何度か書いているが、前勤務先の専務は、私には何の断りも無く解雇の半月前に本店登記を久我山店に移していて、そのことを知らされてなかった私は「無免許営業させられていた」のだが、私が独立する為の宅建業免許を受けられるのに2ヶ月あまりかかるから、その間は、管理業務は出来ても空室募集や物件紹介は出来ないことになる。
その社長は直ちに私の立川の店を自分の会社の立川営業所として申請し、私の仕事に空白期間が生じないようにしてくれたのだ。当社の管理物件の家主さんが「一連の問題」で誰一人として他の不動産業者に管理を移さなかった理由としては、それも大きかったと思う。
免許が下りるまでの2ヶ月あまり、その社長の会社名で何回か広告を打たせてもらった。そうすると当然に物件の問い合わせは先方に入るから、「対応は立川営業所で」、と話してもらうことになる。
逆に当社の留守電メッセージには、「空室のお問い合わせは・・・」と社長の会社の連絡先を録音しておいたりした。同業者さんは少なからず面食らったかも知れないが私としては非常に助かった。
しかも、それで成約しても「うちの手数料は不要ですから」とまで言ってくれていた。いくらなんでもそんなワケにはいかないし、通常は普段いくら仲良くしていても、そこまでしてくれるものではない。
実は今でも、社長の会社に頻繁に問い合わせが入っているようだ。
で、社長を旅行に招待してしまうと、他に非常勤の社員の方もいらっしゃるのだが「社長でなければ分からないこと」も多いので臨時休業させてしまうことになる。それは誠にもって申し訳ないことである。
そこで、社長に、こんなふうに提案してみた。
「今度はそちらの留守電メッセージに、うちを連絡先として入れておいてくれればうちが対応するから」、と。社長は「そこまでしなくてもいいです。うちの電話機の留守電は新型なんだけど15秒しか録音できないから現実には難しいし・・・」と辞退するが、今度は私が恩返しする番だから何としてもお役に立ちたかった。
それで、メールで、留守電メッセージの例を書いて送った。
「はい、○○不動産でございます。15、16日は定休日、17、18日は研修のためお休みさせて頂きます。当社の空室確認は提携不動産会社、○○○○不動産にお問い合わせください。電話番号は042−5*1−*8*1です。それ以外のご用件は留守番電話でお預かりいたします。発信音の後、ご用件を録音してください。お電話、有り難うございました」
すぐ「15秒で入るワケないでしょ!」と返信が来たので電話した。
「出来るよ、俺やってみたもん。その代わり黒柳徹子の4倍くらいの早口になるよ」、と話して実際にやってみせた。社長も、傍で電話の様子を聞いていたうちのも腹を抱えて笑い転げていた。
これ、秘訣があるのだが、本当に「15秒きっかり」で収まる。
もちろん、電話してきた相手には「何を言っているのか」サッパリ解からないとは思うが、おそらく、面白がって再び電話してきたり他の人に話すだろうから、よいPRにも・・・・・、ならないか
「もし社長が出来ないなら、そっちまで録音しに行くから」、と強く申し出たのだが、固辞されてしまった。ま、当然ではある。
せっかく練習したが、私の早口言葉はお蔵入りになってしまった


