2008年03月14日

これって、不義理したことになるんだろうなあ・・・

同業者さんから当社の空室物件に条件(交渉依頼)付の申込みが入った。「敷金2を1にしてもらえないか」とのこと。

家主さんに相談すると、今現在も滞納している入居者がいて頭を痛めていらっしゃるので直ぐには回答を頂けなかった。無理もない。敷金の1ヶ月など「ちょっと滞納されたら直ぐ消えてしまう額」である。

家主さんは「不動産屋さんに判断をお任せします」とのこと。どのみち、もし滞納が始まれば私が督促したりすることになる。であっても家主さんは不安になるものであって、それは当然だ。

というのも、実はお客さんの内容があまり良くない。そもそも内容が良ければ敷金なんかで「交渉事」など入らない。具体的には書けないが、内容が内容だから家主さんも敷1では怖くて貸せないのだ。

私が躊躇している裏には、他に「こんな理由」もある。

実は、申込書をFAXしてもらう前に「お客様のご職業は?」と訊くと、電話口でしばらく(けっこう長く感じた)お客さんと話した後、担当者がこう回答したのである。

「サービス業だそうです」

それでは職業が判らない。サービス業、というのは「職種」であって「職業」ではない。だいいちデリヘルだってホステスだって広義ではサービス業である。そんな回答をしたら怪しまれるに決まっている。

こういう場合、意図的に「何かを隠そうとしている」ケースが多い。

それで「申込書には具体的に記入してくださいね」とお願いして、届いたFAXを見て悩んでしまったのだ。言葉は悪いが「敷1にしてくれたら借りるよ」などと交渉できる立場(内容)ではなかったのだ。

だが、無下に断れない事情も有った。そのお客さんを逃したら次はいつ申込みが入ってくることやら判らない、ということでなく、その業者さんに、つい最近、私は「借り」を作っていたのだ。

先日、その業者さんに、一般的には条件が厳しいと思われる当社のお客さんの審査を通して頂いている。その時は直接私がお客さんを伴って業者さんに行き、「10年以上の付き合いで、うちで何度も部屋を借りて頂いているけど、今までに事故ったことは一度もありませんので(本当の話)何とか審査を通してあげて頂けないか」、とお願いして通して頂いていたから、担当者が「今度は借りを返してもらえるもの」くらいに期待していたとしても無理はない。

うちの場合は条件交渉でなく「審査を通して頂きたい」という話で、今回の業者さんの場合は「賃貸条件を緩めてくれ」という話であるから根本的に別の次元の話ではあるのだが、先方からすれば「同じ」と捉えられてしまうだろう。「自分の頼み事はしておきながら逆の立場になったら冷たく断る勝手な業者」、と思われかねない。

それと、もう一つ、

同じ家主さんの別のアパートでも一部屋募集していて、その部屋も敷2で募集している。「交渉を入れた人」と「そのまま受け入れた人」とで差が生じたのでは不公平になる。私個人としては、「そのまま受け入れる人」の方をむしろ優遇したいくらいの思い、である。

担当者に「そのお客さん、もし敷2のままなら断ってきますか?」と訊くと、アッサリ「はい、無理ですね」、と言われてもいた。そう言い切ったのだから、お客さんを敷2で説得したりはしないものだろう。


で、家主さんからは「任せる」と仰って頂いたし、当社としても早く決めて安心したいのはやまやまだが、敷1にする話はお断りした。

「それじゃ借りない」というなら、それはそれで仕方ない。家主さんは「長く空いたとしても、心配を抱えながら貸すより良いかも知れませんから、気にしないでいいですよ」、と仰ってくださったが、その業者さんとはシコリが残ってしまうだろう。

業者さんに電話して「敷金は2のままでお願いします」と伝えると、担当者も「仕方ないですね」と理解は示してくれたが、内容はどうあれやはり私が不義理をしたことには変わりない、と思う。
posted by poohpapa at 08:15| Comment(4) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

初春の珍事

1月の半ば、或る同業者から物件の空室確認が入り、お客さんを案内して頂くことに・・・、

「鍵は現地対応で、○○に○○の状態で設置してあります」と伝えてあったのだが、担当者が慌てて携帯で電話してきた。

「今、お客さんと現地にいますが、鍵がセッティングされてません」

そんなハズはない。その1時間ほど前にも別の業者が案内していて、結果報告の連絡も頂いている。その時に有って、もう無くなっている、などということは考えられない。それで再度確認してくれるよう頼むと、直ぐに電話があって「やはり有りません」とのこと。

幸い家主さんは同じマンションにお住まいなので、直ぐに電話で事情をお話して確認に行ってもらうと、家主さんから「決められた通りにちゃんとセッティングしてありますし、それらしい人影は見当たらないのですが、どういうことでしょう?」、との連絡。

だとすると・・・、考えられることは一つしかない。




業者は、全く違う物件の前にいる、ということである。

私が担当者の携帯に電話して「その建物の外壁は何色ですか?」と訊くと、「白、ですけど・・・」と言う。やっぱり、であった。

本モノは「濃いめのグレー」である(*^^)v

当社が打った物件広告には番地が枝番まで明記されており、物件名も載っている。それであってプロの不動産屋が間違える、なんてことは普通では考えられない。「物件が間違っているのでは」と伝え改めて本モノを案内してもらったが、不調に終わったようだ。

お客さんにとって、条件に合うかハッキリ判断できる物件なら、そんなことなど影響しないが、迷うような物件だったなら、そんなケチがついたりすると断られてしまうことも有り得る。何より、頼りない業者が紹介する物件は良かろうハズがない、と思われても仕方ない。

それは私の18年間の賃貸仲介業生活でも初めてのことであった。

先日、その「本モノの物件」には他社から申し込みが入ってきた。

だから、こんな記事も笑って書いていられるもの、であるわーい(嬉しい顔)

posted by poohpapa at 08:19| Comment(0) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月05日

まさに悪徳(超怒!)

以下のような話があったらキッパリ断ってください、という話。



先日、調布の貸家の契約に若いご夫婦が来てくれたのだが、オイオイ、という話を伺った。当社で管理する貸家を地元の大手業者に案内されて申込書を入れると、「光触媒でハウスクリーニングします。費用は4万円(税別)かかりますが、ハウスシックの予防の意味からもやっておいたほうがいいですよ」と勧められて、仲介料とは別に支払った、とのこと。おかしな話である。

管理(元付け)業者の当社が勧めたのならまだしも、客付け業者が家主さんや管理会社に無断で、しかもハウスクリーニングが終わっている物件の(ほとんど無用な)クリーニングを勧める、というのは如何なものか。それは、仲介料100%では足りずに更なる利益を得る口実をこじつけているに他ならない。

その業者は、私に何の連絡も無く「鍵はクリーニングを入れるので後で当社まで取りに来てください」と入居者に言ったというが、家主さんの連絡先電話番号も知ってはいないし、うちに「鍵の一時借り」の依頼もしてきていない。なのに、どうやって邸内にクリーニング業者を入れるというのか。だいいち契約発生は間近に迫っていて、その前に家主さんや管理会社の同意なく物件に入って作業する、などということは不法行為である。

私はお客さんに、「不要なのでキャンセルしてください。もし返金できないと言われたら、都庁に相談してみる、と言ってみてください」と勧めた。場合によっては「申し込みを入れて契約するまでの間に既に済ませた」などと言い出すかも知れないが、不可能である。

仮に本当に光触媒クリーニングをするにしても4万もの対価に見合ったものではないだろう。やったように見せかける程度に違いない。

担当者からは何の連絡もなかった。私に「光触媒クリーニングを入れたいので鍵を借りたい」と言えば「必要ない」と断られるのが分かっているから連絡してこないのだろう。やはり「やらない」のだ。

「やってない光触媒クリーニング」なのだから、代金の4万は「会社と担当営業マンで山分け」するのではないか。小遣い稼ぎにはなる。

幸い、お客さんは返金してもらえたが、その業者にカネを取りに行った時には「ワケの解らない言い訳」を延々されたとかちっ(怒った顔)

どんなに不景気で苦しくとも、「そんな営業努力」はすべきでない。

再度言うが、TV−CMも流している大手業者の話、である。
posted by poohpapa at 06:14| Comment(10) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

褒めたつもりだったが・・・

同業者を訪問していてトイレに行きたくなった。大、である。

ボックスに入ると旧式ではあったがウォシュレットだった。出てきて早速ほめた。「オタクのトイレ凄いね、10年も前からウォシュレット使ってたんだね」、と言うと・・・、

「ええ!? 、それ去年付け替えたばかりなんですけど・・・」だと。

なんでも、今まで使っていたのが壊れたので、知り合いのリフォーム業者に相談すると、「安くやってあげますよ」と言うから頼んで、込み込みで7万ちょっとの請求で上がったんで喜んでいたという。

だが、私が見たところ、どう見ても10年前の機種としか思えない。便器自体はタダ同然だったのではないか、とさえ思う。私なら、最大限払っても5万まで、できれば3万まで値切りたいところだ。あれで黙って7万払ったなら「業者に舐められる」というものだろう。

最近はラジオの通販でも、新型ウォシュレットが工事費込み9万8千円で紹介されてたりする。旧式便器を使われて7万なら、私なら新型に9万8千円払う。社長もまた「信じて疑わないタイプ」のようだ。

落胆する女性社長を見て、「悪いこと言ったかなあ」と後悔したたらーっ(汗)

似たような失敗はよくする。

年配の女性に、「お若いですね〜、どう見ても還暦ですよ」、と言って、「わたし・・・、57ですけど・・・」と言われたことがある。私は絶対に70近い、と踏んでいて、還暦と言えば喜んでくれるものと思っていた。なら服装や化粧に気を遣えよ、と言いたくなった。

はい、私は人を見る目がありません。それが何か!?わーい(嬉しい顔)
posted by poohpapa at 06:55| Comment(6) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

「悪徳」、盗聴する(^^ゞ

電話中にキャッチホンが入った。先の電話を切って出てみると、どういうワケか呼びかけに応答せず、相手の事務所の会話だけが聞こえてくる。こちらに用があって電話したものの、横から用が入って慌てて電話を切ったつもりで受話器が浮いていたのか、何か操作を誤ったのか、私には判らないが、かなり大声で「もしも〜し!」と叫んでも気付かない。だが、相手が同業者であることだけは直ぐ判った。

どうせうちは暇だし、どこで気が付くか遊んでやろう、と思った。

聞き耳を立てていると、途切れ途切れにしか聞こえないが・・・、

「中央線の西国分寺と国立の間だから・・・駅から15分・・・築20年だと8万円台が相場・・・駐車場は15000円みとかないと・・・1万では無理だから・・・武蔵境と調布なら調布のほうがそりゃあ安くて・・・武蔵境からだと・・・是政って言っても・・・新小金井なら・・・」

なんだか盗聴しているような気分である・・・、してるのかわーい(嬉しい顔)

営業マンの声は低音で話し方も落ち着いてて、なかなか誠実そうだ。甲高くて陰に篭る私の声質とはだいぶ違うのが羨ましい^_^;

お客さんも素直で、営業マンに「はい」「はい」と返事をしている。

前後の流れで当社のどの物件に問い合わせてきたか大体の見当は付くものの、相手の社名や電話番号が判らないから掛け直せない。当社はナンバーディスプレイだが、通話中にキャッチホンで入った電話は相手の情報が表示されないのだ。

必要があればまた掛け直してくるだろう、と思い始めていたら・・・、
こういう場合の結末の常だが、いきなり「ガチャン!」と切られた。

通話時間、5分17秒。その後は待てど暮らせど電話は無い^_^;

そっか、当社の物件は「潰し」に使われていたのか・・・(爆)
posted by poohpapa at 05:25| Comment(4) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月02日

こんな家、買いたくありませんよね(*^^)v

先日、うちの郵便受けに入っていた建売住宅のチラシ、何か変!

女房殿はかつて大手ハウスメーカーで図面を描いてましたので一目で間違いに気付いたみたいで、私が帰宅するなり「これ、間違い探し」とチラシを差し出しました。

私もまあ全くの素人というワケではないから直ぐ気付きましたけど、どこが変か、解かりますか〜?

こんな家、売り物になりません・・・、土地だけなら欲しいけどわーい(嬉しい顔)


で、そのチラシがこちら(クリックで拡大されます)

IMG_1016.JPG



制限時間は1分です。それくらいあれば解かるでしょ!?

難易度は、5段階のうちの下から1〜2、てトコでしょうか(*^^)v

正解は・・・
posted by poohpapa at 04:33| Comment(18) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月20日

同業者とは普段から仲良くしておくもの

↓の記事の「2人目の女性(学会の人)」、面白い展開になった。

昨日の2時ごろ再度来店することになっていたが、お昼に電話をかけてきて、「昨日ご紹介して頂いた物件、南口のSホームさんにも有って、中が見られるとのことですが、Sホームさんで見せてもらって、気に入れば申し込みしちゃっていいですか?」と言う。

「かまいませんよ。昨日もご説明した通り、うちは今、新規の仲介業務は出来ませんので、資料を差し上げただけですから気にしないでください」と答えると、「じゃあ、そうさせて頂きます」とのこと。

宅建業の免許が下りるまでのおよそ2ヶ月間はボランティアに終始するのも覚悟しているし、収益を求めない分、かえって気楽でいい。

実は、その物件、元付業者は数社にしかFAXしていない。なのに、お客さんがたまたま入った北口と南口の不動産屋2件で同じ物件を紹介されたワケで、ほとんどピンポイントの偶然である。

私は元付業者に電話して「○○さんというお客さんがSホームさんの紹介で申し込みを入れるかも知れないよ。うちに昨日来店したお客さんで、資料を渡したんだけど、感じいい人なのでなるだけ審査を通してやってよ」と、お客さんの内容を詳しく話しておいてあげた。お客さん自身が言ってるように審査が通らない可能性があるからだ。もちろん、そんなことしても普通は一銭の得にもならないのだが。

午後になって元付業者から電話があり、「実はSホームさんが『○○さんとこにも行ったお客さんならうちが取るワケにはいかないので、どうしましょう?』と訊いてきたから、『○○さんにも何がしか出せるようにするから大丈夫よ』って答えといたからね」と言う。

元付業者の社長は今の私の窮状を知っているから、何か名目を考えて自社の手数料から私にも分け前を出そう、というのだ。私は普段からその元付業者ともSホームさんとも仲良くしている。うちの物件に客付してもらった時には手数料を振込まずに届けにも行く。

元付業者の社長は、こうも言う。

「このご時勢だから、うちも家主さんも早く決めたいしさ。協力してくれる業者さんとの付き合いは大事にしないと」

全くその通りだと思う。同業者を排除したり踏み台にしていたのでは商売は長続きしない。普段から互いに気にかけることでお互いに利益が上がる。長い目で見たら圧倒的にそのほうが得である。だが、残念ながら逆のケースは多い。賃貸でも売買でも、そういう噂はよく流れてくる。抜かれた業者は悔しいから「話に尾ひれが付いている」とは思うが、だいたいは「あの業者ならやりそうだな」と思い当たる。


夕方になって、そのお客さんがお礼に寄ってくれた。今時めずらしいこと、と感動してしまった。のではあるが・・・、こう釘を刺した。



「できるだけ、小さな声で勤行(お経を唱えること)してね」
posted by poohpapa at 04:27| Comment(8) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

それって、逆差別では??

いつものように業配広告を整理していたら、最近は見かけなくなっていた「水商売」の文字。しかも大きめの字で目立っていた。

不動産屋や家主さんは、水商売の女性が入居するのを嫌がる。そのワケは、過去ログにも書いたが「だらしない生活をしている人が多い」「家賃滞納が発生する可能性が高い」「生活の時間帯が他の入居者とズレていて騒音等によるクレームや揉め事が起こる」等々であるが、私からすれば一種の(職業による)差別だと思えてしまう。

これは、「中国、韓国、北朝鮮国籍の人、お断り」よりもっとヒドイ。

少なくとも、私が会って「この人なら大丈夫」と判断して審査を通した水商売の人が入居後にトラブルを起こしたことは一度も無いし。

これも過去ログに書いたが、信用できるかどうかを「まず間違いなく判別できる方法(私のオリジナル)」、というものが有るのだ。

で、今時、時代錯誤な「水商売お断り」かよ、と思っていたら・・・、

そうじゃなくて
posted by poohpapa at 04:47| Comment(6) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

虫のイイ要求をしてくる業者

当社管理のアパートで、凄くイイ物件で安いのに、長く空いている部屋があって、地元の客付業者の紹介で、「申し込みたい」というお客さんが現れた。のではあるが・・・、問題が出てきた。

中央線の駅から徒歩圏で、家賃は7万円、礼金1、敷金1、という条件のキレイな2DKで超格安物件だが、お客さんは「初期費用がないから礼金も敷金も0にしてくれ」と言う。そりゃ無茶苦茶である。

敷金「0」でなんか怖くて貸せるものではない。しかも「カネがない」と言ってるのだから、入居後ちゃんと家賃が入るかどうか保証の限りではない。ひとたび滞納が始まれば即「赤字」になってしまう。退去時のクリーニング代だって負担してもらえるかどうか覚束ない。

それでも、当社も家主さんも早く決めたいのが本音だから客付業者にこう提案した。「礼金0、敷金1でなら家主さんに交渉してみます。その代わり手数料の配分は、うちと御社と50%ずつになります。広告には100%と謳ってありますが、それは礼金1で契約した場合、当社が家主さんから広告代を頂くからで、礼金0なら頂くワケにはいきません。うちも(50%で)泣きますからオタクも泣いてください」と。

「泣く」なんてモンじゃない。仮に100%手数料を頂けたとしても、当社は既に大赤字なのである。それでも、うちより家主さんはもっと辛い、と解かっているから「私も泣きます」という話なのだ。

だが客付業者の担当者のトーンはいっぺんに下がってしまった。気持ちは解かるが、「礼金0、敷金0にしてやってくれ。手数料は広告どおりくれ」では虫が良すぎる、というものだ。家主さんに相談したら「お断りしてください」とのこと。私が家主さんの立場でも断る。

私は担当者にこうも話した。

「お客さんの、キレイで安い物件に入りたい、という気持ちは解かりますが、身の丈(自分の収入)に合った部屋を借りるべきでしょう。その条件を飲んでしまったら他の入居者との格差が生じて不公平にもなります。ですが、オタクが手数料50%で良ければ、礼金0、敷金1で再度家主さんに交渉してみます。私も辛いのですよ」、と。

ポケットに5百円玉一枚しかないのに「フランス料理のフルコースを食べたい」と考えるのが無茶というもの。5百円しかないならラーメンで我慢すべきである。レストラン側が妥協する必要はない。

その後、再度「やはり無理でしょうかねえ」との電話があったので、「もしオタクの手数料100%で、ということでしたら、礼金1は3ヶ月以内に追加して頂く、ということで如何でしょう。オタクの手数料は契約後に直ぐ振り込みますが、うちの分は後で結構です。うちはそれまで待ちます」と伝えたが、お客さんはそれでも「無理」とのこと。なら、うちも無理である。それではもう「交渉」とは言えないから。

ちなみに、お客さんは欧州某国からの留学生だった。日本で部屋を借りるのはいろんな面で大変とは思うが、私が協力(配慮)できるのはここまで。何度も言っているが、ものには限度というものがあるし全て「相手があること」である。自分の都合だけ押し付けて自分が得することだけしか考えない人や業者とは付き合えない。
posted by poohpapa at 04:51| Comment(2) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

阿漕(あこぎ)な業者 PART2 後日談

昨日の記事で、Wさんに「壁紙交換費用4万円」の追加請求をしている業者から、一枚のFAXが流れてきた。

それによると、なになに・・・、


「当社の空室情報一覧」

客付業者さまに広告代をバックいたします。
礼1の物件なら1ヶ月分
礼2の物件なら2ヶ月分
3ヶ月分バックできる物件もあります。

お気軽にお問い合わせください。



だと・・・、

バカモン!!

もはや末期的症状、世紀末、である。

3ヶ月分バック、ということは手数料400%ということになる。

家主から専任委任を受けていない客付業者が広告を打っていないのは明白である。ならば「広告代」という名目であっても、実質的には手数料になるのだから、これが違法でなくてなんであろう。

礼金というのは「経営が苦しい不動産屋の懐を潤すのが目的として在る制度」ではない。それでは、国民から年金を集めて他の目的に使ってしまっている社会保険庁と、やってることは同じではないか。


うちも、管理物件の家主さんから(他社で客付けされた場合には)広告代の名目で支払って頂いているから正義漢ぶるつもりはないが、管理会社として広告はちゃんと打っている。他社が「1ヶ月分を報奨金として支払います」と言うなら辞退せず有り難く頂戴してもいる。

だが、モノには「程度」や「節度」というものが有る。どう考えても、「2ヶ月分以上のバック」は異常、いや犯罪である。そのカネを実際には誰が払っているのか、など考えるまでもない。家主でも元付業者でもなく、借主である。家主や元付業者は、広告代(リベート)として客付業者にバックするのでなく、そのカネを設備の向上やメンテナンスに投資すべきなのだ。そのほうが「カネが生きる」というものだろう。


他にも、即入物件で「今月中(例えば5月中)に契約した場合、家賃発生は7月から。本物件は1ヶ月間フリーレントです」なんてノも有ったりするが、たとえ「切羽詰まった家主さんからの申し出」だとしても邪道である。そんなのは「市場原理」とは言えない。我が侭な消費者(入居者)を生み出す要因になって、後で苦労することにもなる。


妥当性に欠ける敷金の精算方法といい、過度な広告代(?)提供といい、なりふり構わぬ「これら業者」は必ず淘汰されるに違いない。

こういうことは、一業者だけの提案や活動ではどうにもならない。事実、私も不動産業協会の本部で役員相手に提案したことも有るが、聞く耳は持ち合わせていなかった。多くの業者が足並みを揃えて協力しなければ、改善など「夢のまた夢」であろう。

不動産業者による犯罪は減少してニュースを賑わすことは無くなっているが、それは「悪いことをしない」という消極的な努力に過ぎず、これからは「自己を改める」という積極的な努力をしなければならない。でなければ、この業界に将来は無い、と思う。
posted by poohpapa at 04:51| Comment(4) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月19日

阿漕(あこぎ)な業者 PART2(後編)

さて、私のサポートにより、客付業者に支払った(限りなく不正に近い)4万円を奪還した入居者であるが、今度は別の4万円のトラブルに遭遇することになった。相手は、今まで住んでいたアパートの管理会社と家主である。その会社もまた、TV−CMを流している大手業者であるのだが・・・、私は、とくに「大手業者を狙い撃ちして貶めようとしている」ワケでなく、これらは全て実話、事実なのである。


お客さん(以下Wさん)が今住んでいるアパートの退去連絡をすると、管理会社が直ぐ電話してきて言うには、「契約時の約定により敷金(4万5千円)は返りません。それとは別に壁紙交換費用の半分を負担して頂くことになるので、4万円お支払い頂きます」とのこと。

まったく、よくよく「4万円」に縁のあるお客さんであるわーい(嬉しい顔)

Wさんは、またしても「そんなものか」と思っていたようだが、前回の「4万円奪還」のお礼に寄ってくれた際、「それもついでに訊いてみよう」と思い立ち、相談してくれたものである。

私はこう話した。「10年も住んでいたのだから壁紙も減価償却しています。本来、家主さんが全額負担するのが当たり前です。なので請求があっても追加の4万は支払う必要は無いでしょう。問題は敷金ですが、ルームクリーニング代は当社でも入居者に負担して頂いているので、まあ2万くらい引かれるのは仕方ないと思います。残りの2万5千円、ですが、10年も住んでいればそこそこ傷めている部分もあるでしょうから放棄したとしても許容誤差の範囲ですね。強く言えば戻ってくるものでしょうけど、敷金は放棄して追加分は払わない、というのが妥当でしょう。そう言えば先方は納得しますよ」、と。

Wさんはそれもスンナリ納得して、「じゃ、そうします」とのこと。

案内した客付業者は悪質だったが、たまたま、うちの管理物件に申し込みをしたことで4万×2=8万円得して頂いた(エヘン!)


ところで、Wさんはその日、初めて彼女の実家を訪問して両親と対面するとかで、心構えと対策の相談を受けた。というか、若い彼女と同棲する許可を求めに行くということで、こっちのほうが難しい。ほとんど「無謀」に近いものがあるが、乗りかかった船、である。言わば「娘を傷モノにされる」父親の心境と、「第一印象で好感を持たれる秘訣」を伝授してあげたが、上手くいくかどうか、は分からない。

しばらく話し込んで、喜んで出て行こうとする背中に声を掛けた。


「あ、Wさん、相談料として4万円頂戴します」(爆)

posted by poohpapa at 03:57| Comment(4) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月18日

阿漕(あこぎ)な業者 PART2(前編)

うちの管理物件である2DKのアパートに新婚さんから申し込みが入り、先に契約金を全額振り込んでもらった後、契約に来て頂いた。

契約内容の説明をしている途中で、お客さんが「これ、本当に必要だったおカネでしょうか?」と領収証を見せる。額面4万円であった。

「どうしたの?」と訊くと、客付業者から「入居前にカビ取りとか消毒、しといたほうがいいですよ」と勧められて、言われるままに払ったんだとか。だが、管理会社は当社である。客付け業者の出る幕ではない。うちはほぼ完全にリフォームしているからその必要は無い。

「契約が終わったら一旦鍵を貸してください」と言われたので、これから鍵を届けに行くつもり、とのこと。お客さんには「その必要は無いし管理会社は当社です。管理会社でもないのに、向こうがカビ取りだの消毒するのは変でしょう。意味の無いカネを取ろうとしているだけですよ。手数料に上乗せして稼ぐ口実でしかないでしょう」と話すと、お客さんもモヤモヤが晴れたみたいでスンナリ納得してくれた。

さて、そうなると、どうやって支払い済みの4万を取り返すか、であるが、簡単なことである。お客さんが受け取った「カビ取り消毒」の領収証には、そういう但書は無く、単に申込金となっていて、「契約締結時に契約金の一部として充当します」と謳ってあるのだから、客付業者に支払う仲介料から相殺すればよい、それだけのことである。

ただし、お客さん自身が客付業者に対して「そういう説明」など出来るワケがなく、私から「そのこと」には触れずに電話することにした。

「ただ今、契約が完了しました。この度はお世話になりました。つきましては、お客様が申込金として4万円を御社に支払っている旨の領収証を持参していますので、御社に支払う手数料の中から相殺させて頂きます。どうぞご了承ください」

客付業者の担当は予期せぬ展開に動揺してこう言う。

「いえ、それは、そういう意味のおカネではなくて、別の意味合いのおカネでして・・・」

「え?どんな意味合いですか?」

「つまりその、カビ取りとか消毒をしてくれ、と・・・」

「お客さんのほうから依頼したのですか?」

「いえ、そうではなくて、当社はお客様にお勧めしてまして・・・」

「ああ、そうでしたか。ならば当社で済ませておりますのでダブりますから、やらなくても大丈夫です。ご心配をお掛けして済みません」

客付業者は明らかに「違法性がある」ことを認識していた。お客さんから4万も受け取っていながら実際には何もしないのでは、と思う。

お客さんが疑問に思ったり、管理会社からのクレームが無ければ、そのまま取ってしまおう、という魂胆だと思われる。後で問題になった場合を考えてか領収証には「申込金」と謳ってあって「契約金の一部に充当します」ともある。どこにも「消毒代」などとは書いてない。
それでいて、契約金には充当せず、別枠でもらおう、というのだ。

だいいち、物件を止める意味合いでの「申込金」の受領は条例で禁止されている。お客さんのほうから特別な申し出があった場合のみ許されるもので、Wさんのほうから「そんなこと」を申し出るワケが無い。「受け取ったこと」そのものに違法性があるのだ。そんなことを業者が知らないハズが無く、いわば会社ぐるみの確信犯、であろう。

実はこの業者も大手である。TV−CMも流している。以前は当社の管理物件を横取りしようとしたこともあるし、それが失敗に終わると、家主さんのところに乗り込んで、「うちも広告を打っていたので仲介料とは別に1ヶ月分頂けないか?」と頼みにも行っていた。広告など打っているワケがないのに、である。もちろん失敗に終わっている。


私も相当に性格が悪いが、欲は深くない。むしろ淡白である。

既に契約金は全額振り込まれていたので4万円は当社から返した。

お客さんは「ずっと、そんなものかと思っていて、でも何か変だな、って感じてたから、やっぱ領収証見てもらって良かったです」、と喜んで帰っていったが、数日して再び訪ねてきた。別のトラブルである。

                
                          (つづく)
posted by poohpapa at 04:28| Comment(0) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

阿漕(あこぎ)な業者 PART1

「私の独立裏話」の続編は置いといて・・・緊急に!


昨日の記事で書いた貸家、家主さんと相談して賃料を18万に値下げし、礼1、敷2、という条件で募集をしていたら、都内に18店舗を持つ中堅の不動産会社から問い合わせが入った。

「案内したいお客さんがいるんですが、礼金を乗っけさせてくれませんか?」と訊く。礼金を上乗せして、それを広告代という名目で戻してくれないか、ということで、つまり手数料100%の他に礼金からも1ヶ月分取ろう、ということ・・・、だと思っていたら、ナンと!

「礼3にして、2ヶ月分バックしてもらえませんか?」と言うのだ。

ということは、仲介料1ヶ月(+消費税)と併せて54万9千円を取ろうということになる。貸家一軒を案内して申込書を書かせただけで、私の月給の約2倍の収入を得よう、というのである。

いくら「今は物件がダブついていて家主さんや管理会社が客付けに困窮している」と言っても、人の足許を見るのにも程がある。

やんわり断ると、「なら家主さんに0.5ヶ月分戻すから、ということで家主さんと交渉してもらえませんかね?」と譲歩(?)してきた。

解かりやすく書けば、こうなる。借主が支払う額が、

礼金3  (540000円)
敷金2  (360000円)
仲介料 (189000円;税込み)
前家賃 (180000円)
※これに住宅総合保険が加わる。

これだけの額をお客さんに払わせて、どう分けるのか、というと、

客付け業者 549000円(礼2をバックした場合)
当社      180000円(広告料の名目)
家主さん   540000円(うち2ヶ月分は敷金、実質家賃のみ)

これが、客付け業者が家主さんに0.5戻す(?)なら、

客付け業者 459000円(仲介料+礼1.5ヶ月分)
当社      180000円(変わらず)
家主さん   630000円(実質、前家賃+90000円)

ふざけてる、なんてモンじゃない!

うちの取り分は変わらないじゃないか、あ・・・、いや、そういうことじゃなくて、「家主さんに少し戻せば納得するだろう」などと考える品性が赦せない。そんなの、大量に万引きしてガードマンに捕まった人間が、「店長に少し戻してあげるからイイでしょ!?」と言ってるようなもの、である。元々、礼金は家主さんの権利だから、それを「家主に戻す(戻してやる)」などと言う感覚が私には到底理解できない。

「家主さんは、そういうおカネを喜んで受けるような方ではないので、そういう話なら尚のこと難しいですよ」と私の一存で断ってしまった。

後に家主さんに報告すると、やはり「それで結構ですよ」とのこと。

その会社、歩合制(または低基本給+歩合)の給与体系なんであろうが、経営者が黙認もしくは公認しているのは間違いないだろう。

こういう業者や営業がいるから、いつまで経っても不動産屋は世の中から信用されない。そろそろ免許権者に告発しようと思っている。

で、このご時勢に新築物件でもないのに「礼2以上」で募集されていたり、業者から渡された資料の礼金の数字に「加工された形跡」が認められたなら、業者が乗せている可能性を先ず疑って頂きたい。


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2007年03月29日

一緒に泣こうよ

当社管理のアパートで、凄くイイ物件で安いのに、長く空いている部屋があって、客付け業者さんの紹介で、「申し込みたい」というお客さんが現れた。のではあるが、問題が出てきた。

家賃は7万円、中央線の駅からの徒歩圏でキレイな(礼金1、敷金1、という条件の)2DKで、格安物件だが、お客さんは「初期費用がないから礼金0、敷金0にしてくれ」と言う。そりゃ無理である。

敷金「0」でなんか怖くて貸せるものではない。しかも「カネがない」と言ってるのだから、キチンと家賃が入るかどうか当てにならない。ひとたび滞納が始まれば即「赤字」である。退去時のクリーニング代だって負担してもらえそうにないだろう。

それでも、当社も家主さんも早く決めたいのだから、客付け業者にこう提案した。「礼金0、敷金1でなら家主さんに交渉してみます。その代わり、手数料の配分は、うちと御社と折半になります。広告には100%と謳ってありますが、それは礼金1で契約した場合、当社が家主さんから広告代を頂けるからで、礼金0なら頂くワケにはいきません。うちも泣きますから、オタクも泣いてください」と。

「泣く」なんてモンじゃない。仮に丸々手数料を頂いたとしても、うちとしては既に赤字なのである。それでも、うちより家主さんはもっと辛い、と解かっているから「泣きましょう」という話なのだ。

だが、客付け業者の担当者はいっぺんにトーンが下がってしまった。気持ちは解かるが、「礼金0、敷金0にしてくれ。手数料は全部くれ」では虫が良すぎる、というものだ。家主さんに相談したら、「お断りしてください」とのこと。私が家主さんの立場でも断る。

私は担当者にこうも話した。

「お客さんの、キレイで安い物件に入りたい、という気持ちは解かるけど、身の丈(自分の収入)に合った部屋を借りるべきでしょう。その条件を飲んでしまったら他の入居者との格差が生じて不公平にもなります。もし、オタクが手数料50%で良ければ、礼金0、敷金1で再度家主さんに交渉してみます。私も辛いのですよ」、と。

ちなみに、お客さんはヨーロッパの某国からの留学生とのこと。日本で部屋を借りるのは、いろんな面で大変なんだろう、と同情を禁じえない。ではあるが、私の協力できることはここまで、である。
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2007年03月12日

事件モノのアパートを契約した男

仲良くしている同業者の社長がフラッとうちの店に顔を出した。

ニコニコ笑って、こんな話を聞かせてくれた。

「いやさ、去年、うちのアパートの住人が部屋で首を吊って自殺しちゃってさ、その後を安くして広告打ったら直ぐ『それでもいいから借りたい』って人が現れて契約したんだよ。ところがね、その人、奥さんと別居するんで、住民票だけ移してそこには全く住んでないんだよ」

「へえ、どうして?」(答えは決まりきってるけど^_^;)

「最初から分かってたんだけどね、ず〜っと愛人宅にいるんだよ」

「なるほどね、自分が住まないから、安けりゃ何でもいいワケだ」

「そうなんだよ。だけどさ、こないだついに奥さんにバレちゃって、奥さんがうちに怒鳴り込んできたんだよ、『あなた最初から知ってたんでしょ!』って大変な剣幕で。仕方ないから電話番号だけ教えたよ」

「マズイじゃん、血の雨が降るよ」

「だって実の奥さんだもん、仕方ないじゃんよ。ご主人には奥さんにバレてることと電話番号を教えたことは話したから、今は布団だけ持って、その部屋で寝起きしたりもしてるみたいだね」、と笑う。

仕方ない、って言ったって、世の中の殺人事件の大半は「カネ絡みと色恋沙汰」で起きている。自殺があった部屋で今度は殺人事件でも起きたなら、そんな部屋、次の借り手は二度と見つからなくなる。今の入居者も皆出ていってしまうだろうし、取り壊すしかなくなる。

奥さんの剣幕からして、包丁を持って押しかけないとも限らない。

いや、待てよ・・・、「女房が浮気した(発覚した)時には旦那の怒りの対象は相手の男ではなく自分の女房になるが、旦那が浮気した時の女房の怒りは自分の旦那ではなく相手の女に向けられる」、というから、用心すべきは愛人のアパートかも知れない。


さて、結果は未だ出ていないが、それからというもの毎日、ニュースやワイドショーをチェックするようになったのは言うまでもないわーい(嬉しい顔)


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2007年01月30日

「同業者への扱い」で透けて見える「同業者の本音」

旅行記は置いといて・・・(ネタはいっぱい有るのに暇が無い^_^;)

↓の記事に関連して、もうひとつ。

下記の不動産業者とは、こんなこともあった。

かつて、その会社が入居者の募集をしていたアパートに、私が客付けしたことがあった。契約も無事に終わり、「手数料を支払いますから取りに来てください」との連絡を受けた。

領収書を持って訪ねると、仲介料だけで契約書のコピーは無い。

そこで、(当然に)「契約書のコピーを頂きたいのですが」と言うと、年配の女性担当者は面倒くさそうに、「時間が掛かりますけどいいですか?」と訊く。いいも悪いも、必要なものだし、前もって用意しておくのが当たり前なのだ。しかも、お客さんはいなかったが、時間が掛かると言いながら「どうぞ(椅子に)掛けてお待ちください」、とは言わない。よその店であるから「どうぞ」とも言われてないのに勝手に座るワケにもいかない。結局、ず〜っと立ったまま待っていた。

「もう、この会社の物件に客付けするのはやめよう」、と思った。

一方で、過去ログにも書いたが、国立市に真商事さんという会社がある。そこの社長さんは、契約完了の連絡を頂いて「こちらから頂戴しに伺います」と言うと、「いえいえ、こちらからお届けします」と仰って、いつも丁寧なお礼の言葉と共に届けてくださる。

前者は「オタクに客付けさせてやった」という意識であって、後者は「お客さんを付けて頂いた」という意識なのだと解かる。

中には物件確認の電話をする度に「いつも良いお客さんを紹介頂いて」と感謝の言葉を添えてくださる業者さんもいる。そんなワケはない、つまり、どんなに良いお客さんでも「それなりに面倒は掛けているハズ」のものだから、そう言われると何とも恐縮してしまう。

同業者への接し方に「同業者の人柄全てが表れるもの」だと思う。
そして、一人の従業員がその会社を代表してしまうこともある。

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2006年11月08日

対照的な業者

朝一番で、ある同業者さんから物件確認が入った。

当社管理の2DKの部屋を午後から案内したい、とのこと。

3時近くになって、その業者さんから再び電話が入った。「今、お客様から電話が入って、なんでも当社に向かう途中で事故に遭って、ご主人が足を骨折してしまったそうなんです。なので今日の案内は中止になってしまいました」、とのこと。珍しいケースである。

「お客さんが骨折なさったのが」、ではなく、「案内をしたかどうかの連絡をくれることが」、である。

鍵が現地対応の場合、客付け業者には鍵の隠し場所を教えることになるので、元通りの場所に返しておいてくれたかどうか出来れば連絡は欲しいものだが、たいていの場合は、お客様が「申し込みしたい」と言わない限りはそれっきりになってしまう。

ダメだった場合でも連絡をくれる業者さんなら信頼できるし、他の便宜を図ることもある。ましてや、「案内が成立しなかったこと」をわざわざご連絡頂き、ご丁寧にお詫びしてくださるようなら、その業者さんが普段どんなポリシーを持って仕事なさっているか、よく解かる。間違っても「利益優先」ということはないだろう。

ちょっとした気配りではあるが、こういうのは凄く嬉しい。


一方、昨日、けっこう有名な大手賃貸業者から物件確認の電話が入り、「資料をFAXで送って欲しい」という依頼があった。その業者の地域にも業者広告を配布しているのだから、自社で整理していれば資料請求する必要はない。ただし、ネットで検索していて「詳細を知りたい」というケースもあるから、言われるままにFAXしたのだが、一時間後、同じ会社から同じ物件の資料請求があった。

それも、同じ声で・・・。

「さっき資料をお送りしていますが・・・」と言うと、「ああ、そうでしたか、じゃあ探してみます」、とのこと。その会社は、担当者がその都度それぞれに資料請求して、ダメだったらその資料は破棄してしまい、保管しておく、ということをしない。酷い時は一日5回も資料請求の電話を受けたことがある。

こちらも「早く決まって欲しい」から手間暇を惜しむ気はないのだが、あまりにご都合主義なやり方に腹が立ってしまう。しかも、その業者の場合、大家さんに取り入って「管理物件」の横取りをしようとする(された)ことがあるから信用できない。



前者の業者さんはこれから飛躍するだろうし、後者の業者は生き残れずに早晩倒産するだろう。しかしそれも、今のまま行けば、の話ではある。人も企業も、カネが欲しくなれば方針を変えることもあるし、僅かなカネで裏切ることもある。

まあ、よく見極めて付き合えばよいだけの話で、肝に銘じておこう。

posted by poohpapa at 06:13| 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

平成14年の宅建試験だけは・・・

合格ラインが36点だったみたいですね・・・。
だとするとの記事の中の「かつてボーダーラインが35点を越えたことがない」というのは誤りになります。もし、間違ってたらごめんなさい、です。

でもまあ、今年は、総合的に見て35点じゃないかな、と思います。
そうあって欲しいですね。でないと安心してゴチになれないので^_^;
posted by poohpapa at 18:01| 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宅建試験と料亭ご招待(^^♪

私にとってだけ大切な「悦ちゃんの話の続編」は置いといて・・・、


「悪徳」の初期からの読み手さんで、千葉県の不動産業者にお勤めのEさんが、今年も宅建試験に挑戦した。今年も、というのは、去年も受験して、たった1点に泣いていたから、である。

今年は私のお奨めのテキストを改めて購入し直し、これも私のお勧めにほぼ近いやり方である「主要3分野のうち2分野を重点的に勉強し、一つは捨てる」という勉強方法に従ってもらった。ほぼ近い、というのは、私は「宅建業法法令上の制限を取るのがいいでしょう」と言ってあったのだが、Eさんは「法令上の制限」を捨てて「権利の移動」(民法)を取った。実は、それは私が挑戦した時と同じ選択だった。私は「法令上の制限」は勉強していても面白くないから、あえて「民法」を選んだ。点が取り辛い、と言われる「民法」で「一問落としただけだった」のが合格に結びついたと自分では思っている。

で、Eさんは自己採点では35点だったとか。たしか、ポーターラインが35点より高くなったことは概ね無いから、まず合格していると思われる。Eさんも「民法」と「宅建業法」で確実に点を拾ったようだ。

Eさんが成功したから言うのではないが、私の唱える「宅建必勝法」はかなり効率が良い受験勉強法だと思っている。そう解かっていたとしても、私のやり方を踏襲するのには勇気が要るものだと思う。素直に採り入れて、とことん信用してくれたのが何より嬉しい。

Eさんにとっては、まさに「信じるものは救われる」だったかも(爆)

来年受験される人は、騙されたと思って、私の「過去ログ」を参考にして頂きたい。って、無理には勧めないけど(*^^)v


ところで、そのEさんから、宅建試験と関係なく「料亭へのご招待」を受けている。半年ほど前、「近いうちに売買が一件契約になりますから、そうしたらご招待しますね」と連絡頂き、「じゃあ楽しみにしてますね」とは言ってあったが、そのまま忘れていて、先月「やっと決まりましたから、試験が終わったらご招待します」との連絡を頂いた。どこの料亭にするかはEさんからの提案で既に決まっているのだが、Eさんの拠点である千葉からはかなり遠い。


奥高尾にある「うかい鳥山」である。

ちなみに、Eさんは私より二廻りも年下の女性である。以前なら絶対に女性に奢らせるようなマネはしなかったが、最近は「なりふり構わず」で信念がブレまくっている。相手が女子供でも「奢り」の申し出を辞退することはない。宗旨替えなど全く厭わない(厚顔無恥^_^;)

「うかい鳥山」には今まで10回ほど行ったが、全て私の奢りだった。人様の奢りで行くのは初めてだから余計に楽しみである。私だけでなく、うちのも一緒にご招待頂いている。奢ってもらってからの話になるが、ブログを続けてきて良かった、と、しみじみ思っている(^^♪


posted by poohpapa at 05:19| 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

メルマガでこんな情報が・・・、

あろうことか、不動産屋の私にメルマガでこんな情報が・・・、

http://www.ur-net.go.jp/tamadaira/

過去ログでもチラッと触れたことがありますが、反則です(*^^)v

広告主企業は、独立行政法人都市再生機構、なんだと。今は「UR都市機構」なんて名称になっていますが、旧都市公団です。

UR賃貸住宅なら、礼金・連帯保証人・更新料・仲介手数料なし!
とのことですが、税金で建ててんだから当たり前です(怒)

なになに、他にも・・・、

 暮らしをサポートする快適な設備
・ブロードバンド対応で24時間インターネットつなぎ放題!
  [月額 1,837円(別途契約・税込)]
・クリーンな温水式床暖房(別途契約・有料)で快適生活!
  防犯カメラ(メールコーナー、エレベーター内)を設置!


う〜ん、うちの管理物件には無い特長だなあ・・・^_^;

ところで、民間のアパートでも以前から稀に「礼金、更新料なし」物件があって、「それは家主さんが良心的だから、じゃないよ」と、それも過去ログで触れていますが、覚えていらっしゃいますでしょうか?

そのカラクリは、公的融資を受けて賃貸住宅を建てた場合、借主から「礼金」「更新料」を取ってはならない、という約束(条件)が付いているからに他なりません。要するに、取りたくても取れないだけの話です。なので、敷金を多めに預かって、退去時に原状回復の名目で何ヶ月分かを充当させる約束を契約時にしておく、という方法をとっている物件もけっこうありました。もちろん、(契約時点で明確になっているハズのない)損害額を予定する、というのは違法性があります。そんな物件はパスしたほうが賢明です。

そうではなく、仲介料、礼金、更新料なし、というのも現れました。
もちろん採算は考えているでしょうから、貸主や業者がその分を「ただ泣いている」とは殆どの場合考えられません。それぞれにカラクリはありますが、中には本当にお得な物件もあるでしょうから、自分の頭で客観的によ〜く比較検証し判断することが大切だと思います。

さて、UR賃貸住宅の場合はどんなモンでしょうか(*^^)v
posted by poohpapa at 06:47| 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする