2021年09月29日

「ゴルゴ13」生みの親、亡くなる

ゴルゴ13」や「鬼平犯科帳」などの劇画で広く知られる「さいとうたかを」氏が膵臓癌で亡くなられた。享年84歳だった。実は、私は、50年以上も前、小学生の頃から「さいとうたかを」氏の漫画(単行本)を読んでいた。失礼ながら、当時の「さいとうたかを」氏の絵は、あまり上手くなかったように記憶しているが。

「ゴルゴ13」は今現在で202巻、最も発行巻数が多い単一漫画としてギネス記録に登録されていて、私の家には188巻まであって、以前は毎晩、寝る前に一話を読んで寝ていたが、最近はバタン・キュー 💧

聞くところによれば、ゴルゴの最終話のストーリーは出来ているとかで、近いうちに出ることだろう。その前に、203巻、204巻あたりまで発行されるかな。スピンオフのストーリーの漫画も出ているし。

ゴルゴ13が本当に存在するなら、消してほしい奴(ほとんど内外の政治家)は何人もいる。特に、最近相当にダイエットして痩せた奴ね。あ・・・、ゴルゴ13が実在していたとしても依頼金が払えないや。

ずっとファンを楽しませてくださった「さいとうたかを」先生のご冥福をお祈りします。


【 追記 】 第495話「高度1万メートルのエピデミック
(左上の角をクリックすると次のページに進む)

何ということ・・・、ゴルゴは時代の何年も先を行っている。

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2018年06月03日

売却してはならないのなら・・・、タダでも要らない

約170億円のモディリアニの裸婦画も! これまでに売買された、世界で最も高額な絵画トップ15


15位 ジャクソン・ポロック『No. 5, 1948』 −− 1億4000万ドル
うちの店の床を見ているようなもの

11位 アメデオ・モディリアニ『(体の左側を下にして)横たわる裸婦(Nu couché (sur le côté gauche))』 −− 1億5720万ドル
そこいらの美大生でも描けそう

10位 ロイ・リキテンスタイン『マスターピース(Masterpiece)』 −− 1億6500万ドル
ただの漫画の一コマじゃん!

9位 アメデオ・モディリアニ『横たわる裸婦(Nu Couché)』 −− 1億7040万ドル
こういうのは写実的な絵でないと・・・

7位 レンブラント『Pendant portraits of Maerten Soolmans and Oopjen Coppit』 −− 1億8000万ドル
ようやく「これなら飾れるかも」という絵が出た

6位 マーク・ロスコ『No. 6 (Violet, Green and Red)』 −− 1億8600万ドル
退去後の原状回復前のキッチンのタイルだったりして

5位 ジャクソン・ポロック『Number 17A』 −− 〜2億ドル
こんなのに2億ドルも払うなんて、頭おかしい

4位 ポール・ゴーギャン 『いつ結婚するの(Nafea Faa Ipoipo)』 −− 2億1000万ドル
画商だったゴーギャンは、持ち込まれる絵を見て「こんななら私でも描けそう」と考えて画家になったそうだが、今、ゴーギャンの絵を見てそう思っている人も多いハズ。

2位 ウィレム・デ・クーニング『インターチェンジ(Interchange)』 −− 〜3億ドル
こんなのを部屋に飾って安らげる人、いるかなあ・・・、330億円だよ

1位 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたとされる『サルバトール・ムンディ(救世主)(Salvator Mundi)』 −− 4億5030万ドル
本当にダ・ヴィンチが描いたのなら歴史的な価値も加味してそれくらいするか・・・


いずれにしても、飾りたいとは思えない絵ばかり。投機目的でなければ要らない。




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2017年11月09日

映画「三度目の殺人」

海街 diary 」の是枝裕和監督が手掛けた新作「三度目の殺人」を観てきた。

今日が劇場公開最終日ということで、ま、ネタバレしても赦されるだろう (*^_^*)

で、キャストも充実していて大いに期待していたのだが・・・、

私からすると駄作である。しかも役の人物になりきって「いい味」を出していたのは主人公の同僚弁護士役の吉田剛太郎くらいのもの。ストーリー展開が不自然で、何の伏線もなく、当然に、無いから生かしようがない。観客に何かを考えさせるのが狙いだとしても、観た後で何の希望もない。もやもや感を残すのがこの映画の狙いだとすると、「観客を馬鹿にしていないか」と言いたくなる。

役所広司のこの映画での演技を高く評価する声があるが、「この人、こんなに演技が下手だったっけ?」と思った。いくら自身が死刑になることを覚悟していたとしても、表情が違うと思う。裁判長から最後に死刑を宣告された時に飄々とした表情だったが、一瞬こわばった後でいつもの表情に戻るならともかく、何か不自然。自身が二度目の殺人を犯したのなら表情に影があって然り。

味は出しているけど現実味がなく、役になり切っていない。福山雅治を「何をやらせても福山雅治」と酷評する声があるが、私からすると「何をやらせても役所広司」なのだ。むしろ広瀬すずのほうが上手い。

私の中では、やはり役所広司が主演した「うなぎ」のイメージとダブる。「うなぎ」の役所広司は文句の付けようがない好演だったと思う。

私は、ストーリーは分からないで予告編を観た時に、「ああ、これ、真犯人は広瀬すずだな」と思った。観終えて、今もそう思っているくらい。広瀬すずを庇って役所広司が死刑判決を受ける、それで死刑になることが、人が人を裁くことになる理不尽な「三度目の殺人」、という意味だったのか・・・。

「三度目の殺人」という題名だけ見ると、役所広司が過去に二度(あるいは二人)の殺人を犯していて、本来ならば死刑になっているハズだが何らかの情状酌量が認められて死刑にはならず、刑期を終えて出てきてまた殺人を犯してしまった、あるいは誰かを庇って自分が犯人だと言っているように思える。

誰かを庇っているとしたら、斉藤由貴演じる母親でなく、娘の広瀬すずだろうな、と読んでいた。だいたいが、普通の殺人と裁判所による死刑判決と合算して「三度目」と表現するのは乱暴だろう。

それと、ストーリーが虫食いになっていて上手く繋がらず、その部分を観客に考えさせようとしているのかも知れないし、観客に何かを考えさせる映画は今までもあったけど、そういうのは観終わった後で考えさせれば良い話。セリフも表情も、途中でこんなに「ナニそれ?」と疑問符が付いた映画はかつて無かった。以前の是枝作品の「海街 diary 」の完成度の高さとは比較にならない。

最後まで観て「ああ、そういうことだったのか」と納得することもできない。ストーリーが整理されていないから「(伏線というほどのものでなく)途中で出てきたあの話はどこに行っちゃったの?」という箇所がいくつかあって、正直なところ、劇場にカネを払って観に行く映画じゃないな、という印象。

法廷ドラマでも心理ドラマでもサスペンスでもなく中途半端。是枝監督、どうしちゃったのかなあ・・・。

映画そのものより、私が受付のお嬢さんに「クリアファイルとか映画グッズはありますか?」と訊いたら、最初「プログラムくらいしかありません」と言っていて、映画が始まる前に「ストラップとノートがありました」と私の席まで教えに来てくれたことに感動。見てみて、買わなかったけど、それは嬉しい。

ただ、観たい映画は劇場で観るに限る、とは思った。高齢者割引で1000円で座席も指定して観られるので、これからも何度か通いたいと思う。

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2017年07月14日

殺伐とした記事の紹介ばかりではナンですので・・・ (今日3本目の記事)

バーゼル・タトゥ 2016 日本体育大学 「集団行動」マーチ

この動画は何度観ても飽きません、素晴らしいです。「日本人は普段からみんなこんなふうに動いている」と思われないかチト心配ですけど (^◇^)

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2017年05月07日

「舟を編む」

以前に予告編を観て以来、ずっと全編を観たいと思っていた映画「舟を編む」を連休中にようやく観た。

「舟を編む」というのは「辞書を編纂する」こと。雑誌や小説と違って気の遠くなるような作業と歳月を要する。新聞の校正をしていたから多少は大変さが解かるが、想像を絶する苦労だろう。映画にも出てくるが、三省堂の大辞林は完成までに28年を要しているとか・・・。

改訂版を出すのは初版を作るより少しは楽だと思われる。ゼロから言葉を収集して語釈を付けたり、大半の「残す言葉」を改めて校正する必要はなく、どの言葉を削ってどの言葉を入れるかの話だから。

私が所属していた半田高校の新聞室には広辞苑の初版が置いてあったし、もう20年以上も開いてはいないが我が家には第三版がある。現在は第六版まで出ているようだ。広辞苑を持つことは私の小さな夢でもあった。ちなみに、うちの新聞室の後輩には、広辞苑を作った新村出先生の孫がいた。

私が、生まれて初めて手にした国語辞典は三省堂の「明解国語辞典」で、中学に入学する際に書店で1時間以上も他の国語辞典と比較して決めた記憶がある。辞典を持ったことで少し大人になったような気がした。その国語辞典は高校を卒業するまで使い続け、側面は手垢で真っ黒になっている。

この映画に出てくる「大渡海」のような「正しい用例の後に間違った使用例も記してある」辞書が現実に売られているのだろうか。久しく書店の辞書売り場に行ってないので、今度覗いてみよう。

上の公式サイトの中に予告編のリンク先がある。

YouTube にアップされたこの動画が規約違反(法令違反)になるかどうかは不明だが貼らせて頂く。

https://www.youtube.com/watch?v=UxmrZVmSpRQ

他にも全編の動画があるが、これが最も画質がキレイ。ま、中国語の字幕が鬱陶しいけど・・・。

5校(最終的な校正)の作業が完了したシーンで不覚にも涙が出た。いい映画だと思う。



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2017年03月23日

慶応義塾大学経済学部の入試問題より

歳をとったせいか、夜中に2度もトイレに起きたら寝坊してしまった・・・。寝る前にコップ一杯の水分を補給したほうが健康に良い、とは聞いているが、トイレに起きたくないので我慢していたのだが・・・。


で、本題、

いつもコメントをお寄せ頂いている「日本も台湾もオークラが好き」さんから、今年の慶応義塾大学経済学部の入試問題をご紹介頂きました。自称「理系脳の文系」である私に、その中の第5問と第6問が解けるかどうか、と、言わば挑戦状を叩きつけられた感じでして、受けて立つことにしました。

何と言うか、人を馬鹿にするのにもほどがあります。こう見えても、中学2年時の文部省の学力テストで、中部5県の中学2年生全体の中で二桁順位の成績を取ったこともあるのですから慶応の入試なんか朝飯前、チョロイもの。ま、そこがピークで、高校に入ってからは成績がどんどん下がり始めて追試追試の連続で、ほとんど最下位クラスを低迷してはおりましたが (おい)

人間誰にでも「最も輝いていた瞬間」というのがあって、歳をとるとその思い出だけで生きていけます。まるで食事をするかのように同じ話を何度も何度も繰り返して・・・、それで自分は満腹になるのです。

で、コメント欄に検索方法が書いてあって、たぶんコレだろうな、という問題がこちら、

第5問

第6問

コメントによれば、「知り合いのお嬢さんが、あまりにひどい、と思ったか抗議の意思か白紙で出し、東大に進まれました」とありました。

いやあ、奇遇ですねえ・・・、私も抗議の意味を込めて解答しないことにいたしました。だいたいが日本の大学の入試問題なのに設問が日本語でないのが気に入りません。問題くらいは日本語でないと・・・。

良かった・・・、今からでも東大に入れるかも (超能天気)

してみると、超難関大学に進まれる人というのは素晴らしい頭脳をお持ちだとよく分かります。負け惜しみでなく、大切なのは、その頭脳をどう使うか、役立てるか、なんでしょうけど。切れ味鋭い包丁を、美味しい料理を作って人をもてなすために使うか、人を殺めるのに使うか、ですね。

私は、切れ味の悪い包丁しか持ってなくても誰かを喜ばせるために使いたい、と思います。


と・・・、上手く纏めたつもりでいますが、「日本も台湾もオークラが好き」さんからは見下されそう 💧




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2016年12月24日

手抜きしているワケでなく、連日の動画紹介

ジャンルは芸能ではなく文化・芸術に入れます。

これ、もの凄いです。EXILEも真っ青です (^◇^)

極上の月夜 10億人が泣いた衝撃の美少女パフォーマンス千手観音

「10億人が泣いた・・・」という動画のタイトルが気に入りませんし中国は大嫌いですが、脱帽です。

私はこれを「お気に入り」に入れて、これから度々観ようかな、と思っています。

でも、もしかして、この動画、以前に紹介してましたかねえ・・・、不安になってきました(おい)

今日の記事は短いや・・・(*´ω`)






posted by poohpapa at 06:49| Comment(2) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

画家「おおた慶文」さん

たまたま、YouTube で好きな音楽を聴いていて、バックの画像を見ていて引き込まれた。

曲は渚ゆう子の「京都慕情」で、島田髪を結っている少女の絵がスライドショーで変わっていくもの。

https://www.youtube.com/watch?v=Zq81z8iqNBU

描いているのは「おおた慶文」氏という画家で、私と同い年、誕生月は1ヶ月しか変わらない。

同じ曲で、やはり島田髪の少女の別のバージョンもあった。

https://www.youtube.com/watch?v=zua7tmGln5Y

これ聴いていて、歌っているのは石川さゆりかと思ったら・・・、
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長山洋子なんだとか・・・。こういう声だったんだ・・・ (*^_^*)

いずれにしても独特の雰囲気と味わいを持った絵で、早速ヤフオクで探して「おおた慶文」氏の絵のテレカを落札した。少女と、その年の干支「未」(ひつじ)をあしらったもので、ペルーの少女とアルパカ、といった雰囲気で気に入ったもので・・・。同じテレカが他にも現在出品されていて、それが、こちら。

http://page22.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l360567245

さらに、画集を3冊落札して、うち一冊は直筆サイン入り。近日中に届くだろう。

いかんなあ・・・、最近ロリコン趣味になってきたみたいで・・・


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2016年10月27日

ボブ・ディランは傲慢か

今年のノーベル文学賞が授与されると決まってから(辞退の意思表示もするワケでなく)音信不通になっているボブ・ディランに対して、選考委員が「無礼で傲慢」と不快感を露わにしているが、本当に無礼で傲慢なんだろうか。私には選考委員のほうが傲慢に思える。「せっかく選んでやったのに」という上から目線の物言いであって、「アンタたち、何様?」と訊きたくなる。

そもそも、ディランは「ノーベル賞を欲しい」などと全く思っていない。要らない人に勝手に「授与する」と決めておいて、受け取らない(連絡が取れない=してこない)ことを傲慢だと言う・・・、何か変。

お腹が空いてなくてピザを食べたいとも何とも思ってない人のところに第三者がピザの配達を勝手に依頼して、食べたかどうか、とか、お礼も言ってこないのは失礼だ、と言ってるようなもので、ディランがノーベル文学賞を受けるも断るもディランの自由だし、まあ意思表示(何らかのコメント)はしたほうがいいだろうけど、それもディランの自由。反体制のディランの対応は予想もついていたハズ。

と言うか、なんでディランがノーベル文学賞なの?、という疑問はある。何も「小説家でなければ相応しくない」と言っているのではない。詩人が受賞してもいいものだろうけど、ディランの歌詞にノーベル賞の価値が本当に有るんだろうか。そういう作品が何曲あるんだろうか。他に執筆活動をしているんだろうか、どうにも選考基準が分からない。私からすると年末の「新語・流行語大賞」と同じレベル。

過去には「核を廃絶しましょう」と言っただけで、その期待感で平和賞を貰った大統領もいたっけ。何か実現されたんだろうか、逆に、核保有国も核の数も増えているじゃないか。そんなのは成果があってから出すのが当たり前。でなければ、あの「スタップ細胞はあります」の小保方氏に医学生理学賞が与えられてもおかしくないことになる。

「南北統一に向けて努力する」と言っただけで平和賞が与えられたりもした。努力はしたんだろうけど成果は全く出ていない。そりゃあ当たり前である。外交はそもそも相手のあることであって一方の思惑だけでは進まないのだから。で、今、どうなっているか、と言えば当時より酷くなっている。

化学賞や物理学賞、医学生理学賞などの理系の賞は、オリンピックで言えば着順を競う競技で、誰の目にも優劣の判断は正確につくもの、文学賞や平和賞などは採点競技のようなもの。審判の判定は絶対だが、本当にそれで公正とは言い切れない。まさかに「後方伸身2回宙返り4回捻りをやります」と宣言しただけで10点満点が貰えるワケもないけど。もしかすると2位や3位の選手のほうが上だったかも知れない。平和賞なんか、「何をしたいか」選挙の公約で謳っただけで受賞している。

もうノーベル賞から文学賞と平和賞を消してほしい、そんな思いである。

ところで、私がよく鑑賞している動画に、こんなのがある。

ギターの神様とも呼ばれているエリック・クラプトンのコンサートにボブ・ディランがゲスト出演した時の模様であるが、登場の仕方からして「ただならぬ雰囲気」で、終始「大物感」を漂わせていて、神様のほうが気を遣っているのが見てとれる。この動画を観ていると、たしかに「無礼で傲慢」だと思える。と言うより、唯我独尊、孤高の人物なんだろう。別の言い方をすれば「ただの変人」である。

メンツを潰された格好のノーベル文学賞の選考委員会はディランからの連絡など待たないで、異例のことではあるだろうけど(今年は受賞者なし、にせず)サッサと次の受賞者を発表すればいい。ま、ディランに懲りて来年からは「ノーベル文学賞が欲しくてたまらない人」に与えられることになるだろう。



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2016年10月25日

古谷振一さんをご存知ですか?

鉛筆一本で写真のような似顔絵を描くお方です。細密鉛筆画、というジャンルの芸術らしいです。

https://twitter.com/shtt4881
(下のほうまでスクロールしてご覧ください)

まるでモノクロ写真です。神がかった才能の持ち主ですね、そうとしか言えません。ただ・・・、
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私にはどうしても桐谷美麗や広瀬すずとなぎら健壱が同じ鉛筆で描かれたとは思えません

と言うか、たしかに、なぎら健壱はモデルとしては描き応えがある素材でしょうけど、書いていて楽しいのは圧倒的に美女ではないかと・・・ (^◇^)

広瀬すずちゃんの絵がどのようにして出来上がっていくかを(早送りで)紹介した動画がありました。それを見ると、モノクロ写真でなく絵だということがよく分かります。

https://www.youtube.com/watch?v=ICsZGySUUZI

この古谷さんの画集が出たら一冊買いたいものですね。ヤフオクで探してみようかな。



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2015年12月09日

物凄い文才の少女

こんな中学生がいるのか、誰か大人のゴーストライターでもいるんじゃないか、とさえ思った。

中学2年で、全国小・中学校作文コンクールで2年連続で文部科学大臣賞を受賞しているという・・・。てことは、昨年は1年生で受賞している、ということ(当たり前 ^^; )

もっと言うなら、昨年受賞した時のちょっと前まで小学生だったということ。それでこの文章力・・・。大袈裟な話でなく、将来の芥川賞が約束されたようなものである。

以下の記事に、受賞作品の(全文ではなく)一部が紹介されていて、読んだら鳥肌が立った。


「父が、逮捕された」という衝撃的な書き出しの作文が話題!【文部科学大臣賞作品】

その昔、もう50年以上前、小学校の講堂で「つづり方兄妹」という映画を観たのを思い出した。講堂を出る時には全員が目を真っ赤に腫らしていたっけ・・・。

その映画、主人公は受賞の知らせが届く前に病気で死んでしまい、「世の中はなんて不公平なんだろう、上手くいかないものなんだろう」と子供心に思ったものだ。今でも強烈な印象として残っている。

さて、高田愛弓さんの受賞作・・・、私は、書き出しの「父が、逮捕された」という文章だけで「審査員のハートを掴んだ、文部大臣賞が決定した」、くらいに思っている。才能に溢れたお嬢さんをお持ちのご両親が羨ましい。うちの娘なんか・・・・・、やめとこ 💧

私の娘はともかく、明らかに中学2年生の小娘(失礼)に文才で負けてる自分が腹立たしい


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2015年06月12日

読売広告大賞

第31回「読売広告大賞」が発表された。

実は、新聞をとっていないので、一昨日ガストのモーニングで朝刊を見て知ったのだが・・・たらーっ(汗)

アドバタイザーの部のグランプリは「Apple」とのこと。iPhone6 で撮った写真を見開きの全面広告にしているもので、写真の精細な美しさ、芸術性など「文句なし」だと私も思った。

携帯で「ここまで美しい写真」が撮れるなら、カメラなんて要らないかも。ましてや重たい一眼レフや交換レンズなど持ち歩く必要は無い。正直、同じシーンを一眼レフと iPhone6 で撮って、素人に見せて「どっちが一眼レフで撮った写真で、どっちが iPhone6 で撮ったものか?」と訊いても分からないと思う。

エヘン!、以前パリで全く同じ構図の写真をミノルタの最高級コンパクトカメラ TC-1 と「写ルンです」で撮って帰国後に見比べてみたら、違いが分からなかったくらいだし・・・。それ以降、デジカメの登場もあって、大切に使っていた TC-1 は除湿箱に入ったきりで一度も旅のお供をしたことが無い。

一眼レフはともかく、コンパクトカメラはもう iPhone やスマホに取って代わられるのではなかろうか。

そう言えば、先日クラブ33に行った際、さやさんからも懇々とスマホの優位性を説教されたっけふらふら

「私は『死ぬまでガラケーで通す』と言ってんだから放っといてくれ!」、ではあったがわーい(嬉しい顔)


ところで、Apple も素晴らしいが、私が一番気に入った広告は、読者大賞の、

MINI JAPAN

車を不動産広告に見立てて、その居住性の高さを訴えていて秀逸るんるん

不動産屋でなければ気にならない広告かも知れないが、この作品を選んでくれて嬉しい。


そして、部門賞<装う>の、リシュモン ジャパン株式会社「カルティエ」の広告もいい。

伊勢丹の2階に「カルティエ」があって、このシリーズのパネルが何枚も飾ってあって、いつも「センスいいなあ」と思いながら前を通っていたけど、買い物したことは・・・無い。ブランド品に縁がないからあせあせ(飛び散る汗)

センスのいい広告はずっと見ていても飽きない。ほんと、どの作品も素晴らしいと思う。



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2014年10月17日

投機、でなく陶器の話

「趣味は広く浅く拘りは深く」ということで、ふだん倹約しているが使うところでは思い切って使っている。

その趣味の一つに、好きな陶芸家の作品を持つ、というのがある。よほど(直感的に)「ピン!」ときたものしか買わないので所有しているのは数点でしかないから、趣味、とまでは言えないものだろうけど。

ま、これも腕時計の話と同じく「嫌味スレスレ」の話になるとは思う・・・、十分に嫌味かあせあせ(飛び散る汗)

昨日、機械式腕時計の小さな歯車の規則正しい動きを眺めていると心が落ち着く、と書いたが、「陶器」も眺めていて心が落ち着くものの一つだ。私は陶芸の経験は無いし詳しくもないが、良い器は飽きずにいつまでも見ていられる。それは、美術館で好きな絵の前から離れたくなくなるのと似ているかも。

私の田舎の隣町の常滑市は古くから「焼物の町」として知られていたが、常滑焼(朱泥焼)にはずっと安物のイメージを持っていた。新茶を2袋購入するとタダで常滑焼の急須がついてきたりして・・・。

田舎を離れて何年かして、常滑を訪れて親友に焼物店を紹介してもらった際、ある陶芸家の「とっくり」を見て衝撃が走った。同じ朱泥でもこんなに「深み」が違うものか、と・・・。その作者は後に人間国宝となる三代山田常山氏、であった。以前からお名前だけは聞いていたが、さすが、であった。

たぶん、その頃から陶芸品に興味を持ち始めたかと思う。今は帰省の度にショップを廻っている。

常滑市の職員は半額で買えるとかで、市の職員である親友から「買ったってもええぞ」と言われたが、当時で「とっくり2本」で5万・・・。私の月収より高かったので辞退した。失敗した、と後悔しているわーい(嬉しい顔)

今、我が家には「いつまでも眺めていたい器」が何点かある。それを紹介したい。

サイドボードの棚の一段に、こんなふうに飾ってあるのだが・・・ ↓

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奥にある二組の黒っぽい器は、清水焼と常滑焼のビールジョッキ。常滑焼のは衝撃に弱く壊れやすくて怖いのだが、ビールを注ぐと泡のキメが細かくなって格段に美味しくなる。飲む前に器を冷蔵庫で冷やしておいて使っている。ここには写真を出さないが、夏に帰省した際にも普段使いのを1個買ってきた。

先ず、郷里の親友が知人から頂いて、「自分が持っているより・・・」と私に送ってくれた酒盃、

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谷川省三氏の作品で、常滑焼だが朱泥ではない

飾っているだけでは勿体ないので、この酒盃は良い日本酒が手に入った時に惜し気もなく使っている。風合いが大好きで、「飾って観て楽しむ」より「実用的」な器だと思う。物凄く気に入っている。

次いで、萩白釉粉引で知られる清水啓功氏の酒盃。

DSC08199.JPG
谷川氏の酒盃より大振り

清水氏は人間国宝三輪休雪氏に師事して薫陶を受けるものの、ただ師の技法を踏襲するだけでなく、粉引きの「剝がれやすい」という最大の欠点を克服するなど独自の技法を開発して注目を集めているとか。人間国宝に最も近い陶芸家かも、と思う。

そして、人間国宝の作品をご紹介、

10代三輪休雪氏の酒盃、

十代三輪休雪 酒盃.jpg

DSC07966.JPG

私が一番好きな陶芸家は三輪休雪氏。10代と11代はともに人間国宝でありご兄弟。どちらの作品も好き。もっとも、あらゆる焼物の中で、備前焼と並んで萩焼が一番好きでもあるし。華やかさは無いが渋くて上品で見ていて落ち着くから、というのがその理由。

この酒盃は、ヤフオクで見て「これだ!」と一目で気に入って落札。落札価格は37000円だった。

そして11代三輪休雪(壽雪)氏の夫婦湯呑、

DSC08193.JPG

残念ながら11代三輪休雪氏はちょうど2年前(平成24年12月11日)に鬼籍に入られた。

こちらの湯呑は、正直、真贋のほどは分からない。ではあるが、本物だと信じて飾ってある(*^^)v

なんとなく、安っぽく感じられて・・・。似たような湯呑は今も出品されているが・・・。ま、いいやたらーっ(汗)

そして、先日落札した11代三輪休雪氏の茶碗、

DSC08187.JPG

11代三輪休雪2.jpg
2枚の写真のうち下のほうの写真はヤフオクの説明写真より拝借。出品者様のご了解は頂いている。

さすがに二重箱に入っていて豪華。実は、11代三輪休雪氏の作品は一目見て「11代三輪休雪氏の作品」と分かる、なんてことはなく作風は様々。そこが同じく人間国宝の陶芸家金城次郎氏と違うところ。

今までにいろんな作風の茶碗が数多く出品されているが、その中で、最も気に入った茶碗であった。

ちなみに、同じ11代休雪氏の茶碗が他の出品者さんで出ていて、落札価格は411000円だった。←商品説明の写真は数日のうちに消えると思う。通好みなんだろうけど、私には良さが解からない。

以前、「欲しいな・・・」と思っていた茶碗も37万ほどで落札されて、とてもとても手が出なかったが、今回の落札価格は私でも手が出るほどの額。たまたま連休中の終了で他の入札者が少なかったのと、出品者さんが「儲けよう」としていない良心的な方であったのも大きい。私にとっては幸運であった。

個人の好みなんだろうけど、私が落札した茶碗のほうが遥かに景色が良い、と思えるのだが・・・。

私が落札した茶碗は貫入が目立たない作品で、以前は貫入がヒビみたいに思えて好きではなかったが、最近は貫入の入り方に「なんとも言えない味わい」を感じるようになった。貫入は釉薬(うわぐすり)の掛け方や厚みによって様々に表情が変わるし、同じ作者でもいろいろ試しているようで面白い。ではあるが、私はオーソドックスな器のほうが好きだし、お抹茶を入れた際の器の表情を想像して評価している。

これからも気に入った器があったら入札したいと思っているが、うちのは「どうせ使わないんでしょ!?。お父ちゃんが死んだら棺に入れるから」と呆れているふらふら

posted by poohpapa at 05:35| Comment(12) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月31日

世の中に数多ある啓蒙書に思うこと

昨日、本屋さんに行こうとして駅前に出たら・・・、

介助犬のボランティア団体が寄付を求めていた。本を買うギリギリの現金しか持っていなかったが、一昨日のような記事を書いていて素通りも出来ず、千円札を一枚入れさせて頂いた。本屋さんには出直せばいいし、先に本屋さんに行ってしまえば寄付の為に駅前まで出直す気にはなれないだろうから。

で、なんで本屋さんに行こうとしたかと言うと・・・、

先日、うちのと、いつも通っているガストでランチしていると、サブマネージャーさんがテーブルまで来て、「長い間お世話になりましたが、9月1日付けで〇〇店に移動することになりました」と挨拶なさる。昇進試験に合格して晴れてマネージャーになられるようだ。それはとてもめでたいこと。

お世話になったのはこちらのほうだから、何かお祝いを、と思い、それとなく「お酒を嗜むか」訊くと「飲まないことはないですけど、あまり・・・」とのこと。ワインでも、と思っていた目論見が外れたたらーっ(汗)

それで、何かで役立つ啓蒙書でも贈らせて頂こうと思った次第である。本屋さんにはその類の本は「これでもか」とばかりにズラ〜っと並んでいる。いろいろ手に取って立ち読みしてみた。

実は、私は啓蒙書の類は好きではない。「私はこうして3日で1億円稼いだ」だの「私が難関大学に合格した勉強法」だの自称「成功者」の体験談ばかりが書かれていて、私からすれば「馬鹿野郎!」なのだ。

中でも失笑してしまったのが、「東大主席弁護士が教える超速『7回読み』勉強法」という本。東大在学中は4年間通してオール優の成績で主席で卒業している弁護士の山口真由氏が書いている本。

経歴を見ると、3年時に司法試験、翌年には国家公務員T種に合格。4年時には「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、2006年4月に財務省に入省。その2年後の2008年に退職し弁護士登録、とあって、エリートを絵に描いたような人物。

そんな人間が勉強法を紹介して誰かがしっかり真似をしたところで全員が「東大に入れる」ハズがない。ウサイン・ボルトが「私はこうして金メダルを獲った」という本を書いていたとして、子供がその練習法を真似たからといって皆がオリンピックで金メダルを獲れるワケがない。つまり、「それは(元々才能があった)アンタだから出来たこと」であって、ほとんどが何の参考にもならない内容。私は、人の自慢話をカネを払ってまで読みたくはない。胡散臭い似非「啓蒙書」が好きではないのだ。

その弁護士、そんな話を自慢気に書いている時点で成績優秀であっても「あまり賢くはない」と思う。皆が読みたいのは「こうして成功した」という(自分にだけしか有効でない)ノウハウでなく、むしろ「こうして人生をしくじった。私の転落人生の一部始終」というものであろう。成功者から秘訣を教わるより、失敗者から教訓を得るほうが楽しいし、簡単に勉強できて身に着くもの。

私は、弁護士にとって最も必要なのは(法律の知識もさることながら)人生経験では、と思っている。

それはさておき、いろいろ手に取って読んではみたが、これといった本はなく、結局、私のいつもの定番であるカーネギーの「人を動かす」の、ちょっと豪華な装丁の本を贈ることにした。何度も書いているが、その本は私にとってのバイブルのようなもので、家と店の両方に置いて繰り返し読んでいる。

幸い、支払いはSuicaカードが使えたので出直さずに済んだ。今日、モーニングに行って渡してこようるんるん

posted by poohpapa at 06:01| Comment(8) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月08日

オルセー美術館展の招待券が届いた

7月9日(水)〜10月20日(月)まで六本木の新国立美術館で開催されるオルセー美術館展の招待券が2枚届いた。パリのオルセー美術館から印象派の絵画を中心に84点が集められ、教科書でなじみの絵もある。どなたから頂いたか、は、ここでは書かないが。

ミレーの「晩鐘」も来る。好きな絵もあるが、正直「この絵のどこがいいんだろ??」というのもある。

目玉は、マネの「笛を吹く少年」で、この絵に会うのは通算で4度目、都市では3都市目である。どういうことかというと、世界各地で開かれるオルセー美術館展では常に目玉になっていて世界各地の美術館に貸し出されているから、である。誰もが知っている絵が無ければ美術展に客は集まらないもの。

ウォッホン!、私はパリのオルセー美術館で2度、たまたまマドリードのプラド美術館に貸し出されていた時に一度、そして今度の東京(新国立美術館)が3都市目なのだが、いい絵は何度鑑賞してもいい。

どうせ六本木に出るなら、JCB「ザ・クラス」の特典、グルメ・ベネフィットで予約してリッチな食事をして帰ろうと思う。グルメ・ベネフィット・・・、2人以上で予約して行くと一人前がタダになる、というもの。

この特典を数回使うだけで年会費(5万円+消費税)の元などすぐ取れることになる。ビジネスで上手く利用している会員も多いようだが、私は一度も使ったことがない。ドレスコードがある高級店は苦手だし、分不相応な場所で気を遣いたくないからで、それを言ったらJCBから「ザ・クラス」を貸与されていること自体がそもそも分不相応なんだけど・・・。カードに相応しい人間になるのが努力目標だったりしてあせあせ(飛び散る汗)

でも、名古屋にも使える店があるから、田舎に帰る際に、いつか親友を連れて行ってあげよう。ただし、タダになるのは一人分だけなので人数が増えるとお得感は減るもの、誘えるのは一人ずつになるけど。

とにかく、どちらも凄く楽しみであるるんるん



posted by poohpapa at 05:53| Comment(0) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月17日

大島渚さんがご逝去されて、あえて奥様である小山明子さんについての話

映画監督の大島渚氏がお亡くなりになった。

世に言う「おしどり夫婦」は多いが、その実、食べていくために仲良し夫婦を装った「仮面夫婦」も多いもの。こと芸能界に、大島渚氏と小山明子さんほどのおしどり夫婦はなかったのでは、と私は思っている。

以前も触れたことがあるが・・・、

大島氏がまだ駆け出しの助監督時代に、既に人気女優だった小山明子さんと初めてデートをしてボートに乗った時のこと、大島氏がうっかりオールを流してしまい、当然に岸まで戻れないハメになったのだが・・・、

ここは男としてイイいい格好をしなければならないところ。大島氏はおもむろに着ている服を脱ぎ・・・、とはしなかった。「流れていったものは仕方ない」と悠然と流れていくオールを見つめていたとか。そこで怒らなかった小山明子さんも凄かったと思う。普通なら「何とかしなさいよ、責任とってちょうだい!」と騒ぐものだろう。何と言っても、その時点では人気女優と助監督である。奥様のほうが断然立場が上であったのだから。その様子を見て明子夫人は、むしろ逆に「この人についていこう」と思ったそうだ。

そのあたりは同じく芸能界きってのおしどり夫婦と言われた長門博之・南田洋子ご夫妻と似ている。付き合い始めた時には圧倒的に立場が上であったのに奥様の南田洋子さんは常に長門氏を立てていた。

大島氏が脳溢血で倒れてリハビリに励む際も献身的に尽くしていたし、もう二昔も前、お二人の結婚30周年記念パーティーの席で、酔っ払った野坂昭如氏がスピーチ後に突如として大島氏に殴りかかり、大島氏も殴り返して掴み合いになった時も奥様は笑いながら二人の中に入っていた。私は大島氏より奥様の小山明子さんを尊敬している。まさに今のご時勢には稀有な「女房の鑑」だと思う。

失礼ながら(比較するのが間違いだろうが)夫の大島氏は亡くなるまで「やんちゃ坊主」のガキだっただけ、それをずっと見守って支えたきた明子夫人のほうが遥かに大人で偉い。内助の功どころの話ではない。


ところで、最近の若い夫婦は簡単に別れる。苦労の先に待っている幸せを待ちきれないかのように。男女平等問題でも「今この問題で平等かどうか」しか考えない。「一つ一つが平等なら結果も全て平等」とは限らないのに目の前の事象しか見ない。人生なんて、そんな単純なものではない。理屈通りに進まないからこそ面白いもの。先日の記事「よくある勘違い、というか、心得違い」に対してヒロさんから頂いたコメントの中にあったように、多くの人が「長いスパンで物事を見て考える」ということができないでいる。

人生は商売と似ている。間違っても「経営」とは似ていない。経営には「損して得とれ」はないのだから。夫婦間も同じだ。かく言う私も離婚経験者であるが、夫婦は「阿吽の呼吸が通じなくなったらお仕舞い」なんだと思う。長い夫婦生活は奥様が耐えていてこそ成り立っていたことばかりだったろうが、直ぐに見返りを求めたりしないのが商売と通じるところ。もちろん、明子夫人は何も見返りなど求めてないだろうけど。

奥様はどんな苦労話も笑い話に変えてしまえる器量の持ち主だったようだ。ご夫婦でテレビに出演していても、ああいう夫に付き物の苦労話を明るく話していたし。結局そういう人が最後には幸せになれるもの。

私は亡くなられた大島渚氏より明子夫人に対して「お疲れさまでした」と声を掛けたい思いである。

実は、大島渚監督の映画、私は今まで一本も観たことがない。せめて「戦場のメリー・クリスマス」くらいは観たいと思う。
posted by poohpapa at 06:41| Comment(4) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

今、私が一番気に入っているCM

それがこちら、

NTTdocomoの、「BOOKストア/新社会人のきみへ」篇であります。


長く更新を休んでいるうちに旬でなくなるといけないので慌ててアップしますたらーっ(汗)

 1分ヴァージョンをリンクしてましたが消えてしまったので30秒ヴァージョンを再度貼りました。
   本当は1分のを観て頂きたいのですが・・・。

何が気に入ってるか、と言えば、観ていて「うん、あるある」と思えることと、新入社員の村松を演じている波瑠さんの演技力、です。最近の若手も「上手い人」多くなりましたね。

自分が社会人になった当初、「かかってきた電話を取る」ということが大変な恐怖だったことを思い出しました。ほとんどがお得意さんからの注文の電話で、眼鏡のレンズの度数のことなどチンプンカンプンでしたし、しょっちゅう間違えて、お客様に迷惑を掛けていたものです。今のように「気の利いた社員研修」などなく、「仕事は先輩を見て覚えろ」でしたから。慣れる(覚える)のには1年はかかりました。その間は使い走りばかりで、それでも楽しかったですね。ミスしても叱責されることもありませんでしたし。研修もない代わりに先輩たちが温かく見守っていてくれたんですね。私は文句や愚痴ばかり言ってましたけど・・・ふらふら

このCMの中の新人の村松嬢、何年か経ったら立派なキャリアウーマンに成長しているんだろうな、と想像したら楽しくてしょうがないのです。

名前を間違えられた際の不快そうな悲しい顔や、コピー機のトラブルで困った際の半ベソの顔も自然でいいですね。元々はモデルさんとのことで、こう言ってはナンですが、とくに美人とか可愛いとか個性的ということもありませんが、何か光るものを持ってますね。女優としても大きく成長してくれたら嬉しいです。

このCMの一コマ一コマが「うん、あるある」というもので、実によく出来ています。テレビでは30秒に短縮されたものしか見かけませんが、この1分版はとても完成度が高いので、是非ご覧になってください。


忘れてました。このCMは好きですが、スマホは好きではありませんし、スマホでコミック読むのもどうかと思ってます。NTTdocomoは、これから従来の携帯電話の販売をやめて、ほとんどをスマホにしていくとも聞いています。auなんかも追随するんでしょうかね。私なんかはカメラ機能も要らないくらいで、電話とメールだけで十分なんですけど・・・、もう社会の進歩や技術革新についていけません(トホホ)

posted by poohpapa at 06:33| Comment(8) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月14日

別府競輪のCMって、これかなあ・・・

先日、yoshiさんからのコメントで「別府競輪のCMが面白いですよ」と教えて頂いたのですが・・・、

コレで良かったですかね、他にも面白いのをシリーズで出してそうな気もしますが(^^ゞ

別府競輪の男達 第一章

別府競輪の男達 第二章


実にいろんなバリエーションがあるものですね、CM制作費は安そうですがわーい(嬉しい顔)

でもって、単発的にスポットで見る分にはとても面白くても、続けて見るのは辛いかも知れませんわーい(嬉しい顔)


CM、と言えば、私が一番好きだったのは、JR東海の「シンデレラ エクスプレス」かな。年末の忙しなくて寒い時期に見るとホッとしました。若い人たちを応援したくなりますしね。ま、多少は僻んでましたがたらーっ(汗)

中でも私が一番気に入ってたのが「吉本多香実」ちゃんのバージョン。可愛いったらなかったですね。

彼女もあの頃が最高でした・・・(遠い目・・・失恋

ついでと言ってはナンですが、牧瀬里穂ちゃんのバージョンではパロディ版もありますね。何の番組で制作したものかは不明ですが、牧瀬里穂ちゃん本人が出演していて、爆笑モノです。是非ごらんください。
posted by poohpapa at 06:22| Comment(2) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

今さらながら、「おくりびと」

だいぶ前に録画しておいた「おくりびと」を去年の秋になって観た。

今さら、ではあるが「おくりびと」のお話。

今も山形では「ロケ地巡りツアー」が大人気だとかで、「そんなモン見たってしょうがねえじゃないか」と思っていたくらいだが・・・、途中からずっと泣いていた。登場人物が皆やさしいから、である。

あまりに感動したので、ヤフオクでDVDを落札してしまった。

実は、うちのお客さんに貸して観てもらったのだが、そのお客さんも途中からずっと泣きながら観ていた、とのこと。

シナリオも味わい深く、主役はもちろん、脇役陣も演技派ぞろいで作品を締めていた。随所で「うん解かる解かる、その気持ち」と思えたり、「田舎でよくありがちな会話」があって、リアルで、観終えた余韻も素晴らしく、久々に感動的な映画に出会えたように思う。

唯一の不満は、主人公が奥さんに心配を掛けまいとして、大切なことも奥さんに相談なく自分で決めてしまって隠しているのが不自然かな、と思えたことで、世の中にはそういう夫もいるかも知れないけど、ちょっと水臭い夫婦に描かれていたこと。「それくらい、腹を割って話せばいいじゃん」と思いながら観ていた。

実生活では分からないけど、広末涼子演ずる奥さんがいじらしくて可愛くて、「こんな奥さんだったら最高だよな」と思ってしまった。

それと、自分が死んだ後の状況を何となく想像できるのもいい。うちのや子供たちがどう対処するか、想像するだけでも楽しいし、死ぬのが怖くなくなるように思う。私は元々「死んだら無、あの世も神も無い」と思っていて、死ぬのが怖いとしたなら「どんな苦しみ方をするのか解からない」ということくらい。あ、あと、焼かれるのって本当に熱くないんだろうか、ということ。あれだけは不思議だ。「歯科医院で虫歯を削られる」のと「死んでから焼かれる」のでは、私なら虫歯治療を選択するくらい恐怖、であるたらーっ(汗)

そして、もし余命一ヶ月と分かったなら、私は身の周りを整理して、静かにその時を迎えようと思う。「おくりびと」を観た後にインドを旅したからこそ、そう思えるのかも知れないが。

たぶん、これから死ぬまで毎年何回かは観るだろう。心が荒んだり傷ついている時に観ると安らぎを与えてくれる映画だと思う。

鬼平犯科帳にも出てくるが、人間、生れてきて唯一判っていることは「いつかは死ぬ」ということだけ。納棺師・・・、私は「葬儀はしない」と決めてはいるが、それでもお世話になるかも知れない職業だ。


短くても長くても、ま、充実した人生を送れたなら幸せ、と思った。


posted by poohpapa at 05:00| Comment(2) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

今年最後の壮大なロマン(実施は来年)

年末ジャンボはもう販売終了してますから宝くじではありません。


JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2010年打ち上げ予定の金星探査機「あかつき」に名前やメッセージを刻んだアルミプレートを搭載して金星周回軌道に乗せるキャンペーンを実施しています。

参加ご希望の方は以下からどうぞるんるん
(個人はネット応募のみで2010年1月10日が締め切り)


「お届けします!あなたの名前、暁の金星へ

参加証明書もダウンロードできます。

私たち夫婦は、前回2002年打ち上げの惑星探査機「はやぶさ」に名前を載せて小惑星1998SF36に届ける「星の王子さまに会いに行きませんか」キャンペーンにも参加して、記念のプレートを頂きました(プレートのみ実費で、それ以外は無料)


夢がある企画(しかも無料)です。皆さん挙って参加しませんかわーい(嬉しい顔)


個人的には、それで「生前宇宙葬」を済ませた気分であります(^^♪
posted by poohpapa at 05:00| Comment(7) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする