ抜けて優れているという。たしかに、「サービスは特筆すべきもの」、と、旅行ガイドに書いてあったが、他にも驚くことはいっぱいあった。
サービスで言えば、先ず、お高くとまってはいないが格調は高く、ユーモアもあってリラックスさせてくれる。次に、料理を出すタイミングが絶妙である。そして、全ての面で目配り気配りが行き届いている。
私はテーブルナプキンを床に落としてしまい、死角になってることだし、ギャルソンが他所を見ている隙に拾おうと、さっと床に手を伸ばして拾い上げ、膝に広げた時には別のギャルソンがお盆に新しいテーブルナプキンを乗せて高々と掲げて持ってきてくれた。背中にも目が付いているようだ。一皿運んでくるたびにジョークも言う。だが、フランス語は分からない。その場の雰囲気で何とか感じ取ることはできたので笑ってごまかした。
肝心なお味も、私がもし「今までの人生で一番美味しかったものは何か」、と聞かれたら迷うことなく、タイユバンで二皿目に出された「ブルターニュ産オマール海老のブーダン」だと答える、それくらい美味しかった。まさに、「今まで美味しい美味しいと言って食べていたものは何だったの」、くらいのものである。
2時間半、ゆったりと食事をさせて頂いて、出ようとして「コート」のことを思い出した。
クロークのところに行くと、やはり専門の係に代わっていた。私がコートを頼もうとしたら、何も言わないうちに私のコートが出てきた。まるで、どこかから監視カメラで覗いていたかのように。いや、チェックしてたとしても、ああはスムーズにはいかないだろう。それができるから引換証など要らないことになる。チップも惜しくない、というものだ。
私の名前をスンナリ呼びかけてくれたオーナーといい、ギャルソンといい、クローク係といい、もちろん、シェフといい、まさにプロの仕事である。20年以上も三ツ星を維持しているのも頷ける。総てが完璧であった。
ちなみに、昭和天皇が鴨料理を召し上がった「トゥール・ダルジャン」でさえ、その後二ツ星に降格になっていることからも、星の数を維持することの大変さがよく分かる。
本当のサービスというものは、サービスを受ける側からすれば、「対価を払って、こちらが要求していることを迅速に的確にしてもらえること」、だと思うし、サービスする側からすれば、「サービスをされていると相手が感じないほど自然に要求に応えるもの」、でなければならないだろう。間違っても、「サービスはタダ」、などと思ってはならない。
で、私はY2Kが問題になった2000年の正月に、再度「タイユバン」を訪れた。
「もう一度、あの美味しい料理が食べたかったから」、ではない。
「どうせコイツは一見(いちげん)さん」、などと思われたなら癪だから、である。
もちろん、向こうはそんなこと考えもしないし覚えているワケもないが・・・。
行って良かった。すぐ隣のテーブルで食事していたのは・・・、
「リチャード・ギア」、本人であった。
世界最高のレストランで、サービス業の真髄を見せて頂いたことがある。
いささか嫌味な話にはなってしまうが、ぜひお付き合い頂けたらと思う。
うちのお客様が、音大を卒業なさって、「フランス歌曲」を勉強する為にパリに行くことになった。引っ越しの立会いの時に、お客様が、「1年ほどしたら、あちこちご案内できるようになっていると思いますので、是非お越しになって下さい」、と言う。で、「そうですね、必ず伺います。その時には是非よろしくお願いします」、と言って送り出した。
東京から箱根に引っ越したワケではない。華の都「巴里」である。
まさか彼女も本当に来るとは思っていなかっただろうが、私は些細な約束でも破らない。1年半ほどして、私はパリを訪れた。
彼女も約束どおり、パリ滞在の2日間、私の専属ガイドとしてついてくれた。私は日本を発つ前に、カード会社で「三ツ星レストラン」を予約して、フランス料理のフルコースにご招待することにした。選んだのは「タイユバン」である。
ご承知の方もいらっしゃると思うが、フランス全土に10万軒を超すフランス料理店があって、ミシュランのガイドブックで、1つでも星がもらえている店は400店ほどで、三ツ星に至ってはモナコを含めても20店あまり、パリ市内では5店(当時)しかない。パリに出店している日本人のオーナーシェフも、毎年、星一つが付く付かないで大騒ぎしている。私自身は、話のタネに、くらいの軽い気持ちで行ったのだが、それが「身のほど知らず」であることを知らされるのに1分とはかからなかった。
凱旋門から歩いていけるほどの距離に「タイユバン」はある。
お店のドアを開けて「ボンジュール」と声をかけると、丁度入口近くでギャルソンと打ち合わせをしていたオーナーのブリナ氏がにこやかに寄ってきて、「ムッシュ○○○○?」、と私の名前を言う。「ウィー」と答えると、オーナー自ら私のコートを受け取ってクロークのハンガーにかけてくれた。この時点で私の負け、「えらいトコに来ちゃったな」、という後悔が始まった。
「でも、待てよ、何で僕の名前が分かったんだろう・・・。あ、そうか、日本人の予約客は今日は我々だけなんだ」、と思っていたらとんでもない。他にも3組入ってきた。それに、「コートを預けた時に引き換えカードをくれなかったけど、出てくる時はクロークの係がいるんだろうから、フランス語できないし、どうすりゃいいんだろ」、と心配で食事どころではなくなってしまった。だが、後にそれも杞憂となる。
三ツ星レストランはどこが違うかというと、味、雰囲気は言うまでもなく、サービスがズバ抜けて優れているという。たしかに、「サービスは特筆すべきもの」、と、旅行ガイドに書いてあったが、他にも驚くことはいっぱいあった。
サービスで言えば、先ず、お高くとまってはいないが格調は高く、ユーモアもあってリラックスさせてくれる。次に、料理を出すタイミングが絶妙である。そして、全ての面で目配り気配りが行き届いている。
私はテーブルナプキンを床に落としてしまい、死角になってることだし、ギャルソンが他所を見ている隙に拾おうと、さっと床に手を伸ばして拾い上げ、膝に広げた時には別のギャルソンがお盆に新しいテーブルナプキンを乗せて高々と掲げて持ってきてくれた。背中にも目が付いているようだ。一皿運んでくるたびにジョークも言う。だが、フランス語は分からない。その場の雰囲気で何とか感じ取ることはできたので笑ってごまかした。
肝心なお味も、私がもし「今までの人生で一番美味しかったものは何か」、と聞かれたら迷うことなく、タイユバンで二皿目に出された「ブルターニュ産オマール海老のブーダン」だと答える、それくらい美味しかった。まさに、「今まで美味しい美味しいと言って食べていたものは何だったの」、くらいのものである。
2時間半、ゆったりと食事をさせて頂いて、出ようとして「コート」のことを思い出した。
クロークのところに行くと、やはり専門の係に代わっていた。私がコートを頼もうとしたら、何も言わないうちに私のコートが出てきた。まるで、どこかから監視カメラで覗いていたかのように。いや、チェックしてたとしても、ああはスムーズにはいかないだろう。それができるから引換証など要らないことになる。チップも惜しくない、というものだ。
私の名前をスンナリ呼びかけてくれたオーナーといい、ギャルソンといい、クローク係といい、もちろん、シェフといい、まさにプロの仕事である。20年以上も三ツ星を維持しているのも頷ける。総てが完璧であった。
ちなみに、昭和天皇が鴨料理を召し上がった「トゥール・ダルジャン」でさえ、その後二ツ星に降格になっていることからも、星の数を維持することの大変さがよく分かる。
本当のサービスというものは、サービスを受ける側からすれば、「対価を払って、こちらが要求していることを迅速に的確にしてもらえること」、だと思うし、サービスする側からすれば、「サービスをされていると相手が感じないほど自然に要求に応えるもの」、でなければならないだろう。間違っても、「サービスはタダ」、などと思ってはならない。
で、私はY2Kが問題になった2000年の正月に、再度「タイユバン」を訪れた。
「もう一度、あの美味しい料理が食べたかったから」、ではない。
「どうせコイツは一見(いちげん)さん」、などと思われたなら癪だから、である。
もちろん、向こうはそんなこと考えもしないし覚えているワケもないが・・・。
行って良かった。すぐ隣のテーブルで食事していたのは・・・、
「リチャード・ギア」、本人であった。
2004年04月20日
友達同士の同居は・・・
稀にではあるが、2DKの部屋に「友人同士2人で入居できないか」、との問い合わせを受けることがある。もちろん、「別々に借りるより安上がり」、という理由からである。
家主さんに相談すれば、まずOKが出るものだが、私はお断りすることが多い。
ほとんどが、すぐ破綻することになるからだ。せっかく高い契約金を払っても、数ヶ月で別々に部屋を借りることになるならかえって高くついてしまう。それが分かっていてご紹介するのには私自身に抵抗がある。
具体的に言うと、私のテリトリーでワンルームを借りると、相場は安くても5万くらい。
契約金の総額は、礼金1、敷金2、とすると、概ね27万くらい。これの2倍となる。
2DKなら、相場は8万くらいで、総額42万くらい。一人当たり6万の節約になる。
それだけではない。入居後の家賃や公共料金の負担も軽くなるわけだから、数字だけでみれば、別々に暮らすより経済的ではある。
だが、実際に友人同士2人で入居したケースのほとんどが、半年以内に破綻している。
それはどうしてかと言うと・・・、「プライバシー」である。おカネには換えられないのだ。
私も若い頃、「安く上げるため」でなく、2人入居をしたことがある。
私は大学には行っていない。高校を卒業して最初に就職したのが、御徒町にある「眼鏡光学器卸」の会社で、まず寮に入れられた。茗荷谷にある3DKの小さな一軒家を会社が購入して社員に使わせていたものだが、私が入れられた8畳の和室の入居人数はナント8人であった。畳1枚に1人、の計算である。タコ部屋なんてモンじゃない。これでは「契約に違反して大人数で入居する中国人」のことを悪くは言えない、というものだ。で、8人のうちの半分は、既に退社した元先輩達が会社に内緒でそのまま居座っているものだが、彼らは就寝時間になっても灯りを煌々と点けて夜な夜なマージャンをしている。私にとっては拷問以外の何物でもなかった。
そのことを、早稲田大学の理学部に行っていた先輩に相談すると、「なら、俺のアパートに来いよ」、と言ってくれた。
「あの環境から逃れられるならどこでもいい」、とは思ったが、先輩の池袋のアパートもまたヒドイものであった。4DKの一軒家の各部屋を別々に貸しているもので、隣との壁はベニア板2枚のみだから隣の声はマル聞こえであった。
先輩の部屋は2階の東南角の4畳半の和室で、無論風呂なしである。お風呂は1階に入居している家族の専用になっていた。その4畳半で「男同士」の奇妙な同居生活が始まったのだ。
東南角部屋、といっても、窓のすぐ前はトタンで完全に囲いがしてあって、陽が差さないし、風通しも眺望も最悪である。少し離れた向かい側が銀行の女子寮になっていて、何年か前に銀行側から「覗かれている」、とのクレームがあって、こちらの方に「目隠し」をすることになったのだとか。だったら自分の方に囲いをすれば良さそうなものである。
で、先輩は学生、私は社会人である。生活のリズムが噛み合うワケがない。ましてや2間あるならともかく、狭いスペースしかないのだから、「おなら」も儘ならない(爆)
その先輩は高校時代から私のことをとても可愛がってくれていた。1学年違っているが同級生より仲良くしていた。それほどの仲良しでも、次第にギクシャクしてくる。6月に転がり込んで1ヶ月ほど同居していて、先輩が夏休みで郷里の愛知に帰っている2ヶ月間は、他人の部屋で家賃も払わず自由を満喫させてもらっていた。
9月に入って先輩が帰京して、すぐに私に言った。「○○よオ、オレ、この部屋出るワ。元々勉強に向く環境じゃないしな。お前、ここに残ればええがや」、と。
「庇を貸して母屋を取られる」、とはこのことだ。ついに、契約者本人が出て行くことになった(懺悔)
たしかに勉強には向かない。隣の部屋は若いカップルが同棲していて、夜になるとナニの声も漏れ聞こえてくる。いくら声を忍し殺しても、ベニヤの壁では「筒抜け」というものだ。映像は無いが音声だけは愉しめる(苦笑)
ちなみに先輩は地元企業の社長の御曹司である。何不自由なく育ってきたのに、贅沢も好まないし、とても思慮深い。間違いなく、「私が今までの人生で一番世話になった先輩」、である。私が生まれて初めて「カツ丼」を食べたのも、その先輩の家でである。
先輩がアパートを出る時にはこんなこともあった。先輩が、「○○よオ、悪いけど布団持ってくぞ」、と言うので、「掛布団か敷布団か、どっちか置いてってよ」、と頼むと、「じゃあ、掛布団置いてくワ」、と、西荻窪の新居に敷布団だけ持って行った。それが9月の頭のことで、まだ残暑が厳しかった。私はそのままそんなことは忘れていたが、忘れもしない9月30日に、先輩から会社に電話があった。「○○よオ、いくらなんでも寒くてかなわんから、そろそろ掛布団返してくれんか」、と。次の日曜日、慌てて、大風呂敷に掛布団を包んで西荻窪まで返しに行ったことを覚えている。今思えば、何とも大らかなものだった。
さて、自分の体験から、「アレほど仲が良くても上手くいかないものだから、他の人も無理」、という結論になる・・・のだが、一組だけ、私の先入観を打ち破るお客さんがいた。
東京女子体育大学の学生さんで、私は、「難しいものだよ」、と反対したが、「いいえ、喧嘩してでも卒業まで必ず一緒に暮らします」、と言う。ふつうなら受けないが、彼女が座っている姿勢を見て、「この娘さんなら・・・」、と思い始めていた。トレーナー姿でありながら、膝を揃えて背筋も伸ばして、私の目を見て話をする。当節、そんな若者は珍しい。いかにご両親の教育が行き届いているかが分かる。
で、いくつか物件を案内するが、どれも適当な理由をつけて断ってくる。
それで、何回目かの1人での来店時に率直に聞いてみた。すると・・・、
「一緒に暮らす友達は膝を傷めていてレギュラーを外れてしまいました。状態はかなり悪いのです。私は遠くても平気ですが、そうなると彼女は通いきれません。ちゃんと理由を言わなくて申し訳ありませんでした」、と頭を下げる。
彼女は、友達の前ではそんな様子は微塵も見せない。友達に気を遣わせないように配慮しているのだろう。ならば、彼女の意を汲んでこちらも動くことになる。私も、「この娘さんが一緒なら大丈夫」、と確信した。何度目かの案内で条件に合う物件が見つかった。
そして、私の期待通り、無事に「友人同士入居」のまま卒業してくれた。
卒業して郷里の長野に帰られた後、ご丁寧にお礼の手紙まで頂戴した。
この娘さんは、きっと幸せな人生を歩まれていることと思う。
家主さんに相談すれば、まずOKが出るものだが、私はお断りすることが多い。
ほとんどが、すぐ破綻することになるからだ。せっかく高い契約金を払っても、数ヶ月で別々に部屋を借りることになるならかえって高くついてしまう。それが分かっていてご紹介するのには私自身に抵抗がある。
具体的に言うと、私のテリトリーでワンルームを借りると、相場は安くても5万くらい。
契約金の総額は、礼金1、敷金2、とすると、概ね27万くらい。これの2倍となる。
2DKなら、相場は8万くらいで、総額42万くらい。一人当たり6万の節約になる。
それだけではない。入居後の家賃や公共料金の負担も軽くなるわけだから、数字だけでみれば、別々に暮らすより経済的ではある。
だが、実際に友人同士2人で入居したケースのほとんどが、半年以内に破綻している。
それはどうしてかと言うと・・・、「プライバシー」である。おカネには換えられないのだ。
私も若い頃、「安く上げるため」でなく、2人入居をしたことがある。
私は大学には行っていない。高校を卒業して最初に就職したのが、御徒町にある「眼鏡光学器卸」の会社で、まず寮に入れられた。茗荷谷にある3DKの小さな一軒家を会社が購入して社員に使わせていたものだが、私が入れられた8畳の和室の入居人数はナント8人であった。畳1枚に1人、の計算である。タコ部屋なんてモンじゃない。これでは「契約に違反して大人数で入居する中国人」のことを悪くは言えない、というものだ。で、8人のうちの半分は、既に退社した元先輩達が会社に内緒でそのまま居座っているものだが、彼らは就寝時間になっても灯りを煌々と点けて夜な夜なマージャンをしている。私にとっては拷問以外の何物でもなかった。
そのことを、早稲田大学の理学部に行っていた先輩に相談すると、「なら、俺のアパートに来いよ」、と言ってくれた。
「あの環境から逃れられるならどこでもいい」、とは思ったが、先輩の池袋のアパートもまたヒドイものであった。4DKの一軒家の各部屋を別々に貸しているもので、隣との壁はベニア板2枚のみだから隣の声はマル聞こえであった。
先輩の部屋は2階の東南角の4畳半の和室で、無論風呂なしである。お風呂は1階に入居している家族の専用になっていた。その4畳半で「男同士」の奇妙な同居生活が始まったのだ。
東南角部屋、といっても、窓のすぐ前はトタンで完全に囲いがしてあって、陽が差さないし、風通しも眺望も最悪である。少し離れた向かい側が銀行の女子寮になっていて、何年か前に銀行側から「覗かれている」、とのクレームがあって、こちらの方に「目隠し」をすることになったのだとか。だったら自分の方に囲いをすれば良さそうなものである。
で、先輩は学生、私は社会人である。生活のリズムが噛み合うワケがない。ましてや2間あるならともかく、狭いスペースしかないのだから、「おなら」も儘ならない(爆)
その先輩は高校時代から私のことをとても可愛がってくれていた。1学年違っているが同級生より仲良くしていた。それほどの仲良しでも、次第にギクシャクしてくる。6月に転がり込んで1ヶ月ほど同居していて、先輩が夏休みで郷里の愛知に帰っている2ヶ月間は、他人の部屋で家賃も払わず自由を満喫させてもらっていた。
9月に入って先輩が帰京して、すぐに私に言った。「○○よオ、オレ、この部屋出るワ。元々勉強に向く環境じゃないしな。お前、ここに残ればええがや」、と。
「庇を貸して母屋を取られる」、とはこのことだ。ついに、契約者本人が出て行くことになった(懺悔)
たしかに勉強には向かない。隣の部屋は若いカップルが同棲していて、夜になるとナニの声も漏れ聞こえてくる。いくら声を忍し殺しても、ベニヤの壁では「筒抜け」というものだ。映像は無いが音声だけは愉しめる(苦笑)
ちなみに先輩は地元企業の社長の御曹司である。何不自由なく育ってきたのに、贅沢も好まないし、とても思慮深い。間違いなく、「私が今までの人生で一番世話になった先輩」、である。私が生まれて初めて「カツ丼」を食べたのも、その先輩の家でである。
先輩がアパートを出る時にはこんなこともあった。先輩が、「○○よオ、悪いけど布団持ってくぞ」、と言うので、「掛布団か敷布団か、どっちか置いてってよ」、と頼むと、「じゃあ、掛布団置いてくワ」、と、西荻窪の新居に敷布団だけ持って行った。それが9月の頭のことで、まだ残暑が厳しかった。私はそのままそんなことは忘れていたが、忘れもしない9月30日に、先輩から会社に電話があった。「○○よオ、いくらなんでも寒くてかなわんから、そろそろ掛布団返してくれんか」、と。次の日曜日、慌てて、大風呂敷に掛布団を包んで西荻窪まで返しに行ったことを覚えている。今思えば、何とも大らかなものだった。
さて、自分の体験から、「アレほど仲が良くても上手くいかないものだから、他の人も無理」、という結論になる・・・のだが、一組だけ、私の先入観を打ち破るお客さんがいた。
東京女子体育大学の学生さんで、私は、「難しいものだよ」、と反対したが、「いいえ、喧嘩してでも卒業まで必ず一緒に暮らします」、と言う。ふつうなら受けないが、彼女が座っている姿勢を見て、「この娘さんなら・・・」、と思い始めていた。トレーナー姿でありながら、膝を揃えて背筋も伸ばして、私の目を見て話をする。当節、そんな若者は珍しい。いかにご両親の教育が行き届いているかが分かる。
で、いくつか物件を案内するが、どれも適当な理由をつけて断ってくる。
それで、何回目かの1人での来店時に率直に聞いてみた。すると・・・、
「一緒に暮らす友達は膝を傷めていてレギュラーを外れてしまいました。状態はかなり悪いのです。私は遠くても平気ですが、そうなると彼女は通いきれません。ちゃんと理由を言わなくて申し訳ありませんでした」、と頭を下げる。
彼女は、友達の前ではそんな様子は微塵も見せない。友達に気を遣わせないように配慮しているのだろう。ならば、彼女の意を汲んでこちらも動くことになる。私も、「この娘さんが一緒なら大丈夫」、と確信した。何度目かの案内で条件に合う物件が見つかった。
そして、私の期待通り、無事に「友人同士入居」のまま卒業してくれた。
卒業して郷里の長野に帰られた後、ご丁寧にお礼の手紙まで頂戴した。
この娘さんは、きっと幸せな人生を歩まれていることと思う。
2004年04月14日
お客さん同士のお見合い
別々にご来店された男女のお客様に「見合い」を勧めることがある。
部屋探しのための雑談の中で、「今、彼氏(彼女)いるの?」と聞きだして、私の頭の中にストックを貯めておき、私の第六感で、「ひょっとして相性が良いのでは」と感じると、それぞれに打診をするのだ。
見合いの場所は、私の店。そこで紹介を済ませて、なんとなく合いそうならレストランに移動。
かつては、港区芝あたりのレストランや大人向けディスコにお連れしたこともあるが、それらの費用は総て「言いだしっぺ」である私持ち、となる。その負担はかなりキツイ。ワンルームの仲介料など吹っ飛んでしまうこともある。
お客さん同士のお見合いには前提(約束事)がある。
「お互い大人なんだから、ここから先は自己責任。何があっても私は責任を取らないし、うまくいって幸せになったとしても、俺のお陰、とも言わない。経過報告も結果報告も一切いらない」、というものだ。
私の第六感は捨てたものではない。
かつては、同窓会に出席して、当時互いに別々の相手と交際していた2人を、「○○君と○○さん、結婚するよ」と断言して、数年後にはその通りになったこともある。政治家や芸能人の将来もピタリと当てる。今の私の彼女も、横断歩道で信号待ちしている姿を店の中から見て、「あ、あの人と結ばれることになる」、と直感していた。なんと、横断歩道を渡ってきた彼女が、そのまま部屋探しで来店して現在に至っている。まさに、「蟻地獄に落ちてきた小虫」状態である。強引に「直感」を「現実」に持ち込んだ、と言えなくもない(爆)
だが、時には失敗することもある。
ある女子大生が、「今は彼氏いないので、いい人がいたら紹介してください」、と言うので、合いそうな男子学生を紹介してやると、その時は話も弾んで結構いい雰囲気だった。
数日して、彼女のアパートに契約書を届けに行ってインターホンを鳴らしたら、出てきたのはボサボサ頭の知らない男だった。しかもパジャマ姿・・・。
「なんだヨ、男いるじゃんヨ!」、である。女は恐い、不動産屋より遥かに恐い(笑)
今までに見合いしてもらった人達がその後どうなったか、私は知らない。
知りたい気持ちはあるが詮索はしない。
そう、「以後は自己責任」、という約束だから。
部屋探しのための雑談の中で、「今、彼氏(彼女)いるの?」と聞きだして、私の頭の中にストックを貯めておき、私の第六感で、「ひょっとして相性が良いのでは」と感じると、それぞれに打診をするのだ。
見合いの場所は、私の店。そこで紹介を済ませて、なんとなく合いそうならレストランに移動。
かつては、港区芝あたりのレストランや大人向けディスコにお連れしたこともあるが、それらの費用は総て「言いだしっぺ」である私持ち、となる。その負担はかなりキツイ。ワンルームの仲介料など吹っ飛んでしまうこともある。
お客さん同士のお見合いには前提(約束事)がある。
「お互い大人なんだから、ここから先は自己責任。何があっても私は責任を取らないし、うまくいって幸せになったとしても、俺のお陰、とも言わない。経過報告も結果報告も一切いらない」、というものだ。
私の第六感は捨てたものではない。
かつては、同窓会に出席して、当時互いに別々の相手と交際していた2人を、「○○君と○○さん、結婚するよ」と断言して、数年後にはその通りになったこともある。政治家や芸能人の将来もピタリと当てる。今の私の彼女も、横断歩道で信号待ちしている姿を店の中から見て、「あ、あの人と結ばれることになる」、と直感していた。なんと、横断歩道を渡ってきた彼女が、そのまま部屋探しで来店して現在に至っている。まさに、「蟻地獄に落ちてきた小虫」状態である。強引に「直感」を「現実」に持ち込んだ、と言えなくもない(爆)
だが、時には失敗することもある。
ある女子大生が、「今は彼氏いないので、いい人がいたら紹介してください」、と言うので、合いそうな男子学生を紹介してやると、その時は話も弾んで結構いい雰囲気だった。
数日して、彼女のアパートに契約書を届けに行ってインターホンを鳴らしたら、出てきたのはボサボサ頭の知らない男だった。しかもパジャマ姿・・・。
「なんだヨ、男いるじゃんヨ!」、である。女は恐い、不動産屋より遥かに恐い(笑)
今までに見合いしてもらった人達がその後どうなったか、私は知らない。
知りたい気持ちはあるが詮索はしない。
そう、「以後は自己責任」、という約束だから。
2004年03月15日
女子学生、で、キャバクラ嬢
一般的に、「キャバクラ」といえば、「風俗店」、というイメージが先に立つ。現実は名前のとおり、昔からある「キャバレー」、「クラブ」と実態は同じようだ。したがって、「キャバクラ嬢」はホステスさんであって、俗に言う「風俗嬢」ではない。
先日、うちの管理物件に他の業者さんから申し込みを入れてくれた女子学生さんが契約にやってきた。話の中で、「バイトとかやってるの?」と聞くと、「はい、キャバクラでバイトしてます」と、ハッキリ言う。
女子学生のキャバクラバイトは別に珍しいことではない。近頃は、音大に通う良家のお嬢さんでも、親に内緒で夜のバイトに励んでいる時代である。私は特には気にしない。テレビで山城新吾が言っていたが、「女子大生がホステスやってる、と思うからいけない。ホステスが大学に行ってる、と思えばよい」のである。
それより何より、「立派だな」、と思えることがある。「親も承知していて、社会勉強だと思って頑張りなさい、と言ってくれてる」ということだ。このことは、親子の信頼関係がキッチリ成り立っていることを示しているし、無責任とか無関心なわけでなく、親は本当の意味で「放任」していることになる。今の世の中で、それができる親は少ない。一般的な親なら、間違いなく、「ただ往復ビンタ!」であろう。娘さんも堂々と親に話せるのがすごい。そのことからも、この娘さんが「体」や「女」をウリにしていないことがよく分かる。
この娘さんの人生が横道に逸れる心配はまず無い。
けっして、自分を見失うことも無いだろう。
私は「キャバクラ」には行ったことが無い。行ってなくて良かった。行っていたら、契約に来てもらって、「あ、アンタ、こないだのスケベ親父!」と、言われていたかも知れない(爆)
私は、その昔、当時の勤務先の社長に、「台湾人ホステスに売春をさせているクラブ」に連れて行ってもらったことがある。私の席に着いたのは、ルックス抜群の女性で、今で言えば藤原紀香クラスの超美人であった。名前は、たしか「ホウ・ソウチン」と記憶している。で、社長が、「遊ぶカネなら出してやる。心配しないで朝まで同伴しろ」と勧めてくれたが、断った。
「私には妻子がいる。たとえいなくても、そんな非道徳的なマネはできない」・・・・・からではない。
前の日は遅く帰宅して風呂に入っていなかった。ということは・・・、
パンツを換えてなかったのだ。2日はいたパンツを見られるのだけはイヤだった。
私はその時ほど「風呂に入らなかったこと」を後悔したことはない。
人生、何が起こるか分からない。
以後は毎日風呂に・・・、いや、パンツだけは換えるようにしている。
先日、うちの管理物件に他の業者さんから申し込みを入れてくれた女子学生さんが契約にやってきた。話の中で、「バイトとかやってるの?」と聞くと、「はい、キャバクラでバイトしてます」と、ハッキリ言う。
女子学生のキャバクラバイトは別に珍しいことではない。近頃は、音大に通う良家のお嬢さんでも、親に内緒で夜のバイトに励んでいる時代である。私は特には気にしない。テレビで山城新吾が言っていたが、「女子大生がホステスやってる、と思うからいけない。ホステスが大学に行ってる、と思えばよい」のである。
それより何より、「立派だな」、と思えることがある。「親も承知していて、社会勉強だと思って頑張りなさい、と言ってくれてる」ということだ。このことは、親子の信頼関係がキッチリ成り立っていることを示しているし、無責任とか無関心なわけでなく、親は本当の意味で「放任」していることになる。今の世の中で、それができる親は少ない。一般的な親なら、間違いなく、「ただ往復ビンタ!」であろう。娘さんも堂々と親に話せるのがすごい。そのことからも、この娘さんが「体」や「女」をウリにしていないことがよく分かる。
この娘さんの人生が横道に逸れる心配はまず無い。
けっして、自分を見失うことも無いだろう。
私は「キャバクラ」には行ったことが無い。行ってなくて良かった。行っていたら、契約に来てもらって、「あ、アンタ、こないだのスケベ親父!」と、言われていたかも知れない(爆)
私は、その昔、当時の勤務先の社長に、「台湾人ホステスに売春をさせているクラブ」に連れて行ってもらったことがある。私の席に着いたのは、ルックス抜群の女性で、今で言えば藤原紀香クラスの超美人であった。名前は、たしか「ホウ・ソウチン」と記憶している。で、社長が、「遊ぶカネなら出してやる。心配しないで朝まで同伴しろ」と勧めてくれたが、断った。
「私には妻子がいる。たとえいなくても、そんな非道徳的なマネはできない」・・・・・からではない。
前の日は遅く帰宅して風呂に入っていなかった。ということは・・・、
パンツを換えてなかったのだ。2日はいたパンツを見られるのだけはイヤだった。
私はその時ほど「風呂に入らなかったこと」を後悔したことはない。
人生、何が起こるか分からない。
以後は毎日風呂に・・・、いや、パンツだけは換えるようにしている。


