昨日、お店に懐かしい訪問客があった。朝一番に、先々月、息子さんの急逝で郷里の山形に帰ることになったSさんがひょこっと入ってきた。「こっちの医者に掛かるついで」とのことと「昨日まで千葉の松戸で仕事していた」ということもあったようだ。山形に定着しているものとばかり思っていたが仕事は今も出稼ぎ中心らしい。だが、ついででも何でもそういう訪問は嬉しい。たいていは退去と同時に縁が切れてしまう。
そして午後は、高校時代の新聞室(新聞部ではない)の後輩のM君。奥様と義妹さんもご一緒。
奥様のご実家(東京の隣県)の売却の依頼である。最近まで地元の大手不動産会社に専属専任媒介で依頼していたが1年以上経っても埒が明かず、相談を受けたものである。専属専任の期限が切れる際に「更新はしない」旨を伝えると、担当者の上司から「具体的な進捗をみないのは、売主さん側が売却価格を更に下げないことに原因がある。これだけ長期間にわたって売却できない物件はこちらからもお断りしたい」と言われたとか。不思議なことを言う業者だ。
経緯の詳細を見せてもらったが、M君サイドは数回にわたり価格を下げている。たぶん担当者の進言に従っているものだろうから上司の認識は間違っていると思う。それに、商売をしているなら「絶対に言ってはならない一言」だと思う。それではまるで「客はアンタばかりではないよ」と言ってるようなもので、私なら、長く決まらない部屋の家主さんから管理を打ち切られたとしても「決まらないのは家主さんが家賃を下げないのが原因で、こちらからお断りしたいくらいだった」とは言わない。たとえ腹の中でそう思っていても、「力不足でお役に立てなくて済みませんでした」と言うものだろう。
私はその大手不動産会社よりもっと厳しい現状を話していて、大幅に値下げしてもらうことも了解して頂いたのだから、古くからの友人、ということがあったとしても、大手不動産会社は「売主さんとの意思の疎通の為の努力」を怠っていた、と解かる。そして、もう一つ、大切なことがある。
物件はかなり老朽化した古家である。だが、売主さんからすれば幼少時代から嫁ぐまでを過ごした「今は亡きご両親との思い出の家」である。業者からすれば数ある委任物件の一つに過ぎなくても、売主さんには思い入れがあるもの。そういう思いを理解して大切にしながら商談を進める、ということが求められるだろう。そこに思い至らなければ売主さんとの信頼関係は築けないもの。ちゃんと配慮が為されていれば、よほど偏屈な売主でない限り担当者の意見に耳を傾けてくれるものだろう。
うちでお役に立てるかどうかはまだ解からないが、できる限りのことはしたいと思う。
ところで、M君と会うのはおよそ40年ぶりであった。にも関わらず、昨日も一昨日も会っていたかのように話すことが出来る。M君は私以上に変わっていない。体格は多少丸みを帯びたが高校時代のままである。東京時代は一流企業に勤めていて、54歳で退社して田舎(愛知県半田市)に戻り、今はアパート経営で悠々自適の生活を送っている。訊けば3LDKの部屋が12室で、そのうちの一室は自己使用とか。
駐車場2台付きで家賃は9万。てことは、残債は不明だが満室なら毎月99万も入ってくる計算だ。もちろん経費も掛かるだろうが、M君の表情に余裕が漂っているのはその所為であろう。経済面だけではなく、いい女房をもらっているのも大きい。奥さんとは初対面だが、「この奥さんあればこそ」と直ぐ判った。
私は今回、M君に一つお願い事をしている。このブログで以前トラブルになった私の同級生B君の件・・・、たまたまB君の弟妹が、私の新聞室時代の後輩Yさん(とびきりの美人で、私でもちょっかいが出せなかったくらい)の弟妹と結婚している。どういう組み合わせだか不明だがB君からそう聞いたことがある。B君はそのトラブル時に私の名前を騙って(私になりすまして)私の個人情報をネットにバラ撒いていて、今もいくつかは残ったままになっている。さらに、私が離婚した際「全財産を持って出た」ことにされていて、「それは全く逆」と言ったのだが、B君からすれば「私が嘘つき」でないと自分の立場が困るから、今も間違いを認めようとはしていないようだ。それは別の同級生から聞いている。
で、何かの機会にB君から「嘘の情報」がYさんに伝えられていたら辛いものがあるから、たぶん無いとは思うが、もしもYさんと親交のあるM君にYさんからそういう話が出たなら、M君から「事実はそうじゃないみたいだよ」と話しておいてくれないか、ということ。今さらYさんに嫌われたとしても問題は無いが、誤解されたなら辛いものがある。もしかすると、もうB君の弟妹経由で伝わっているかも知れないが・・・。
元妻もB君夫婦に嘘をつき、B君の奥さんも(自分の立場を守るために)旦那に嘘をつき、B君も「その嘘」を真実として決め付けそのまま吹聴する、という構図。これ、元妻とB君夫妻と私との4人での話ならどんな嘘で結論付けられてもかまわないけど、周りに吹聴されるのは赦せない。ましてや、私を陥れる目的で私になりすまして個人情報を晒したり、私が仲良くしているブログ仲間さんのところに私のHNで悪意のコメントを入れまくる、なんてのは正気の沙汰ではないと思う。それでもB君は「自分は間違っていない。正しいことをしている」と思っているんだろう。
B君には一種の虚言癖がある。自分を良く見せる為でなく自分を護る為につくもので、自分に不利益となりそうな相手はコテンパンに叩きのめそうとする。「悪いのは向こうだから自分が何をやっても私の責任ではない。向こうがどんなに困ろうが私の知ったことではない」という価値観だ。義理堅く頭も良いが、明らかな間違いでも認めようとはしないから、ひと度何かで拗れると厄介で面倒くさい人物だ。
幸い、彼が必死になって壊そうとした私の人間関係は何一つ壊れていないが。
私はそれでも、B君の勤め先に「彼がしていること」を訴えたりはしなかった。彼に世話になったこともあるからである。私が動かないでいることの真意を、B君はきっと今も誤解しているだろう。
困ったことに、私の周りにはそういう人が何人かいる。そんなことをしていても私は無視をしないし、見限らずに相手をしてくれるもんだから攻撃目標にしやすい、ということもあるんだろう。そういうこともあるので(それだけではないが)、このブログの帯のところに「お気に入りブログ」の一覧を表示できないでいる。
さて、つくづく思う。何十年か振りに会っても、何の違和感も無く話題に入っていける友人というのはなんと有り難いものか、と。そして「ご縁」というものの大切さを今さらのように痛感している。
posted by poohpapa at 07:54|
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