2014年03月31日

「ばっけ」が届いた

先日記事にした(郷里の岩手に引っ越した)お客さんから予告通り「ばっけ」(蕗の薹)が届いた。

大きなのが40個くらい入っていたと思う。蕗の薹は高い。伊勢丹では4個入りパックが399円で売られているから、1個で概ね100円ということになる。それが岩手では近所で普通に採れるそうだ。食べ切れない分は天麩羅にして冷凍すればよいのだが、せっかくだからお隣のAさん宅にもお裾分けした。

蕗の薹は成長すれば蕗になる。ま、当たり前である。子猫が成長したら象になる、なんて話は無いし。

蕗の薹はうちのの大好物である。だが、私はどちらかというと今までは苦手だった。あのクセのある苦味がどうにも嫌だったのだ。亡くなったお袋の大好物が蕗で、よく晩ご飯のおかずに煮物で出てきたが、私は口に入れた瞬間にオエーであった。なんでこんなものが好きなんだろ、と不思議に思っていた。

子供の頃は食べられなかったけど大人になって好物になる、なんて物はよくある。私の場合はピーマンとか葱、ヨーグルト、マヨネーズがダメだったが今は大好き。要は、苦いもの、酸っぱいものが苦手なのだ。もちろん子供の頃から今も苦手なものもあるが。ちなみに、レタスは上京して初めて食べたくらい。

で、蕗の薹がどうして食べられるようになったか、と言えば・・・、

お袋のことが思い出されるから、である。今も味そのものは好きではない。天麩羅にして塩で食べたら(好きな人からすれば)こたえられない大人の味なんだろうけど、まあ苦手である。だが、昨日も天麩羅にした蕗の薹を食べていてお袋のことを思い出していた。とても幸せな夕食だった。

てね、このブログは送り主さんも読んでいるから、これくらい書いておけば来年も送ってくれるだろうるんるん

「販路はこっちで開拓するからどんどん採って送ってよ。山分けしようぜ」とも言っておいたしわーい(嬉しい顔)


posted by poohpapa at 05:43| Comment(12) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月27日

天から舞い降りたご褒美

今週号の住宅新報さんのブログに書かせて頂いたホームレスだったお客さんの話の続編、こちらで。

事情があって2年間もホームレスをしていて、たまたま当社に来店してくれてお部屋を紹介したお客さん、その後もちょいちょい店に寄ってくださるのだが、面白い話を聞いた。

そのお客さん、運送会社に勤務していて転倒し、頭を強打して脳内出血を起こし、完治せず障害者になっている。珍しいことに奥さんからのDVで、2年前、家から放り出された。労災認定されて500万円が入った預金通帳をたまたま持っていたのが救いで、それ以後はずっと漫画喫茶で寝起きしていた。

どういう経緯でうちの店に来たのかは分からないが、住民票も取れず連帯保証人も立てられず、職にも就いておらず生活保護でもなく、携帯電話も所持していないので保証会社の審査も下りない。いろいろ当たったが家主さんや管理会社の理解は得られない・・・。そこで、一計を案じた。

当社の近くのマンションの管理会社に「家賃を2年分前払いするから保証会社も付けず、連帯保証人もなく貸してもらえないか。2年以内に生活保護を受けられるようにするから、生活保護の受給が決まったら普通に再契約してほしい」とお願いしたのである。

預金通帳のコピー(残高証明になる頁)などを送ると、担当者が「とりあえずは2年間の定期借家契約で」ということで審査を通してくれ、やっと布団の上で寝られるようになった。だが、ずっと着たままの洋服や下着以外は何も持っておらず、あるのは現金のみ。そこで私がビックカメラに同行し、寝具、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、携帯電話を買った。携帯電話は審査を通してもらう条件になっていた。

「ポイントカードを作ると購入金額の10%くらいポイントが付いて、次に買い物する時に代金に充当されるよ」と言ったのだが、「そんなのは面倒だから要らない」と言うので、「じゃあお駄賃で私が貰うよ」と言うと、快く「どうぞどうぞ」と言う。それだけではない。予め現金を用意しておいてもらったのだが、思っていたより安く済んだからと「残ったカネ、アンタにあげる」と言って私にくれようとする。

15000円である。「いいよ、ポイント貰ったし」と辞退すると、「じゃあ飯を食いに行こう、奢るから」だと。どこの世界にホームレスのお客さんから奢ってもらう不動産屋がいるものか、である。それも断ると、「それもそうだな」と笑う。なんとも気前がいい。ちなみに、私は頂いたポイントでスニーカーを新調した。

で、このあたりまで住宅新報版ブログであらまし書いていたが、続きがある(*^^)v

このお客さん、公共料金の手続きなども私がやっていて、料金の支払い方などが分からなかったりすると、その都度店に寄る。もちろん、それは全然かまわない。これは一昨日、そのお客さんから聞いた話である。

「さっき、自転車で駅のほうまで行ったら、公園の近くで空からヒラヒラ紙が飛んできたんだよ。どうもタダの紙じゃないな、お札みたいだな、と思って引き返すと、1万円札だったんだよ。慌てて押さえて周りを見たけど、誰もいなかったから持って帰ってきちゃったんだよ」と嬉しそうに話す。

本来は警察に拾得物として届けなければならないもの。だが、私はそうは言わなかった。

「今の話、私は聞かなかったことにします。今までさんざん苦労して真面目に生きてきたでしょうから、きっとそれは天からのささやかなご褒美ですよ。たぶん、その1万円を飛ばしてしまった人、おカネに困ってない人だと思いますね。飛ばしてしまったものなら諦めて警察にも届けないものでしょう。大丈夫、私は聞かなかったのですから誰にも話しませんから」と言ったのだ。ま、ブログには書いているがたらーっ(汗)

この年寄りから「規則だから、法律だから」と言って杓子定規に1万円取り上げて何になるか、である。これ、自分が拾ったのなら確実に届け出る。今まで拾得物をネコババしたことなど一度も無いし。

実は、このお客さんの預金は既に半分になっている。2年分の家賃前払いと、最少限の家電製品と寝具を揃えたのと、ある福祉団体に30万円を寄付してもらったからである。どのみち、預金が残っているうちは生活保護は受けられない。ならば有意義に有効に使ってもらったほうがいい。詳細は書かないが、寄付した30万は2年後に間違いなく生きて返ってくることになる。

先日も「おカネが残っているうちに歯の治療をしたほうがいいよ」と言って歯医者さんに連れて行った。障害者ということで治療費は一切掛からないようで拍子抜けしてしまったが、今はほとんど歯が無い状態で、2ヶ月後には総入れ歯になって、好きなモノが思い切り食べられるようになっていることだろう。

今月初めに夜逃げした中国人一家の部屋にまだ新しい電気毛布が残されていて、以前来店した時に「寒くて寝られない」と言っていたので、(うちで洗濯をして)それもあげた。どのみち処分するものだし。

そういえば、暖かくなってきたせいか、いつも着ている服が臭う。汗臭くて酸っぱい臭いである。風呂付の物件なので入浴はしているのだろうが、洗濯してないとすると清潔ではない。洗濯するように言おう。

少しヘソクリを貯めるようアドバイスもした。馬鹿正直なだけでは世の中は渡っていけないものだから。

部屋を借りる際の緊急連絡先は私になっている。身寄りがいないから、もし、預金を使い切らないうちに亡くなるようなことがあれば、残ったお金で供養してもらえるよう鎌倉の由緒あるお寺のご住職にお願いしよう。そのご住職には私が死んだ際のこともお願いしている。確実に私のほうが先に逝くだろうから。

私は胸を張って言える。このお客さん、うちの店で部屋探ししたのは何よりも幸運だったのでは、と。



posted by poohpapa at 00:45| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

再び、幸せな食事会

以前書かせて頂いた秋田からのお客様(これから大学生になる娘さんとお母さん)とランチを楽しんだ。

で、本題に入る前に、

ここんとこ、私は立川支部の役員たちを「糞(クソ)以下」とか「人間のクズ」と罵っているが、それは全て本音であって、当然に本人や新旧役員一派の人たちが読んだり伝わるであろうことを承知で書いている。彼らが私のことをどう思おうが屁でもない。私が批判しているAD問題にしても、彼らが「会員業者はどこも経営が苦しくて大変だろうから、違法だとは解かっているが目を瞑っていてあげよう。孤立しないようにうちの会社でもAD付きの広告を打つことにしよう」などと考えている、なんてことは有り得ない。

「自分の会社さえ儲かればよい」であるのは100%間違いない。業界が将来どうなろうとも、彼らの頭にあるのは自分たちの今と将来の勲章だけ。それくらいレベルが低い人たちである。だからクズなのだ。

これから不心得者たちが寄って集って私を潰しに掛かるだろうが、それもかまわない。自分が尊敬する人から非難されたら辛いものがあるが、奴らから非難されたり嫌われるのは私にとってむしろ光栄なことである。私が尊敬する社長が「今まで20年間、この支部には誰も支部長(一派)に逆らう人がいなかったのに、初めて異論を唱える人が出てきたんで怖がってはいるでしょうね」と仰っていて、私もそう思う。

昨日の記事にあるバカ役員みたいなのが大勢なんだろうけど、玉砕してもとことん闘っていきたい。


さて、秋田からのお客様、改札で待ち合わせして、出てきた娘さんの髪を見たら・・・、

黒髪のままだったるんるん

なんでも、私から黒髪の美しさを褒められて「染めにくくなってしまった」ようである。やったねわーい(嬉しい顔)

だいたいが、タレントなんかでも黒髪回帰が浸透していて今は染めているほうが少ないし、日本人の顔立ちには黒髪が合っている。差別ではなく、黒人の方にはアフロや天然パーマのように縮れているのが似合っていて、西洋人にはブロンドが合う人がいる、それで自然なのだ。自然な状態には手を加えないほうが良い。整形など以ての外。「それで自信が持てるなら良いではないか」と言う人もいるけど、何度も書いているが、女性の本当の美しさは「歳相応の教養と分別が備わっているかどうか」、そして「それが表情に滲み出ているかどうか」であって、顔の造作や容姿など関係ない。綺麗であるのに越したことはないが、整形して上辺だけ繕っても本当の美人にはなれない。見た目は綺麗になっても人の本質は変わらない。韓国人がよい例だ。

いちおう、グランデュオの「支那そばや」に行くと決めてはいたが、「何が食べたいか」訊いて、予定通り支那そばやに行くことに。お母さんは私のお勧めの「塩」、娘さんは「つけ麺」の普通サイズ。それぞれに餃子をつけた。つけ麺の普通は300gで大盛りは350g、特盛りは400gでそこまでは同じ料金。

若いから、てっきり「特盛り」でいくかと思いきや、普通サイズ・・・。その「普通」でさえ全部を食べられずに少し残してしまった。餃子も残していて、それはお母さんが片付け、つけ麺の残りは私が頂いた。お口に合わなかったとかでなく、たぶんお腹が空きすぎていたんだろう。さっきまではお腹が空いていて「全部食べられる」と思っていたそうだから。それにしても、意外と小食なんだ・・・。

お母さんに「これからちょくちょく娘さんをお借りしますね。私は若い娘さんと食事したりすることで元気をもらえるので・・・」とお願いすると、「どうぞどうぞ」とのこと。娘さんも食事に付き合ってくれることを約束してくれたが・・・、それも彼氏が出来るまでの話。彼氏が出来たなら見向きもされないだろうたらーっ(汗)

グランデュオの1階にドイツパンの店が期間限定で出ていたので、帰りに「晩ご飯、決まってないならパン買っていかない?」と言うと、「はい」とのこと。私もドイツソーセージが買いたかったので、ついでである。娘さんとお母さんに好きなのを選んで頂いたが、そういうところで変に遠慮されないのも嬉しい。

そういうのは私が理想とする「お客さんとの関係」である。何も気を遣わずに好き勝手を言い合えるお客様は有り難い。昨今いろいろあったが、お陰でリフレッシュさせて頂いた。とても幸せな食事会だった。

posted by poohpapa at 07:03| Comment(2) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月20日

図々しいオンナ(*^^)v

先日、郷里の岩手に家を建てて引っ越したお客さんから岩谷堂羊羹(粒栗)2本と、季節限定の「かもめの玉子 いちご春」2箱が届いた。どちらも我が家の大好物なので非常に有り難かった。

直ぐにお礼の電話をして、頂いたままというワケにもいかないので「何か、こっちでしか手に入らないモノとかあったら送るよ」と言うと、「う〜ん、とくに無いね」とのこと。近頃は、欲しければ通販でもヤフオクでも入手方法はいくらでもある。いちおう「言ってみただけ」だったが、昨日、電話があった。

「ばっけ、要る?」だと。???である。「ナニそれ?」と訊くと、「標準語で蕗の薹(ふきのとう)だよ」とのこと。「なら最初から標準語で言え!」である。蕗の薹ならうちのの大好物だから「送って」と頼んだ。

すると、「アタシも頼みがあるんだけどさあ・・・」と言う・・・。「そ〜ら、おいでなすった」であるパンチ

「谷保駅の近くの広島屋って店で売ってるめんつゆがあるんだけどさあ、『のに入り』ってので、ちょっと高いのよ。500mlのペットボトルで一本800円だったかなあ・・。それ、送ってくんない?」だと!

「何本送ったらいいの?」と訊くと「何本でも」と言う。てことは、こちらの経済状況とダンボール箱の限界まで送れ、ということになる。あのアマ〜、「1本でイイのよ」くらい言えば可愛いのにちっ(怒った顔)

しかも、そこでしか売ってないから私が谷保まで行かなければならない。私が先日「こっちでしか手に入らないモノとかあったら送るよ」と言ったもんだから、きっと無い知恵を絞って徹夜で考えたんだろう。

こっちでの生活が長かったから、いつもの使い慣れた調味料が欲しくなる気持ちはよく解かる。

そうだ、今日は予定がびっしりで「一週間くらい待っててね」とは伝えたけど、今日中に谷保に行ってこよう。でないと、待っている間に他にあれこれ「欲しい物」を思い出されるかも知れないし、こういうのは先延ばしすると碌なことは無い。危ない危ない、早く送っちまうに限る(*^^)v

まあ、うちで6回も部屋を借りてくれたし、うちが何か頼む時も「カネを払う」という前提など無い間柄である。仕方ない、今日は忙しいけど今日中に発送手続きをしてきてやるか・・・。感謝しろよ〜わーい(嬉しい顔)



posted by poohpapa at 05:42| Comment(6) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

ある入居者の夜逃げ 2

書留の届いた一昨晩は暗くなってしまっていたし、室内の様子は昨朝7時ごろ見に行ってきた。

室内はゴミの山。大きな家具は木製のベッドだけ。目ぼしい家具や電器製品はほとんど無い。強いて言うならマイナスイオン・ドライヤーくらい。それに未開栓の赤ワインが1本と飲みかけの白ワインが1本。

台所には調理ずみの料理もあった。ついさっきまで「そこで生活していた」という感じ。犯罪者がアジトから高飛びする時もこんな感じなんだろうか、とにかくゴミが凄い。室内も外のゴミ置場も、である。中国人らしく、分別ができていないので最初からやり直し。うちのに「部屋に残っていた赤ワイン1本あげるからゴミの仕分け手伝ってよ」と頼んだら意外とアッサリ了解してくれて拍子抜け。向こうで選別しておいて決められた日にその都度出しに行くか、うちに持ち帰ってこっちで出すかだが、いずれにしても経費はかかる、タダではない。

鍵をまだ持っているから、もしかして「夜、寝るために帰っているかも」と思って早朝に行ったのだが、布団に手を入れてみたら冷たかったので戻ってはいなかったようだ。だが、まだ戻る可能性はあるから「私で良ければ相談に乗りますよ。娘さんの為にも一緒に考えましょう」とA4のメモを残してきた。

もし連絡をくれたならちゃんと相談に乗るつもりでいる。一度信じたなら最後まで信じ通す主義だから。もしこのままで終わって、この中国人がただの夜逃げ者になってしまったとしても、それでも私は信じる。この人たちでさえそうなってしまうなら余程の事情があったのだろう、と思えるし。

外に出ると隣の部屋のKさんが顔を出し、「窓から見ていたら、7時頃、お母さんと娘さんが向かいの小学校に入っていったような気がするんだけど・・・」とのこと。それで小学校にも行ってみた。早い時間帯だったが、児童がお母さんと一緒に少しずつ登校してきて、誰もが私なんかにも「おはようございます」と声を掛ける。校長先生になった気分、いや、用務員のオジサンか(*^^)v

その小学校は親も子も礼儀正しくて気持ち良い。挨拶は基本、隣近所とも挨拶はしなければいけないあせあせ(飛び散る汗)

少し待たされたが、副校長が話を聞いてくださった。それによると、「Sさんは2月28日で転校手続きをしていて、全ての必要書類を渡しました。なんでも、中国の親族の介護をする為に2日後(3月2日)には中国に帰るということで、28日には皆で送別会をしました」だと・・・。

子供に罪はないし、知らないこととはいえ、夜逃げする人たちのために送別会まで開いてたんだ・・・わーい(嬉しい顔)

3日早朝には隣室のKさんが「奥さんのハイヒールの靴音」を聞いているから2日出国はないだろう。

昨日は電気、ガス、水道の契約解除をして保証会社にも連絡したが、すべきことはまだまだ多い。この時期、賃貸が主業務の不動産屋は何かと忙しい。こういう仕事をさせられるのは本当に辛い・・・ふらふら

posted by poohpapa at 06:17| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

ある入居者の夜逃げ

昨晩、あるお客様を待っていて、いつもより遅くまで店にいたのだが、7時近くに書留郵便が届いた。

封筒の中には私への詫びの手紙と鍵が1本・・・。どうやら、その入居者、夜逃げしたようだ。

それでも、この記事は「お客さん」のカテゴリに入れていて「嫌な客」のカテゴリには入れてないが。

相手は中国人の家族。2年近く前、同業者さんの紹介で申し込みが入り、「中国人とか韓国人は・・・」と躊躇していらっしゃった家主さんを、「私が会ってみますから」と説得し、この人なら大丈夫、と私が判断できたので審査を通して頂いたお客さんである。つまり、夜逃げされた責任は私にある。

家主さんに直ぐ電話をして事情を話し、「私がお願いして審査を通して頂いたのですから責任は私が負いますので家主さんは一切ご心配なさらないでください」とお伝えすると、「いいですよ、こちらで負いますから、費用が掛かったら仰ってください」とのこと。そういう家主さんである。幸せなことに、当社の管理物件の家主さんはほとんどがそういうお人柄である。だが、ご厚意に甘えるワケにはいかない。

以前、別のアパートで夜逃げがあった際、私が家主さんに「通常はそれらのリスクは家主さんが負担することになりますが、それでは不承知なことと思いますので、家賃は解約予告の分も含めて当方で弁償しますが家財の片付け費用は家主さんが負担してください」とお願いしたら、「どうしてですか?、審査はそちらでしたんですからそちらで責任を取るものではないんですか?」と言われたことがある。

その時と今回は状況が違う。その時は私がお願いしたワケでなく、「(審査は)どういたしましょうか?」とお伺いしたら「私は分からないのでお任せします」と言われて私の判断で審査を通したが、その場合の責任は家主さんにある。その家主さんの言い分が通るなら、「お任せします」と言っておけば家主は一切の責任を負わなくていいことになるし、「だったらこれからは審査を通すか通さないかは家主さんが決めてください」という話になる。リスクは本来、家賃という収益を得る人、つまり家主が負うものなのだ。

今回の家主さんは以前から、何かあっても常に「私が払いますから」と仰ってくださる方で、だからこそ、冬場に給湯器が破裂した時も、都内の中国人専門の不動産業者が案内後に(たぶん嫌がらせで)「窓を開けっ放し、電気も点けっ放し」で帰っていた際の電気代なども当社で弁償させて頂いている。もし「そんなのオタクの責任でしょ!?」と言われていたなら私は意地でも払わない。ハートの問題である。

その中国人は、隣家の度重なる嫌がらせにも耐えてくださって、それでも私に感謝してくださっていた。ヘタな日本人以上に信用できるし人柄も温厚である。私が人柄を見極めるために尖閣問題を話題にした時も、嫌な顔をするワケでもなく「尖閣や今の中日間の政治的な問題は私も心を痛めています」と言っていて、それは審査を通してもらうために取り繕っているのでなく本心から出ている言葉だと伝わってきた。

手紙には「事業が失敗してもう家賃が払えません。信用してくださったのに裏切ってしまってごめんなさい」とあった。考えようによっては家賃を払わないで居座るより良心的だし、子供さんのことも心配だ。

「部屋に残しているもので使える物があったら使ってください」ともあったが、それは難しい。そう書かれていても勝手に処分して裁判でも起こされたらまずこちらが負けることになる。

隣室のKさんに様子を伺うと、「今朝も早くに奥さんのハイヒールの音が響いていたから、何か荷物を取りに来ていたかも・・・」とのことで、鍵を1本しか送ってこなかったということで、まだ部屋に出入りする可能性もある。Kさんには「物音がしたら直ぐ電話して」と頼んでおいた。

本人には「私で力になれることがあったら言ってください」とメールしておいた。もちろん携帯の電源は切られているが、後で読むだろう。「ふざけるな!」と送ったら絶対に連絡してこないものだから。だいいち、この中国人なら、私も「お役に立ちたい」と本当に思っているし。

もし、この中国人でもダメだったなら、私はもう中国人の審査を通さない。たとえ東京都の人権局や不動産業指導課から処分を受けたとしても、差別ではなく区別だから。どうしても「拒否はまかりならん」と言うなら何かあったら都で責任を取って頂けますか?、という話である。自分が夜逃げなんかしてしまうと、日本で暮らす同胞に迷惑が掛かることになる、と知ってもらいたいもの、とも思う。

家賃に関しては保証会社を使っているので心配は要らないし、敷金の精算と原状回復に関しては通常の退去と同じように対応することで家主さんの了解を頂いているが、問題は片付け費用である・・・。敷金の残りを片付け費用に回しても10万くらいは足りなくなるものだろう。

うちのに、「夜逃げされても、この中国人は信用しているよ」と言うと不思議がっていたが、私は、家賃をちゃんと払ってくるとか滞納しているとか、それだけで信用を判断しない。家賃が遅れてもその都度(こちらから連絡する前に)連絡をくれる人は信用できるし、家賃はちゃんと月末に振り込んでくる酷いクレーマーはいるから。家賃の支払いは重要なのだが、信用の尺度の一つでしかないのだ。

夜逃げは「究極の裏切り」なんだろうが、それぞれに事情があるもの。連絡を頂ければ丁寧に対応するつもりでいる。

ところで、この家主さん、別の地域にもう一棟アパートをお持ちで、そちらは地元の業者に当社と同様に家賃管理してもらっていて、以前は家賃を1年以上も滞納された挙句に夜逃げされたことがあったとか。その際、管理会社は全く責任を取っていないそうである。それでも、その業者を責めていない。それくらいだから、私が「では全て家主さんの責任で・・・」とお願いしたとしても納得してくださることだろう。

だが、商売をしていて一番大切なものは信用、次いで利益、だと思う。信用さえあれば利益は上がらなくても会社が潰れることはないが、利益は上がっていても信用が無いなら経営はやがて行き詰まるもの。

とにかく、これ以上の判断ミスをしないようにしないと、私は女房に追い出されることになるたらーっ(汗)



posted by poohpapa at 05:50| Comment(8) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月03日

今さらながら、「おくりびと」 2

4年ほど前、今さらながら、「おくりびと」 という記事を書いているが、その続編。

この映画、数ある黒澤作品と並んで邦画では最高峰の作品、と思っていて、私は20回以上も観ている。ヤフオクなどでDVDは7枚落札していて、私が死んだら子供たちに1枚ずつ遺産分けで渡すつもりでいる。私が子供に遺すのは、「おくりびと」のDVDと何かの形見分け程度。カネも不動産も遺さない。

なぜ「おくりびと」のDVDを子供たちに遺すのか、と言えば、「人生の全ての要素と人の心の優しさ」がその映画にギッシリ詰まっていて、私が伝えたいことのほとんどがその映画に含まれているからだ。

7枚落札して、3枚は子供たちに、1枚は自分用、そして、あとの3枚は「観て頂きたい人」が現われたら差し上げるため、である。既に、奥様に先立たれた家主さんと東欧旅行で知り合った(私の大好きな)娘さんにお送りし、そしてあと1枚を当社の管理物件の入居者さん(娘さん)にお届けすることにした。

幼稚園の頃から、更新契約の度にお母さんに付き添って当社に来てくれていた娘さん、である。お母さん、先月20日にお亡くなりになったようだ。娘さんからは少し前「そう長くはないと思います」と伺っていて、数日前に「ご相談したいことがあります」と電話があったので、「あ・・・、お母さんがお亡くなりになったな」と分かった。ご家族全員に看取られての最期だったらしい。それは救いだったと思う。

私が前妻と生活していた二世帯住宅を出ていた時、更新契約に来てくださった際に愚痴を溢したら、帰り際「奥様を大切にしてあげてね」と仰っていたのが私への最後の言葉。いや、その後も何か話しているとは思うが、その言葉が一番印象に残っている。その後に癌が再発して、以降の更新はお兄ちゃんや娘さんが来てくださっていた。それでも再発してから長くもったほうなんだろう。

一年前、「レンタカーを借りて運転手も引き受けるから、お母さんと兄妹の皆で温泉に行かない?」とお誘いしていたが、それも叶わなかった。と言うより、元々お母さんは旅行とかお好きでなかったようだ。

葬儀は故人の意思で行わず、ご仏壇もとくには無いとのこと。同じ敷地に暮らす家主さんも、私が(娘さんの了解の下)お話しするまで気付かなかったくらい。ここんとこバタバタしているので一週間くらい先になるが、ご焼香だけさせて頂けることになった。「おくりびと」はその時に持って行ってあげよう。

ご相談内容はここでは書かない(書けない)が、気丈に笑顔で話していても時に涙ぐんでいた。話していて、ふと、「おくりびと」を観て頂こうと思った次第。もちろん、貸すのでなく差し上げる。折に触れて何度も観て頂けたらと思うから。きっと何かの支えになってくれるだろう。

この仕事をしてると、本当にいろんなことがある。

posted by poohpapa at 05:24| Comment(2) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月12日

これ以上ない非常に失礼な電話(*^^)v

先日の秋田からのお客様が決めてくださった部屋の精算書が管理会社からFAX で届いた。契約は郵送で交わされるのだが、精算書を当社からお客様に送るのか、当社にはいちおう知らせただけで管理会社から直接お客様に送るのか、を管理会社に電話して確認すると「郵送する契約書の中にも入れますが、いちおう電話でご説明をお願いします」とのこと。それで電話したらお母さんが出たのだが・・・、

「そういう支払い関係は主人が全てやってるので主人と(電話を)代わりますね」、とのこと。

それはマズイ。やましいことがあるから、ではなく、先日の案内の際に、こんな遣り取りがあったのだ。

お客様は秋田から「部屋の申し込み時に必要になるであろう書類」を全てお持ち頂いていた。その中にはご主人の顔写真入りの何かの証明書のコピーもあった。その写真で娘さんが「お父さん、ゴリラみたいだよね」とお母さんに言っていて、私も「ま、そう言われればゴリラみたいかな」と思ったりもしていたたらーっ(汗)

それで、「今、主人が傍にいますから」と電話を代わろうとするお母さんに、「ねえねえ、怖くない??、噛みついたりしないかなあ・・・」と訊くと、「大丈夫よ」と笑う。だが、先日の写真は格闘技でもやってそうな感じで怖かったから、「こないだ『主人はゴリラみたいだ』って言ってたじゃん!?」と言うと、「私は言ってません」とのこと。娘さんが仰っててお母さんは同意してただけだったか・・・、ま、いいやふらふら

ご主人が電話を代わると、写真のイメージとは打って変わってフレンドリーで紳士的な対応・・・。

再び電話を代わったお母さんに、「噛みつかれなかった・・・」と言うと、「私が選んだ人だもん揺れるハート」だと。

なんだか惚けられただけだったような・・・^_^;

「上京されたらまた食事でもしましょうね」と再会を約束して電話を切ったが、後で、お母さんと私の電話の遣り取りの内容を聞いたお父さんが激怒するかも知れない・・・。キャンセルも覚悟しておこうわーい(嬉しい顔)



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2014年02月05日

辛い電話とお仲間さんの励まし

ほとんど記事を書き上げていたが、どういうワケか前の画面に戻ってしまい、もう復元しなかった。もしかすると「それは書かないほうがいい」という神のお告げかも知れないが、書き直すことにするふらふら

昨日は東京でも珍しく積雪。と言っても数センチ、それで電車のダイヤが乱れるのだから雪国の人からすると「バカみたいな話」なんだろう。ダイヤが乱れるどころか、私なんか早仕舞いしてしまったし・・・たらーっ(汗)

4時に店を出て4時3分には家に着いていた。寛いでいたところに電話が入った。「風呂釜の具合が悪いのですが、見て頂けますか?」とのこと。直ぐに家主さんに電話して、業者さんにも連絡して、修理に行ってもらうことになった。その件は簡単に片付いたのだが・・・、私には気になっていることがあった。

電話してきたのは、もう20年以上のお付き合いになるご家族の娘さん。このブログでも何度か紹介したことがある「幼稚園の頃からいつも更新契約にお母さんと一緒に来店してくださっている娘さん」であった。とてもしっかりしているし、頭脳も明晰、何よりとても素直な性格の素敵な娘さんである。

長いことお母さんの具合が悪くていらっしゃって、最近3回の更新は娘さんだけでいらっしゃっていた。その度にお母さんの具合を訊ねるのだが症状は一進一退。それで前回の更新の際、こんな提案をした。

「私がレンタカー(ワゴン車)を借りて運転するから、2泊3日くらいで温泉に家族旅行しない?」と。

もちろん、費用の心配をしてもらうつもりはない。もう10回以上も更新して頂いているのだから十分に儲けさせてもらってるし、何と言っても不動産団体は公益法人なのだから(これは協会への嫌味わーい(嬉しい顔)

私がそういう提案をしたのは、私自身、生涯に一度だけ家族旅行をしていて、それが一生の思い出になっているから、である。お節介であることは百も承知だが、今のご兄妹は毎日の暮らしで必死だと思われたから、そんなことまで気を回せる余裕は無いだろうな、と思った次第である。うちも暮らしは楽ではないが、それくらいの費用なら何とでもなる。うちのに話したら快く了解してくれたし。

何度も書いているが、私もこの歳まで正しいことだけして生きてきたワケではないから、人生の悪行と善行の帳尻合わせをしたいだけのこと。それで悪行がチャラになるとも思っていないが何もしないよりいい。

家族はお母さんと娘さんを含めて子供が3人。それぞれが働きながらお母さんのお世話をしている。女の子は一人なので、その娘さんが主に身の回りの世話をしているようだ。お母さんのお世話をする為、という理由だけではないそうだが、娘さんは大学も中退している。

お母さんも子供たちも、皆さん、「この人たちのお役に立ちたい」と私に思わせるようなご家族である。

私の提案に対しては丁重に辞退されている。それはそうかも知れない。私としてはなるだけ気を使わせないような言い回しに心掛けたつもりだが、そう簡単には受けられないものだろう。だいいち、お母さんの気持ちというものもあるだろう。今の姿を人様に見られたくない、という思いもあるかも知れないし。

今回の電話でもお母さんの具合を訊ねたのだが、相当に悪くなっていて、主治医の先生からは命の期限を切られていて、実はもうその期限を過ぎているくらいとか・・・。ということは家族旅行は不可能。

娘さんに、「何かあったら何でも協力するから、遠慮なんかしないでね」と伝えるのが精一杯だった。

実は、私が娘さんに「家族旅行」の提案をする際、あるお仲間さん(同業者)に相談している。

私は独り善がりで行動することが多々ある。ADや支部長選挙での八百長を糾弾するのは「独り善がり」とは思っていないが、そういう話はとくに慎重に進めなければならないもの、と思われたから、客観的な意見を伺いたくて相談したものである。すると、お仲間さんから帰ってきた言葉は・・・、

「それはいいことですね。私も何か協力できることがあれば協力しますよ」というものであった。

「不動産屋は汚い」「怖い」と今も世間から思われていることだろうが、そんな業者ばかりではない。少なくとも私はそう信じたい。お仲間さんからすれば、ご家族は(その会社の)入居者ではないのだし何の関係もない。協力したからといって一銭の得にもならないもの。それでも「協力しますよ」との励ましの言葉である。この業界もまだまだ捨てたモンじゃないな、と思えて嬉しかったし、とても心強く思えた。

娘さん、私には気丈に話していたが、きっと「どうしていいか」解からずに悩んでおられることだろう。状況は違うが、この先は映画の「誰も知らない」みたいな生活になるんだろうか・・・。不動産屋(管理会社)としてどこまで立ち入って良いのか、どこからは足を踏み入れてはいけないのか、求められたら協力するだけで良いのか、・・・悩んでいる。遠慮もしてしまうものだろうから私のほうから声を掛けないと、待っているだけでは何も手伝わずに終わってしまいそうで、それもなあ・・・、とも考えてしまう。

私がやろうとしたこと、言っていることは、管理会社としての職責からは大きく逸脱しているのだろうが、そういう不動産屋があってもいいのでは、と思っている。「いい人ぶる」つもりはない。無理なく自分の出来る範囲で協力したり、お手伝いさせてもらおう、というそれだけの話である。きっとこういうのは大手の業者では無理だろうな、という自負もある。まあ、小さくても個人経営でないと無理か・・・。

その日が来なければ幸いだが、いつお声が掛かってもいいよう心の準備だけはしておきたい。





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2013年12月29日

最悪の仕事納め

昨日、今年の仕事納めで、あるマンションの「引っ越し立会い」に出かけた。

約束の時間3時半に到着すると入居者はまだ来ていなかった。10分ほど待っても電話もメールも無いので私のほうから電話したが出ない。さらに10分くらい経ったところで電話が掛かってきた。

「今、ご飯を食べているので・・・、すみません。直ぐ行きます」と言う???

寒空の下、いくら「今日の予定はそれだけ」といっても年の瀬に30分も浪費させられるのは辛い。

相手は中国人。同胞3人でルームシェアをしていたのだが、そのうちの一人は夜逃げ同然に消えてしまい、もう一人は家賃が払えなくなっていて、残りの一人が全責任を負っていた。私はその一人を信用している。

家主さんに「彼らは大丈夫だと思います」と話していたのだが、ゴミ出しのルールを理解していなかったり、傘を玄関先に散乱させたり、挙句に、立会いに行くと庭にはゴミの山。もちろん分別などしていない。

年内は粗大ゴミ収集はなく、清掃業者が来てくれることもない。誰かに火でもつけられたら困るので、家主さんからブルーシートを借りて室内に敷き、そこにゴミを全部運び入れてもらった。

立会いに現れた中国人は入居者2人の他に友人が1名。その友人が「とんでもなく迷惑な奴」だった。

反日の塊り・・・、ではなく、むしろその逆みたいなものであったのだが、私にず〜っと「こんなことになってすみません、すみません」と、しつこく頭を下げ続ける。他の二人がゴミを室内に運んでいる間も何も手伝わずに謝り続けていて、ついには土下座まで始める。「こいつ、頭がおかしいんじゃないか」と思ったが、そいつが近寄ってきたら理由が分かった。

臭う・・・。私の嫌いな臭い、であった。

泥酔状態だったのだ。そいつが入居者本人ではないのだが、引越しの立会いに泥酔状態でやって来たのは初めてのこと。たぶん入居者は私との約束を気にしていたんだろうが、こいつが飲み続けていたのだろう。

室内も荒れてたので「あちこち補修をして、これだけのゴミの処分までするんじゃ敷金では足りなくなると思うよ」と言うと、本人は「分かりました」との返事。彼は支払ってくれると思うし、私も心配していない。なぜなら、移転先もまた当社の管理物件だからわーい(嬉しい顔)

部屋の使い方はだらしなかったが信用はしている。私は中国も中国人も大嫌いだが、それとこれとは別。

彼らがマンションを先に出て、数分後に私が出て行くと・・・、様子が変だった。3人いた中国人のうちの一人だけがマンションの前に立っている。「車を待ってるの?」と訊くと、「あっちで戻してます」と言う。

マンションから通りを挟んだ向かいの駐車場で、泥酔していた奴が戻していて、一人が背中を摩って介抱している。申し訳ないが、引っ越し立会いを終えてマンションの敷地を離れた時点で「そういうこと」での管理会社の責任は無くなるもの。後は本人の倫理の問題である。私はタッチしたくなかったのでそのまま帰った。

年末は道路の至る所が「惣菜屋」の開店ラッシュになっていて、下を見て歩かないと大変なことになる。

仕事納めがこれだったので凄く憂鬱な気分になったふらふら

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2013年11月14日

涙が出るくらい嬉しい電話

昨日の定休日、いつものように家でまったり過ごしていたところに(携帯に)電話が入った。

4年前に当社の管理物件を契約してくださった娘さんのお母さんであった。娘さんは東京で暮らしているが、お母さんは東北地方にお住まいである。お名前を聞いて「ああ、あの時の・・・」と直ぐ分かった。

だが、娘さんの入居直後に、その物件は当社の管理ではなくなっている。阿漕な地元の業者によって所謂「管理の横取り」をされていたのである。娘さんは当社直のお客様でなく他社からの紹介で当社は既に管理会社ではない、つまり、部屋を紹介した業者でも管理会社でもなく、契約の際にお目に掛かっただけの業者なのだが、「来春、妹がそちらの大学に行くのでお部屋を探してほしい」と仰るのだ。

これ、普通は有り得ない話である。たいていは、以前に案内でお世話になった客付業者に行くか、今の管理会社に行くか、或いは全く知らない業者にお願いするか、99%がその内のいずれかになるものだろう。私はただ契約事務をしただけなんだから・・・。

そうであっても私に電話をくださった、というのは感激を通り越して感動モノであった。しかも、お話の口調が4年前と全く変わっていない。ま、それはお互いに、なんだろうけど・・・(*^^)v

このお母さんに限っては「あちこちの業者に声を掛けている」なんてことはけっしてない。それはよく分かる。きっと何か「通じるもの」「感じるもの」がお有りになったんだろう。お母さんは「まだやっててくれて良かった」と笑うが、「勝手に潰さないでくれ!」である。私はこれでも結構しぶといんだからわーい(嬉しい顔)

数ヶ月前には物件の問い合わせで隣市の業者さんと話していて、「◎◎さんですよね、ずっと以前に、障害を持つお子さんとお母さんの部屋探しでお世話になりました」と言われたことがある。私のほうはすっかり忘れていたのだが、言われて「ああ、そんなこと有ったかも・・・」とようやく思い出した。ただし、どう考えても10年以上も前の話で、そんな古い出来事を忘れずにいてくださる同業者さんに感激した。その業者さんのお陰で、今さらではあるが「自分の商売の姿勢は間違っていなかった」と自信にもなった。

どちらの電話も私にとっては宝物になるくらい嬉しい話である。同業者からも家主からも客からも、稀に酷い裏切り方をされることもあるが、「この仕事をしていて良かった・・・」と改めて思うことができた。

ふだんから「お客様を裏切る」なんてことはしてない(?)つもりだが、このお客様は絶対に裏切れない。年が明けたら本格的に娘さんの部屋探しに入って、予算内で最も良い部屋を探して差し上げようと思う。

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2013年09月24日

これは不味い、じゃなくてマズイ

今夏、ドイツにご一緒した旅仲間のMさん(当社管理物件の入居者さん)が、お貸ししていたメモリーカードを返しにきてくださった。ひとしきり思い出話に花を咲かせた後、来年以降の旅行にも話が及んだ。

来年はオランダとベルギーで決まっているが、できればモンサンミッシェルに行けないものか、とか、再来年はどこにするか、とか、とにかく気が早い。ドイツは去年が南で今年は北を廻ったが、西には行っていないので、西を含めて南ドイツを再度訪れるのも候補にはなっている。その場合は、去年のコースから「再び行かなくてもいい所」を外すことになる。そういうアレンジが利くのも個人旅行のいいところ。

今の旅仲間さんとの旅行はまだまだ続きそうだわーい(嬉しい顔)

で、そのMさん、手土産に「錦松梅」を持ってきてくれた。それは不味い、いや、美味しいのだがマズイ。

目下ダイエット中なので、ご飯が進んでしまうのがマズイのだたらーっ(汗)

最近は体型が逆三角形ぽくなってきて、お腹が出たまま腹筋が割れ始めている。何とも気持ち悪い体型になりつつあるのだが、それが元の(タダの)デブに戻ってしまいそうで、喜んでばかりはいられない。

ダイエットには思わぬ邪魔が入るもの。最近、お菓子の頂き物がやけに多く、目標達成は遠い・・・ふらふら


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2013年09月04日

非常に感動した一枚の手紙 (後編)

お客さん(入居者さん)が受け取った手紙がこちら、

 ◎◎◎◎様
  先日は久しぶりのあなたに会えて、かつての美しさを失ってい
ないことを嬉しく思いました。伊豆の味をお楽しみいただいたとの
こと、それもうれしく。友人二人にもご丁寧なお便りを下さった由、
二人のあなたへの心証はとても良かったようですよ。
 さて、フロントへの心付けをくださったとのことですが、フロント
から金銭は一切授受しないことを会社にいわれているので、ご返却
を、と預かりましたので、同封いたします。お気を悪くなさらない
で。会社の方針はしっかりしているようです。
 ◎◎◎◎◎◎ですが、わたしのいつもの新宿の通り道には◎◎
 ◎◎◎◎が見つかりませんでした。反故にするともったいないの
  で、お孫さんにでも使ってもらってください。

 お金の件ですが、借用書を破るまでの心境には至っていません。
  いつか、あなたが、このようになりました、します、と言って
  くださることをまだ期待しているといってよいでしょう。でも、
あなたの年金やアルバイトの件を考えると、わたしから金のこと
  を言い出すことは決してないでしょう。この心境をご推察くだ
  さいね。

また、伊豆の味が懐かしくなったら、お出かけください。お互い、
  元気なうちに。

では、取り急ぎ返信まで。
明日は七夕です。よいことがありますように。
御身お大切に。

2013年7月6日
◎◎◎◎



私が、何に感動したかと言うと、

「お金の件ですが、借用書を破るまでの心境には至っていません」とあって、でも「わたしから金のことを言い出すことは決してないでしょう」と綴っていること。

もう請求しないのなら借用書を破ってくれても良さそうなものだが、そうしないのは「惜しくなった」のではなく、相手の気持ちを十分に慮っているから、だと解かる。債権は500万以上で、それでも債権者に「もう払ってくれなくてもいい」と言わしめるのだから、債務者も相当に立派な人柄である。

私との付き合いも20年以上になる。古〜い記事でも書いているが、大手住宅メーカーからある家主さんを紹介されて、「家賃の取立てをして欲しい」と依頼を受け、借主に会ってみたら「この人は信用できる」と直ぐ分かったので、性急な取立てはしなかった。当然に、取立ての方法は相手によって異なるものだし。それどころか、うちのの実家に頼んで米を送ってもらい、届けたりもした。それでかどうか不明だが何とか追いついてくれたその人だ。届けた米は「冷害」か何かの影響であまり品質の良くないものだったが・・・。

私も以前、ある方に百数十万を用立てたことがある。「返さなくていいよ」と言ってあるし、私もうちのも、そのカネは「最初から無かったもの」と思っていて、借用書も存在しない。それでも、相手は誠実に少しずつでも返そうとしてくれている。戻ってきてもこなくても互いの信頼関係は何も変わることはない。会う度に「申し訳ない」と言われ、「気にしなくていいよ」と言っていて、できればもうその話には触れたくない、と思っている。だから、この債権者の方の気持ちはよく解かる。相当な苦労人なんだろう。

これが無責任に「逃げきろう」としている相手なら「とことん追いかけよう」とするものだろうが、そもそも「逃げない相手は追いかけられない」もの。家賃滞納者も同じことが言える。馬鹿な滞納者は「逃げよう」とするが。

私は、この債権者の方に非常に興味があるので、お客さんに「もし差し支えなければ一度紹介してほしい」とお願いした。いろいろ参考になるお話が聴けそうな気がして・・・。








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2013年09月03日

非常に感動した一枚の手紙 (前編)

長くなるので2回に分けたい。


ある入居者の方から、その方が受け取った手紙のことで相談を受けた。「この内容をどう解釈したらいいものでしょう?」というご相談だったのだが・・・、

手紙の差出人は債権者、受取人は債務者、という関係にある。つまり、その手紙は「カネを貸した人が借りた人に送ったもの」なのだが、「早く返せ」という内容ではない。むしろ逆なのだ。だから悩んでいた。

差出人には私は会ったことも無いし、どういう素性の人かも知らないのだが、文面の意味するところは詳細な事情など聞かなくても直ぐに解かった。しかも、無関係な私でも涙ぐんでしまうほどの内容である。

手紙の詳細な内容に関しては明日の記事で書くとして・・・、

実はその入居者さん、ずっとおカネに困っていて、2年前に今の部屋に入居する際も契約金の全てを私が立て替えている。もちろんそれは「便宜の供与」に当たるもので、法律には違反している。だが、そうしなければその人が部屋を借りることは不可能だったと思う。子供たちもいるがそれぞれに生活苦で、母親を支援することができないでいた。

子供たちがそれぞれ独立して一人では家賃が払えなくなるので家族で住んでいた古いマンションを出ることにしたのだが、室内を相当に傷めているので、退去の際、「クリーニング代のみ請求」というワケにはいかなかった。もちろん全部を請求されたワケでなく、請求されたのは減価償却分を除いた最低限の額で、当然に入居者責任と判断されるものだけだが、それでも一括で支払うのは不可能だった。

幸い管理会社は私が最も信頼している業者さんで、丁寧に相談に乗って頂け、分割で支払うことで了解してくださった。順番から言ってリフォーム代を先に済ませてから私の立て替えた契約金になるもので、2年掛けてリフォーム代の支払いを終え、最近ようやく当社に契約金分が払われるようになった。そのお客さんは踏み倒して逃げる方ではないからこそ私も気の遠くなるほど先の分割で受けていたのである。

高齢になった今も複数のバイトを掛け持ちして頑張っていて、安直に自己破産宣告をしたり、福祉に頼って生活保護を受けることもなく、少しずつでも最後まで自分で責任を果たそうとしている人なのだ。

この件でもし私を「法律違反」だとして監督官庁に訴えたい人がいるなら遠慮なくどこにでもチクればいい。私は堂々と受けて立つから。そういうことで処分を受けるなら、むしろ不動産屋として誇りに思える。

元々、その方がカネに困っているのは自分が浪費したり使い込んだりしたからではない。知人の連帯保証人になって本人が逃げてしまったので責任を負わされているからである。人の借金を背負っていたのだ。いろんな経緯があって連帯保証人を断ることができなかったんだろう。当時は信頼もしていただろうし。

冒頭に書いた手紙の差出人である債権者の方も、私同様に「その入居者が逃げないで懸命に責任を果たそうとしている」ということを充分に承知しているのだろう。だからこその「手紙の内容」だった。


                                             続く



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2013年06月23日

言いえて妙

うちで6回も部屋を借りてくれている上得意の「たぁさん」が岩手に帰省して、先日お土産を届けてくれた。

有り難く頂戴させて頂いたのだが、そのたぁさん、岩手で暮らすことになった。てことは当社での7回目の部屋探しはなくなったことになる。景気悪いんだからもう一回くらい引っ越してから帰ってくれよ(*^^)v

郷里で土地を買い、親族の大工さんに頼んで家を建てることになって、その話から、我が家のローンの残債の話になった。我が家はまだ全部で1千万ちょっとの残債がある。ローンの大半は女房が借主になっているので女房が死ねば生命保険で残債がチャラになるが、私が死んでもローンは一銭も減らない。私は持病があるのでローンの為の団体生命保険に加入できず、しかたなく女房名義で借りることになったのだが、正直、焦っている。なんとか私が死ぬ前に住宅ローンだけは完済しておいてやりたい、と願っている。

で、その話をしたら、たぁさんがこう言い放った。


ったく、死んでも役に立たない男だねエ」、と!

その言い草は無いだろう。以前は(私の夢の中で)私のお腹の上に乗っていたことがあるというのにわーい(嬉しい顔)

しかし、当たっている。世の中の夫婦で「死んで一銭も入らない旦那」なんているのだろうか。考えてみれば、私が病気で死ぬことになれば遺産が残るどころか治療代や葬式代が掛かるだけ。死ぬなら何かの事故でないと女房が困ることになる。さしずめ一番いいのは飛行機事故。この夏じゃイヤだけど、親友とペルーに行った後なら全然OKである。JCBの海外旅行保険から1億、航空会社からも中国系でなければ安く見積もっても5千万・・・、それくらいあればうちのも一息つけるだろう。などと真面目に考えている。

そういえばその昔、「亭主元気で留守がいい」なんてあったけど、「亭主旅行で事故がいい」がうちの本音。住宅ローンが終わっていさえすれば(それくらいあれば)うちのも何とか生活できるだろうし。と言うか、私の「旦那としての価値」は、せいぜいその程度のものなのかも知れないたらーっ(汗)

ボロクソ書いているが、当社のお客さんの中で我々夫婦のことを最も理解してくれているお客さんの一人がその「たぁさん」である。迷わず成仏・・・じゃなかった、郷里に帰っても元気で暮らして欲しい。ま、だいぶ先の話ではあるけど・・・。その間に突発的な事情でも発生してもう一回くらい部屋探ししてくれないかなあ・・・(しつこい)ふらふら




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2013年06月04日

人生の悪行と善行の帳尻あわせを目論んでいたのだが・・・

当社の管理物件にご入居頂いていて、私とは20年以上のお付き合いになるご家族がいらっしゃる。お子さんも、上から、男、男、女、で私の子供たちと同じ。末娘のMちゃんはこのブログにも何度か登場して頂いている。幼稚園の頃から、アパートの更新契約にお母さんといつも一緒に来てくれていた。うちと違うのは、お子さんたちがみんな親思いでいらっしゃるということで・・・たらーっ(汗)

今回、更新契約にMちゃんだけで来た。Mちゃんのご家庭の事情については詳しくは書かないが、一つだけ、お父さんはいない。いや、いるのだが、家にはいない、ということ。実は、お母さんはここ数年、大病を患っていらっしゃって、かなり重篤なご様子。Mちゃんがバイトの側らお母さんの身の回りの世話をしている。それは女同士だから当然であろう。お母さんも何かと話しやすいだろうし。

お母さんはまだ寝たきりという状態ではないので、「お母さん、家族旅行したいとか思ってないかなあ」、と訊くと、「海外は無理だと思うけど、温泉くらいなら行けるかも知れません」とのこと。

夕方、家に帰ってうちのに事情を話し、「Mちゃんのお母さんが希望すれば、ご家族(4人)を2泊3日で温泉に連れて行ってあげたいと思うんだけど、いいかなあ?」と訊くと、うちのは二つ返事でOKしてくれた。連れて行くということは費用はうちが負担する、ということで、言うまでも無く我が家も楽な暮らしをしているワケではないが、それくらいなら何とかなるし、Mちゃんのお母さんへの恩返しがしたいのだ。

今から10年ほど前、実は、私は前妻と別居していて既にうちのと暮らし始めていたが、Mちゃんとお母さんが更新契約に来てくれた際に包み隠さず話したら、帰りがけにお母さんから一言、こう言われた。



「奥様を大切にしてあげてね」、と。

当時、私の気持ちは既に冷え切っていて、もう「そういう気」は全く無かったが、お母さんの言葉も、その言葉が出た状況も、今でもよく覚えている。ドアを開けて出て行く際に、言い残したことがあるかのように振り返って仰ったのだ。同じ苦労をしていたお母さんの「心から出た言葉」だと思う。その言葉を生かせず離婚してしまったが、そんなふうに心から優しく叱ってくれたお母さんには本当に感謝している。

お母さんが気に掛けてくださったのとは逆の結果になったが、いつか恩返しをしたい、と思った。善人ぶるつもりはない。今まで生きてきて私がしてきた悪行と善行の帳尻あわせの一環、というだけの話である。

更新契約の翌日、Mちゃんに連絡して「もし良かったら、ご家族4人と私とで2泊3日で温泉にでも行かないかなあ。(車椅子を載せるだろうから)ワゴン車を借りたりする費用は心配しなくていいよ」と伝えた。本当は全ての費用を私のほうで出すつもりでいるが、そこまで言ってしまうと遠慮されてしまうだろうから、とりあえずそう言ってみたのだが・・・、

翌日、Mちゃんから電話を頂いて「皆で相談しましたが、今は無理ですね。先に行ってそういう気持ちになったら真っ先に電話しますね」とのこと。先に行けば行くほど実現は難しくなるだろうけど、相手のあることだから、Mちゃんのご家族が何を一番希望しているかを最優先で考えなくてはならないものだろう。

私が温泉に誘ったのは、私も、お袋が亡くなる前、(寝たきりになっていた親父は参加できなかったが)兄弟6人とお袋とで生涯最初で最後の家族旅行をして、最高の思い出になっているから、ということもあったのだが、Mちゃんのお母さんにとって今大切なのは「先ず治療に専念すること」だから、まあ仕方ない。

お母さんが元気になって、私が役に立つ日が来ないほうがいいに決まっているが、連絡を頂いたならいつでもお役に立ちたいと思う。世の中に、そういう「不動産屋と入居者の関係」があってもいいものだろうし。


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2013年02月13日

お客様に物件を案内して頂いて・・・

当社管理の貸家にお住まいのお客さん(母娘)がご家族の人数が少なくなったことで「もう少し狭い部屋」に移ることになった。ご自身でもネットで物件を検索して、その都度当社にFAXで送ってくる。そのうちの4件を案内することになった。いや、正確に言えば「一緒に見て回ることになった」だけなのだが・・・、ちょうどノルンが行方不明になった翌日であった。

私は不動産業者にあるまじき方向音痴で、予め道順を調べて地図も印刷し、「よし、これで万全」と出掛けていても道に迷うくらいである。一方で、お客さんの娘さんは地元の地理に明るいので私に「その信号を右ですね」などと迷うことなく指示してくれる。近くまで行くと「ああ、あのマンションですね」と物件の特定までしてくれる。物件も自分で探し、場所も分かっていて(逆に不動産屋を)案内までしてくれるのだから、どっちが不動産屋なんだか分からない。私がしたことと言えば、業者に連絡して鍵の手配をしただけふらふら

お客さんはそれでも高額の手数料を快く支払ってくださった。実に有り難いことである。

娘さんは元々土地勘も有るが、実は強力な武器を手にしていた。

スマホ、である。それをナビ代わりにしてリードしてくれる。スマホは使い方によっては人様に迷惑を掛けたり不快な思いをさせることも多いが便利なツールであることも間違いない。今回はスマホに助けられた。

私はスマホが大好きである(不節操わーい(嬉しい顔)


ところで先日、私の携帯が具合悪くなって、ビックカメラに行って機種交換しようとしたら、新機種のほとんどがスマホになっていて、普通の携帯の機種は4種類だけ。そのうち1機種は子供向けGPS機能付き、残り3機種は年寄り向けの「かんたん携帯」であった。普通にビジネスに使える機種の選択肢は無くなってしまっていた。最新のカタログには凄くいいデザインの携帯が載っていたので「これを見せて」と言うと、「もうここにはありません。どこかのauショップに残っているかも知れませんが・・・」とのこと???

auショップはauの直営ではなく独立採算なので、他の店舗に在庫が残ってないかを調べてくれることもない。全く不親切である。そんなのが不動産会社なら直ぐに潰れてしまうくらいの話である。

後で調べたら、その機種が発売されたのは2011年の秋、つまり1年と4ヶ月前であった。それが最新のカタログに載っている、ということは考えられないこと。その機種以降の新製品の発売は無く、その機種も売り切りで追加生産もしないようだ。auはもう普通の新型携帯は売り出すつもりがない、と解かる。

それは他社も同じなんだろう。「うちは今後も普通の携帯にも力を入れていきますよ」という通信会社が有るなら乗り換えたいものだ。私にはスマホの機能など無用の長物である。案内の途中で道に迷ったらお客さんにスマホで見てもらえばいいのだし・・・、いや、通行人や近所の人に尋ねればいいのだし。

訊くところによれば、現在、諸外国(先進国)ではスマホが携帯に取って代わって携帯は使われておらず、携帯を使用しているのは日本だけ、とのこと。外国が買ってくれない製品を企業が生産するワケが無いから、これから益々その傾向が強まるようだ。だが、スマホでなく従来の携帯が良いという利用者も多いハズである。私の周りにも、一度はスマホにしたけど携帯に戻した人が何人かいる。うちの娘も携帯派である。

「スマホは要らない、携帯で充分」というユーザーだってまだまだ多いと思うのだが・・・。申し訳程度に年寄り携帯のみを残して普通の携帯の生産を打ち切る方向に進む・・・、利用者を馬鹿にしていると思うちっ(怒った顔)

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2013年01月07日

今までに二人しか出会ったことがないタイプの女性

旅行記ばっかり書いてる気分で、自分でもこのサイトが不動産ブログだということを忘れそうですたらーっ(汗)

今年最初の不動産関連記事になります(オイ!)


9日間の冬休み、ほとんど何もしないで「食っちゃ寝」を繰り返していました。したことと言えば、300話以上あった原稿の下書きを一話ずつチェックして、およそ180話を削除したことでしょうか。鮮度が落ちてしまって、今さらアップしてもなあ・・・、と思って、思い切って削除しちゃいました。でもまだ120話は残ってます。たぶん、それも年末には(アップすることなく)半分以上が消えているでしょう。

あと、毎年毎年「年賀状は早く出さないと」と思いつつ今年も年跨ぎになってしまって、ダメですねあせあせ(飛び散る汗)


さて、本題に戻ります。

私のブログには創作話はありませんで、登場人物は全て実在の人、エピソードも実話です。ではありますが、自分のことが書かれていたら、たとえ褒められていても不快に思う人もいれば、ボロクソ書かれていても笑っていられる人もいます。それは器量の問題ではない、と承知しています。どちらの気持ちもよく解かっているつもりですが、あえて書いております。内容によっては事前に了解を求める場合もあります。

で、今日書かせて頂く人は、たぶん、何を書いても怒らない人であります。私がこの歳まで生きてきて、今までに同じようなタイプの人には二人しか出会っていない(二人目)、という極めて稀な女性の話です。


当社で管理している貸家に14年も入居してくださっている奥様の話で、昨年ご主人を亡くしました。今は娘さんと二人で入居していますが、去年の秋に「狭くてもいいから、もう少し安い部屋に引っ越したい」とのご相談を受けました。ご主人が亡くなられたのは昨年5月、奥様が仕事から帰宅すると心臓発作で亡くなっていたとか。部屋探しの依頼を受けるまで私は全く存じ上げませんでした。

奥様と私は更新の時、つまり2年に一度しか顔を合わせないのに、数十年来の親友のようにボロクソ言うことができます。と言っても、キツイことを言うのは私だけ。どっちが客だか分からないくらいであります。

年末までに3度ほど候補物件を案内しましたが、まだ決まってはいません。と言うのも、娘さんが拘りを持っているからです。その娘さん、30代後半ですが実年齢より10歳は若く見えます。タレントで言えば、私くらいの年代でないと分からないかも知れませんが「二木てるみ」さんによく似ています。相当な美人です。あのお嬢さんがあのお母さんの産道を通って出てきた、などと私には到底信じられませんね。知られざる出生の秘密があるのかも知れません。今度案内する時に聞いてみよるんるん

お母さん、声なんかも(これも古いですが)往年の名脇役、武智豊子さんとよく似ていて、壊れた二槽式洗濯機の脱水槽が本体に接触して擦れているようなしゃがれ声であります。ですが娘さんは違います。吉野の山で鶯が鳴き声を競っているかのようなキレイな声なんです。

娘さんに「彼氏いるの?」と訊いたら「いいえ」とのこと。やったア!、です。

何がか、というと、うちの長男の嫁にどうかな、と思って・・・。いえ、本気ですよ、私は!

最初に物件案内した時に「うちの長男のお嫁さんになりなさいよ」と言うと、とくに拒否することもなく笑っていましたが、「うちの長男はタレントで言うと『相棒』に出てくる鑑識の米沢さんにそっくりで・・・」と言ったら拒絶反応が出始めて・・・。ちょっと後悔してます、「神戸尊みたい」と言えば良かったかと・・・たらーっ(汗)

たぶん面食いなんでしょう。でね、二度目に案内した物件が、チラシでは良さそうだったのに実際はそれほどでもなくて、娘さんから断りが入りそうだったので、こう言いました。「あのさあ、うちの長男の嫁にさせられることを考えたら、この部屋に住むくらい我慢できるでしょうが。どっちか選びなさいよ」と(爆)

「親同士で勝手に決めないでください」と怒る娘さんに、「何言ってんの?、子供の将来のことを親が決めてどこが悪いの?、両方の親が同意してんだから文句言うんじゃないよ。だいいち、うちの長男と結婚すると楽だよ。私は相談には乗っても子供たちのことに口を挟まないし、老後の世話をさせようとも思わないから」と畳み掛けました。だからでしょうか、3度目の案内はお母さんだけしか来ませんでしたね(*^^)v

私の見立てでは、口数が少なくて古風な価値観の持ち主で、とても親孝行なのは間違いありません。なので私は諦めてはいません。部屋探しして手数料を稼ぐより、そっちのほうが大事なのです。

そんな滅茶苦茶な遣り取りを聞いていても、お母さんは笑って見ています。で、何が「今までに二人目」なのかと言うと・・・、



どんなに辛いことや嫌なことがあったとしても絶対に顔に出さない人、ということですね。よほど苦労をしているか、よほど物事に無頓着なのか、のどちらかでしょうけど、後者でないことは間違いありません。もちろん、無表情ということではありません。私と冗談を言い合って実によく笑いますので。

実は、男性では「顔に出さない人」を何人も知っていますが、女性では非常に珍しいのです。どんなに顔に出さないようにしようと思っても、表情のどこかに出てしまうものです、とくに女性は。

私も(嫌なことがあっても)顔に出さないでいられますが、それは職業柄「意識して」の話であって、資質として備わっているワケではありません。

二人目、と言いましたが、もう一人は・・・、私のお袋です。もの凄く辛抱強い人でした。それと、生き様が前向きでポジティブです。この奥様と話していて、直ぐ「ああ、私のお袋と全く一緒だ・・・」と思いました。


今日からまた部屋探しをスタートします。できれば部屋探しと長男の嫁取りと両方モノにしたいですねわーい(嬉しい顔)


posted by poohpapa at 04:58| Comment(6) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月14日

家賃が振り込めないんですけど・・・

当社で家賃管理しているアパートに半年前に入居した新婚さんの奥さんから月初めに電話があった。

「すみませんけど・・・、今月の家賃が払えないんで、少し待って頂けないでしょうか?」とのこと。そのアパートの家賃は月末に全額家主さんに送金している。その時点では既に立て替えが発生しているのだ。

もしかすると、入居者特有の「ある勘違い」をしてるのでは・・・、と思い、こう言ってみた。

「家賃は全額そろわないと振り込めない、ということではありませんよ。当社はもう立て替えて家主さんに送金しているので振り込めるだけでも先に振り込んでください」、と。すると、「ああ、そうなんですか。では払えるだけこれから振り込みます」と言って55,000円を振込んでくれたのだが・・・、

家賃は6万円である。たった5千円不足していただけなのだ。優しく話したつもりではいるが、もしかすると無理をして目一杯振込んでくれたのかも知れない。気にしていたら昨日電話があった。「10日に残金を振込みましたのでご確認ください」とのこと。私が「無理して振り込んだんじゃない?」と訊くと「そんなことはありません。大丈夫です」と笑う。ちゃんと連絡をくれるし、このお客さんは大丈夫、と思えた。

たいていの入居者は家賃全額に少しでも欠けると全額揃うまで振り込まないもの。と言うか、「全額そろってから振り込むもの」と思い込んでいて、「先ず連絡して、とりあえず有る分だけでも先に」とは考えない。そう思っているうちに手元にあるカネを使ってしまったりして悪循環に陥ったりする。

要は、自分にとっての優先順位の問題なのだ。向こうにとっては家賃より優先順位が高い出費の目的が生じた、ということなんだろうけど、こっちの優先順位第1位はもちろん「家賃を払ってもらうこと」である。

そういう場合、キツく言うか優しく言うかは相手次第。入居者の性格や状況を正確に判断して適宜対応するのも不動産屋の仕事、であろう。

posted by poohpapa at 04:59| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月07日

真逆の引越し立会い

先日、あるアパート(2DK)の引越し立会いに行ったら、退去者のCさんからこんなことを言われた。

「長いことお世話になっていたので敷金から戻す分があったとしても返金して頂かなくてかまいません」

お客様は沖縄県出身の30代後半の男性。入居期間は10年ほどで、出張も多く、実質的な入居期間は通算して半分くらいだろうか。室内もキレイで、敷金は2ヶ月分お預かりしているから当然に返却分はある。私が「これだと10万くらいはお返しできると思いますよ。Cさんのお気持ちは家主さんにお伝えしておきますので遠慮なく返金してもらってください」と、伝えたのだが固辞された。

そういう方はたまにいらっしゃる。以前は日野市のアパートで、生活態度がだらしない旦那を持つ若夫婦の奥様が献身的に尽くして見事に旦那を立ち直らせて、退去する際に「ご迷惑をお掛けしたので敷金はお返し頂かなくてけっこうですので」と言われた。家主さんと相談して「敷金の返還分は頑張った奥様へのご褒美くらいに考えて受け取ってください」と言って普通に清算させて頂いた。奥様は立会いの際、私にバーバリーのハンカチをくださって、それは今も私の宝物になっている(過去ログ参照)

「返さなくてけっこうです」と言われれば「返したくなる」し、「なるだけ多く返せ」(それで当然)と先に言われれば「何か清掃代以外に引けるものはないか」と探したくなるのが人情。とくに私の場合はわーい(嬉しい顔)

逆にこんなケースもあった。

住宅新報さんのブログに書かせて頂いたものだが、もうここで書いてもよいかな、と思うので書きたい。

それは、私の賃貸仲介管理業23年の中で最悪の立会い。引っ越し後の室内の様子ではなく、立会いに来ていた連中(5〜6人の男)が、である。

退去したのは88歳の老婦人。私が約束通りの時間に行くと本人はもう移転先(おそらくは長女の家)に行っていて不在。ご高齢なので娘さんがいてくれればそれでかまわない。到着すると直ぐ、リーダー格と思しき50歳前後の男が、自分は名乗りもせず、しかも「長い間お世話になりました」でもなく、いきなり「あなたの従業員証明書を見せて下さい」と言う。私は持って行っていなかった。「客が見せろと言ったら直ぐ見せるよう宅建業法で決まっていますよね。明らかに違反ですよね」と畳み掛ける。たしかにその通りだが、入居時の契約も更新契約も私がしていて私のことは入居者も娘たち(60代前後)も当然に知っているのだから、退去する段になって「従業員証明書を見せろ」などと言われることは想定外で油断していた。これが契約時に言われるならまだ解かる。一人でやってるんだから従業員証明書でもないもんだが。

さらに男は「敷金は全額返してもらえますよね。今時クリーニング代を差し引く業者なんていませんよ」と言う。「契約書を見せてください」とも言ったが、「それはその都度ご本人にお渡ししてありますし、持ってきてはおりません」と言ってやったが、要求通り店に「従業員証明書」を取りに帰るついでにコピーして渡した。徒歩での往復で30分のロスにはなったが仕方ない。たいていの不動産業者は引越し立会いに従業員証明書を携帯していないのを承知しているからこそ要求した、つまり「その道のプロ」だと判る。渡して見せた従業員証明書と取引主任者証の内容をしっかりメモしていたのは私に対する威嚇であろう。

改めて敷金の全額返金を要求したので、私が「いいえ、クリーニング代は差し引かせてもらいます。当初からそのように説明しておりますので」とキッパリ断ると、「私は都庁の3階には何度も行っていてよく知っているんですよ。あなたが違反行為で処分されるでしょうけど、それでもいいですか?」と言うので、「どうぞどうぞ」と言ってやった。すると男は「でしたら、一旦敷金を全部返してください。都庁に訊いて『それは支払いなさい』と言われたら振り込みます」とのこと。都庁が「払え」だの「払わなくていい」だの言うワケがない。全く払う気が無いのは明白だから拒否した。

情けない話である。8年前、お仲間の業者さんから「80歳で、どこも貸してもらえないのですが、何とか家主さんにお願いして頂けないでしょうか?」と相談を受け、たまたま空室募集していた当社の家主さんに相談して「何かあったらオタクで責任を取ってくれるなら」とのことで私が了解して受けた経緯がある。何かあれば連帯保証人だけでなく私も責任を負わされることになるのを承知して審査を通したのだ。

それでいて、そういう心無い言葉の数々である。入居時には感謝の言葉を頂いているが、「あの言葉はナンだったの!?」くらいの話である。法律以前の人間性の問題、と思えてならない。

その後、敷金から清掃代を差し引いて返金したが、何も文句を言ってこなかった。私が添え状をつけたからであろう。中身は、それまでの経緯と私の考え方、である。とくに、

「あなた方は母親の顔に泥を塗っているんですよ。お母様があの場に居合わせたなら何と仰ったでしょうか。『敷金は全額返してくれ』と仰ったでしょうか。あなた方のお母様はそんなことを言う方ではありませんよ。私は、何かあったら私が責任を持つことで審査を通してもらっています。近所まで行った際には用がなくても安否の確認で訪ねたりしています。それでいて『従業員証明書を出せ』だの『敷金は全部返せ』ですか。私のやり方が不満であれば都庁にでもどこにでも訴えればいいでしょう。私は洗いざらい話させて頂きますから」と書いて送ったのだ。今回は相手が相手だからキツイ文面にしたが、ふだんは穏やかに相手の心情に訴えるような文面にしている。でなければ事態を拗らせてしまうこともあるし。

入居者本人である母親は「全く承知していない話」だったと思う。だが、私の顔を知っている娘たちも引越しの立会いの際に居合わせたのに、男たちに任せて黙っていた。いや、下を向いていた。情けない話だ。

娘に「あの男性はどういう人ですか?」と訊ねると、困ったように「婿です」と言うが、そんなハズはない。年齢が釣り合わない。もし本当に婿なら、頼り甲斐がある婿でなく出来の悪い婿である。どういう経緯や繋がりで依頼したかは不明だが、おそらくは「そういうのを専門に扱っている団体」なんだろう。来ていた男たちは親族でも婿の会社の同僚というふうでもなくバラバラだったし。どのみち人間としてはクズである。


私は「返せ」と言われても「返さなくてもいい」と言われても当たり前の清算をしている。もちろん、それはどこの業者も同じだと思う。言えるのは「どうせ同じなんだから『返さなくてけっこうですよ』と言ったほうが得」ということ。ま、中には「けっこうです」と言われるまでもなく「返しようがないケース」もあるが(爆)







posted by poohpapa at 07:53| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする